ヒーローと悪魔が相棒(タッグ)……つまり最強!
曖昧さ回避
- 仮面ライダーシリーズの作品の一つ。本項で詳述。
- 「スーパーヒーロー戦記」のサプライズ同時上映作品。詳細は「劇場版仮面ライダーリバイス」を参照。
- 1で登場する主人公が変身するライダーの名称。詳細は「リバイス(仮面ライダー)」を参照。
- 3の強化フォームの名称。詳細は「仮面ライダーリバイス(仮面ライダー)」を参照。
概要
『令和仮面ライダーシリーズ』第3作にして、仮面ライダー生誕50周年記念作品。英語表記は『KAMEN RIDER REVICE』。
2021年7月22日に作品概要及び簡易公式サイトが公開された。同年9月5日から2022年8月28日まで、全50話が放送された。
テーマは「悪魔との契約」。
ヒーローと悪魔が相棒を組む、史上初の「一人で二人」の仮面ライダーとされ、1つのベルトとアイテムでリバイ&バイスの2人1組のライダーに変身する。
チーフプロデューサーは望月卓。戦隊シリーズの『宇宙戦隊キュウレンジャー』にてチーフプロデューサーを務めた実績を持つ彼が、今回本作のチーフプロデューサーとして初めて仮面ライダーシリーズに関わる事になった。
監督は柴崎貴行、シリーズ構成には悪夢シリーズで知られる小説家の木下半太が参加している。
クリーチャーデザインはこれまでスーパー戦隊シリーズの怪人を手掛けた久正人が担当。
ちなみに主役ライダーの基本色がピンクとなるのは『エグゼイド』以来である。
本作は人間は誰もが心の奥底に悪魔を飼っているという大前提がテーマの根幹にあり、敵対組織であるデッドマンズは人々の中に眠る悪魔を解放して暴れさせる危険な集団として描かれている。
その一方、デッドマンズに対抗するために、「自らの心に巣食う悪魔と契約し、協力関係を結ぶことで、悪の野望を打ち砕く力を得たヒーロー」であるのが、本作における仮面ライダー像である。
また、本作においては各自の心の中の悪魔と向き合い、共存することが最良とされており、いたずらに自己の悪意を否定することもまた心身のバランスを崩す不幸な状態であると描かれている。
実際、このテーマについて望月氏は「漫画の『呪術廻戦』『チェーンソーマン』といった悪魔・怨霊を題材とした作品も話題でしたし、“悪魔のささやき”なんて言葉も一般的ですから…。」とコメントしている。
2024年1月31日に仮面ライダー図鑑に情報が追加された。用語集は2月9日に遅れて追加となった。
仮面ライダー50周年記念作
本作の世界においては「仮面ライダー」という言葉が「正義のヒーロー」の代名詞としてごく普通に世間に通用する設定となっている。一例をあげるとエンジニア枠が仮面ライダーマニアで、彼が作った変身アイテムには歴代ライダーの意匠が組み込まれていたりするなど。
作風
ホームドラマ、その影に
子供向けを強く意識してか、『ウルトラマンR/B』のような「家族」をテーマに据えたコミカルで明るいホームドラマ的な作風になっている。
しかし、OP映像での描写や、脚本家がダークな物語に定評のある作家である事、その作家自身の意味深発言等もあって、物語の端々で不穏な雰囲気が見え隠れしている。
実際、第1話の段階で、バイスは事前情報の「明るい賑やかし役」な感じのキャラクター像に反し、いつ人を襲うかも分からない危険な存在として描かれており、その後のエピソードでも、爽快感のあるアクションやストーリーと並行しつつ、危うげな雰囲気を感じさせる伏線のような描写が散見された。
不穏な雰囲気を醸し出すと同時に、それを払拭するかのように明るくにぎやかなバイスと愛らしい見た目のマスコットキャラのラブコフ等、怖いイメージを持つ主人公サイドの悪魔たちがコミカルに大活躍している。
「人間の心の闇」もテーマの1つである為、序盤は五十嵐一家を筆頭に、本作の登場人物がそれぞれ人間性に大なり小なり欠陥があったり、腹に一物抱えていたりと、やはり穏やかではない空気が漂っていた。
明るくコミカルに「家族の絆」や「家族愛」を描く一方で幸せな家族像とその裏に潜む闇や、問題を抱える他の家族関係についても重く生々しく描かれているのも特徴である。
ライダーのデザイン
令和ライダーの例に漏れず、デザインのインパクトこそあるものの、ライダーのデザイン自体は歴代でもかなり正統派なデザインをしている。特に本作に登場するライダーであるデモンズは蜘蛛の巣+左右非対称のデザインを上手く人型に当て嵌めた事で放送当時から高い評価を受けている。
しかし、その一方で前作から引き続き各フォームのリペイント流用が特に多い。本編内で数回改造されたスーツも存在する。しかも改造元の判別が容易な流用も存在していたりと、本編内だけでもかなり四苦八苦していた事が窺える。
また、流用の頻度も歴代作品と比べても特に多く、次回作でのスーツの流用も含め主人公である仮面ライダーリバイの中間フォームのスーツは全滅している。
総合的な評価
上記の通りアットホームでありながら時折シリアスな作風故に序盤は好評だった一方で、中盤以降はライブ感を重視して一瞬一瞬の盛り上がりを丁寧に演出した反動や制作側による路線変更等で若干の違和感や描写不足が目立つ箇所もあり、そこを指摘される事も少なくはない。(2022年10月発売の雑誌『フィギュア王』によると、「ロシアによるウクライナ侵攻を理由にフェニックスとウィークエンドの対立など一部エピソードを変更したこともあった」との記述があり、放送当時の世界情勢も原因の1つになっていたようである。)また、元々のダークな作風故にコロナ禍や上述のウクライナ侵攻を始めとした昨今の社会情勢の陰鬱さが尾を引いている影響もあってか放送当時の雰囲気はとても良いものとは言えず、特に中盤以降の展開に対しては今なお意見が二分することが多く、ここpixiv百科でも主観的な記述が掲載されたり現在も各コミュニティで定期的に論争が起きるなど賛否の評価に関してはかなりギスギスした状態が続いている。
一方で「人の心の弱さ」と「それを乗り越える様子」を繊細に描いたことで、五十嵐家の三兄妹含め登場人物それぞれが各々で独自の「答え」を出して「自身の弱さや欠点」を乗り越えていく展開を評価するファンも多く、メインテーマでもある「家族」を様々な形で描いたシナリオや「子育て」の大切さを説いたメッセージ性の深い内容に子供と一緒に視聴している若い親御からも評価されている。
また、50周年記念作ということで今までにない新しい要素がありながらも往年の作品ファンをニヤリとさせるようなレジェンド作品や他作品のパロディなどといったあらゆる小ネタが物語の至る所に散りばめられてるなど、見る人を楽しませる要素は例年よりも多い。
加えてバイスやラブコフ、カゲロウといった個性豊かな五十嵐家の悪魔たちや小悪魔的でツンデレかつお茶目なキャラクターで受けたアギレラやその熱いキャラクターで多くのファンを獲得した門田ヒロミを筆頭とした登場キャラクターたちの人気は老若男女問わずとても高く、数々のネタタグが作られていることから、今作を好意的に見ているファンも勿論多いことが窺える。
加えて、本編放送中、放送後に公開された外伝作品は本編の補完やレジェンドライダーとのコラボ等からいずれも高い評価を得ており、特に放送後に発表された『リバイスForward』はシンプルながら見応え抜群なアクションや本編の設定を存分に生かしたストーリーから近年のVシネマ作品の中でも特に高い評価を得ている。
あらすじ
・・・中南米にて、人間の体内に潜む悪魔を呼び覚ます印章型の呪物が発見されてから50年。
印章の研究の末に完成した悪魔召喚機・バイスタンプをめぐり、御神体となって眠る原初の悪魔「ギフ」を蘇らせようとするカルト集団デッドマンズと、それに対抗する特務機関フェニックスとの抗争が繰り返されていた。
五十嵐家はそんな世界で、銭湯『しあわせ湯』を営むごく普通の家族。
長男の一輝は、少し前から自分にしか聴こえない奇妙な囁き声を時折耳にしていたが、特に意に介することもなくスルーしてきた。
ある日、五十嵐家の次男・大二のフェニックス分隊長就任式に向かった一輝たちは、突如デッドマンズの襲撃に見舞われる。
大切な家族を守りたい一心で、自身に宿る悪魔の囁きに初めて耳を傾け、契約を交わした一輝は、実体化した悪魔と共に仮面ライダーへと変身を遂げる。
そしてこの日を境に、人間の果てしない闇が渦巻く悪魔との血で血を洗う死闘の日々へ、一輝は身を投じる事となる。
登場人物
詳細は「仮面ライダーリバイスの登場人物一覧」を参照。
登場仮面ライダー
☆は本編未登場。
仮面ライダー | 変身者 | 初登場 |
---|---|---|
仮面ライダーリバイ | 五十嵐一輝 | 第1話 |
仮面ライダーバイス | バイス | 第1話 |
仮面ライダーライブ | 第10話 | |
仮面ライダーエビル | カゲロウ | 第6話 |
仮面ライダージャンヌ | 第12話 | |
仮面ライダーデモンズ | 第7話 | |
仮面ライダーベイル | 第25話 | |
仮面ライダーオーバーデモンズ | 第35話 | |
仮面ライダーアギレラ | 夏木花 | 第36話 |
仮面ライダーデストリーム | 五十嵐元太 | 第42話 |
仮面ライダージュウガ | ジョージ・狩崎 | 第47話 |
仮面ライダーデモンズトルーパー | ウィークエンドの隊員たち | 第41話 |
仮面ライダーセンチュリー☆ | 百瀬親子☆ | ビヨジェネ |
仮面ライダーキマイラ☆ | Birth of Chimera | |
仮面ライダーダイモン☆ | アヅマ☆ | Birth of Chimera |
仮面ライダー五十嵐☆ | 五十嵐三兄妹 | バトルファミリア |
仮面ライダーダークアギレラ☆ | 悪魔花☆ | ガールズリミックス |
仮面ライダーオルテカ☆ | オルテカ | ジュウガVSオルテカ |
各話リスト
サブタイトルは韻を踏む形になっている。
音楽
OP
作詞:藤林聖子 作曲:MUSOH / STEVEN LEE / SLIPKID / 花村想太 編曲:STEVEN LEE
挿入歌
歌:五十嵐一輝・大二・さくら(前田拳太郎・日向亘・井本彩花)
作詞:藤林聖子 作曲:中川幸太郎 編曲:tatsuo
- 「VOLCANO」
作詞:藤林聖子 作曲:tatsuo
- 「#激ヤバイス」
歌:バイス(CV:木村昴)
作詞:好良瓶太郎 作曲:tatsuo
歌:五十嵐大二&カゲロウ(日向亘)
作詞:藤林聖子 作曲:Ryo
作詞:瀧尾沙 作曲:tatsuo
- 「君はそのままで」
歌:五十嵐一輝(前田拳太郎)
作詞:藤林聖子 作曲:tatsuo
関連作品
劇場版
メインタイトル
2021年7月22日公開。
TVシリーズ放送開始に先駆けて公開された本作の単独作品。時系列はTVシリーズ第4話の途中となっている。
2021年12月17日公開。
『MOVIE大戦』シリーズ第12作目及び仮面ライダー50周年記念映画で、前作『仮面ライダーセイバー』とのクロスオーバー作品。
2022年7月22日公開。
本作としては2作目の単独作品。夏映画が従来の形で公開されるのは『仮面ライダージオウ』以来3年ぶりとなる。
2022年12月23日公開。
『MOVIE大戦』シリーズ第13作目。次作『仮面ライダーギーツ』と2022年に20周年を迎えた『仮面ライダー龍騎』とのクロスオーバー作品。
ゲスト出演/客演
2021年7月22日公開。
TVシリーズに先駆けて仮面ライダーリバイと仮面ライダーバイスが先行登場。
前述の『劇場版 仮面ライダーリバイス』と同時上映。
Vシネクスト
2023年2月10日劇場公開、同年5月10日にDVD&Blu-rayが発売。
五十嵐大二/仮面ライダーライブと門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズを主役として、TVシリーズのその後を描いた作品。
スピンオフドラマ
2022年1月30日よりTELASAにて配信。全5話。
平成仮面ライダーシリーズからもゲストが登場する。
TV本編から一時退場した門田ヒロミのその後を描く作品。Blu-ray第1巻・第2巻に特典映像として同封。
2022年3月27日よりTTFCにて配信。全5話。
白波純平/仮面ライダーベイルこと五十嵐元太の過去と幸実との出会い、五十嵐家の秘密を描く。
2022年7月22日よりTTFCにて配信。
前述の『バトルファミリア』に繋がる前日譚となっている。
2022年8月7日よりTTFCにて配信。全3話。
タイトル通り、五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌと夏木花/仮面ライダーアギレラが主役で、歴代のヒロイン及び女性ライダーからもゲストが登場する。
2023年4月30日よりTTFCにて配信。全2話。
『リバイスForward』のその後を描く物語で、ジョージ・狩崎/仮面ライダージュウガとオルテカ/仮面ライダーオルテカが主役。仮面ライダーオルテカが本作で初登場する。
2022年10月よりTTFCにて配信。『仮面ライダーゲンムズ』の正統続編となるスピンオフドラマ。
ep3(2023年7月配信)以降、本作からジョージ・狩崎が登場。
ショートアニメ
TTFCにて配信のショートアニメ。全5話。
前作、前々作の『EVERYONE'S DAILY LIFE』や『短編活動萬画集』の系譜を受け継いでいる。
漫画
上記の劇場版『リバイス』を五十嵐大二の視点から描いた作品であり2年前の作品に似たようなサブタイトルである。
「仮面ライダーリバイス シークレットブック」に収録。
小説
シリーズ構成を担当する木下半太氏が公式Twitterにて、鋭意制作中であることを報告。発売日や詳細については未定。
仮面ライダーリバイススペシャルイベント
2022年5月4日~5日にかけてグランドプリンスホテル新高輪大宴会場飛天で開催されたイベントでスペシャルショーと番組キャストトークショーの2部構成。
令和ライダーで初めてソフト化されたスペシャルイベントであり、スペシャルイベントの名を冠するのはこれが最後である(参考までに『ギーツ』は「GOLDEN DESIRE NIGHT」、『ガッチャード』は「ガッチャンコFESTIVAL!!」となっている)。
これは『ゼロワン』はコロナ禍により開催中止、前年度の『セイバー』は『ヒーローライブスペシャル2021 仮面ライダーセイバー キャストトーク付きスペシャル公演』が開催されたが、ソフト化されていない為である。
スペシャルショーでは五十嵐三兄弟が飛天の湯を訪れるが、ショッカーに騙されて体を入れ替えられたりと散々な目に遭うというメタネタなんでもありのストーリーで脚本は金子香織里が担当。
一応、『ビヨンド・ジェネレーションズ』の後に公開されたのだが、バイスはショッカーの事をど忘れしていた。
ちなみに挿入歌としてVOLCANOが用いられているが、ボルケーノレックスゲノムの出番はない。
登場人物
- 五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ(演:前田拳太郎)
- バイス/仮面ライダーバイス(声:木村昴)
- 五十嵐大二/仮面ライダーライブ(演:日向亘)
- 五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ(演:井本彩花)
- ラブコフ(CV:伊藤美来)
- ジョージ・狩崎(演:濱尾ノリタカ)
- イカデビル/???(CV:関智一)
- サボテグロン(CV:西山圭汰)
- さそり男(CV:植田恭司)
- ショッカー戦闘員(CV:西山圭汰/植田恭司)
- 仮面ライダーアマゾン(画像のみ)
- 仮面ライダーシン(画像のみ)
朗読劇
- 『極楽牢屋敷』
木下半太が脚本・演出を担当し、リバイスキャストが再集結する朗読劇。別日ではスーパー戦隊のキャストが出演する。
本編とは何の関係もない、本当にただの関連作品。
商品・玩具展開
DX商品
本作の期間は主に一般販売商品が多数発売されていた前作『仮面ライダーセイバー』から一転、ネット販売に主に力を入れた年代であった。これは、大型商品が多い分小売店舗への販売スペースの圧迫を招いた前作からの反省、半導体の不足問題、プレミアムバンダイ などの商法をより模索したのでは…といった憶測が流れているが、事実として本作は一般店舗に発売された変身ベルトはリバイスドライバーとツーサイドライバーのみとなっている。
特筆すべきは高額商品であること前提で設計され多色発光LEDや軟質素材を多数導入しバイスタンプごとに絵柄がそれぞれアニメーションで動くDXデモンズドライバーであり、放送初期からのデモンズの登場や変身者のヒロミ、オルテカといった魅力的なキャラクターの活躍から本作でも大人気商品となった。
後にベイルドライバーやデストリームドライバーなどの後継商品も販売され、この「高価格帯でもハイクオリティなベルト商品」というコンセプトは来年度のヴィジョンドライバーなどに受け継がれている。
ただ、本作は仮面ライダーシリーズにおいても類を見ない程にプレミアムバンダイ商品が多く、特にベルト商品では他にもリベラドライバー、ウィークエンドライバー、キメラドライバー、ジュウガドライバー、サイクロトロンドライバーとベルトごとの販売が多い年でもあった。
同じくベルト販売が多かった『ゼロワン』と比較しても一般商品の数が少ない傾向にあり(あちらは一般販売でも四種類のベルトが発売されている)、中盤以降になると主役のリバイスやライブ以外は全員プレバン関連商品で変身しているという絵面も珍しくはなかった。
このプレミアムバンダイ商品の多さには良くも悪くも強い賛否を分けており、「ネット販売な分確実に商品を入手できる」「転売ヤーの抑止力になる」とも「旬の時期にアイテムを入手できない」「値段が高い商品だと家計を圧迫してしまい、中々子供たちの手に届かない」とも意見は真っ二つに分かれた。バンダイもこの問題を重く見たのか、後続の『ギーツ』では本作よりネット関連アイテムの数を減らし、一般商品を多く発売する路線に再び戻している。
なお、売上は国内トイホビー単体に限ると前年度の『セイバー』よりも低下(243億→228億)しているが、グループ全体ではむしろ上がってもいる(289億→295億)ので、プロジェクトとしては一定の成果を叩き出している評価となっている。
(株式会社バンダイナムコホールディングス2022年3月期決算短信補足資料を参照)
フィギュア関連
昨年度では実質的な打ち切りとなったRKFシリーズの抜けた穴を埋めるべく、こちらでは新たなボーイズトイ商品として「リバイスリミックスフィギュア」シリーズが始動。劇中のリミックス変身再現や各フォームの組み換え変形など、主にプロポーションを重視したRKFとは打って変わりギミック重視の商品が発売された。
なお、こちらも商品点数はかなり少なく、主役のリバイ・バイス以外のライダーは未登場かつ中間フォームのバリッドレックスゲノム以降すら登場しなかった。
ラインナップを揃える場合は、オプションパーツの別途購入が必須とはいえリミックス変身も再現できる「装動」、造形クオリティの高い「S.H.Figuarts」などがおすすめである。
各1号ライダーのオマージュ・共通点
50周年作品のためか、各1号ライダーのオマージュや共通点が見られる。
- 『仮面ライダー』(昭和一期1号)
- 『仮面ライダー(新)』(昭和二期1号)
- 『仮面ライダークウガ』(平成一期1号)
- ラスボス筆頭が遺跡に封印されていた存在(ギフとン・ダグバ・ゼバ)
- ジャックリバイス変身時のバイスのチャット画面
- あるシーンにおけるジョージ・狩崎の変身ポーズがそのまんまクウガ
- 最強フォームがアルティメット(アルティメットリバイ&アルティメットバイスとクウガアルティメットフォーム)
- 変身しない(できない)状態でも生身で銃器を手に戦線に赴く(一条薫と門田ヒロミ)
- 仮面ライダージュウガ(要素が多すぎるため項目参照)
などが上げられる。50周年記念作品とはいえ、他作品の共通点と比べてここまでクウガオマージュが多いのも、濱尾ノリタカ氏含め制作陣のクウガ愛の賜物と言えるだろう。
- 『仮面ライダーW』(平成二期1号)
- 「二人で一組」のコンビライダーの代表的存在。
- 主人公は「悪魔」と表現されている(「フィリップ」と「バイス」)。
- 「二人で一組」のコンビライダーと、「悪魔」と表される要素は、『ビルド』にも当てはまる。
- 『仮面ライダーW』は敵組織の首領と幹部が、主人公の家族であるが、それとは真逆に『リバイス』は主人公の家族が仮面ライダー(ライダー同士の敵対もあり、ネタバレ要素も考えると完全に真逆とも言えないが)。
- 「一人で二人」の仮面ライダーとされているが、望月Pは「二人で一人」の仮面ライダーであった『W』のプロデューサー補佐として参加している。
- 『リバイス』が終了した2022年から『風都探偵』のアニメ放送開始と舞台上映開始となっている。
余談
- 製作陣のインタビューによると、「リバイス(Revice)」という名前は、まず「悪」や「犯罪」と「副(サブ)」を意味する「Vice」から、「修正する」「改訂する」を意味する英語「Revise」を掛けて行き着いたとのこと。
- そこから更に旧約聖書の「リヴァイアサン」を思わせる語感と、ヘブライ語での「結び付き」を意味する「リバイ」の順でネーミングが決まっていった模様。
- 仮面ライダーシリーズでは定番となる○号ライダー問題だが、リバイスにおいては宿主とその悪魔が変身したライダーが同一番号として数えられ、また五十嵐家のライダーは優先的にナンバリングされる傾向にある。そのため、作中の登場順とライダーとしての番号が一致しないことが多い。
このことは公式側も理解しているようで超バトルDVDの第2弾のテーマになっている。
- まさかの動物モチーフが3作連続である。ただし、『セイバー』では神獣と物語、本作ではレジェンドライダーがモチーフに含まれているため純粋の動物のみがモチーフとなっているのは『ゼロワン』だけである。
- さらに、翌年の作品でも動物モチーフは続くことに…。
- シリーズ構成を務める木下半太氏は、「当初は女性ライダーを主人公にしようとしていたが、秒で却下された。」と後に語っている。残念ながら木下氏の意向は叶わなかったが、五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌが初登場した際は「俺はこういう強い女性を書きたかった!最高!」とコメントしていた。
- 本当に余談だが、「ゼロワン」「セイバー」「リバイス」と、4文字のライダーが3年連続している。
- 「ゼンカイ脳」やら「頭トロピカってる」番組と合わせ、賑やかな日曜日を迎えられると思っていた視聴者が多かったが、実際は予想以上に重くシリアスなストーリーであり、事前情報での雰囲気とのギャップに衝撃を受けた視聴者は少なくない。
- 前作もそうだったが、変身音声の「ショートニング」(現在は修正済み)に始まり、多くの誤記が見られる。
- 2021年に行われたNHK主催の「全仮面ライダー大投票」では、時期的にまだ序盤なのも相まって「仮面ライダー部門」で主人公リバイ&バイスが第38位、音楽部門で主題歌liveDevilが第19位に選ばれた。
- 今作のエンディング画面は、その話に活躍したバイスタンプが「50」を模したスタンプラリーのような紙に押されていくというもの(公式命名「バイスタンプラリー」)。用紙部分が一杯になり、尚且つ物語のターニングポイントを迎えるとその度に「0」部分が張り替えられていく演出もあり、第17話と第41話にて挿入された。
- 物語の進行の都合上、同じバイスタンプが同じ場所に押されるケースが極めて多く、一番多かったのはサンダーゲイルバイスタンプの計7回で、連続回数で限定するならそれとボルケーノバイスタンプの5回。逆にバリッドレックスバイスタンプとホーリーウィングバイスタンプは、強化フォームに変身するのに使われるのにも関わらず1回しか映らなかった。
関連動画
関連項目
仮面ライダー龍騎:旧世代シリーズ3番目のライダー作品。人外と契約して戦う、契約という言葉が登場する、2号ライダーはコウモリがモチーフ、コブラがモチーフのサブライダーとコブラがモチーフの契約怪人が登場する、話数が同じ点が共通している。そして、『MOVIEバトルロワイヤル』ではまさかの邂逅を果たした。
仮面ライダーセイバー → 仮面ライダーリバイス → 仮面ライダーギーツ