概要
漫画「ドラゴンボール」に登場する架空の世界。原作では名前のみの登場。
魔界や悪魔界とも呼ばれており、邪悪な生物達が住む混沌とした世界となっている。
DBの世界はあの世とこの世から成る巨大な球状の空間で出来ており、この「暗黒魔界」はその球体のもっとも下方に存在し、宇宙の裏側の次元にあるとされている。
この世界では界王などの神々の目は届かず、悟空達の宇宙同様、いくつかのエリアに分かれているが、その全てを暗黒魔界の王であるダーブラが統率している。
また「王」であるダーブラとは別に界王神と対極する悪を司る神「魔界王神」も存在しているが、界王神の力よりは劣るらしい。さらには界王神達が生まれる界芯星で生まれた不良芯人の一部は魔界王の元へ送られることもあるという。
科学より魔法が幅を利かせてた世界で、魔人や魔女と呼ばれる邪悪な生命体が住んでいる。バビディたち魔導師は魔界に住む邪悪な妖怪のような存在であり、場所は不明だが彼らの住む星では魔法が「科学」として存在している。また一部書籍では魔界は宇宙中に存在する規模の小さい空間という説明もあり、魔導師たちの隠れ家のような場所でもあると予測される。
原作では魔人ブウ編で軽く名前が出た程度だったが、アニメやゲームでは度々登場している。
アニメではオリジナル展開として『ドラゴンボール(無印)』の第81話にて『魔界』へと繋がる魔界の門が登場。この世とあの世の中間にあるとも言われている。あの世、この世、魔界の三つの世界で決められた決まりにより、閻魔大王か神様から与えられた通行許可証と鍵を持つ死神だけしか通ることは許されていない。しかし魔界の武道家シュラが、呪いをかけた剣を門に突き立て開放されたままの状態にしたことによって、一時期は地球上にある村へと魔界の魔人が自由に通れる状態になってしまっていた。門の先は洞窟状になっており、入り口の近くには、シュラとその手下の魔人達が根城にしているシュラの城がある。悟空は第22回天下一武道会へ向けた修行中に、この門をくぐりシュラと対戦している。
ゲームでは「突如現れる謎の世界」と説明され、ゲームオリジナルキャラクターであるダーブラの妹「トワ」が暗黒魔界軍を率いて地球に進出。地球の支配と自らが作り出した人造人間ミラを強化するキリエネルギーを集めるため、時空改変を起こし時の界王神やトランクス:ゼノを中心とするタイムパトローラー達と対立する。
『ドラゴンボールゼノバースシリーズ』では、この暗黒魔界の復活を阻止するのがプレイヤーの目的の一つとなる。
『ドラゴンボールDAIMA』では設定と名称などが重複する大魔界が登場。
界王神やナメック星人を始めとする「耳が尖った人種」はこの世界の出身となっている。
暗黒魔界の住人達
『大全集7』によれば、ダーブラやシュラといった暗黒魔界の住人は「魔界の種族」と呼ばれているが、「魔人」とも呼ばれている。
原作
暗黒魔界の王。長身で筋骨隆々、額に2本の角、赤肌に金眼、大きく尖った耳が特徴的。原作では初登場の時点でバビディに洗脳され手下になっている。 暗黒魔界では最高の実力を誇り、洗脳され更にパワーアップした戦闘力は超サイヤ人の孫悟飯と互角に戦えるレベル。
魔導師ビビディの息子。黄土色の肌をした小柄な体に、頭部と眼球が大きく、ローブとマントを纏っている。父ビビディが作った魔人ブウを復活させ、全宇宙の支配を企む。戦闘力はあまり高くないが邪心を使った洗脳など不思議な魔術を多数使用する。
魔人ブウを生み出した魔導師。バビディは息子にあたる。原作では名前のみの登場だったがアニメでは容姿もデザインされ、ブウを使って界王神達を虐殺する姿が描かれた。ブウのコントロールに手間取っており、定期的にブウを魔術で不思議な球に封印していたがその隙にシンの手によって倒された。
アニメ
魔界に住む魔人の武道家。
魔界の門の門番をつとめる魔女。同じ魔界の住人だがシュラの悪行をあまり快く思っていない。
怪力で大柄な魔界の住人。
ゲーム
高度な頭脳と技術を持つ冷徹冷酷な女科学者。ダーブラの妹で、ダーブラを「お兄様」と呼び慕う。自分が造った人造人間の戦士・ミラや謎のサイヤ人戦士・仮面のサイヤ人などを率いて人間界へと進行する。海外で展開されていたドラゴンボールオンラインが初出のキャラクター。
トワが造りだした暗黒魔界製の人造人間。セルの様に、その肉体は悟空をはじめとする様々な戦士たちのDNAが取り込まれている。また「キリ」という強力なエネルギーを取り込むとさらにパワーアップし、トワはこれで彼を宇宙最強の戦士(ひいては新たな暗黒魔界の王)に育て上げようと企てる。海外で展開されていたドラゴンボールオンラインが初出のキャラクター。
暗黒魔界の刻印が刻まれた白い仮面を身に着けたサイヤ人戦士。悟空と同じ髪型をし、従来のサイヤ人の戦闘服とは少し違った戦闘服を着用している。常に仮面をかぶっており素顔を見たものは誰もおらず、例え戦闘中だろうと仮面を外すことはない。海外で展開されていたドラゴンボールオンラインが初出のキャラクター。
トワの手下で暗黒魔界出身の青色の魔人。シュンシュンとは双子の姉妹。
トワの手下で暗黒魔界出身の黄緑色の魔人。ハルハルとは双子の姉妹。
牛の姿をした戦士。レッドリボン軍の後続の組織「RP」レッドパンツ軍の一員。トワには利害関係の一致から協力をしており、他の手下たちに比べそこまでの悪人ではない様子。必殺技は腕を回転させて相手をなぎ倒す「ワイルドタイフーン」。海外で展開されていたドラゴンボールオンラインが初出のキャラクター。
原作に登場するアックマンと似た暗黒魔界の戦士。公式の説明によると性格、戦闘スタイル、もう何から何までもが最悪とのこと。元はドラゴンボールオンラインでデザインのみ存在していたお蔵入りキャラクター。必殺技は最悪のアクマイト光線「サイアクマイト光線」。悟空など純粋な善人にもダメージが与えられる。ベジータからはバイキン呼ばわりされている。
原作に登場するアックマンと似た暗黒魔界の戦士。サイアックマンと比べ装飾が豪華なのが特徴。サイアックマンと共に戦いに出たりする事が多い。公式の説明によると巨悪の名の通りで極悪人であり、存在そのものが悪とされている。
必殺技は巨悪のアクマイト光線「キョアクマイト光線」。こちらも純粋な善人にもダメージを与えられる。サイアックマン同様ベジータにバイキン呼ばわりされている。
ドラゴンボールオンラインに登場するトワの手下。変身能力を持つ。トワの部下の中で唯一ドラゴンボールヒーローズに進出していないキャラクター。ミラの女性版のようなデザインをしているが関係性は不明。
トワとミラの間に産まれた子供。ミラの強大な力を受け継いでおり、まだ幼児でありながら恐るべき潜在能力を秘めている。その為、成長したら宇宙に莫大な影響を与えると言われている。 初登場となったドラゴンボールオンラインでは幼児姿、その後再登場したドラゴンボールゼノバース2やスーパードラゴンボールヒーローズではトワとミラの細胞を使って生まれた突然変異体と設定を変え青年の姿となって登場する。
トワの兄。容姿や性格などはまったく同じだが原作のダーブラとは別の存在。妹思いの性格で原作では冷酷な性格で恐れられている彼とは思えない一面を度々見せる。暗黒魔界軍とタイムパトロールの激闘に終止符を打つため王自らが戦いへ出向く。ドラゴンボールヒーローズシリーズに登場する。
暗黒帝国軍の首領。トワやダーブラよりも上の立場に立つ。老齢の男性風の外見だが、戦闘能力は高い。各時代に散らばった暗黒ドラゴンボールを回収してそれを使って若返り、全ての時代を支配するというピッコロ大魔王と似たような野望を持つ。スーパードラゴンボールヒーローズより本格的に登場する。
メチカブラの側近を務める謎の戦士。戦闘力はターレス:ゼノを上回り超サイヤ人4のブロリーともある程度ぶつかり合える実力を持つ。赤いフードを被り、顔は仮面のサイヤ人と同じ白い仮面で覆っている為その正体を確認する事は出来ない。しかしベジータは声などからその正体を勘付いており…。スーパードラゴンボールヒーローズに登場する。
メチカブラに仕える魔神。自他ともに認める天才的な格闘センスの持主で風を操る事を得意とする。必殺技は「トリックオブトルネード」。スーパードラゴンボールヒーローズに登場する。
メチカブラの暗黒帝国軍に属する魔神。残忍且つ好戦的な性格で、人に命令されるのを嫌う。その性格が原因でトワからは嫌われており「こいつの力は借りたくなかったのよ…」と言われている。必殺技は巨大な鎌を使用した「フレイムデスサイズ」。スーパードラゴンボールヒーローズに登場する。