牛島光「父さん、母さん……僕に力を!」
玉置豪「これは貴女の為じゃない。自分の罪を償い、人々を守る為の……変身です!!」
変身者
・牛島光
・玉置豪
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する仮面ライダー。第35話より登場。牛島光がクワガタバイスタンプとデモンズドライバーを用いて変身する。
公式サイトでは「デモンズの新たなフェーズ」と称され、当初は仮面ライダーデモンズの形態の1つとされていたが、現在は独立したライダーとして扱われる様になっている。
変身音はベイル同様デモンズのものよりも語気が強めになっており、英文の裏の日本語や「オーバーデモンズ」の部分がノイズがかかったようになるなど不穏な要素が目立つが、現時点では後述する仕様からか身体への負荷や暴走等の危険は見られない。
戦場となった赤石英雄の演説場に乱入する形で初披露された。オーバーデモンズに変身するや否や一気に突撃しギフデモスとベイルを弾き飛ばし、複数のギフテリアンを一瞬で撃破しながら、連戦でダウンしていた五十嵐三兄妹を回収して即時撤退する救助性能の高さも披露している。第43話冒頭でもギフの襲撃を受けた一輝や元太、狩崎たちを逃がすべく単独で数十体のギフテリアンとギフジュニアを叩きのめして撤退の隙を作っている。
その後はギフデモスやヘルギフテリアン等の強敵に敗北している他、味方の主要ライダーの中では自我を持つ幹部クラスの敵に中々勝利出来ていなかったが、大量に発生したギフジュニアやギフによってギフテクス相当に強化されたギフテリアンの軍団を相手取れる性能はある為、ウィークエンドの貴重な主戦力の一角を担っている。
そして、第43話では光本人が対赤石のため猛特訓を重ねた末にデモンズドライバーのゲノミクス能力を最大限にまで引き出した4連フルゲノミクスにまで到達し、仲間たちの時間稼ぎ有りとはいえかつて完敗した赤石に瀕死の重傷を負わせる程の実力を発揮した。
しかし、その反動は大きくトドメを刺す前に光は変身解除、重傷で動けなくなってしまったことから、第46話にて玉置豪にベルト一式を託し、彼が新たなオーバーデモンズとなった。
玉置「これは貴女の為じゃない。自分の罪を償い、人々を守る為の……変身です!!」
花「顔が固い!笑え!」
変身ポーズ
光の変身ポーズは右腕を上、左腕を下に斜めに腕を下ろしてから押印するという比較的シンプルなもの(オーズの逆と思ってもらえば良い)。
玉置はクワガタスタンプを押す際スタンプを持つ右腕に左手を添えており、視聴者からはこの左手が奥田陽介とドライバーを託した牛島光と一緒に変身してるみたいと思ってる方もいた様子。その後ドライバーに押印した後ウルフ・デッドマンを彷彿とさせるような構えで変身を行っていた。
玉置役の八条院氏はダンスの大会で世界に行くほどの実力を有しているため、歴代の変身の中でもキレがいいと高評価を得ている。
形態
基本形態
『Unknown.(未知なる)Unlest.(混乱が)Unlimited.(越える)』
デモンズドライバーにクワガタバイスタンプを押印して変身する基本形態。
ゲノミクスチェンジ形態
他のバイスタンプの能力を武装として顕現させた形態。
『モグラ!ゲノミクス!』
モグラバイスタンプを用いたゲノミクス。
腕部にドリル状の武装「デモンディグゾン」を装備する。
改良されたデモンズドライバーによって調整が施され、デモンズ使用時と比較して連続稼働時間が1/3となったが、変身者への負荷を大幅に抑え込んでいる。
『コンドル!ゲノミクス!』
コンドルバイスタンプを用いたゲノミクス。
背中に紫色の翼「デモンランブルジョーカー」を装備する。
第43話にて窮地に陥った一輝たちの前にこの形態で駆け付け、ギフが呼び出したギフジュニアやギフテリアンの大群を攻撃した。
テレビ朝日公式サイトには個別ページが存在しない。
『バッタ!コンドル!スコーピオン!アノマロカリス!ゲノミクス!』
バッタ、コンドル、スコーピオン、アノマロカリスバイスタンプの4つを用いたゲノミクス。光が特訓の成果でデモンズドライバーを最大出力まで上げることで発動が可能となり、赤石が変身したギガデモスを圧倒、満身創痍になるまで追い込んだが、負担が大きかった為、戦線を離脱する事になった。
使用アイテム
第30話以降ジョージの手により改良を加えられた。これまでシステムの中枢に据えられていたベイルに代わり、各種能力を飛躍的に高める人体強化エンジン「O.V.E.R.(オーバー)」によって使用者に潜む悪魔からその力のみを抽出する機構を搭載。これにより高い汎用性と量産性を両立した、新たなシステムとしての運用を可能にしている。
光に特に危険が見られないのは、これらの改良によるモノと思われる。
変身、必殺技に使用。
余談
- スーツは仮面ライダーベイルの胴体パーツを小改造してデモンズのベーススーツを組み合わせたもの。頭部は新規造形。
- 初お披露目回では僅か30秒の短い出番が賛否両論だったが、この時の五十嵐三兄弟はギフの影響によって変身はおろかまともに動くことすら出来ない状態だった上にジョージも怪我を負っていたため、光が来なければ詰みの状態であった。そのため活躍自体はかなり大きいものだったりする。
- スーツアクターの米岡氏は30分後に放送されている『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ではドンムラサメを担当。同時期放送の仮面ライダー・スーパー戦隊でそれぞれ途中参加の戦士役に起用されている。
- また、玉置版を担当する榮氏はウルフ・デッドマン以来演者の八条院氏とのタッグであり、ライダー役としてもデザストが変身した仮面ライダーファルシオン以来となる。
- なお、榮氏は米岡氏よりも筋肉質であったこともあり、玉置版のオーバーデモンズはデモンズドライバーが腹筋に引っかかっている謎の現象が起きてしまっている。
- 劇場版『バトルファミリア』は第46話と第47話の間のエピソードであるため、放送に先んじて発売された劇場グッズのしおりコレクションでは玉置&オーバーデモンズがセットで写っている。また、玉置の変身シーンは光の変身シーンと比較するとエフェクトの色がウルフデッドマンを彷彿させるモノに変化しているなど若干の差異がある。
- 光が変身した際は視聴者の反応は賛成派と反対派に分かれていたが、後に玉置が変身した際は以前玉置が長い期間変身させても貰えなかった事もあって多くの視聴者から歓喜の声が飛んだ。
- 名前が長い為、ファンからは「オバモン」や「オバデモ」と略される事が多い。
- ちなみに玉置デモンズの変身ポーズは、公式サイトにてあげられている第36話の後書きにて、玉置役の八条院氏がフリオを共に演じたスーツアクターの栄さんと考えた変身ポーズが挙げられており、この時はウィークエンドライバーでの変身が失敗したため、不発に終わった、伝説の変身ポーズと公式でも言われていたが、オーバーデモンズの変身はこれをデモンズドライバーで応用したものとも考えられる。そのため、八条院氏にとって念願の仮面ライダーに変身した瞬間を叶えたとも言える。
- フィギュア王No.297の解説によると、「オーバーデモンズは元々はヒロミが変身する強化フォームの予定だった(要約)」と記載されている。ヒロミのオーバーデモンズが見たかったという声とクワガタを経由しなかった事でインペリアルデモンズの正統進化感が出て良いという声があり、こちらも賛否両論(その結果オーバーデモンズにも強化フォームが作られるまでに至った)。
- デザインについてはデザイナーが「ベイルとデモンズを組み合わせてオーバーデモンズを作って欲しい」と要望を受けたらしく最初からベイルを流用する事は決まっていた模様。だが初期案では抱きついたように見えるクワガタのアーマーが黒色になっている(イメージ)
関連タグ
仮面ライダーデモンズ:前身
仮面ライダーデモンズトルーパーβ:簡易量産型
仮面ライダーゲットオーバーデモンズ:強化フォームと思われていたが、別のライダーであることが判明した。
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダークウガ、仮面ライダーギャレン、仮面ライダーガタック、ガタキリバコンボ、エキサイティングスタッグ:歴代クワガタムシがモチーフのライダー。ギャレンとガタックとは飛行能力を持つという点も同じ。
- 仮面ライダードレイク:横向きの昆虫を模した外見のサブライダー。
- メテオフュージョンステイツ、仮面ライダーチェイサーマッハ、クローズビルドフォーム:2人のライダーの特徴を併せ持つ形態。
- 仮面ライダー黒影・真:名称に別のライダーの名前が含まれているサブライダー、変身者が異なる点や量産型ライダーがいる点も同じ。
- 仮面ライダーマッドローグ:名称に4号ライダーの名前が含まれているサブライダー。一見すると強化形態のように思えるが、別ライダー扱いで変身者も異なる。
- 仮面ライダーゼロツー:同じく基本形態の後継機となるタイプのライダー。変身者が別にいる点も共通。