グリム童話版のあらすじ
- “赤ずきん”と呼ばれる女の子がお使いを頼まれて森の向こうの祖母の家へと向かう。この時母親から「危ないので寄り道をしてはいけない」と言い付けられるが、途中で一匹の狼に遭い道草をしてしまう。
- 事情を知った狼は先回りをして祖母の家へ行き、家にいた祖母を食べてしまう。そして祖母に成り代わり、赤ずきんが来るのを待つ。
- 赤ずきんが祖母の家に到着する。狼との間に問答があるが、結局赤ずきんは狼に食べられてしまう。
- 満腹になった狼が寝入っていたところを通りかかった猟師が気付き、狼の腹の中から二人を助け出す。
- 赤ずきんは「自分が言いつけを守らなかったから酷い目に合った」と反省し、祖母(または母親)に二度と道草をしたり知らない人の誘いに乗らないことを誓うのだった
概要
赤い頭巾の少女が祖母の家へ使いに行くが途中で狼に会い道草をする。
狼は先回りして食い殺した祖母に化けて待つ。少女は狼に食われてしまう。というあらすじ。
赤ずきんが狼に性的な意味で食べられたり、狼が猟師に退治されたもののおばあさんと赤ずきんは死んでENDになったり、さらにはババア汁を喰わされたりワインと称して人の血を飲まされたり…と、いろいろなバリエーションがある。
グリム童話では版によっては後日譚として、「反省した赤ずきんが後日再び祖母の家に行こうとすると別の狼に狙われるが、今度は騙される事無く狼の魂胆を見抜き、祖母と協力して狼を鍋の中に落として退治する」というエピソードが追加されている。
現在は子供向けに配慮した結果、狼が赤ずきんを捕食する前に猟師に叱られて帰るだけの改変も。
グリム童話のイメージが強いが、実際に童話として形にしたのはフランスの詩人シャルル・ペローが最初であり、更にその前に原典とされる民話がある。
ただし、グリム童話以前のバージョンは赤ずきんも祖母も助からない、もしくは赤ずきんのみが狼に飲み込まれる直前で咄嗟の機転により回避して逃走するというパターンが多く、現在定着しているのはグリム版と思われる。
ちなみに童話のタイトルであり主人公のシンボルにもなっている「赤い頭巾」は元の民話には無く、シャルル・ペローが最初に考案したとされる。
「お婆さんの●●はなんで●●なの?」「おまえを●●するためさ」と言う問答は、
北欧神話に登場する雷神トールが諸般の事情で女装し、美の女神フレイヤ……もとい骨太の花嫁となって「嫁入り」した際に、巨人族の花婿からの質問と、それに対するロキ(侍女に化けて随伴)の答えが基と言う説がある。
「ああ!彼女は燃えるような目をしているではないか」
「フレイヤ様は貴方を思うあまり一睡もしておりませんので」
「ああ!あれほどの食事を一息に平らげるとは!」
「フレイヤ様は貴方を思うあまり何も口にしなかったもので」
Pixivでは
Pixivで投稿される赤ずきんの場合、原作どおりの少女として描かれることがほとんどであるが、海外の画像投稿サイトDeviantArtだと、アメコミに登場するようなセクシーな女性にアレンジされた作品が多い。
最近ではたまに(性的な意味で)赤ずきんが猟師や狼に食べられることもある。
関連イラスト
関連タグ
赤頭巾 あかずきん 赤頭巾ちゃん 赤ずきんちゃん あかずきんちゃん 狼と赤頭巾ちゃん
赤ずきんをモチーフとした創作
- 赤ずきんチャチャ 赤ずきんをかぶった少女魔法使い、チャチャが主人公。親友である狼男の少年リーヤも登場。
- おとぎ銃士赤ずきん メルヘンの世界の少女騎士・赤ずきんが主人公。しゃべる狼ヴァルを相棒とする。
- 赤ずきんと健康 狼にのみこまれた赤ずきんが、体内から狼の健康を改善してゆくアニメーション。
- 東京赤ずきん 狼に食べられることを夢見ながら近未来の東京をさまよう少女・赤ずきんの戦いを描いた漫画。
- 月光条例 狂ったお伽話の登場人物たちとの戦いを描く漫画。赤ずきん(月光条例)も登場する。
- RWBY 世界観全体にグリム童話が取り込まれており、主人公のRubyRoseは赤ずきんをモチーフとしている。
- ThePATH 「赤ずきん」の話をモチーフにしたベルギーのホラーADV。
- ヴァンパイアシリーズ 赤ずきんをモチーフにしたダークハンター・バレッタがプレイヤーキャラクターとして登場。
- にゃんこ大戦争 上記のバレッタをモチーフにしたミーニャが登場する。
- LobotomyCorporation/Library of Ruina 赤ずきんの傭兵(赤い頭巾の傭兵)という赤ずきんモチーフのアブノーマリティ(幻想体)が登場する。
- スマイルプリキュア 「赤ずきん」などの悪役の狼をモチーフにした敵幹部ウルフルンが登場する。
- JIN-ROH 赤ずきんのキャラクターを振られてしまった人々の話。
- スーパーマリオUSA 赤ずきんとは関係ないが、ヘイホーという、赤い頭巾を被って目と口のある仮面を付けた敵キャラクターが登場する。
- 大正×対称アリス おとぎ話のキャラクターの性別が逆転した乙女ゲーム。攻略キャラクターの一人が赤ずきん。
- オオカミさんと七人の仲間たち おとぎ話モチーフのライトノベル(及びアニメ)。登場人物の一人赤井林檎が赤ずきん(+林檎)モチーフ。
- 仮面ライダー電王 昔話のイメージから生まれる怪人・敵イマジンの中に、赤い頭巾をかぶったウルフイマジンが登場する。
- リコリスの森 うたの☆プリンスさまっ♪の劇中劇シリーズShiningMasterpieceShowの三作目。赤ずきんがモチーフ。
- 仮面ライダーセイバー 赤ずきんを元ネタとした「あかんずきんアルターライドブック」が登場する。
- ガーディアンテイルズ 赤ずきんをモデルとしたキャラクター「エルビラ」が登場する。ちなみに彼女の祖母は、狼の腹の中から生還したという。
- 怪異凶変 心に強い闇を抱えた末に怪物に変貌を遂げる人々を描いた漫画。その回の中にある父娘の悲劇を描いた「狼と赤ずきん」が登場しており、娘が赤ずきんの大ファンであるが、父親がある事件で狼のような怪物に変貌している。
- 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う タイトル通り、赤ずきんが主人公のミステリー小説。他の童話の登場人物達が起こす事件を赤ずきんが推理し犯人を探すという内容。
また近年では、スマホゲームでも彼女をモチーフにしたキャラが多数存在しており、色のイメージから火系の属性が割り当てられることがほぼ通例となっている。