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ガッシュ・ベル

がっしゅべる

ガッシュ・ベルとは、漫画「金色のガッシュ!!」シリーズにおけるダブル主人公の一人である。
目次 [非表示]
  • 1 プロフィール
  • 2 概要
  • 3 人物像
  • 3.0.1 容姿
  • 3.0.2 性格
  • 3.0.3 身体能力、特技等
  • 3.0.4 通り名
  • 3.0.5 趣味嗜好等
  • 4 実力
  • 4.1 現在の実力
  • 4.2 なぜ攻撃呪文を覚えなかったのか?
  • 4.2.1 1:ガッシュが優しすぎたから
  • 4.2.2 2:清麿が術を巧みに活用できたから
  • 5 術
  • 5.1 ザケル
  • 5.2 ラシルド
  • 5.3 ジケルド
  • 5.4 バオウ・ザケルガ
  • 5.5 ザケルガ
  • 5.6 ラウザルク
  • 5.7 ザグルゼム
  • 5.8 ガンレイズ・ザケル
  • 5.9 テオザケル
  • 5.10 バオウ・クロウ・ディスグルグ
  • 5.11 マーズ・ジケルドン
  • 5.12 エクセレス・ザケルガ
  • 5.13 ジオウ・レンズ・ザケルガ
  • 5.14 シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ
  • 5.15 バルドフォルス
  • 6 関連人物
  • 6.0.1 高嶺家
  • 6.0.2 仲間達
  • 6.0.3 ライバル達
  • 6.0.4 その他
  • 7 余談
  • 7.0.1 人気
  • 7.0.2 名前について
  • 7.0.3 好物について
  • 7.0.4 ティオとコルル、どっちと仲良くなる?
  • 7.0.5 パムーンの石版を見た際の反応について
  • 8 過去(ネタバレ注意!)
  • 9 「外伝:友」にて(ネタバレ注意!)
  • 10 金色のガッシュ!!2にて(ネタバレ注意!)
  • 10.1 活躍
  • 10.1.1 第1巻にて
  • 10.1.2 第2巻にて
  • 10.1.3 第3巻にて
  • 10.2 今作での容姿
  • 10.3 今作での実力
  • 10.4 その他
  • 10.4.1 不明点
  • 10.5 金色のガッシュ!!2にて使用する術
  • 10.5.1 ザケル
  • 10.5.2 ラシルド
  • 10.5.3 ザケルガ
  • 10.5.4 ウィビラル・ザケル
  • 11 関連イラスト
  • 12 関連タグ
  • 「我が名はガッシュ・ベル!!」

    「おまえ、高嶺清太郎の一子、高嶺清麿だな!!?」


    その子が私に言ったのだ!『やさしい王様がいればこんな辛い戦いはしなくてもよかったのかな』と…」

    「だから私は戦ってるのだ!!! やさしい王様になるために!!」


    プロフィール編集

    本の色
    術属性
    人間換算年齢6歳→19歳(金色のガッシュ!!2)
    好きな食べ物魚(ブリ)、清麿の母である高嶺華が作るご飯
    趣味一人遊び、友達作り、バルカン遊び
    魔界から降り立った場所イギリス
    CV

    (公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)


    概要編集

    漫画「金色のガッシュ!!」・「金色のガッシュ!!2」、及びアニメ「金色のガッシュベル!!」の主人公

    「魔界の王を決める戦い」に参加する100人の王候補の中の1人。

    本の持ち主は高嶺清麿(詳細は個別記事を参照)。


    金髪で、紺色(原作では緑色)のマントを身にまとった魔物の少年。「お主」「~のだ」といった貴族の様な口調で話し、口癖は「うぬぅ」。


    イギリス郊外の森で何者かによって魔界の記憶を奪われた上で重傷を負わされ、瀕死状態だったところを考古学者の高嶺清太郎に助けられる。

    その恩返しとして、学校にも行かず母親を困らせていた彼の息子・高嶺清麿を鍛え直すため日本へやって来た。


    当初は記憶を失っていたため、電撃を出せる自分を周りの人達とは違う「バケモノ」だと自嘲し戦いを避けようとも考えていたが、ブラゴ戦を通して清麿と無二の親友となり、共に戦うことを誓う。

    そして王を決める戦いの中で出会い、悲しき別れとなったコルルの言葉で「やさしい王様」を目指すことを決意。

    魔界では落ちこぼれだったが、多くの魔物と出会い、戦い、時には友情を育み、清麿と共に大きく成長していく。


    過去(魔界時代)や続編「金色のガッシュ!!2」での活躍等はネタバレを含むため、当記事における「余談」の項目の後に記載。


    人物像編集

    容姿編集

    逢いたい

    金髪のショートヘア、両目の下から口角まで伸びている一本線が特徴的。

    普段は髪に隠れていて見えないが、実は小さな角が二本生えている(この角についても重要な秘密があるのだが、ネタバレのためここでは伏せる)。

    ちなみに当時発売していたぬいぐるみでも、この角を忠実に再現した物がある。


    服装は基本的に変わらず、作中を通して「白い高級そうなブローチの付いた、質感の良さそうなマント」を着用している(マントの色は原作では緑、アニメ版と続編「金色のガッシュ!!2」では紺)。


    他、作中序盤では緑色のスポーツバッグを活用し、清麿に気付かれないよう学校やコンサート会場に同行する場面が多かった(バッグに潜り込む、あるいはバッグから顔と手足を出して移動する等)。

    原作39話では、清麿に協力する過程でツチノコの着ぐるみを被ったことも。

    また、カラー扉絵等では稀に普段とは違う衣装を着用している場合もある。


    そしてブローチには特殊な効果があり、マントをいくらでも再生させるので、戦いで破れても大丈夫だと原作278話にて明かされた。

    ちなみにマントの背中側(首の下辺り)にポケットがあり、外出の際にはバルカン300等を収納している。また、作者ブログによると内ポケットもあるらしい。


    作者ブログについては「関連タグ」の項目内にリンクを貼ってあるので、当記事において「作者ブログによると~」等と記載されている内容が気になる方は直接ブログを読んでいただきたい。


    性格編集

    • 年相応の天真爛漫な面

    少年漫画の王道主人公らしい、明朗快活かつ天真爛漫な男の子。

    戦いのない日常パート等では、清麿を初めとした親しい人々と交流し、色々な場所で表情豊かに遊び回る年相応の可愛い一面も。

    金色の

    清麿発進!


    基本的に優しく気丈な人物であり、王族としての教育を受けずにいながらも、王としての資質を失わずにいた少年と評せるだろう。


    一方で、その優しさはさみしがり屋の裏返しでもあり、人懐こく人好きのする性格で、よく清磨の通う中学校にまで顔を出すこともある。

    魔界ではいじめられることが多かったらしく、人間界に来てからも近所の子供たちと遊んだ際には、いじめられることもある。

    といっても決して「本格的に嫌われている」のではなく「仲良しであるが故にいじられている」と言った方が近く、基本的には仲が良い。


    好奇心旺盛な性格でもあり、清磨がいない間はモチノキ町中を冒険や探検している。そこで出会った魔物の戦いとは無関係な人達との交流がガッシュの精神的な成長に繋がる描写もあり、現に一般人との交流を描いたエピソードでも読者人気の高い話は多い。


    • 友へのまっすぐな想い

    「今日、学校に来た清麿が何をした!!?」

    「おまえのように誰かを傷つけたか!? おまえみたいに弱い者から金を奪ったか!!?」

    「学校に来なくていいのはおまえの方だ!! 木偶の坊!!!」

    「これ以上私の友達を侮辱してみろ!!! おまえのその口、切り裂いてくれるぞ!!!」


    そしてガッシュ最大の魅力といえるのが、絶対に揺らぐことのない友へのまっすぐな想いである。

    大切な仲間や友のためならば、どれだけ相手が格上であろうと、自身がどれだけ傷付けられ血を流そうとも、絶対に退かず立ち向かい続ける強い心を持っている。


    また、自身の友が関わらない場面でも、罪の無い人々を傷付ける者達、理不尽に他者を苦しめる者達といった非人道的な振る舞いには真っ向から異を唱え、恐れることなく立ち向かうという誠実さも併せ持つ


    こうした純粋かつ強い想いを源とする言動は、パートナーである清麿はもちろん、ティオやパムーン(魔界時代も含めるならレインやウマゴンも)の孤独を癒し、確固たる絆を結ぶに至っている。

    普段の天真爛漫な面と、こうした他者を思いやる面、いつでも一貫した「まっすぐさ」が彼の魅力といえるだろう。


    現に魔物の子同士の戦いが始まった当初は、誰もいない森で一人泣いて過ごすほど臆病で怖がりな面もあったが、全ての戦いを通して精神的に大きく成長し続けた。

    クリア編では、クリアを倒して魔界を救う事への使命感と責任感から、圧倒的な力と死という恐怖にも立ち向かう勇気を持ち合わせるまでに成長している。


    身体能力、特技等編集

    魔界では落ちこぼれだったとはいえ立派な魔物であり、人間の6歳児では考えられないような怪力を持つ。

    現にイギリス編では天井から急速落下してきた岩を受け止める、テッドとの力比べでは自身の数十倍もある巨石を持ち上げる等、非常に高い腕力を発揮している。


    一方、戦闘ではパンチやキックを用いる場面はほとんど無く、頭突きや体当たりでダメージを与える描写が多い。

    特に頭突きはレイコムのパートナーである成人男性の細川を一撃で悶絶させ(効果音的に骨も折れている?)、高い格闘能力を持つテッドの拳すら痺れさせ「石頭」と称させるほど。

    また、石版編での激闘を経てセンスが磨かれ、「攻撃を見切る力」が格段に上昇。コーラルQ戦以降は無駄のない動作で敵の攻撃を回避するような描写が増えた。


    他にも嗅覚に優れており、一度嗅いだ匂いを覚えれば遙か遠くにいる相手や透明化した相手をも追跡することすら可能(馬場杏杏編、バランシャ戦)。

    「金色のガッシュ!!まるかじりブック」では犬よりも匂いに敏感と解説され、続く「まるかじりブック2」では動物型の魔物であり嗅覚にも優れているバランシャより鼻がいいと回答されているほど。


    通り名編集

    前述の通り魔界では落ちこぼれだったが、人間界での戦いを経て成長し多くの魔物を倒していく内に強さが広まったようで、原作89話でもグスタフが「以前倒した奴らが言っておった。日本にいるガッシュという魔物に戦いを挑みにいって帰ってきたものはおらぬと」と話すほど。


    それ故に、ガッシュ本人が知らないところで通り名のようなものもできたらしく、アニメ版51話ではゾフィスから「ライトニングブロンド」と呼ばれ、原作ではアースやアシュロンから「バオウの使い手」、クリアから「雷のベル」と称されるシーンもある。


    趣味嗜好等編集

    ガッシュTwitterログ①

    食べ物に関しては特に好き嫌いがなく、何でも美味しそうに食べる。

    特にブリが大好物で、よく生きたままのブリを丸かじりして食べている(それこそ作中序盤では海に素潜りして捕まえていたほどである)。

    ちなみに一部のグッズ等では漢字で「鰤」と表記されることもあるが、作中ではカタカナの「ブリ」で一貫している。

    劇場版「101番目の魔物」では魔界に「ブリのなる木」が存在している描写があるので、おそらく魔界にいた頃からの好物だと思われる。


    公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」によると、ガッシュがブリを好きな設定にしたのは「ブリという語呂が面白かったから」らしく、特に深い意味は無い模様(雷句先生曰く、当時は寒ブリの存在さえ知らなかったとのこと)。

    また、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」によると、ブリを一気に10匹食べられるらしい。


    普段は公園で子ども達と遊んだり、気ままにモチノキ町を冒険したりと、年頃の好奇心旺盛なままにのびのびと遊ぶのが好きな模様。

    また、清磨に作ってもらったバルカン300は単なる玩具ではなく、彼にとって大切な友達でもあるのだとか(原作では清麿が作っているシーンが直接描かれたことはなかったが、完全版1巻の裏表紙にて制作している場面が描かれている)。

    私の宝物


    読書やテレビゲームといったインドアな遊びをしている描写は無い(上記のバルカンを使ったごっこ遊びをしているくらい)が、テレビを見ているシーンはたまにあり、お気に入りのテレビ番組はカマキリジョー(おそらくアニメか特撮?)。

    ウマゴンや鈴芽、ワイフと共にデパートで開催されたヒーローショーを見に行くエピソードもある。


    また、趣味と呼べるほどではないかもしれないが、モチノキ町立植物園にて「にょきまろ」と名付けた植物を育てている(原作においては最終的にどこまで育ったのかは不明。ちなみにアニメ版では清麿と鈴芽の物と思わしき植木鉢も映っている)。


    実力編集

    結論から先に述べると、現在のガッシュは作中に登場する全魔物の中でも最強クラスの実力者だと断言できる。


    ファウード編中盤まではややインフレについていけていない面もあったが、全体として見れば戦いを経て着実に力を付けており、大器晩成型といえるだろう。

    事実、潜在能力や身体能力については紛れもなく作中上位に入ると思われる。


    ネット上では未だに「ガッシュは戦力として弱い」という書き込みをする者もいるが、作中の描写を踏まえれば現在のガッシュが強者なのは明らかなので、ネガティブな書き込みを鵜呑みにしないよう注意していただきたい

    とはいえ、攻撃呪文をなかなか覚えなかったことに対して純粋な疑問を持つファンも多いため、当項目では現在の実力を肯定した上で、攻撃呪文を長らく覚えなかった理由についての考察も述べていく。


    現在の実力編集

    上述のように、原作終盤でのガッシュは多くの強力な術を習得し、目立った弱点の無い強者へと成長した。


    現に、原作のファウード編終盤~クリア編修行後に修得した術を列挙すると、

    • 今まで修得していなかった連射系の呪文であり、小回りの利くガンレイズ・ザケル。
    • 純粋な中級呪文でありコスパも良く、威力・攻撃範囲共に優秀なテオザケル。
    • 「竜族の神童」も扱うディスグルグ系であり、ファウードの細胞によって強化されたディオガ級にも押し勝てるバオウ・クロウ・ディスグルグ。
    • ファウードの細胞によって強化されたディオガ級や、クリアの中級呪文にすら対処可能なマーズ・ジケルドン。
    • 鎧形態のクリアにすら明確なダメージを与え、作中の描写からディオガ級相当の威力が確定しているエクセレス・ザケルガ。
    • 作中に登場する全ての術の中でもトップクラスの速度と状況対応力を併せ持つ可能性が高く、多くのファンからもその性能を高く評価され、人気も高いジオウ・レンズ・ザケルガ。

    という6つであり、槍玉に挙げられることの多かった弱点である「術の全体的なレパートリー不足、威力不足」を完全に克服したラインナップとなっている


    よって、「ガッシュは攻撃呪文を覚えないから弱い」などという理屈は過去の話であり、現在のガッシュには全く通じない解釈である


    加えてデュフォーによる指導を受けて清磨と共に修行を行い、術以外の実力も遥かに上昇。以下のように大幅なパワーアップを遂げている。

    • 身体能力をゼオンに近いところまで鍛え上げ、修行シーンでは自身の数百倍はありそうな岩石をラウザルク無しで凹ませ、押し進めるという怪力を披露。
    • 更に、「体の一部のように伸び縮みさせ相手を掴む」「マントを用いて飛行する」「クリアの消滅波を防ぐ盾として扱う」等、まさしくゼオンを彷彿とさせるようなマントを活かした戦い方もできるようになった。
      • マントの強度も並の防御呪文より高く、山脈を軽く消し飛ばす威力のテオラディスを無傷で防ぐほどの防御力。
      • 修行シーンでは座禅を組みながら周囲の木屑や小石をマントで掴んで一ヶ所に集める等、非常に微細なコントロールすら可能な程に成長している。
    • クリアとの決戦へ向かう際には、5500km以上も離れた場所でクリアが術を発動したことを察知し、バードレルゴに関してはあと何分で自分達と衝突するかという速度や位置さえも正確に把握できる程の魔力感知能力をも見せた。
    • 他、作中で明確に使用しているシーンこそ無いものの、原作304話の回想にてデュフォーが「魔力を消すトレーニングは全員やってる」と述べているので、ファウード編でアースやゼオンが行っていたような魔力隠蔽能力を修得していることが示されている。

    このように、術以外の身体能力や特殊能力に関しても作中トップクラスに達していることは明白であり、「呪文に頼らない身体能力や特殊な技能も劣っている」という理屈も過去の話である


    そしてブラゴとの決戦では彼と数時間も互角の戦闘を繰り広げ、最終的には真っ向勝負で純粋な勝利を収める程の総合戦闘力を身に付けた。

    クリア編修行後のブラゴは少し力をセーブした状態でも鎧形態クリアと長時間の攻防を成立させられるため、修行後のガッシュも鎧形態クリアと1vs1で戦えるほどの力を付けていたと見なすことができる。


    総じて、「戦力としては弱い」などと評価されていたのは過去の話であり、現在のガッシュは充分に作中でも上位の強者、まさしく「魔界の王」という称号が相応しい実力者といって差し支えないだろう。


    なぜ攻撃呪文を覚えなかったのか?編集

    確かに、石版編~ファウード編では呪文そのものの火力やレパートリー不足、特に単独でディオガ級の威力が出せる呪文がない為、他の実力者達と比べても最大攻撃力の不足が目立つようになったのは否めなかった。


    そのような「攻撃呪文のレパートリーが少ない」「そもそも攻撃呪文の威力自体も高くない」という点を指して「ガッシュはあまり強くない」という意見を持つファンもいた。


    特にアニメ版ではファウード編で物語が終了してしまい、かつ以下のように多くの差異がある。

    • 原作と同じような「全呪文の威力の大幅上昇」こそ起きるものの、原作のような「清麿の死亡→バオウ覚醒」という明確な原因や説得力のある理由が描写されず、ゼオン戦の最中に突然ガッシュがパワーアップするため、厳しい言い方をすれば「主人公補正」「ご都合主義」に近いような印象を与えてしまっている。
    • 威力の大幅上昇こそ起きるが、4つもの新呪文修得が描かれない。
    • 清麿がアンサー・トーカーに目覚めず、それに代わるような劇的な成長を遂げたわけでもない。
    • 原作におけるジェデュン・ロデュウ戦のような無双するシーンが無く、ゼオンともバオウvsジガディラス以外で術をぶつけ合わないため、術がどれだけ強化されたのかが伝わりにくい。
    • ファウード編で物語が終了してしまった都合上、ガッシュ自身の身体能力やマントの使い方を鍛えるシーンも描けず、当然ながらエクセレスとジオウも登場していない。

    このため、原作を読んでおらずアニメのみを視聴した層の「弱い」という意見を覆すには不充分だった面もある。


    とはいえ、ガッシュの攻撃呪文のレパートリーが少なかったのは、決してガッシュや清麿が努力を怠っていたわけではないし、ガッシュの才能や素質が他の魔物と比べて劣っていたわけではない。


    1:ガッシュが優しすぎたから編集

    まず、術の修得については、作中で「魔物の子の強い思いが新しい呪文を生み出す」という前提条件がある。

    つまり「新しく発現した呪文には魔物の想いが反映されている」と解釈することが可能である。


    とはいえ、それは決して「ガッシュは強い思いを抱いたことが無かった」という意味合いではない(現に作中の描写を見れば、ガッシュが度々強い想いを抱いていたことは明らかだろう)。


    作中では「純粋な修練」や「仲間への想い」といったポジティブ寄りな想いから術を発現する描写が多いものの、「強い想いが術を生み出す」という前提である以上、強い攻撃呪文を修得する条件の一つとして「強い憎しみや殺意」が必要になるとも言えるのだ(あくまで条件の一つであり、作中の描写を踏まえても「強力な攻撃呪文の修得には必ず負の感情が関わる」というわけではないので注意)。


    つまり、ガッシュの攻撃呪文の少なさや全体的な威力不足は「たとえ敵であったとしても無用に傷つけたくない」という潜在意識レベルの優しさが理由だったとも考えられる。

    現に、同じくほとんど攻撃呪文を覚えない魔物にティオがおり、初期修得らしきサイス以外の攻撃呪文は、モモンに散々凌辱されたことで完全にブチギレて発現した「チャージル・サイフォドン」のみであった(詳細はティオの記事を参照)。


    実際、上記の術の項目に記載されているように、ガッシュが強い攻撃呪文を覚え始めたのは原作におけるファウード編の終盤。より正確に言うと、リオウによって清磨が一度殺害されたことがきっかけである。


    それ以前に覚えた攻撃呪文はザケル、ザケルガ、バオウ・ザケルガ、ラウザルクの僅か四つであり、初期習得のザケルと最大呪文であるバオウ・ザケルガは特殊な事情なので除くと、残り二つの呪文は仲間や人を守りたいという思いから発現しているためか、威力自体もさほど高くなかった。


    むしろ、ザケルがページの一部分だけ読めていたのが覚醒後は一ページ全体を読める様になって威力が跳ね上がったという辺り、持ち前の優しさから「無意識に相手を傷つけまい」と抑え込んでいた呪文の威力が、ガッシュが初めて抱いた明確な憎悪によって解放された可能性もある(アニメ版ではリオウに清麿を殺害されないため、原作のような変化は起きない)。


    2:清麿が術を巧みに活用できたから編集

    「ガッシュがあまり強い攻撃呪文を覚えなかった」事に対し、別角度からの考察もある。


    ガッシュの本の持ち主である清磨は、頭脳面において紛れもなく作中最強クラスの実力者であり、ガッシュの限られた手札(呪文)でさえも完璧に使いこなしていたことから、「ガッシュが攻撃呪文を覚えなかったのは、清磨が既存の術を存分に活用しており、攻撃力に頼らずとも勝ち続けられたからなのでは?」とも一部のファンの間でささやかれている。

    1とも重なる部分もあるが、ガッシュはラウザルク以外の術を発動する際に気絶する欠点を抱えており、自分の術に具体的に何が足りないのかを自覚できなかったので、どのような呪文を覚えればいいのかもわからなかったのではないか?とも考えられ、それでも清麿はなんとかしてしまったのである。

    言い換えるならば、清磨の本の持ち主としての資質の高さが故に、ガッシュは優しさを失わずに戦い続けられたという事なのかもしれない。


    もっとも、当項目冒頭でも述べたように、「ガッシュが攻撃呪文の威力・レパートリー不足」というのは過去の話なので、「修得しなかった理由」について純粋に考えるのならともかく、「ガッシュの実力を否定するための材料」として扱うのは控えた方がいいだろう。


    編集

    術属性については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「雷」属性と解説されている。

    電撃の術を得意とし、磁力系統の術も2つだけ習得している。


    以下のように、原作終了時点で修得した術は13種(+仲間と共に使用した術が2種)と非常に多く、これは原作で使用した術のみでカウントした場合、クリアとブラゴに次ぐ作中第3位の修得数である。


    大半の術が口から出ており、術を発動した瞬間、ガッシュは一時的に気絶してしまうというデメリットがある(作中では白目になるという表現がなされている)。

    そのため、第1話~レイコム戦まではガッシュ自身が術を出していることを自覚していなかった。

    上記のように一時的とはいえ気絶してしまうデメリットを抱え、かつ術を出す部位が口であるため、攻撃の軌道が読まれやすく隙も大きいという弱点がある(攻撃の度に顔を向き直す必要があるため、手から術を出すタイプの魔物と比べて速さで劣るという理屈)。


    また、作中で唯一明確に相性の悪い相手としてパティがおり、彼女の扱う水の術は電撃を吸収して威力に変換するという特殊な性質を有しており、苦戦を強いられた。


    とはいえ、術の相性であるパティはともかくとして、発動における隙やタイムラグ等の弱点をカバーすべく、スギナ戦にて清麿がコンビネーションを発案。

    清麿が攻撃対象に指を刺す合図をする「セット!」の掛け声などでタイムラグを無くし、より適切に攻撃を当てられるようになった。

    金色のガッシュ!!まとめ


    この「清麿が『セット!』の掛け声と共に攻撃対象を指で示し、ガッシュも同じ方向を向いて術を放つ」描写は、作品内外ともにガッシュペアの連携を象徴する構図でもある。


    ザケル編集

    SET!


    「ガッシュ… 戦うぞ…」「おう…」

    「戦うぞ!」「おう!」

    「戦うぞ!!!」「おう!!!」


    第一の呪文。口から電撃を出す。

    作中に登場する全呪文の中で最初に発動された記念すべき術であり、作品内外ともに「ガッシュといえばザケル」と連想されるほどの知名度を誇る


    初級呪文ではあるが、清麿の感情の込め方次第では高密度の電撃へと変化し、グランバイソンなどの初級上位~中級と思われる術、更にはブラゴのギガノ級呪文とも相殺することもある。

    当初はページの一部の行のみで「ザケル」と読めていたが、ファウード編での強化後はページの行全てで「ザケル」と読めるようになり、ギガノ級以上の威力を発揮するようになった。

    また、電撃による閃光も強くなっており、敵の目眩しにも使うといった応用も可能に。

    ちなみにギャグシーンでも割とよく使われており、戦い以外の利用法(?)としてフォルゴレやナゾナゾ博士等、ギャグキャラに対して突っ込みの一撃として撃つというのがある。


    ラシルド編集

    「そうだ… オレは今、一人じゃない… 二人の声が力をくれる…」

    「オレの心に… 『湧き上がってくる何か』をくれている…」

    「憎しみではない… あいつを倒せる熱い… 何かが!!!」


    第二の呪文。地面から縦長の大きな電撃の盾を出し、敵の攻撃を防ぎ、電撃を付与した状態で跳ね返すカウンター型の防御術。

    初級呪文なら同時に3つ跳ね返すことも可能な程の強度だが、ガ系やドル系など貫通力のある呪文だと突破されやすい模様。


    物語が進むごとに相手の魔物の呪文の攻撃力が増し、跳ね返すことが困難になっていったが、時には盾の大きさを活用して相手の視界を遮るといった応用も。

    ザグルゼムを2つ当てることでギガノ級相当までなら防げるようになり、ファウード編中盤では即座に破壊されてしまうこともなく活躍。


    ファウード編終盤での強化後は最初からザグルゼム強化二段階分の状態(反射板に雷のマークが3つあり、両柱の上にも雷のマークが付いた状態)で出現するようになり、ザグルゼムなしでギガノ級を無傷で弾き返せる強度になった。


    現にクリアとの決戦では、クリア完全体が放った消滅波に対してもザグルゼムを三段階重ねれば防ぎきれることが示唆されており、非常に強力な防御呪文に昇華されたと言えるだろう。


    ジケルド編集

    「それに… まだ第三の術という… 計算外の希望もある!!!」


    第三の呪文。作中でも珍しい、発動そのものに環境的要因が関わっている呪文

    「何かしらの金属(看板や銃器等)が近くにある場所」でないと発動自体ができない(どれだけ心の力を込めても発動しない)。


    青みがかった光の球体を放つ。球体そのもののスピードは遅いが、相手に直接命中しなくても効力が発揮される。

    相手の身体に磁力を付与し、強烈な勢いで周囲の金属に引き寄せ、拘束することができる。また、周囲の金属類が小物であれば、それらを相手に引き寄せて攻撃することもできる。


    条件付きかつ、発動したが最後相手は行動不能になるも同然の呪文であるが、いかんせん作中における戦いの舞台が「古代遺跡(石版編)」「超巨大な魔物の体内(ファウード編)」といった周囲に金属が無い場所ばかりだったため、原作で使用したシーンは数えるほどしかない。アニメでは原作よりも多く使用された。


    ちなみにこの術による「行動不能」というのが、どれだけの拘束力なのかは不明。

    原作のフェイン戦ではパートナーからの術を受け付けないような描写がある一方で、劇場版ではワイズマンが拘束された後に(ティオから奪った)ギガ・ラ・セウシルで追撃のザケルガを防御し、直後に拘束も解除されている。


    加えて、フェインが術を使用できなくなった原因として、「ウルクはあくまで『自力では不可能な高速移動を可能にする』系統であり、肉体やパワーが強化されるわけではない。なので、鉄パイプに両腕を拘束された状態でジケルドの磁力を跳ね除けるには(そもそもの)フェイン自身の力が足りていなかった」とも考えられる。


    そのため、一概に「ジケルドを使われた魔物は術の行使すらもできない程の行動不能に陥る」とは言えない可能性が高い。


    そのような点も踏まえ、発動に条件があるとはいえ、さすがに第三の術で完全な無力化ができるのは(メタ的に考えても)説得力に欠けるため、「確実に勝負がつくほど必殺の呪文ではない」「ある程度の強者相手には拘束力が通用しない」等と見なすファンも多い。


    バオウ・ザケルガ編集

    バオウ・ザケルガ


    「オレは、ずっと覚悟しっぱなしで戦ってんだ!」

    「ガッシュを王にしたい気持ちは誰にも負けてねーんだよ!!!」


    第四の呪文。ガッシュが持つ術の中でも最大級の威力を誇る必殺技であり、作品内外ともにガッシュを代表する知名度を誇る呪文。

    作中で初めて登場したオウ系呪文でもある(外部サイトや一部のファンからは「オウ級」と称されることもあるが、作者ブログ=公式では一貫して「オウ」と表記されており、等級ではなく系統の一種である)。

    オウ系全般についての解説は「術(金色のガッシュ!!)」の記事を参照。


    また、バオウは作中でも非常に特殊な呪文であり、派生系や強化後の説明には必然的にネタバレも多く含まれるため、詳細は個別ページにて。


    特定の条件(清麿曰く「心の力を使えば使うほど貯まる力」)を満たさないと使えない特殊な呪文であり、電撃が「額に雷の紋章を装備し、雷の形をした武具を両手で握りしめた巨大な龍」の形となって相手に突撃する。

    ガッシュペアの最大呪文であり、迫力やカッコよさに関しても申し分ない。


    威力に関しては、覚醒前は他の魔物の最大呪文と比べて大きく秀でているような印象が薄く(ファンからは「ギガノ級よりやや強い程度の威力」と見なされたことも)、一度発動すれば清麿が強烈な全身疲労で倒れてしまうデメリットもあった。

    とはいえ、ザグルゼムによる強化を施すことでディオガ級とも戦えるようになり活躍。


    更にファウード編終盤では格段の強化が成され、素の威力がシン級(=作中最強クラス)にまで引き上げられ、まさしく「主人公の切り札」足り得る「名実共に頼れる最大呪文」へと昇華された。


    ザケルガ編集

    ザケルガァ!!


    「オレ達は成長するんだ… それがたとえ戦いの最中でもな!」


    第五の呪文。電撃を槍のように直線的に放つ術であり、「貫通収束」の特性を得るガ系の一種(こちらも外部サイトや一部のファンからは「ガ級」と称されることもあるが、作者ブログでは「ガ」と表記されており、等級ではなく系統の一種である)。

    ロデュウ曰く、初級の上程度の威力。


    単純なザケルの上位互換というわけではなく、貫通力に特化したザケルであり、相手の装甲を貫いたり、適切に部位攻撃ができる。

    強化後はファウードの細胞によって強化された魔物のギガノ級を貫通してなお有り余る力を有している。


    ラウザルク編集

    ガッシュ展おめでとう。


    「清麿がこんなにボロボロにならなくとも戦いに勝ち、やさしい王様になれる力を持っておる!」

    「これほど… 嬉しい力はない!!!」


    第六の呪文。術の効果上、発動してもガッシュが気絶しない呪文である。


    術を唱えると上空に黒雲が発生。落雷を受けたガッシュの身体が金色(アニメ版では虹色)に輝き、身体能力を一時的に(※厳密な時間は不明)大幅に上げる肉体強化呪文。

    初級~ラージア系程度の術であれば無傷で受け止めることができる程に強化される。


    (※)よく「30秒間だけ」強化する術と思われがちだが、原作において厳密な制限時間が言及されたことはない

    ナゾナゾ博士が「あと30秒」と発言したシーンや、チータが30秒をカウントしているシーンも、ラウザルクを「発動した瞬間」から数えているわけではないので、「少なくとも30秒よりは長いが厳密には不明」と考える方が自然である


    強化されたフィジカルをもって直接的な格闘戦を仕掛けるのはもちろん、相手を遥か遠くまで投げ飛ばす、瞬発力を活かして相手の上級呪文を回避する等、間接的な攻防や仲間を守る立ち回りにも活かしている。


    ファウード編を経てラウザルクの強化度合いも増したのか、あるいはガッシュ自身の身体能力が向上したのかは定かではないが、クリア編では(人間形態とはいえ)「竜族の神童」たるアシュロンが「全身全霊の一撃」と称する拳をも右腕のパンチ一発で受け止めた。


    更にブラゴとの決戦では、クリアですら瞬時に身動きが取れなくなるほど強力な重力を展開するニューボルツ・マ・グラビレイに対して後出しで発動しても尚、重力場の範囲外へ即座に離脱するほどの瞬発力を発揮していた。


    弱点として、この術を発動している間は他の呪文を併用して使うことができなくなる(一応、アシュロン戦の描写を見るに、清麿が任意で解除することは可能な模様)。


    ザグルゼム編集

    「やるぞ、清麿。今までにない… この新しい熱き何かを…」

    「奴にぶつけるのだ!!!」


    第七の呪文。雷のエネルギーを放射状に纏った球体を放つ補助呪文(外部サイト等では「強化術」等と表記されることもあるが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「攻撃補助術」と記載されている)。


    球体が命中したもの(相手の魔物、自分や相手の術、周囲の物体等)に雷のエネルギーを蓄積させ、他の呪文を組み合わせることで様々な効果を発揮する特殊な補助呪文。


    <例>

    • 予めザグルゼムを撃ち込んでおいた箇所に攻撃呪文を当てることで、蓄積されていた電撃を起爆させ、間接的に術の威力を高める(=攻撃力強化)。ザケルガ+ザグルゼム=ギガノ級相殺、バオウ・ザケルガ+ザグルゼム2発=ディオガ級相殺等。
    • ラシルドを発動した際、盾の後ろからザグルゼムを撃ち込み、盾の強化や修復が可能(=防御力強化)。ラシルド+ザグルゼム2発=ギガノ級反射の模様。
    • ザグルゼムは威力の増幅された電撃を引き寄せる性質を持っているため、ザグルゼムの先にザグルゼムを配置しておけば最終到達地点まで術が勝手に軌道を変えていき、かつ威力も次々と増幅させた状態で相手にぶつけることが可能(=術の連鎖誘導、及び連続強化。作中では清麿が「連鎖のライン」「連鎖の爆発」と称している)。
    • またバオウ・ザケルガのみ(ネタバレのため詳細は伏せるが)おそらく「術を喰らう」性質を持っているためか、ザグルゼムで連鎖誘導をした際、攻撃呪文の中で唯一明確に姿が変化していく(=強化バオウの発現)。

    標的に何度も当ててバオウ・ザケルガで止めを刺したり、等間隔に連鎖を作り電撃を分散、誘導させたり等、幅広い使い方が可能。

    総じて術の特性を理解し、相手や周囲の状況に合わせて的確に撃ち込んでこそ真価を発揮する呪文なので、元から知略や戦術で勝利してきた清麿との相性は抜群だったと言えるだろう。


    ガッシュの強化後は使わなくとも充分相手に通じる攻撃力が備わったことや、呪文そのものを消し去るクリアには通用しないと判断したのか、使用頻度は激減してしまった。

    それでもファウード編の途中まではガッシュ、清麿コンビの戦術の要と言える呪文であり、作中でも屈指の応用性を誇る優れた術であるのは間違いない。


    ガンレイズ・ザケル編集

    第八の呪文。原作で清麿復活後に出た呪文。ガッシュの背後に8個の雷神太鼓の様な物体が出現し、そこから小さな電撃の弾を多数放つ呪文。


    ガッシュが気絶してしまうが、清麿がガッシュを抱えながら攻撃すれば相手の術に軌道を合わせることも可能。


    テオザケル編集

    テオザケル!!!


    「ジャンプ!! そして… オレを見ろ!! ガッシュ!!!」

    「テオザケル!!!」


    第九の術。原作で清麿復活後に出た呪文。ザケルよりも高威力かつ広範囲の電撃を放つ。

    電撃が大きく膨らみながらも一定方向(正面)に束ねられて発射されるという、ザケルの「放射」とザケルガの「収束」の良点を兼ね備えたような軌道になっていると見なす声も。

    同じくテオザケルを使用するゼオン曰く「中級呪文」なので、等級自体はギガノ級前後と思われる。


    テオ級なだけあって性能は高く、ファウードの細胞によってディオエムル・シュドルク状態のウマゴンの突進をも素手で受け止めるほどに肉体強度が増しているロデュウを一撃で絶叫させ、電撃から逃れた後も激痛で身体を震えさせる程の威力を誇る。


    いわゆるコスパが良いのか、ファウード編終盤~クリア編においては今までのザケルやザケルガに並ぶ頻度で愛用されている。


    バオウ・クロウ・ディスグルグ編集

    「よし、その出だしで止めろ!!」

    「相手の術の力が最大限に発揮される前に… そいつを根本から刈りとれーーーーー!!」


    第十の術。原作で清麿復活後に出た呪文。ラウザルクと同じく術の効果上、ガッシュ自身が気絶しない術である。

    「竜族の神童」達も使う竜の体の一部を操る強化(?)呪文。

    巨大なバオウ・ザケルガの右腕を召喚。ガッシュの腕の動きに連動し、大きな爪で相手を切り裂いたり、術を受け止めることが可能。


    アンサー・トーカーである清麿の指示(術の間合いを読んだのが大きい)があったとはいえ、ジェデュンの最大術(ディオガ級、しかもファウードの細胞によって強化された状態)を完全に受け止めた上で一方的に刈り取り、そのままジェデュンの腹部を粉砕し本を燃やしている。


    マーズ・ジケルドン編集

    第十一の術。原作で清麿復活後に出た呪文。

    ガッシュの術の中でも珍しい、ジケルド系の上位呪文。ジケルドとは違い、金属の無い場所でも発動可能。

    「吸引と反発」の磁力を併せ持つ大きな球体を放つ。反発力によって術を弾いたり、吸引力によって相手を球体の中に引きずり込んで閉じ込める。閉じ込められた相手は動くと電撃のダメージを喰らう。


    角度次第では並のディオガ級やクリアのギール・ランズ・ラディスを弾き、ゼオンのジャウロ・ザケルガによって生じたザケルガ7発を同時に対処することも可能な程の強力な呪文。


    ちなみに名前が「マーズ」なのは、「火星が赤いのは地表に錆びた鉄が含まれているから→鉄といえば磁力」といった連想だろうか?あるいは「惑星」と「引力」もかけているのかもしれない。だからといってコイツは関係ないだろうが。


    エクセレス・ザケルガ編集

    クリア編での修行を経て習得した呪文。X字の形をした巨大な雷のビームを放つ。


    同級であるエクセレス・ファルガを習得しているパムーンがゴーレンにとどめをさす際に使おうとしたり、清麿もクリアに隙ができた時に積極的に打ち込み明確なダメージを与え、ブラゴとの決戦ではディオガ級上位クラスのディボルト・ジー・グラビドンと相殺したりとディオガ級相当の威力が確定している非常に強力な呪文。

    これらの描写から、ザケル系の派生術としては最上位に位置すると考えるファンもいる。


    クリアとの決戦という、まさしく「魔界を守る戦い」に臨む際に修得したため、エクセレスという稀少な系統も合わせて、ファンからは「かつて友情を築いた魔物であるパムーンへの想いから発現した呪文なのでは?」と考察されることもある。


    ジオウ・レンズ・ザケルガ編集

    さあガッシュ、


    「さあガッシュ、意識をオレに集中させろ」

    「いくらお前が術を出す時に気を失おうと、オレの目がお前の目となり、狙いを定める」


    クリア編での修行を経て習得した呪文。明確な登場回数は僅か2回だが、その鮮烈な活躍とインパクトからファンの間でも人気の高い術。


    頭部に四つの大きく鋭い鎧を備え、全身の至る所にも鋭い菱形の鱗(こちらも鎧かもしれないが、当記事では「鱗」として表記する)を多数装着した、竜にも似た蛇状の電撃を召喚。

    バオウを「龍」と表するなら、ジオウは「蛟」ともいえる細長い見た目となっている。


    そうして召喚した電撃の鱗部分を分裂させ多方向から攻撃、かつ蛇状の本体も相手に突撃していく。分裂させた鱗に関しては発動前にガッシュが清麿に意識を集中させる形で、清麿がコントロール可能。

    ちなみにこの術を発動する際、ガッシュは両腕を前に上げるポーズ(いわゆる「前ならえ」のポーズ)を取る。


    清麿も「バオウよりは弱いが、スピードのあるなかなかの術」と豪語する程で、現にウマゴンとの戦いでかなり弱った状態だったとはいえ、クリアのシン級呪文・バードレルゴの頭部に大穴を穿つ程の威力を誇る(このシーンに関しては、作者ブログにて使用した術がジオウだと明言されている)。


    更にクリアとの決戦では、ブラゴの術によって減速したクリアの消滅波(ビレルゴ)を分裂させた多数の鱗を用い一瞬にして全弾撃墜し、続けて本体の突撃によって鎧形態のクリアを遥か後方まで地滑りさせる程の高い範囲制圧力・攻撃力を披露した。


    このように非常に高い攻撃力と優れた状況対応力を併せ持つため、総合的な性能はシン級に匹敵するのではとファンから評価されることもあるほど。


    また、ブラゴとの対決の際にはニューボルツ・シン・グラビレイと相殺しているような描写もある(とはいえ該当シーンではガッシュもブラゴも何の術を使用していたかの判別が付きにくいため、ジオウではない可能性もある。また、このシーンは上述のバードレルゴ戦とは違い、公式情報等でジオウだと明言されていない)。

    ネタバレのため詳細は伏せるが、バオウ・ザケルガは「継承された術」であるため、ガッシュ本人が持つ最大術はこれになると考える読者が多数。



    以下は「ガッシュが修得した」というより「仲間達と共に発動した」呪文。



    シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ編集

    「ウヌ、やるぞ! 清麿!!!」

    「ああ… 強い思いで皆の力を一つに…」


    クリア戦のラストで登場したバオウ・ザケルガの特例的な存在。魔界に帰った魔物達の力を結集し、バオウが更に巨大な龍となって敵を喰い尽くす。

    この術に関しては「仲間達と共に発動している」ためか、術を発動してもガッシュが気絶していないように見える(発動時のコマではガッシュが白目になっていない)。


    作者ブログにて「ファウードを倒したバオウよりもずっと強い」と回答されている通り、その破壊力は間違いなく作中最強

    シン級呪文が直撃してもほぼダメージを負っていなかったクリア完全体を一撃で嚙み砕くというシン級すら遥かに超越した威力を誇る。

    詳細はバオウの個別ページにて。


    バルドフォルス編集

    「私と同じ思いがあるなら… みんなの力を貸してくれ!」

    「思いよ通じろっ! バルドフォルス!」


    劇場版「101番目の魔物」で登場した映画オリジナル呪文。


    ワイズマンの能力によって全呪文を奪われ追い詰められた時、ティオ、キャンチョメ、ウマゴンと共に発現。四人の力を合わせ、黄金に輝く巨大な電撃の鳥を出現させた(カードゲームに収録された際のフレーバーテキストにて「電撃は光の鳥となって飛び立つ」と電撃の術であることが明記されている)。


    ワイズマンの最大呪文を真っ向から打ち破り、白い魔本に吸収されてしまった際には逆に魔本を内部から燃やしてしまうほどの高い出力を誇る。


    尚、外部サイトでは「バルド・フォルス」と記載されていることもあるが、正式名称は「バルドフォルス」であり、真ん中に「・」が入らないので注意

    現にカードゲームや「金色のガッシュベル!! Golden Memories」(通称:ゴルメモ)に収録された際も、表記は「バルドフォルス」で一貫している。


    関連人物編集

    高嶺家編集

    「おめでとう」

    ガッシュと清磨

    本の持ち主であり無二の親友。人間界での戦いを通じて共に成長し、絆を深めていく。

    清麿の父であり、ガッシュにとっては命の恩人。彼に助けてもらったからこそ清麿と出会えたといっても過言ではない。

    直接会話をするシーンこそ少ないものの、イギリス編で清太郎が誘拐された際には激しく動揺し、ホーバークキャッスルで再会した時には感激して抱き着く等、非常に慕っている。

    清太郎もまた、かつては他人との間に線を引いていた清麿を変えてくれたガッシュに心から感謝している。

    清麿の母であり、ガッシュも「母上殿」と呼び慕っている。原作では二人で卒業式にも参列し、立派になった清麿の門出を見届けた。

    原作では家の中で多少話す程度のシーンしかないが、アニメ版ではややホームシック(?)になったガッシュに華が寄り添うエピソードや、ウマゴンと三人で祭へ出かけるエピソードもある。

    仲間達編集

    仲間と共に

    変化の術を得意とする魔物。

    ブラゴを「仲間」ではなく「ライバル」としてカウントした場合、味方陣営の中では最初に巡り合った。

    詳細はキャンチョメの記事に譲るが、展開上の共通点も意外と多い。

    防御系の術に特化した、今作のヒロイン。

    パピプリオ戦(厳密にはマルス戦も)を始めに何度も共闘しており、性格的な相性も良い。

    優れた肉体強化の術を多数揃える馬族の魔物。

    魔界時代から明確に「友達」であった一人であり、ガッシュが記憶を失くして巡り合った後も良好な関係を築いていく。

    また、ガッシュとウマゴンは作者の雷句先生が自身のバイクをデコレーションする際にも用いられているという共通点もある(実際のバイクのツイートについては「余談」の項目を参照)。

    ライバル達編集

    カサブタ

    強力な重力を操る魔物であり、王を決める戦いに参加した100人の中でも非常に高い実力を持つ「優勝候補」

    作中で初めて「ライバル」となった魔物であり、清麿曰く「王になるために越えなければならない壁」

    石版編~クリア編の最後まで、時には間接的に協力し、時には直接肩を並べて戦った。

    鬼神VS魔王

    「強き王」を目指して戦い続ける強者。

    こちらも非常に高い実力を持つ魔物であり、作中で初めてバオウ・ザケルガを耐え抜き、ガッシュペアに明確な「敗北」を覚えさせた相手。

    ガッシュはバリーの「圧倒的強さ」から、バリーはガッシュの「志ある目」から己の至らなさを痛感し成長。原作のファウード編で再び対面した際には互いの成長を感じ取っている。

    その他編集

    「お願いね…ガッシュ」

    邂逅から別れまでは非常に短かったものの、「やさしい王様になる」という今作のテーマを語る上でも欠かせない大切な存在

    ガッシュとゼオン

    ガッシュVSゼオン

    作中トップクラスの実力を持つ「紫電の雷帝」

    一応ネタバレに配慮し詳細は伏せるが、ガッシュとは切っても切れない存在。

    ファウード編終盤では日本を守るため、電撃使い同士の壮絶な激戦を繰り広げる。

    無題

    石版編を通じて友情を築いた千年前の魔物達。

    ちなみに作者ブログによれば、ガッシュとレイラの角は見た目こそ似ているものの親戚というわけではないらしい。

    また、ガッシュとレイラは原作イラスト(=雷句先生の直筆)で水着姿が描かれている魔物という共通点もある(ガッシュの水着は原作39話、レイラの水着は完全版7巻の裏表紙。電子版には裏表紙が付かないが、紙書籍版もしくは「金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック」にて確認可能)。

    作中で初めてバオウ・ザケルガを1対1で破った華麗なるV。

    原作版では彼との約束を果たし、魔界にメロンの種を持ち帰っている。

    作者ブログによれば魔界にはメロンが無かったらしいので、人間界の果物を魔界に持ち帰って繁殖に成功させたという文化的偉業を成し遂げた……といえるのかもしれない(?)。

    金色のガッシュ

    作中に登場する魔物の中で唯一、ガッシュに対して明確な恋愛感情を抱いている魔物。記念すべき原作100話目で初登場した魔物でもある。

    人間界に来てからも世界中を巡ってガッシュを探し回っており、その想いは本物。

    今まで、ありがとよ…ガッシュ…

    ファンからは「ファウード編の仕掛け人」とも称される存在であり、相応の実力を持つ魔物。

    数段階強化したバオウ・ザケルガをも耐え抜き、ガッシュペアを敗北させた相手その2(一応、これ以前にキースも耐えているのだが満身創痍、かつガッシュ側の勝利に等しい結果だったため割愛)。

    原作版では皮肉にもこの敗北がガッシュの大幅なパワーアップに繋がった。

    ファウード編で登場した炎を操る魔物。

    作中での絡みは皆無だが、「ガッシュの初期案をオマージュした魔物なのでは?」とファンの間で噂されることがある(詳細はファンゴの記事を参照)。

    ガッシュがよく遊ぶ公園にいる女の子で、ガッシュをよくあの手この手で虐めている。

    (色々な事情で抵抗できない&日常パート的な意味で)ガッシュの天敵とも言える存在だが、最終巻のおまけ漫画にて幼い子供特有の『好きな子ほど照れ隠しでいじめたくなる』感覚で酷い仕打ちをしたことが判明し、ガッシュに告白するも案の定フラれた。



    余談編集

    人気編集

    上述のように、まさに王道主人公という親しみやすいキャラクター性が魅力であるためか、連載当時に行われた公式人気投票では3回とも1位を獲得しており、読者人気も高い主人公であることがうかがえる。


    また、作者の雷句先生もブログにて(書いたキャラは全員好きだと前置きした上で)「好きなキャラとしてはやはりガッシュ、清麿がトップ」だと回答している。

    更に愛情故か、自身のバイクやヘルメットをもガッシュのステッカー等でデコレーションしている鈴鹿サーキットでの写真)。


    名前について編集

    作者公式ブログにて、「ガッシュ」という名前は語呂で決めたと回答している。

    深い意味があるというよりは、口に出してしっくりくるかどうかで決めたとのこと。

    他には「ナッシュ」や「マッシュ」という案もあったらしい。


    好物について編集

    前述の通りガッシュの好物といえばブリであり、実は何かとグッズ化に恵まれている存在でもある

    過去には「ガッシュ風ブランケット&ぶりクッションセット」が発売され、近年でも期間限定POPUP SHOPにて鰤カレー(中辛)丸缶お菓子(ブリあられ)が発売されている。


    ティオとコルル、どっちと仲良くなる?編集

    完全版のヒットを記念して2019年に行われたWebインタビュー「リアルガッシュカフェ」にて、ガッシュの声を担当した大谷育江氏に対して雷句先生が「ガッシュはティオとコルル、どちらと仲良くなると思いますか?」と質問している。

    これについて大谷氏は「ケースバイケースというか、いつの時代のガッシュなのかによるかな」と回答している。

    より詳しい内容が知りたい方は、ぜひ実際のインタビューに目を通していただきたい(外部リンク:「金色のガッシュ!!完全版」ヒット記念企画)。


    パムーンの石版を見た際の反応について編集

    原作9巻にてパムーンの石版を見た際、「私はこの石版を見たことがあるのだ」と意味深に発言しており、何かの伏線なのか?と予想する声もあった。

    だが石版編で実際にパムーンと対面した際にも特に言及は無く、その後も全く触れられることがなかったため、「いったいガッシュはどこで石版を見たのか?」という疑問を抱くファンも多かった。

    そして、作者公式ブログにてこのシーンについての質問が届いた際、雷句先生はギャグ調とはいえ明らかに回答をはぐらかしており、長期連載であるが故にうっかり伏線を回収し忘れてしまっていた可能性も……(汗)?


    一応、一部のファンの間では「例の術を継承したことで、ゴーレンや石版魔物についての記憶が微かに混じったのでは?」と考察されている(あくまでファンの考察であり、今のところは公式回答がされていない点だけは留意していただきたい)。


    過去(ネタバレ注意!)編集

    実は現魔界の王であるダウワン・ベルの息子であり、ゼオン・ベルの双子の弟である。


    魔界の王の元に生まれるが、「バオウ」の力を継いだ際、物心がつく前にユノという老婆の元に預けられた(ちなみに、作者ブログでは「ガッシュの二本角はバオウを受け継いだ証であり、ゼオンにはあの角が生えていない」と解説されている)。


    しかし、冷酷なユノからは棒で叩かれ、家事を強いられるなどの虐待を受ける。

    学校でも落ちこぼれ故に友達も少なく、ユノに本当の家族の存在を問うも「お前にそんなものはいない」と言い放たれ、痩せこける程に追い詰められる。


    しかしこの危機を救ったのが、真夜中にユノと彼女に養育費と口止め料を届けに来た王宮の使者の会話を偶然聞いたことだった。

    その頃の王宮ではガッシュが弱っている噂が広まっており、「ガッシュに何かあったら王も王妃も許さない」と念を押す兵士と何も事情を知らない上で兵士から叱責されるユノの会話を聞き、自分に両親や兄がいることを知ると、「自分の本当の両親は王様で、自分を心配している。欲しかったお兄ちゃんまでいる」という事実を希望に立ち直る。

    この頃に現在の口調を「家族に気づいてもらえるように」という発想で使い始めた。ちなみにブリは魔界にいた頃からの好物。


    なお、兄であるゼオンの当初のガッシュへの印象が「厳しい鍛錬を強いられている自分と違い、バオウを受け継いでいるくせに辛いことなど何も知らず面白おかしく暮らしている落ちこぼれ」であったため、おそらくゼオンがガッシュのことを知ったのはガッシュがゼオンの存在を知った時点より後の話だと思われる(先にゼオンが知っていた場合、知るのは痩せこけてボロボロになっている頃のガッシュの筈)。

    こうしたガッシュやゼオンの過去についてはゼオン・ベルの記事も参照(当然ながらそちらについてもネタバレが多く含まれるため注意)。


    「外伝:友」にて(ネタバレ注意!)編集

    「どうぶつの国」第6巻に収録されたエピソード「外伝:友」では、魔界に帰った後の様子が描かれている(同エピソードは「金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック」にも収録されているため、現在でも閲覧可能)。


    ちなみに、作者ブログの回答によるとガッシュの家系が2代続いて王の座についたのは今回が初とのことで、ガッシュはベル家にとっても歴史的偉業を成し遂げた誇らしい王子だと評せるだろう(それ以前は龍族が王になる時が多かったらしい)。


    新たな王としてアースに教えられながら法律を勉強したり、以前と同じように学校へ通うガッシュ。

    ある日、友達を探してマントで飛行していると、貧しい少年の魔物・ムームと出会う。

    彼と友好を深めていくが、ムームはジーザという魔物に唆され、ガッシュを裏切ってしまう。


    「半径50m以内の魔物は術を出せなくなる」という効果を持つ「王杖(ワンド)」を奪われてしまい、生身でムームを庇って重傷を負い、窮地に陥るガッシュ。

    ジーザにオウ系呪文を撃たれても尚、友を思い返し、決して退かないガッシュ。


    「友は、どんな時でもそばにいる」

    「たとえそこに姿がなくとも、私達を強く支えてくれる」

    「友は… 友は…」


    そこへ聞こえてきた声は……。


    以降の展開はぜひともご自身の目で見届けていただきたい。

    「金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック」であれば0円、つまり無料で購入できるのでオススメである。


    金色のガッシュ!!2にて(ネタバレ注意!)編集

    活躍編集

    第1巻にて編集

    ゼリィや『カード』の構成員であるワイグの口から既に死亡していると告げられ、清麿と読者に大きなショックを与える。

    しかし清麿はそれでもガッシュが民を置いて死ぬはずがないと考えており、再会を信じてゼリィとオルモを守りながら戦っていた。


    実は、かつて『カード』に襲われて死亡していたゼリィとオルモという民を救うために「使うと命に関わる術」を行使していた事が判明。彼の「命の欠片」を二人に埋め込むことで助けていた(後の第16話にて、なんと一千万体もの魔物を救っていたことが判明)。

    ギリーはその時から付き従っており、王となったガッシュの部下であったと思われる。


    それだけではなく、これは」に全てを賭けるための手段であった。清麿の似顔絵(ちなみに字と絵のレベルは子供の頃と変わってなかった)を描いた紙をギリーに託し、後にゼリィに渡ったこれには「清麿にしか読めない字」が隠されていたのだ。


    その紙と遺跡の奥にあった石の魔本が清麿の手に渡ったことで、「命の欠片」が近くのミイラに吸い込まれ、紙が魔本と融合して第一の術を示す。

    そして襲い来るワイグの前に飛び出したミイラの中から現れたのは……


    死者蘇生


    紛れもなく成長した「魔界の王」ガッシュ・ベルの姿だった。


    今作における容姿や実力については、小見出しを作る形で後述する。


    第2巻にて編集

    そうしてワイグ&ギルとの激戦を制した後は、清麿と共に村へ戻る。

    生徒達と揃って食事をする際、魔界の情報等を簡潔に述べていく等の知性面・情報処理面でも成長したような様子を見せた。

    そして今ここにいる自分(=ガッシュ)は自分の身体ではなく、借り物の身体だという事実も判明(そもそもとして、「魔界で殺害されたばかりのガッシュ」が「人間界の遺跡にミイラとして保管されている」事自体に明らかな時間的矛盾が生じていたため、ひとまずはこの謎が解決したと言えるのかもしれない)。


    王として今回の戦いで犠牲になったジギーを弔い、清麿達と共に仲間を探すためエジプトを発つ。車内で「真っ先に逃げ出したキャンチョメなら生きている」という無視しがたい情報を思い出し、ミラノへ移動。

    2巻時点ではキャンチョメとの共闘こそ叶わなかったものの、終盤で駆け付けた際には地元警察官による発砲をラシルドで防ぎ、ゴーザを守る活躍を見せた。


    第3巻にて編集

    そうしてレビーが撤退した後は、フォルゴレの豪邸に案内してもらい、皆で楽しく晩餐。


    だがその夜、魔本を通じて恵とティオに危機が迫っていることを知り、清麿と共に急いで日本(大阪)まで移動。

    コンサート会場へ入ろうとするも、同じく会場に来ていたポーラ王子魔女と戦闘になる。

    やや苦戦を強いられるも、戦闘の途中で(おそらく強制的に)魔界へと転送され、結果的にティオと合流。そのままガンサーを撃破した。


    ガンサー撃破後は「龍の要塞」へ行き、アシュロンと再会。

    情報共有や今後の作戦立案を済ませ、「雷の竜の卵」についても言及した。


    今作での容姿編集

    ガッシュ


    前作での幼さ(可愛さ)を残しつつ、王としての精悍さを加えたようなビジュアルとなった


    当時は清麿の足元ほどしかなかった背丈も胸元から肩に迫るまでに伸びており、しっかりマントの下にも服を着込んでいる。

    ちなみに原作ではマントの色はカーキ色だったが、4話ラストのカラーや単行本1巻の表紙からアニメと同じ青色になっている事が分かる。


    今作での実力編集

    今作では『カード』によって術を奪われ、「命の欠片」が魔本の「ページ」になっていた事から、使用可能な術にリセットがかかっている状態となっている。

    ビン詰めで奪われた術を魔本に戻すことで術が再使用可能となる(1巻時点ではこれによりザケルに加え、ラシルドとザケルガを取り戻している)。


    注目すべき点として、ザケル発動時のページをよく見るとガッシュが白目になっていない(つまり気絶していない)

    これは前作の「王を決める戦い」当時、ガッシュと清麿コンビの明確な弱点の一つ(ラウザルクなど一部の術を除く)であり、強制気絶という点が解消されたのは戦闘や連携といったあらゆる面で非常に大きなプラスの変化である


    ちなみに「外伝:友」の時点で白目を剥かなくなっているので、おそらく魔本や「命の欠片」の影響ではなく、純粋な成長によって解消されたのだと思われる。


    他にもラシルドを自身から遠くに設置できるようになっていたり、ラウザルクなしでもワイグの攻撃を受け流せるほどに身体能力も鍛えられている(ゼオンのものと似た格闘戦を見せている)など、清麿がアンサートーカーの能力を(おそらく今でもまだ)使えることを加味すると戦術の幅が広くなり、基礎的な総合戦闘力自体が大幅に向上していると言える。


    何より久しぶりの再会なのにも関わらず、窮地の中アイコンタクト一つで術を命中させただけでも二人の友情に変化がないことは一目瞭然だろう

    久々に連携しザケルを放つシーンは見開きかつフルカラーで描かれており、多くの古参ファンを感動させた。


    その他編集

    王としての教育を受けたためか敬語を使う必要のある相手には敬語を使って喋れるようになっている。これにはかつて共に行動をしたパートナーである清磨も成長を実感していた。


    不明点編集

    一方、自身の命を削って多くの魔物を救った故か、あるいは現在の身体が「借り物の体」であるためか、クリア編終盤時点よりも多少なり弱体化しているのでは?とも考察されている。


    現にミラノでキャンチョメとフォルゴレを探す際には、魔力感知能力を使う素振りすら見せていない(クリア編修行後のガッシュは数千kmもの距離を感知可能なため、もし使えるのならばフォルゴレのマネージャーに情報を聞く必要は無い)。


    また、前作でデュフォーが「修得には4年かかる」と言及していた「マントを用いた瞬間移動」についても現状では使用しておらず、使用可能か否かは不明。

    一応、作者ブログにて「移動先の明確なイメージ(以前に行った事がある等)が無いと瞬間移動できない」と解説されているため、今のところは人間界で訪れた場所もリセットされているだけという可能性もある。


    尚、第18話でブラゴが圧倒的なパワーを披露してからは、「十数年でブラゴとガッシュに大きな実力差がついてしまった」という意見も見受けられるようになったが、これは仕方のない面も大きいので注意

    現実的に考えても、ガッシュは王様になった以上、肉体の鍛錬よりも行政の方へ時間と労力を割くようになったと考えるのが自然であり、(おそらく軍人として)肉体を鍛え上げ続けたブラゴと身体能力の差がついてしまうのは必然と言える。

    現実に置き換えるなら「大統領と軍人を喧嘩の強さで比較する」ようなものであり、表現によっては否定的な内容にもなりかねないので注意すべきだろう。


    金色のガッシュ!!2にて使用する術編集

    ザケル編集

    ガッシュ2


    「『魔本』という命の欠片」

    「Page 1!!!」

    「第一の術… ザケル!!!」


    口から電撃を放つお馴染みの呪文。効果は原作版と同じ。

    ちなみにザケルのページは全ての字が赤くなっていると共に、ワイグがビン詰で使用した上位術のザケルガを上回る威力を持っていたことから、ファウード編で強化された能力自体は変わっていないと思われる。


    ラシルド編集

    「清麿!! その場でよい! ラシルドを!!!」

    「!? よしっ 信じるぞガッシュ!!!」


    相手の攻撃を防ぎ、電撃を付与して跳ね返すお馴染みの防御呪文。

    こちらも盾が強化後の見た目になっているため、ファウード編で強化された性能が引き継がれていると思われる。


    更に、ガッシュが両手の人差し指と親指でロックオンするかのような構えを取ることで、上記のように自身から遠くに設置したり、盾を傾けて反射角度を変える等の応用が利くようになった。


    ザケルガ編集

    お馴染みの貫通力に特化したザケルであり、まだ上級呪文を取り戻せていない1~2巻では実質的な決め技になった。


    ワイグ自慢の武器であるワイグメイスや鉄球をまとめて粉砕し、そのままワイグ本人を遺跡奥の壁まで激突させる程の威力を見せた。


    金色のガッシュ2』の最新話のネタバレが含まれるの閲覧注意





    ウィビラル・ザケル編集

    バオウの鱗を纏った鏃状の電撃(ラージア・ジュガロ同様呪文を唱える前に出現)と2つの丸鋸状の電撃を飛ばす術。

    具体的な能力は不明だが、ザケルガを軽々と受け止められるヘムの身体の一部をこの術でズタズタに切り裂いており、少なく見てもテオザケル以上の威力はあると推測出来る。

    その後本に確かに『ウィビラル・ザケル』の呪文が追加されているが清麿曰く「〈何か〉が抜けている」とのこと。

    なお、描写から清麿、ガッシュともに無意識に発動させていたと思われる。発動中は二人の目に炎のようなエフェクトが描かれている。

    またその日の晩の夜に光の目がガッシュを見つめるという謎の夢を見ていたことから「雷の竜の卵」の影響ではないかとガッシュと清磨は疑う。


    (複数の電撃パーツを操る術は他にもジオウ・レンズ・ザケルガがあったが、関連性は不明)



    関連イラスト編集

    黄金の王ガッシュ・ベル

    初描きガッシュ!遅いぞ、清麿!


    関連タグ編集

    金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!! 金色のガッシュ!!2

    赤本組


    雷属性


    参考資料:作者ブログ「雷句誠の今日このごろ」


    同ブログの34、54、65、68、131~142ページ辺りに点在する質問コーナーに基づく。

    尚、ページ番号は2023年6月時点のものであり、今後の更新次第ではズレる可能性もあるという点はご了承願いたい。

    また、質問の内容によってはネタバレが含まれるので注意。

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