概要
仮面ライダーの平成・令和シリーズでは、複数ある強化フォームの能力や要素を一つにまとめた形態が登場することがあり、それらが「てんこ盛りフォーム」と呼ばれている。
名前の由来は『仮面ライダー電王』に登場する電王クライマックスフォームを指した作中での通称「てんこ盛り」から。
よくデザインの珍妙さが(公式がふざけている事もあって)話題になるものの元になった複数のフォームの特徴を盛り込みながら一つのデザインとして完成させるというデザインの難易度が非常に高いフォーム群のひとつである。逆に複数の要素が違和感なく合体したフォームの評価は非常に高かったりする。
平成ライダー1期
『仮面ライダーアギト』
ストームフォームのスピードとフレイムフォームのパワーを併せ持つ、三位一体の戦士。2フォームの専用武器も同時に使用可能。
『仮面ライダー剣』
ブレイドの最強フォーム。スート・スペードのアンデッド13体と融合し、支配下に置いた姿。
仮面ライダーカリス
カリスの最強フォーム。スート・ハートのアンデッド13体と融合し、支配下に置いた姿。
『仮面ライダー響鬼』
響鬼の最強フォーム。テレビ本編では何体ものディスクアニマルを全身に纏わせてこの姿になっている。
『仮面ライダー電王』
4体のイマジンが同時に憑依した姿。作中で「てんこ盛り」と呼称されている。
『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』にて新たに登場した強化フォーム。タロスズに加えてジークも同時に憑依した姿。
『仮面ライダーキバ』
『てれびくん』の特典映像作品『仮面ライダーキバ アドベンチャーバトルDVD』に登場した強化フォーム。エンペラーフォームにアームズモンスター3体が融合した姿。
『仮面ライダーディケイド』
ディケイドの最強フォームにして真の姿。『クウガ』から『キバ』までの主役ライダーを最終フォームの状態で召喚可能。
『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』に登場した究極フォーム。スーツに配置されたカードが全て最強フォームに変化しているほか、周囲のライダーをも強化変身させる能力を持つ。
『RIDER TIME 仮面ライダージオウ VS ディケイド 7人のジオウ!』に登場した新たな究極フォーム。平成の全1号・2号ライダーに加え、令和1号のゼロワン(ゼロツー)のカードがスーツおよびマントに配置されている。
仮面ライダーディエンド
『EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』に登場した強化フォーム。平成ライダーシリーズの劇場版に登場したダークライダー8人を召喚可能。
平成ライダー2期
『仮面ライダーW』
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』に登場する仮面ライダー。T2ガイアメモリ全26本のマキシマムドライブを同時発動することが可能なことから「てんこ盛りフォーム」のタグがつけられることがある。
『仮面ライダーオーズ/OOO』
バース・CLAWsを全て装備した姿。
『仮面ライダーフォーゼ』
フォーゼの最強フォーム。40番目のコズミックスイッチを使用することによって、1から39までのアストロスイッチを召喚・吸収した姿。
『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』に登場した新たな強化フォーム。フュージョンスイッチの力により仮面ライダーメテオと仮面ライダーなでしこの力を吸収した姿。
『仮面ライダーウィザード』
フレイムドラゴンを主体として、ウォータードラゴン・ハリケーンドラゴン・ランドドラゴンの力を結集させた姿。
『MOVIE大戦アルティメイタム』に登場したてんこ盛りフォーム。オールドラゴンとほぼ同じ容姿と能力だが、登場はこちらの方が先。
『仮面ライダー鎧武/ガイム』
鎧武の最強フォーム。13のアームズがカチドキアームズに融合し、鎧が吹き飛んで出現する姿。
『仮面ライダードライブ』
ドライブ強化用デバイスとして製作された大型シフトカー「シフトトライドロン」で変身する最強形態。
『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』にて、ハートがドライブを模して変身した姿。失敗フォームとして扱われている。
『仮面ライダーゴースト』
15のパーカーゴースト全てと融合した姿。
『仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!』に登場した強化フォーム。
『仮面ライダービルド』
ビルドの最強フォーム。60本のフルボトル全ての能力が使用可能。
『仮面ライダージオウ』
ジオウの最強フォーム。歴代平成ライダー20人を模したレリーフが全身に配置された姿。
テレビ本編におけるジオウの最終フォーム。「全てのライダーの力」を持つことから「てんこ盛りフォーム」のタグがつけられることがある。
仮面ライダーゲイツ
『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』に登場した強化フォーム。歴代の2号ライダーのライドウォッチ19個が全身に配置された姿。
令和ライダー
『仮面ライダーゼロワン』
10個のプログライズキーを集結したランペイジガトリングプログライズキーで変身する最強フォーム。
上記のランペイジバルカン含むすべてのバルカンのフォームの力を宿している。
バルカンの真の最終形態。
設定やデザイン面にてんこ盛り要素は無いが、ドライバーは飛電製、ゼツメライズキーはザイア製、アサルトグリップはアーク由来の技術で滅亡迅雷.netの亡によって調整済み、と本編の各勢力要素が結集したゼロワンの完結に相応しいてんこ盛りと言える。
仮面ライダー滅亡迅雷
滅亡迅雷の四人が一つとなった仮面ライダー。
しかしその実態は歴代最悪のてんこ盛りと言える。
『仮面ライダーセイバー』
他のライダーの属性の力を使えることから「てんこ盛りフォーム」扱いされることもある(こちらも「複数ある派生・強化フォームの能力や要素を一つにまとめた形態」という定義には当てはまっていないが)。
公式サイトで明かされた設定によると、エレメンタルプリミティブドラゴン同様他のライダーの属性の力を使えることから、エレメンタルプリミティブドラゴンをてんこ盛りフォームとするならばこちらもてんこ盛りフォームと言うことになる(無論、エレメンタルプリミティブドラゴン同様「複数ある派生・強化フォームの能力や要素を一つにまとめた形態」という定義には当てはまっていないが)。
聖剣十本の力を持つ武器・刃王剣十聖刃を使う。
また、クリムゾンセイバーはブレイブドラゴン、ストームイーグル、西遊ジャーニーの3冊を使い、フィーチャリングセイバーはブレイブドラゴン、ライオン戦記、ランプドアランジーナの三冊を使う。
世界を繋ぐ存在と6本の聖剣が共に紡ぎ出した新たなる全知全能の書であるワンダーオールマイティワンダーライドブックで変身する最終形態であり、「全てのワンダーライドブックの力を結集した形態」である。
全ての仮面ライダーとスーパー戦隊の力を宿したスーパーヒーロー戦記ワンダーライドブックで変身する劇場版限定フォーム。
セイバーとゼンカイザーが合体した奇跡のフォームとなっている。変身の際には、4体のキカイノイドが機界モードに変形した姿や歴代作品のタイトルロゴも合体している。
能力でもてんこ盛りであり、スーパー戦隊や仮面ライダーの歴史が刻まれた禁書を空中に投影して、無数のページを敵に発射する事が可能。この攻撃を行う際にはスーパー戦隊のロゴであるVの字と仮面ライダー50周年記念ロゴに使われた歴代ライダーの目の意匠が合わさった紋章が発生する。
仮面ライダーソロモン
仮面ライダーセイバーに登場するライダーの一人。
その誕生には11人の仮面ライダー達の基本形態や強化形態のワンダーライドブックと聖剣の力を触媒に数多のワンダーライドブックとアルターライドブックを融合させており、盛り過ぎて全知全能の域に達した仮面ライダー。
またスーツは様々なスーツや小道具を寄せ集めたリデコでメタ的な意味でもてんこ盛り。
仮面ライダーストリウス
セイバーにおけるラスボス。
上記の仮面ライダーソロモンを含めた全知全能の書の一部を統合してグリモワールワンダーライドブックで変身するソロモンのリデコ。
始まりの五人が所持する強大な力を秘めた全知全能の書の一部を最悪な形で纏めた全知全能のてんこ盛り。
『仮面ライダーリバイス』
10種類のバイスタンプが集結したバリッドレックスバイスタンプを使用して変身する中間形態。
10種のバイスタンプ、リミックス変身を駆使して戦うことができる。
双方ともローリングバイスタンプを使うことによりエレメントを操る。
だけでなく、それ以外の属性も使うことができる。リバイスの氷・炎・雷・風だけでなく、ライブ/エビルの光・闇、更に全く出てこなかった木・金属・水も確認できる。
仮面ライダーデモンズ
3連続のドミネイトアップを行うことで、元のスパイダーを含めた4種の生物の力を発揮できる。
戦闘力も格段に向上し、劇中では前述のジャックリバイスをKOしてしまった。
仮面ライダーオーバーデモンズ
クワッドよりももう1つ多い4種のバイスタンプを読み込ませ、5種の生物の力を一度に使えるようになった。
但し、変身者やドライバーの都合上負荷はクワッドの比ではない(と言うかクワッドですら負担も掛からずに使用出来るオルテカの資質が凄いと言える)が、劇中では準ラスボスクラスの敵を瀕死まで追い込む程の火力を見せつけた。
仮面ライダージュウガ
仮面ライダーリバイスにおける最後の敵。
ランペイジバルカンのリバイス版と言えるライダーで、変身に使用するバイスタンプにより、10種の生物の力を引き出して戦う。
仮面ライダー五十嵐
五十嵐三兄妹が三位一体と化した合体ライダー。
三兄妹が変身するライダーの力を全て使う事ができ、仮面ライダーダイモンによって事実上変身能力を消されてしまった状況を打開した、奇跡の仮面ライダー。
『仮面ライダーギーツ』
浮世英寿が所有していたブーストレイズバックルに創世の女神が呼応して、同じく「エース」の名が付くデザ神4人の願い「生まれ変わった俺がいつか、世界を守る覚悟を決めた時、それを実現する力」を受理し、宇宙から飛来した4つのブーストバックルと合体することで誕生したブーストマークⅡレイズバックルを使用して変身するギーツの新たなる強化形態。
その誕生経緯故に、ファンからは「ブーストバックルてんこ盛りフォーム」と扱われている。
レーザーレイズライザーとブーストマークⅡレイズバックルを組み合わせたブーストフォームマークⅡの進化系。レーザーレイズライザーの機能を媒介にすることで反動による負荷を解消される。
関連タグ
てんこ盛り 全部乗せ
仮面ライダー 平成ライダー
強化フォーム 中間フォーム
最強フォーム 最終フォーム
暴走フォーム
仮面ライダークウガアルティメットフォーム:クウガの全フォームの能力が使えるというてんこ盛りフォームのような設定があるが、元々クウガの各フォームはアルティメットフォームの力の一部のため、盛っているわけではない。
仮面ライダーオーズ:てんこ盛りフォームがない理由が明確に描かれた作品。かつて800年前の王が恐竜系を除いた全てのメダルを使って神に等しい力を得ようとしたが、メダルの力を制御しきれずに石化してしまった。映司同様にオーズの器として申し分なかったのにもかかわらずこの結果だった辺り、てんこ盛りフォームはやはり作れないと見るべきか。
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