「ガッシュを信じろ!!!」
「あいつはやる奴だ!!」
「必ず僕達を助けに戻ってくる!!」
「アリシエが死んだら、許さないからな!!!」
概要
ファウード編で登場した魔物。
CVは三石琴乃氏。
本の持ち主はアリシエ(詳細は個別記事を参照)。
公式からプロフィールが明かされていないため、人間換算年齢や好物等は不明。
戦闘面ではアリシエのインパクトが強いものの、後述のようにリーヤ自身も術の面では充分に優れており、ファウード編まで生き残るに相応しい実力者である。
人物像
容姿
太いT字のような黒角、モコモコとした体毛、腹部に付いた丸い金属のような物体が特徴的。
ロップスやキッドと同じく、魔物の中でも体格はかなり小柄な方。
アリシエ曰く「リーヤが角でつつくのは友好の印」とのことで、作中では真っ直ぐかつ理知的な決断をしたガッシュをつついており、少年サンデーコミックス版第22巻の中扉では岩を持ち上げて子どもを助けているアリシエをつついている。
性格
体格的にも年齢は幼い方だと思うのだが、作中ではキリッとしたような表情を浮かべているシーンが非常に多く、ロップスやキッドといった小柄な魔物と比べても真面目かつ毅然としている印象が強い。
初対面のガッシュに対しても(覚悟や素質を見極めるためとはいえ)「甘ったれるな」と厳しい態度で接しており、全体的に背伸びしている感じ・勝気といった具合だろうか。
とはいえ、回想シーンではアリシエがザルチムと刺し違えるのを止めた時には泣きながら安堵の息を漏らしていたり、少年サンデーコミックス版第22巻の裏表紙では角でつつく練習をしているような可愛らしいシーンが描かれていたりと、年相応の描写もされている。
ザルチム戦のラストでは「ずっと村の人を守ってきたアリシエが大好き」「一人で頑張るアリシエを守りたかった」という気持ちも明かされているため、作中での勝気な振る舞いはアリシエに憧れて真似していたのでは?という考察もある。
術
公式から術属性が明かされていないため、公式情報としての表記は不明。
もっとも、作中で使用した術はほぼ全てが肉体強化系のため、ラインナップから考えれば多くの動物型魔物と同じ「強化」属性である可能性が高い。
また、実は修得した術の数が11と非常に多く、これは作中に登場した全ての魔物の中で第5位というトップクラスである。
しかも希少なオウ系呪文も修得しているため、やはりリーヤの素質は充分に高い方だと言えるだろう。
ニドルク
全身が岩のような鎧で覆われる肉体強化呪文。
おそらくリーヤの初級呪文だと思われるのだが、初戦闘時には全く使用されず、ザルチム戦のラストで一度だけ使用されたという珍しいパターンである(似たような例としてロデュウのラギュウル、アースのソルドが挙げられる)。
ガルバニオ
角を勢いよく伸ばし、突くように攻撃する。
原作202話と227話では明らかに角の大きさが異なるため、おそらく心の力の入れ具合によって角の大きさを調整できるのだと思われる。
ガンズ・ニオセン
腹部から細長い弾丸を連射する。
ゴウ・アムルク
右腕を「3つの球体が連なったような巨大な腕」へ変化させる。
ゴウ級なだけあって威力は高く、無防備の状態で殴りつければ鍛え抜かれた肉体を誇るウォンレイすら軽く吹き飛ばせるほど。
ラージア・シルニオ
リーヤ自身が巨大化し、直径10メートルはありそうな大きな盾に変化する。
エシュロスやティオの術と同じく、「~シルド」ではなく「~シル」系の防御呪文(エシュロスはクレイシル、ティオはセウシル)。
また、作中に登場する全ての防御呪文の中でも非常に珍しく、「盾を召喚する」のではなく「魔物自身が盾に変化する」呪文となっている。
ガルドルク・ニオルク
角を前方に向けた体勢で高速回転し、突撃する。
バルド・ニオセン
腹部から太く長い棒のような物を4本放つ(小型化しない上での多段攻撃を意味する「バル」系の術)。
リーヤ自身が「はじけろぉ!!!」と合図することで棒を分解し、それぞれの中から細長い弾丸を撒き散らすことも可能。
ディゴウ・シルシオ
両手を前方にかざし、リーヤの角や腹部を模したようなデザインの分厚い盾を召喚する。
こちらも上記のラージア・シルニオと同じく、「~シルド」ではなく「~シル」系の防御呪文となっている。
ピック・ガルニオ
右手を前方にかざし、掌から鋭く長い棘を発射する。
原作227話での描写を見る限り、発射するスピードもかなり速い模様。
ゴウ・ニオドルク
全身が熊のようにズングリと大きくなり、爪も長く鋭い戦闘形態へと変化する。
シャオウ・ニオドルク
全長10メートル以上はありそうな姿に巨大化し、爪も数メートル以上に伸び、頭の左右から新たに2本の立派な角が生えた形態へと変化(元々あった1本角も形はそのままに巨大化している)。
総じて「幻獣」のような神聖さを感じさせる巨獣となり、勢いよく突撃する。
「~ルク」が付いているから当然とはいえ、オウ系の中で唯一「巨大な生物を召喚する」のではなく「魔物自身が巨大な生物となって攻撃する」術となっている。
活躍
初登場は原作197話。
ブザライを倒し、今後の方針を検討するガッシュ達の前にアリシエと共に現れ、ガッシュの覚悟と素質を試すためにあえて厳しい態度で接する。
最初こそ「甘ったれ」と厳しい言葉をかけていたものの、ガッシュが「人間界もリィエンも両方とも救う」という真の選択をした後には「甘ったれだが見込みはあるな」と認め、角でつつく「友好の印」を見せた。
そうしてガッシュ陣営をファウード内部へ案内し、肝臓の部屋でザルチムと対峙。
この時はアリシエが「リオウの呪い」によって限界を迎えてしまったため、本格的な戦闘まではできなかったものの、ガッシュ達が逃走するための時間稼ぎという重要な役割を果たした。
ファウードが復活してからもガッシュ陣営の一員として協力し、再侵入後には再びザルチムと対峙。
戦闘中盤まではアリシエに合わせる形でザルチムと取っ組み合うも、サンビームの提案により連携を重視してからは、コンビネーションによってザルチム&ファンゴを着実に追い詰めていく。
ウマゴンの「炎の槍」に続いてシャオウ・ニオドルクによるフィニッシュを担うも、ファンゴを盾にしたザルチムには生き残られてしまい、特攻したアリシエが最大呪文を真正面からくらいそうになってしまう。
……という直前、リーヤは「こういう時、アリシエが命を捨てた行動をするのはすぐにわかった」とアリシエの行動を読んでおり、自ら割って入る形で盾となる。
ジボルオウ・シードンを至近距離で受けてしまい重傷を負うも、アリシエが咄嗟にニドルクを唱えてくれたことで粘り、ザルチムの頭を物理的に塞ぐことで術の威力を半減させる。
それでもさすがにオウ系の術はサイズが大きいため、完全に術を消すことはできず、結果的に本には火が着いてしまう。
身体が透けていく中、アリシエに抱きかかえられたリーヤは涙を流しながらも唇を噛みしめ、何とか涙を堪えようとする男らしい面を見せる。
駆け付けてきたガッシュにも、
「お前はやる奴だ!!!」
「だからアリシエの村人は、世界は、お前が守るのだぞ!!!」
「僕の代わりにお前がみんなを守るんだ!!!」
「アリシエを泣かしたら、許さないからな――――――!!!」
と、信頼しているが故の真っ直ぐな檄を飛ばし、最後まで「強い人」の体を保ったまま魔界へと帰っていった。
その後の原作最終話では、ヨポポ・バルトロ・バランシャ・ゾボロンと共に楽しくダンスを踊っているシーンが描かれている(見切れているが、おそらくバーゴと思われる足も映っている)。
集合写真でもヨポポと共にポーズを決めているため、魔界に帰ってから仲良くなったのだろうか?
関連タグ
アリシエ……ずっと村の人達を守ってきた「強い人」であり、自身も力になりたいと思った大切なパートナー。
ウマゴン/カフカ・サンビーム……原作のファウード編で共闘。「人型魔物+動物型魔物」という組み合わせが多い中、動物型同士が組むという珍しい展開となった。
ザルチム……アリシエと共に戦った因縁の相手。