曖昧さ回避
- 彩花みんの漫画『赤ずきんチャチャ』の登場人物。本項で解説
- 雷句誠の『金色のガッシュ!!』の登場人物。→リーヤ(金色のガッシュ!!)
- 『夢王国と眠れる100人の王子様』の登場キャラクター。→リーヤ(夢100)
赤ずきんチャチャ
「オレは、つよぉい狼男だ!」
アニメ版の声は、香取慎吾。
人間時は水色の髪の少年、狼時は白いふわふわもこもこで子犬にしか見えない。
作者曰く「ペットとボーイフレンドの二役をこなせるリバーシブルな便利野郎」らしい。
しいねちゃんとはチャチャを巡って恋の鞘当てを演じ合うライバル関係にあるが、同時にチャチャがらみで手を組んだ時には絶妙なコンビネーションを見せる親友同士でもある。
まごうことなきバカである。が、このバカっぷり、実は幼少期に魔法のホウキの騎乗訓練をしていたチャチャのクッションになって頭を打ち続けたせいだったりする。つまりリーヤのバカはチャチャのせい。
体が丈夫な元気一杯の大食漢だが、それはあくまでも人間を基準とした場合の話。
実は狼男の一族の中では発育不良の虚弱体質で少食。そのため狼男の社会(木こりを生業としており、かなりの大雑把でワイルド。子育ても至れり尽くせりができるような一族文化は持っていない)では生きていく(育てる)事が難しく「この子は街で育つ方が良いだろう」として、祖父によって一族から離されてセラヴィーに預けられた経緯がある。
実は大家族、多産兄弟の末っ子。特に一番年齢が近い兄である(さらにはマリンに一目惚れした)サナエとは身長以外は瓜二つであるため、無理矢理入れ替わられるなど、度々ヒドい目に遭わされている。
両親は狩りの途中、山の中で地割れ滑落に巻き込まれた転落事故で行方不明になっており、身内は兄たちと祖父のみ。祖父によってセラヴィーに預けられたのは上述の通りだが、狼男の社会常識は「子どもなんか放っておけば育つ。放ってて死ぬなら、将来的に野生の中では生きていけないんだから、そんな奴は、むしろ死なせておいた方が幸せな事だろう」という児童虐待ネグレクト大肯定のド修羅な文化が大前提なので、それをあえて良しとせずに何が孫の幸せを必死に考えてリーヤをセラヴィーに預ける判断が出来た祖父は見た目は筋肉大巨人ながらも、むしろ血族の中では超インテリで命を大事に出来る慈悲ある賢人と言える(ただし狼男の基準においては、だが)。
なお、こうした経緯から一時期はセラヴィーがあてがっていた狼のパペット(セラヴィーの腹話術込み)の事を両親と勘違いしていた。ちなみにリーヤの両親は原作の終盤に奇跡の復活を果たしている。
まぁ、こういう事情なので本人は「強い狼男」を自称してるものの家族基準だと全然強くない(むしろ虚弱体質)のであった。
兄のサナエにヒドい目に遇わされるのも「狼男の家族の中ではそれ(兄が強さで弟を虐げて無理難題を強引に通す事)が当たり前だから(むしろ弟はそれに耐えて乗り越えて強くなる)」という脳筋スパルタ価値観のせいでもある。
とはいえ家族からガチで見下されたり虐げられたりされているワケでもなく「家族にとっての脅威」に遭遇した時には、兄たちは体を張って弟たちを守るし、弟がきちんと「強さ」を見せた時には、それを評価して誉めたりもする。例えば兄弟揃って毛皮屋のおやじ(後述)に襲われた際にはサナエが盾となってリーヤを守ろうとし、そして兄を撃たれたリーヤが逆上して、おやじを撃退したため、サナエはリーヤを手放しで褒め称えている。
実は「毛皮屋のおやじ(密猟者)」に、狼モード時の毛並みを狙われて幾度か死闘を繰り広げており、その時の恐怖心から、このおやじはリーヤにとって実質上の天敵と化している。
狼男の血族なので狂犬病の予防接種(注射)を毎年射たねばならないのだが、本人は注射は超かつく程に大嫌い。さらに行きつけである「ピョコタン動物病院」に預けられている注射ザルのさくぞーから、それはそれはものすごく気に入られてしまったため、注射嫌いはますます悪化した。ちなみにさくぞーの飼い主は、うらら学園のホラーな保健室の先生(かつピョコタン動物病院で働いている看護婦さんの姉)であるよしこ先生。そのため、このコンビも思いっきり苦手としている。
もうひとり天敵と見なされるのがセラヴィーの育ての父であるトカゲ男(ロリジジィ)。狼モード時においては彼から「丸々太ってる、うまそうな大ごちそう」と見なされている。
ちなみに原作中期(アニメになってないあたり)から口調が変わった。後期の口調は、語尾に拗音を多用する幼めのものだったり、また語尾に「~のだ」をつけるようになる。
これは当時の作者の口癖が移ってしまったもの。作者は慌てて直そうとしたが、それをやると作者の中でリーヤのキャラ性そのものが崩壊してイメージがつかなくなってしまった(元の口調に戻そうとするとリーヤの個性が崩壊して置物同然の空気状態になってしまった)らしく、断念した。
アニメ版から来た(つまりリーヤの声イメージに香取慎吾のキャライメージを上乗せしていた)ファンの中には、このリーヤの口調の変化に苦言を呈した者も多かったが、上述した事情のために作者は「どうかリーヤはあなたの知らない犬に成り下がったと思って諦めて下さい」と開き直ったコメントを出している。(というかいろんなことを覚悟して出さざるを得なかった状況まで追い詰められた)
口調が変わって以降はバカキャラ化と幼稚キャラ化も加速。特にお絵描き好きとヒーロー好きがピックアップされるようになる。(その傾向自体は、キャラが歪む前から片鱗は見えていたが)
さらに最強のクジ運という個性が加わり幸運の星のヒーローもかくやというレベルのバカヅキキャラと化す。
しかし、そのバカヅキは余計なトラブルの元となったり、汚れた大人に利用されかける羽目に陥ったりと、決して良い結果だけを生むものではない。
原作無印終盤、ヒーロー好きが災いしてチャチャを闇落ちさせてしまい、ショックで虚脱状態と化す。しかし一念発起してプロポーズし、婚約へとこぎつけた。
将来は、なんと売れっ子の画家(しかも抽象画を領域とする画伯系の作家)となりチャチャと結婚。チャチャの魔法の練習による家や街への破壊行為を難なくカバーできる財力を持つ、すっげー金持ちへと、劇的ビフォーアフターをとげた。
関連タグ
ノーマッド(ギャラクシーエンジェル)…赤ずきんチャチャの狼時のリーヤが、散々な目に会う事が彼に似てる。