概要
プロフィール
中吉虎吉(なかよし こよし)の漫画『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』(異世界レッド)の登場人物。砂漠の中の巨大サボテン群生地「太陽の森」に住まうエルフの次期族長。
人物
エルフの次期族長という立場ではあるものの弱気でおしとやかな性格で、心に強気な仮面をつけて勢いをつけないと自信を持てない。
本作のエルフは、魔王によって住処の森を砂漠化されたことで日焼けしており、褐色肌である(長い間屋内に暮らしていて日焼けしていないエルフもいる)。また、力の源である聖樹を失ったことで、寿命も人間より少し長生き程度まで短くなっている(そのせいで、耳が長いだけで人間と変わらないというあんまりだが残当な言われようをされた)。
1000年前に魔王を倒した勇者の仲間だったという「アメン」の力を宿し、スフィンクス・スカラベ・ファルコン・ジャッカルなどの複数の形態を有するスーパーヒーローに変身できる。バイクにも乗る。
実は初代アメンこと天沼太陽の血を引いている。
キズナレッドの時点で今更だが、その名前でバイク乗るのは版権的にまずい気がする。
アジールとは種族の垣根を超えた仲であり、“PATCH UP”なことも経験済みである。
亜人連合との顔つなぎ役として灯悟達と同行を希望するが、アメンの修行をサボっていたことを大婆様ことワアドに指摘され、みっちりシゴかれる羽目になった。
メカモの戦いで転移魔法で現れ、新たな武器・アンクシンボライザーを手に参戦した。
変身アイテム
鞄型のアメンバッグル。中にあるレリーフグリフバッチをバッグルに描かれたホルスの目を模した部分にはめ込むことにより、変身およびフォームチェンジが可能となる。
はめ込んだ際の音声は「PATCH UP!!」で、変身の際のかけ声は「戴天身!!」。フォームチェンジの際の音声はスクラッチ音になっている。
アメン
元々は元の世界で不死の怪物マミーラの王である不死王が同族に対する処刑道具として使われていた鎧。
これを初代変身者である雨沼太陽が入手し、マミーラとの戦いに使用された。
変身者の性別によって衣装の細部や体つきが変化する(元ネタの仮面ライダーではあまり見られないが、戦隊ヒーローではわりとよくある)。
デザインは砂漠関係の動物やエジプト神話由来の物が多い。
なお、ツギハギ博士が太陽から聞いた話によると、アメンが活躍したのはキズナファイブ時代よりはるか未来の時代とのこと。
その回想では、もう1人の戦士と共に戦っている様子が見られる(後ろ姿であるため、どちらがメインライダーかは不明)。
スフィンクスレリーフ
パワーとスピードを兼ね備えた基本フォーム。
必殺技はピラミッド型のオブジェクトを生成して、飛び蹴りで相手にぶつける「スピリット・コフィン」。
スフィンクスだけあってネコのようなデザインが特徴。古代エジプトでは、ネコはバステト女神のモデルとなるくらい神聖な動物として見られている。
スカラベレリーフ
強化された両腕から火炎弾を放つ砲撃フォーム。
必殺技は巨大な火球を生成して相手に向かって投げつける「スカーレット・ランペイジ」。
古代エジプトではフンコロガシは太陽を象徴とする聖なる存在と認識されており、日輪の神ケプリのモデルとなっている。火炎弾を扱うのも太陽との関係性によるものである。
ファルコンレリーフ
両腕が翼となって空を超速飛行できる飛行フォーム。
空からのキックによる強襲も行える。
必殺技は翼から無数の羽型ダガーを発射する「コンバット・ブレイズ」。
ラクダレリーフ
フォームというよりは、仮面ライダーではお馴染みのバイクを出すアイテムに近い。どんな悪路も走破する「キャメロ・ダート」を呼び出す。
必殺技はウィリー状態から繰り出す体当たり「ダート・クラック」。異世界なので道路交通法も危険運転致死罪もへったくれもないので問題はない(?)。
ラクダは砂漠における移動手段として使われているため、バイクモチーフとしては理にかなったデザインである。
ジャッカルレリーフ
疾風のごとく駆け抜けて鋭い爪で相手を切り裂くスピード特化フォーム。
必殺技は高速移動による全方向からの攻撃「ジャック・ザ・ループ」。
クロコダイルレリーフ
右腕に装着した顎「クロコダイルバイト」で相手を噛み契る一撃必殺フォーム。
必殺技はクロコダイルバイトで相手を掴んだまま跳躍し、地面に思いっきり叩きつけて噛み砕く「クローズド・ダイン」。
ワニはナイル川近辺では凶暴な動物として恐れられており、軍神セベクのモデルとなった動物である。凶悪すぎる攻撃力は、それが由来であろう。
メジェドレリーフ
巨大なへんてこなデザイン(イドラ評)のロボットを召喚する火力特化型巨大ロボフォーム。
必殺技はロックオンした相手を無数のホルスの目から発射するビームで一気に殲滅する「メナス・ジ・エンド」。
近年、妙な人気があるメジェド神がモデル。
コブラレリーフ
腕をコブラにして相手を拘束する事が出来るフォーム。
必殺技はコブラ化した腕で相手を締め付け、ドクハキコブラよろしく猛毒を吹きかける「ブラッディ・コラプション」。
コブラモチーフの仮面ライダーは悪役のイメージが強いが、味方側のコブラモチーフの仮面ライダー(女性)もしっかり存在する。
スコーピオンレリーフ
腰部の尻尾による変則的な攻撃を得意とするフォーム。
必殺技は尻尾による連続突き「リピオド・スコール」。
ファラオレリーフ
パワー・スピード・防御力の全てのステータスが大幅強化した最強フォーム。強力な反面、変身者に災いが降りかかると謂われる諸刃の剣でもある。
必殺技は無数のピラミッド型オブジェクトを生成して飛び蹴りと共に相手に向かって強襲する「ファランクス・オーバーロード」。本家仮面ライダーの最強フォームよろしく、スフィンクスレリーフのスピリット・コフィンの純粋な超強化版と言うべき技である。
なお、ラーニヤは修行不足でこのフォームに変身できないため、もっぱらラーニヤの父・ラーヴァンやボーイフレンドのアジールがこのフォームに変身する(クレオパトラの例があるので、女性が変身できないわけではないとは思われる)。
アメン・ファウダール
ツギハギ博士が開発したアメンバックルの拡張アイテム「カオス・スケイル」に全レリーフを装填して変身する、アメンの新たな最強フォーム。
全フォームの能力が使えるという魔王族をして「化け物」と称すレベルの強さを誇る。要するにてんこ盛りフォームであり、デザインも全フォームを組み合わせたゴッツいものになっている。
強大すぎるが故に変身者への負担もデカく、短時間しか変身できない。
変身の掛け声は「MIX戴天身」。更に変身の際はレリーフがバリアとなって敵からの攻撃を防ぐ。
必殺技は全フォームを召喚して一斉攻撃を叩き込む「カースド・オベリスク」。
アンク・シンボライザー
アンク型のアメン専用武器。ロッド・ソード・ガンの3形態があり、柄頭にはレリーフバッチを装填する部分が備わっている。そして、総てのレリーフに3形態に対応した能力が備わっている。
例としてファルコンレリーフならソードは速度UP、ガンは追尾弾、ロッドは広範囲索敵となる。
……多才すぎて本編未使用の能力が絶対に出るのは、仮面ライダーシリーズではよくあること(フォームの概念がない昭和ライダーでも劇中未使用の能力・技が結構あるので、本当によくあること)。
余談
東映特撮に詳しくない方は「戦隊ヒーローがメインテーマなのに、何故仮面ライダーモチーフの戦士を出すの?」とお思いかもしれないが、元々秘密戦隊ゴレンジャーは「5人の仮面ライダーで構成するチーム」というコンセプトだったという裏話がある他、お祭り映画やTVスペシャルなどで戦隊とライダーが共演する事はそう珍しくはない。
あるいは作者が「ライダーもやりてー!」という気持ちを我慢できなかっただけかもしれないが……。
ただ、このアメンの登場により、読者から「メタルヒーローやウルトラマン、プリキュアをパロった戦士も参戦するのでは?」という予想が立てられた。(どちらもスーパー戦隊や仮面ライダーと共演している)
だが、実際にはどちらも登場せず、最終決戦に突入しているため参戦確率は低そうではある。
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