概要
死んだあとの魂が行きつく世界のこと。
宗教によってその呼び名や内容は様々だが、存在自体は否定されておらず、「良いことを積み重ねれば死後○○に行ける」「悪いことばかりしていると死後○○に堕ちる」といった風に倫理的教訓に用いられることが多い。
大抵行く先を決める基準は善行・悪行であるが、中には「勇猛果敢な戦士のみがオーディンに選ばれヴァルハラに行ける」という北欧の言い伝えのように、善悪に関係ない基準に則ったものもある。
宮崎駿が、生死に関して物語を描く場合に作者の死生観が出るという話のネタとして、偽企画「『ごん太を殺せ』(彩花みんの死神もの漫画)アニメ化」を立ち上げた際、「転生観とあの世にいる観がブレンドされている」日本の死後観にツッコンでいたが、いいんだよこまけぇこたあ(死後に魂が分裂してそれぞれのルートに進むと解釈すれば矛盾しないし・・・)。なおそこで提示された「宮崎駿監督作品 ごん太を殺せ」は、北欧神話に基づいた冥府で、獄卒共の折檻の阿鼻叫喚と、天界の隣、戦の野でのエインヘリャルの剣戟の音だったり宴会の騒音だったりに悩まされる、場所で難儀をしているお迎え担当の者の若いのが、活躍するという話であった。
因みに、北欧の死者で、戦士の霊は来たるべきラグナロクに臨むための名誉ある演習に明け暮れると言われるが、六道の修羅道も、人間道、天道に並ぶましな方扱いである。
古代エジプトでは、「霊魂の不滅」がどうとか言われるが、冥府へ行って裁判受ける前に、「港から船に乗る」「川(とてもでかい 対岸が見えない)を渡る」際、大体60%くらいの確率で、霊魂が消滅する。
漫画『鬼灯の冷徹』で、獄卒のオタクがいたりアイドルがいたりテレビやフィギュアがあったり警察もあったりという地獄が描かれるが、大昔の巫女が言う「あの世へ行った話」も大体そんな感じで、警察もあれば病院もあり、現世と変わらない世界であったが、帰る際タブーとされた振り返り見をすると、骸骨が夥しく並んでいる…と言うのがパターンなので、たいていそんなものらしい。
人間寿命が来てこの世を去れば必ずあの世へ行くものであり、死後49日の間は自由に出来るが期限を迎えたら必ずあの世へ行く一説がある。
主な呼び名の一覧
プラスイメージ
中間
マイナスイメージ
境界にあると思われるもの
題材とした作品
特殊な物
- 黄門★じごく変 地獄が現世に来た という設定