ウルフ・デッドマン
うるふでっどまん
「偽りの幸せは終わりだっ！！」
悪魔崇拝組織デッドマンズの幹部・フリオが、ウルフプロトバイスタンプで自らの胸元に押印することで怪人に変身した姿。内に宿る悪魔と上級契約した「ギフテクス」の1人であり、任意で人間の姿に戻ることが出来る高位のデッドマン。
赤黒い契約書が出現すると同時に、無数に生えた茶色と白が混じった獣の牙が全身を覆い隠すようにデッドマンへと変身する。変身解除時は巻き付いた青と白のコードのようなエネルギーに電流が走ったようなエフェクトが出現する。
上記のデータ通り、銃撃戦を得意とするが狼の遺伝子情報を利用した非常に俊敏で高い戦闘力を誇っており、感情を剥き出しにしたかのような荒々しい戦闘スタイルによる近距離戦も得意としている。
メキシカンな衣装の人間態とは対照的に、ウエスタンハットとカブトムシのような巨大な角を混ぜ合わせた頭部を持ち、茶色と黒を基調としたカウボーイもしくはガンマンを思わせる装甲と燕尾服の上着を模した赤い裏地の白いコートに身を包んでいる。
腹部からは薄いピンク色のチューブが大量にはみ出ており、その中にある赤と青のチューブを胸部に生やした狼の口が咥えているといったキメラのような悍ましい外見をしている(おそらくチューブの形状のモチーフは腸)。
全身や頭部には鋭い牙が並ぶ口が至るところにあり、顔もよく見ると目の部分が口になっている。
黄色いチューブを束ねたようなライフル銃「ルヒール」(スペイン語で咆哮の意味)を所持しており、そこから強烈なエネルギー弾を放つ。
その威力は凄まじく、第1話ではフェニックス任命式の会場を破壊した。
胸部に生やしている狼の顔は単なる飾りではなく、手動で押し込むことでエネルギーが活性化。ルヒールの攻撃力を倍増させることも可能。
またプロトバイスタンプの力で獣の如き接近戦も可能としており、フリオの好戦的な性質も相まって戦場を縦横無尽に駆けながら相手を追い詰めるなど単純な戦闘力も高い。
これといった特殊能力は持たないが、身軽さを活かした格闘と威力の高い銃撃によるバランスの取れた幹部に相応しい実力を秘めている。
「フリオって言うな……フリオって……フリオって言うなぁぁぁぁぁっっーー！！！」
「オルテカァァァーーッ！！」
データ
| バイスタンプ | ウルフプロトバイスタンプ |
|---|---|
| 身長 | 200.7cm |
| 体重 | 123.6kg |
| 特色/力 | 巨大火球/凶暴性/俊敏性 |
ウルフ・デッドマンの暴走態。
オルテカにかつての親友だった陽介をギフテリアンに変貌させられたことで絶望、フリオがオルテカに対する憎悪から激情に支配されたことで覚醒した。
狩崎はラボラトリーで「さしずめフェーズ4といったところ」と記しているから察するに(少なくとも彼の知りうる範囲では)初めて確認された状態・個体の模様。
ギフテリアンのような刺々しい容姿になっており、通常形態で特徴的だったカブトムシを模した角はなくなっており狼や獣の要素が強く出ている。
怒りで激しい炎を滾らせた様な両目や歯を食い縛った口など憤怒の表情をしており、赤と青が絡み合っていた腸のようなパーツは真っ赤に染まっていて全身に返り血を浴びたようにも見える。
俊敏性を始め全体的に能力が超強化されており、目にも留まらぬスピードと攻撃力で敵を叩きのめす近距離戦を得意とする他、通常時と同様に胸部に生やした狼の顔を押し込むことで赤黒い爆炎を体内に生成。怒りと共に吐き出すことで周囲の一帯を焼き尽くす。
愛銃のルヒールこそ使用しなくなったものの、前述の炎や獣毛を模した針など遠距離攻撃も継続して使用可能となっている。
劇中では登場して早々、フェーズ2のデッドマンを上回る力を持つギフテリアンを一撃で吹っ飛ばし、更にオルテカとの戦闘でも抵抗させる間もなく一瞬で右半身を抉るという脅威の戦闘力を見せている。
感情の昂りによるものか不明だが、プロトバイスタンプを使用することなくこの形態へと変異した。
ちなみに、一瞬だが怒りに支配されたボルケーノレックスゲノムと共通点がありながら対になっている。
ウルフ！
身軽な動きと獰猛さで獲物を追い詰める狩人「狼」の力を宿したバイスタンプ。
カラーは狼の後ろがラベンダー、狼の部分がホワイトとなっている。
その後の扱い
一貫してフリオこと玉置豪の変身態として扱われていたウルフ・デッドマンであるが、変身アイテムであるウルフプロトバイスタンプは劇中でチューンナップされた描写が一度もない。
おまけに玉置が変身するライダーは姿がリバイそのものである仮面ライダーフリオ、牛島光から受け継いだ仮面ライダーオーバーデモンズとウルフバイスタンプを使用しないものばかりで、ゲノミクスにすら使用されなかった。
一方でデッドマンズメンバーが変身する仮面ライダーアギレラと仮面ライダーオルテカはデッドマンズ時代のモチーフを引き継いでおり(※)、ウルフプロトバイスタンプが活躍する期間は前半に偏る結果となってしまった。
(※)アギレラはクイーンビープロトバイスタンプを調整した「クイーンビーバイスタンプ」、オルテカはダイオウイカプロトバイスタンプの色違い「クラーケンバイスタンプ」を使用。
- 初登場時は、公式サイトにて「フリオ(変身態)」の名称で記載されていた。
- 公式HPの「前回までのストーリー」では表記がちょくちょく変わっており、第3話では「フリオ（変身態）」、第5話以降は「ウルフ・デッドマン」。ここまではデッドマン一覧と同じなのだが第12話では「フリオ・デッドマン」、第18話で再び「ウルフ・デッドマン(ライオット)」…と二転三転しており表記が安定しない
- ウルフ・デッドマン ライオットは「ジョージ・狩崎のゲノムラボラトリー」の18話の内容では「さしずめフェーズ4」と語られているが、テレビ朝日のアノマロカリス・デッドマンの詳細ではフェーズ4はアノマロカリス・デッドマンが初とされており、詳細に食い違いが生じている。そのため、ウルフ・デッドマン ライオットはあくまで「特異なフェーズ3」と定義を改められた可能性もある。
- ライオットの外見は友情の証のカードこと「太陽神龍トナティウに似ているのではないか？」という考察も見られる。トナティウもライオットと同じく炎属性であるため、そもそもライオットをモチーフに描かれたモンスターである可能性がある。
- なお、トナティウとはアステカ神話に登場する太陽神の名であり、ライオットと同じく赤い体を持ち、フリオのように好戦的な側面も持つ。
- カード自体の元ネタはおそらくかつてニチアサで放映されていた『バトルスピリッツブレイヴ』に登場する馬神弾のキースピリット『太陽神龍ライジング・アポロドラゴン』だろう。
- 「ハイパーバトルDVD」第2弾にウルフ・デッドマンライオットらしき怪人が出現していたが、下半身は悪魔獣(フェーズ1)のものに変化している。
- その後、上半身部分は『仮面ライダーガヴ』に登場する謎のオオカミ型グラニュートらしき怪物へと流用されたと思われる。
仮面ライダーリバイス フリオ(仮面ライダーリバイス) デッドマンズ(仮面ライダーリバイス)
デッドマン(仮面ライダーリバイス) ギフテクス オオカミ 黄金狼男
関連・類似項目
- カプリコーンアンデッド/矢沢：同じような叫び声に定評のあるライダー怪人の大先輩。
- シューティングウルフ：前々作における狼で銃繫がりな形態。
- ズオス：前作の武闘派幹部。自力で強化形態に至り、同時に武器を使わなくなった。
- コヨーテ・スターク：『BLEACH』に登場する敵キャラで、こちらも狼＆銃繫がりの能力を持つ。
- ハンター(LBX)/フェンリル(LBX)：『ダンボール戦機』に登場する小型ロボで、こちらも狼＆銃繫がり。
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