ネフェルタリ
ねふぇるたり
ネフェルタリは古代エジプト第19王朝時代の人物。第3代目のファラオ、ラムセス2世最初の正妃(第一王妃)。神后(God's Wife)の称号を持ち、この称号によって多くの富を授けられたとされる。
ネフェルタリはラムセスの数多い(100人以上の)妃の中で最も有名な妻。メリトアモンをはじめ5人の息子と娘を儲けたが、若くして世を去った。ネフェルタリが埋葬された王妃墓-QV66は王妃の谷の中でも壮麗なものであり、ラムセスが彼女を特別な存在として扱っていたことが窺える。
ネフェルタリが13歳の時に当時15歳、皇位を継承する前のラムセスと結婚。便宜上の結婚や政略結婚であり、そしてラムセスの長男アメンヘルケプシェフが生まれると、彼女は同時期に妃となったイシス・ネフェルトよりも早く、最初の正妃になったとされる。彼女の死後、イシス・ネフェルトが正妃となった(イシス・ネフェルトが先に亡くなり、ネフェルタリと一緒に正妃になったの説もある)。
ネフェルタリの出自については、彼女は「国王の娘」の称号を持っていないので、王族出身ではなく、エジプト貴族の一員であったらしいということを除いて不明である。
彼女は、ネフェルタリ・メリ・エン・ムトとも呼ばれる。意味は「愛らしき者、ムトに寵愛されし者」。ムトはアメンの妻である女神である。
ネフェルタリはラムセスの即位前、彼が15歳の王子であったときに結婚したが、ラムセスの8人の正妃のなかでも、上エジプトにおいてもっとも重要な妃の地位にあったと考えられている。
※下エジプトでは、未だその墓所が明らかでないイシスネフェルトが、最も重要なラムセスの妃であったと見られている。
アブ・シンベル小神殿の柱に、彼女の美しさについて、語られた記録が残されている。
「偉大なる王の妻、ネフェルタリ・メリエンムト。太陽は彼女のために輝く、そして彼女に生命と愛を与えた」
アブ・シンベルの地において、女神ハトホル(HaT-HoR)とネフェルタリ自身を称え記念して、新しい神殿( アブ・シンベル小神殿)の建造を命じるため、ヌビアに旅した際の航海の様子を描く絵の中にも、ネフェルタリが描かれている。
ネフェルタリはアブ・シンベル小神殿(ハトホル神殿)に、ラムセスと同じ大きさの像が築かれており、こういった構図は稀なものである(しかし、前の18王朝では少なくとも二回の前例がある)。
通常、ファラオの妃たちは、王の像や絵の膝ぐらいまでの大きさに描かれるもので、ラムセスと同じ大きさで築かれたネフェルタリの像は、ラムセスにとって彼女がいかに重要であったかを示している。
残念なことに、ネフェルタリの死の影響を受けたのか、アブ・シンベル小神殿は未完成に終わった。
多くの伝説で、ラムセスはネフェルタリのことを最も愛していたとされているが、未だに証明されていない。
よく言われるのは、ネフェルタリ墓中の詩というのは、実際は古代エジプトの新王朝で、ある貴族が恋人に書いた情詩である(Chster Beatty Pepytus I)。ネフェルタリ墓中にはラムセスの記録や姿一切もない。
伝説通りラムセスとネフェルタリの間に強い愛情があったのか、それとも後世の人々の想像にすぎないのか、未だに答えが出ていない。
コメント
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やさしいやさしい夕焼けと二人の愛はなんだろう
時系列としては『花に嵐の例えもあるぞ』前編と後編の間、ネフェルタリさんからぐだちゃんに向けている感情についてのお話。 作者の業が深い話、一応これにて一段落。だと思われます。作中でぐだ子ちゃんを少女と称していますが、アジア人補正というか……童顔ということでひとつ……。 このシリーズの中でもなかなかに捏造たっぷりといいますか、おそらく多くの人にとっては地雷なのではないかと思われますのでご自衛ください。ちなみに弊カルデアにオジマンディアスいません。口調変でしたらすみません。 時間軸としては、オジマンディアスが"オジマンディアス"という名前を名乗り出す前という感じです。 題名は”花に嵐の……”で有名なあの詩に対する返しの詩から。 さよならだけが人生ならば、人生なんていりません。2,292文字pixiv小説作品 - 業の深い話(ぐだ♀→ネフェ)
逢いたいが情、見たいが病
ぐだ♀→ネフェ片思い話(別名:作者の業が深い話)、現パロ編。 書きたいことがありすぎてまとまらない気がしたので供養だけでも……。時間があったら続きを書き上げたい気持ちはとてもある。 オジネフェ前提のぐだ子がネフェルタリさんに片思いする話です。地雷は多いと思われるのでいやな予感がする方は見ないでください。1,960文字pixiv小説作品