古代エジプトとは、紀元前約3000年のエジプト第一王朝より、プトレマイオス朝(クレオパトラ女王が有名)が滅びてローマ帝国に併合されるまでのエジプトのこと。
要は「古代エジプト」が始まってから終るまでが現代日本に喩えるなら「縄文時代の終わり頃〜現代」ぐらいの年月が経っている訳である。
時代区分
紀元前3000年ごろ~紀元前2650年ごろ。第1王朝~第2王朝。エジプト王朝とその支配者ファラオの起こりは、諸説あり、あまりはっきりしたことは分からない。王朝の数字は紀元前3世紀の神官マネトが記したもので、これも完全な史実と呼べる確かさはないが慣例で用いられる。
紀元前2650年ごろ~紀元前2180年ごろ。第3王朝~第6王朝。概ねピラミッドを作り始めて以降を古王国と呼ぶ。首都はメンフィス。第4王朝のクフ、カフラー、メンカウラー王が築いたのが、特に有名ないわゆるギザの三大ピラミッド。第6王朝の滅亡以降は各州の自立性が高まって王権は弱体化し、第一中間期に移る。
紀元前2180年ごろ~紀元前2040年ごろ
紀元前2040年ごろ~紀元前1785年ごろ。第11王朝~第12王朝。ナイル川上流のテーベの王がエジプトを統一したもの。ヒクソスという異民族の侵入により解体、第二中間期へ移る(異説もある)。
紀元前1785年ごろ~紀元前1565年ごろ。
紀元前1565年ごろ~紀元前1070年ごろ。第18王朝~第20王朝まで。首都は基本的にテーベ。領土を拡張してラムセス2世の元で最盛期になり、シリアを征服してヒッタイト帝国と交戦した。ピラミッドに代わる王の墓として王家の谷を造成した。
旧約聖書のモーセたちイスラエル民族が出エジプトしたのもこの時代ごろで、海の民の侵入があったのもこの時代。
ハトシェプスト
トトメス3世
ラムセス3世
紀元前1070年ごろ~紀元前700年ごろ。第21〜24王朝まで。内部分裂が進行する中、スーダンのクシュ王国やアッシリア帝国に征服される。
紀元前750年ごろ~紀元前305年ごろ。第25王朝~第31王朝まで。アッシリアから自立するもアケメネス朝ペルシア帝国の侵入に悩まされ、全土を奪われた。
紀元前305年~紀元前30年。エジプト最後の王朝。詳細は独立記事参照。
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