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「さくらさんのボディガードが僕の仕事なので」

「自分で動けば、何かが変わる…!」

「僕……もっと強くなりたいです」


演:奥智哉


変身する仮面ライダー

仮面ライダーオーバーデモンズ


概要編集

仮面ライダーリバイス』の登場人物。主人公・五十嵐一輝が営む銭湯「しあわせ湯」を父親の牛島太助や母親の牛島公子と共に頻繁に訪れている常連客。


さくらとは同じ高校の同級生かつ空手道場「聖風会館」に通っている。空手はさくらと同じく黒帯の段持ち(ただし第1話でさくらがギフジュニアを圧倒していたのに対し、後述の事情で光は両親と共に逃げ惑うだけだった)。


正体編集

その正体は地下組織ウィークエンドの構成員。しあわせ湯を訪れていたのは潜入任務の一環であり、五十嵐元太を監視対象として長い間太助や公子と共に監視を続けていた。

組織内では潜入任務と並行し、逃走していたアギレラの潜伏先を突き止めるなど課外・諜報活動を担っている。スパイ能力は高いらしく、彼を怪しんだジョージ・狩崎の尾行程度なら撒いてみせている。組織内での衣装は課外任務に対応するためか、ニットとベルボトム(スカーフは首元にバンダナ風)でアクティブなスタイルとなっている。

太助と公子は偽の両親であり、彼の本物の両親の生死については不明。さくらに過去の経緯を尋ねられた際にははぐらかしていた。尤も10代から反政府地下組織に所属し、数年に渡っての潜入任務を務めるなど壮絶な境遇にあったことは想像に難くない。


正体を明かしてからも彼はさくらに「ウィークエンドに入りませんか?」と定期的に誘っており、彼女がウィークエンドに所属してからもさくらに付きまとうアギレラを拳銃で牽制するなど、組織から受けた使命として護衛をしている。

組織の役割以上に彼女を個人的に気に入っている(=好意を持っている?)節がある。第33話ではさくらがアギレラ/を救うという決意を受けて、狩崎真澄の頼みに難色を示すジョージにアギレラ救済の協力を頼み込んだり、修理されたリベラドライバーをさくらに届けたり、二人の戦いを玉置豪と共に神妙な面持ちで見届けたりと奔走した。その後も花とさくらが楽しそうに遊んでいる様を(元フリオ)と共にストーキング染みた見守りをして2人から呆れられていたりする。尚奇しくも役割が似通った玉置とは凸凹コンビとして上手くやっている模様。


決意を胸に…(34話以降)編集

さくらのウィークエンド加入後は彼女のサポートに徹していた彼だが内心では、あくまで支援しか出来ない自分に歯がゆさを感じていた様で、自分もさくらと共に戦いたいと言って太助に諌められていていた。

赤石長官の圧倒的強さに三兄妹が蹂躙されていた際には、誰よりも激昂し助けに行こうとしていた程。

そして第35話で玉置の「自分で動けば何かが変わる」と独白した言葉を聞いて決心を固め、ジョージ・狩崎から改良されたデモンズドライバーを受け取り、仮面ライダーオーバーデモンズに変身。以後は同じくライダーとなった夏木花と共に戦闘任務にも従事している。


仮面ライダーオーバーデモンズ


潜入期には素が生気の抜けた無表情であったり、さくらをウィークエンドに勧誘していた時期には妖しげな笑みを浮かべるなどの不気味さを伴っていたが、ウィークエンドに同世代の同志が増えだした影響か最近は年相応のキザな軽口などを見せるようになってきた。


だが、若さ故の精神的な未熟さは多分に残っており、第39話でウィークエンドの第9シェルター襲撃の際、住民の避難を優先してヘルギフテリアンに襲われた公子から見捨てて撤退する様に促され、その死を目の当たりにした事で太助に詰め寄るも「甘い考えは捨てろ!」と一喝され、改めて自分の置かれた立場と役目を思い知らされる格好となってしまったが、直後に事情を知ったさくらから「家族に本物も偽物も無い」と諭され、それまで抑えていた想いが堰を切った様に溢れ出し号泣。

たとえ偽りの関係だったとしも、公子を実の母の様に大切に思っていた事が窺える。


第40話では前話で公子を切り捨てた太助に対して反抗的な態度を取り、命令も素直に聞こうとはせず太助の発言に何かと突っ掛かっていた。

そんな中、避難所を襲撃してきた悪魔の大軍をさくらと花と共に迎撃、撃破するが、そこに赤石が現れ目の前で怪人態へと変貌。二人と共に挑むも圧倒的な力で蹴散らされ、撤退の時間を稼ぐために一人で赤石に挑むことに。

さくらに「直ぐに追い付く」と語り、太助の撤退命令も無視して命懸けの足止めを試みるがやはり敵わず、強烈な一撃で変身も解除されてしまう(光自身最初から勝てるとは思っておらず、自分を犠牲に時間稼ぎをするつもりだった)。

そしてとどめを刺されそうになるが、太助が庇ったことで何とか助かり、断腸の思いでその場から撤退し、シェルターの避難民を誘導した。


こうして彼は、母親に次いで父親まで亡くすことになってしまったのだった


第41話では、両親を失った悲しみを少しでも誤魔化すかのように聖風会館の道場で一人で稽古を行っていたが、真澄の命令で光を捜索していたさくらが彼を発見、一緒に稽古を行った。稽古終わり、さくらに対して「なぜ父が僕を助けようとしたのかがわからないんです。母は見捨てたのに…。矛盾してますよね…。」と尋ねていたが、さくらは「矛盾してるのが人間だと思う。太助さんはウィークエンドとしての信念を曲げてでも光くんを助けようとした。それって感情を優先したってことだと思う。太助さんが光くんを本当に愛してたってことだよ。」と自身の考えを光に吐露した。この言葉を聞いた光は、亡くなった両親のためにもさらに強くなることを決意した。


紡がれる思い(43話以降)編集

第43話では、ギフの力で大量発生した悪魔軍団をコンドルゲノミクスの力で空から攻撃して全滅させ、一輝たちの撤退を援護した。

その後、アララトにて父・太助を殺した仇である赤石が変身したギガデモスにジャンヌ、アギレラとともに立ち向かう。ギガデモスの圧倒的な力に苦戦するものの、特訓の成果で見つけた最大出力のゲノミクスチェンジを自身が赤石/ギガデモスに叩き込むことを2人に提案、彼女たちに時間稼ぎを頼んだ。ジャンヌとアギレラが変身解除となったものの、アルティメットリバイが助太刀に来たことで時間稼ぎは成功し、ついにバッタ、コンドル、スコーピオン、アノマロカリスの4つによるフルゲノミクスを発動。その反動は大きくトドメを刺す前に変身解除してしまったため、別のライダーが引導を渡すことになったが、赤石/ギガデモスを圧倒、「デモンズレクイエム」を叩き込み、満身創痍になるまで追い込むことに成功し、無念を晴らし父の仇を討つ事が叶った。


第44話では前話での無理が祟ってウィークエンドの医療班の手で医務室に搬送されていた。それを見送りに来た玉置に「俺…、お父さんに褒めてもらえるかな…?」と問いかけたが、玉置は「ああ!太助さんなら絶対褒めてくれる!」と元気づけた。その手には父の形見の眼鏡が握られていた。


第46話では療養の為に戦線離脱しており、病室にやってきた玉置に


「愛しのアギレラ様を守るんだろ?その気持ちがあれば十分じゃない?」

「僕の思いも持ってってよ」


という言葉と共に、デモンズドライバーとクワガタバイスタンプを託している。


ギフとの戦いが終わり療養が終わったあとの第47話ではヒロミと玉置と一緒にウィークエンドアジトの片付けをしていた。

続く第48話では真澄関連のものを片付けていたところにヒロミらがやってきて、暴走する狩崎を説得できる何かを探す手伝いをすることになる。その際たまたま幼い狩崎と若き真澄が写るどこかの部屋の写真をバイスと発見、それが今の牛島邸の一室と一致。つまりここは在りし日の狩崎邸だったことが判明する。

なお、隠しドアが開かないため工具を取りに下層へ降りるのだが、直後バイスがあっさり押し開いてしまったので(そうとも知らず下にいる彼は)取り越し苦労になってしまった。



最終回では、全ての戦いが終わりフェニックスの後続組織によって平穏な日常が戻りつつある中、牛島光は喫茶店で久しぶりに再会したさくらに普通の生活を送っていると打ち明けた。

過酷な人生を送っていた彼は、組織の人間としてではなく、彼の夢見た世間一般的な家庭の様、1人の少年として平穏な日々を送っていたのであった。



ファイナルステージでは玉置豪とアイドルのライブに参加していたため戦闘には参加できなかったが、本編後も普通の人間としての人生を謳歌していることが窺える。


後期登場ライダーとして編集

  • 彼自身は決して悪い人物では無いのだが、彼とさくらが関わる事よりもさくらと花の絡みの方を望む声も多いことや、花に唯一手加減無しにツッコミを入れた背丈の似た同年代の異性と言う事もあってか、彼がさくらと花の間に入る事を百合の間に挟まる男と称される事も。

  • フルネームは「牛島光」だが、変身のタイミングまで牛島家の中では父に位置する牛島太助が司令塔としてもキャラクターが濃く、牛島光はその司令塔の牛島の息子、組織の諜報員の1人として認知されていた事から、一部視聴者からは「牛島息子」、更に略して「ウシムス」家族構成を重視し着想した視点で呼称されていた事も(但し、彼の描写が遅かった事が原因で悪意ある使われ方がまだ多い為、気軽な使用は推奨出来ない)

  • 公式の解説では「従来の人物は変身するまでの物語があったが、彼の場合は変身してからがスタート」と、追加ライダーでありながら1話で初変身する1号ライダー方式のドラマ構成が意識されている。
    • 一方で、彼の掘り下げを含めての描写が「遅い」と指摘される事が多い(同様のドラマ構成についてはが度々あるので特段珍しい物では無いのだが、どの前例も第16話第18話であり、今回のケースは歴代でも稀に見る終盤に差し迫るタイミングだった事で戸惑いを呼ぶ事になったと推測され、一部から難色を示された時期があった)。
    • 更に、フィギュア王No.297の解説によると、「オーバーデモンズは元々はヒロミが変身する予定だったが、牛島家の物語を描く為に変更された(要約)」と記載されていた為、本編中盤まで掘り下げや描写がかなり少なくキャラクターの定着に遅れが生じたのは本来の予定から決定稿が変更された為と考えられる。
    • 同じくフィギュア王No.297によると、「僕が変身しなければ父さんは死なずに済んだ…でもその力でみんなの役に立てた…!」と彼のセリフがあったらしいのだが尺の都合上カットされてしまったと明かされており、彼の仮面ライダーとしての生き様を総括しているセリフとも言える重要な描写のカットだった事もあり、本編終盤の彼の描き方に大きな影響を及ぼしているため、残念に思う視聴者もいる。

  • リバイスの登場人物が仮面ライダーへ変身を遂げた際は通常であれば本人のコメントと撮影の様子等が公式ホームページで記載されているだけの事が多いが、正式な明言は無いが、当初から各メディアで演者が最年少である事が触れられていた事や、ファイナルステージで現場では弟分の様に可愛がって貰った等の言及から、キャスト・スタッフ達の暖かい気持ちからか、今回は特別に主要キャスト3人から祝福コメント等が届けられていた(参考:門田ヒロミの初変身回五十嵐さくらの初変身回)。
    • とは言え、この件は後々に物語に干渉するが上記の通り番組序盤~中盤に掛けて登場回数や出番が少ない事や、キャストやスタッフの厚意等で変身を祝われる事は珍しかった為、この待遇に疑問を抱く視聴者も一定数居た。
    • しかし、39話にて五十嵐家やさくらから受けた影響、及び家族への情と救えなかった悲哀を吐露した事でキャラクター評価が少しずつ向上し、最終的には組織の一戦闘員から一人前に成長した1人のヒーローとしての勇姿を視聴者に見せる事が出来た。それもあって43話の復讐に燃えるフルゲノミクスのシーンに心を動かされた視聴者は多い

  • 第46話で玉置にデモンズドライバーを託すシーンがたまたま病衣でアタッシュケースを開いて見せるシチュエーションになってしまった為に、一部の視聴者がビギンズナイトを思い出したとかいないとか。
    • 奇しくも46話の翌日はアニメ風都探偵のU-NEXT初回配信日であり、それが更に相互作用した可能性もある。

  • デモンズの強化形態の1つとしてバンダイ側に認識されているのか、不憫な事にキャラグッズには恵まれていない
    • 変身前のグッズは現状存在していないが、存在している変身後の姿でもグッズ面では玉置の変身するオーバーデモンズや、オーバーデモンズの基本形態とされている節のあるデモンズと比べると非常に少ない。

  • オーバーデモンズとしての役目を終えた後の扱いは『バトルファミリア』ではオルテカが作戦上重要な存在の為登場しているが、時系列の問題で光は療養中の為出番が無く、映画後の話でも同時期に複数ドラマ出演していた役者本人のスケジュール上の都合か工具を取りに行ったままアルティメットリバイスジュウガとの決戦を届けるシーンや、最終話の最後の一輝とバイスの思い出作りの際にこれまでに関わったゲストが何名かが協力し、結末を見届けるシーンにも登場しなかった事に加え、最終回のジャンクションの集合動画でもその前後の撮影シーンに居合わせていなかった関係上か出演していなかった。
    • 一方、インスタグラムのフォロワー10万人記念の集合動画等ではメインキャスト一同と和気あいあいと撮影していた事やラストで他キャラクター同様に彼の後日譚が用意されていた事を考えると、正式な明言は無いが、所々で彼が登場しなかった事については、並行してレギュラー枠で撮影していた別のドラマ、映画の撮影があったと近日のメディアにて多く確認される為、惜しくもスケジュールの都合が合わなかったと近日のメディアの露出から推測される。
    • その後も主演者の苗字の判子が大量に押されたOPのシーンでは変身するメインキャストの括りとは別に、彼の変身経緯や本編後の人生の形もあってか牛島太助や狩崎真澄等の純人間側のサブレギュラーのキャストに振り分けられていた事もあり、本編外であるファイナルステージで彼のその後について言及されるシーンはありつつ、他媒体では『リバイスForward』の主題歌でもライダー変身経験者でありながら玉置へ託した関係上参加していない(彼に対して触れるシーン以外では回想としては一応『ガールズリミックス』には登場している)他、「DXクワガタバイスタンプ」の起動音は玉置の仕様(玉置仕様はスタンプ起動音が鳴らず、光仕様はスタンプ起動音が鳴るが、一応は正式な仕様とは違うが工夫をすればある程度の再現は可能)であったり、味方ライダーの中ではフルゲノミクスという強化形態に新規の玩具を用いない関係上唯一台詞付きの玩具が追加で販売されなかった等露出が控えめなキャラクターではあるが、ファイナルステージでは玉置と共にアイドルのライブに行っていた等の描写から、ライダー変身者としての描写の少なさが目立つ事が度々指摘されてはいるが、変身者が玉置になった後は元ライダーの要素を押し出さず、普通の生活を送る普通の人としてのキャラクターとして扱われていると考えられ、実際にはファイナルステージの会場では彼の名前で装飾された団扇や横断幕が活躍の多い他キャラクターと同じ規模で見受けられており、少ない活躍ながらも人間的な彼の成長、仮面ライダーとしての勇姿に惹かれた多くのファンから愛されていることがうかがえる。

  • 「DXクワガタバイスタンプ」が玉置の仕様であると判明した際(但し、発送されるかなり前の段階で仕様は確定していなかったが公式からこの仕様の状態で動画で公開されていた)は、SNSでは牛島光が長期に渡ってオーバーデモンズに変身し、フルゲノミクスによって両親の仇であり諸悪の根源とも言える赤石長官を撃破手前まで持って行く印象的なシーンもあった為、商品を手に取り牛島光になり切れないと仕様に嘆くファンが一定数見られた

余談編集

  • 演者の奥も空手を特技としており、彼の変身ポーズには空手の型が意識されているとインタビューにて明かされた

関連タグ編集

仮面ライダーリバイス ウィークエンド(仮面ライダーリバイス) 牛島家 しあわせ湯

牛島太助 牛島公子

仮面ライダーオーバーデモンズ


三原修二ザック:物語途中からライダーになってから物語が展開されていった人物。最終的には人間としても戦士としても大きく成長を遂げ、最終決戦後も生き残る点も共通している。ザックとは最初から登場している点も共通している。

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