「…誰だ?」
「オレ様とあのマヌケを勘違いする奴は?」
プロフィール
本の色 | シルバー(※注1) |
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術属性 | 雷 |
人間換算年齢 | 6歳(※注2)→19歳(金色のガッシュ!!2) |
好きな食べ物 | 魚、ホットドッグ、かつおぶし |
趣味 | 一人遊び、高い所から下を眺める事 |
魔界から降り立った場所 | 北極 |
CV | 高乃麗 |
(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)
(※注1)ファンブックでの表記は「銀色」ではなく「シルバー」となっている。
(※注2)ファンブックでは「不明」となっていたが、後に原作258話にて判明。
概要
「王を決める戦い」に参加した100人の魔物の子の1人であり、なぜかガッシュそっくりの容姿をしている。
本の持ち主はデュフォー(詳細は個別記事を参照)。
「紫電の雷帝」、「雷帝ゼオン」といった異名を持ち、その異名に違わぬ強力な電撃を扱う作中最強クラスの魔物。
後述の通り戦闘能力は非常に高く、呪文の威力も本人の身体能力も並の魔物を遥かに凌駕している。しかもパートナーのデュフォーも本の持ち主として心の力・特殊能力共に作中最高クラスであり、ペアとしての総合力すら非常に高く、隙が無い。
その圧倒的な実力・ガッシュと似ていながらもクールに纏まったビジュアル・原作におけるガッシュとの関係性……といった数々の魅力的な要素が詰まった非常に人気の高いキャラクター。
現に、2023年7月にマイナビが実施したアンケート「金色のガッシュ!!で1番好きな魔物の子は?」ではなんと主人公であるガッシュを抜いて堂々の1位を獲得しており、現在では「作品の顔」といっても過言ではないキャラクターである(実際のページはこちら。マイナビニュース)。
人物像
容姿
上述の通り、見た目はガッシュと瓜二つであり、作中でもロブノスやティオが「ガッシュと似た魔物」と述べているほど。
とはいえ全く同じというわけではなく、「紫電の眼光」と「白銀の髪」、目の下の二本線などが異なっている。身長も僅かに高く、歯も少し鋭い。
笑う時にもガッシュのような快活な笑みではなく、鋭い目つきのまま歯を見せて不敵に笑うような描写が多い。
マントや靴の色もガッシュとは異なり銀色。ちなみに作者ブログの回答によれば、ガッシュとは違いマントの下には下着(パンツ)をはいているとのこと。
性格
性格もガッシュとは違い、冷静かつ非情な面を持つ。
普段の一人称は「オレ」で、比較的普通の口調。
全体的に見てプライドが高く、それ故に苛烈で傲慢な一面が目立つ。
実際、ゼオンの父からも「自身の修羅の部分を多く継いでしまった」と評されており、原作のファウード編終盤までは冷酷非情な人間性が多く描かれていた。
その一方でファウードでの戦いや、ガッシュの記憶を垣間見たことで心境に変化が起き、他者に対する労りや思いやりの心を開花させていったように、決して本質的に冷酷な人格であるわけではない。
事実、パートナーであるデュフォーとの関係性は悪くなく、彼との別れの際には涙を流し、彼に最後まで生きてほしいと願ったように、親しい者や身内に対する情愛は強い方だと読み取れる(※)。
後述のようにファウード編での戦いでは、彼自身の成長も描写されており、最終的には自分が認めた強者に敬意を払い、優しさと思いやりを併せ持つ本当の意味で誇り高い人物に成長した。
大人びたように見えて、作中での彼はまだ6歳である。彼自身もある意味では未だに幼く、成長途上にあると言える。
(※)作中ではデュフォーと明るい話や親し気な会話をしているシーンは見受けられないが、
- ゼオンの好物の一つにホットドッグがあり、これはロップス戦の前にデュフォーが屋台で買って食べていたりもする(魔界にもホットドッグがある可能性は否定できないが、もし人間界でデュフォーと過ごす内に、食べ物の好みに影響を受けていたと想像すると微笑ましい)。
- アニメ版ではガッシュ戦でデュフォーが動揺し取り乱した際、彼の手を掴んで「心配するな、デュフォー」と声をかける。
- 完全版14巻の裏表紙では自転車をデュフォーが漕ぎ、荷台にゼオンが乗っているという日常のワンシーンのようなイラストが描かれている。
等、原作のファウード編終盤以外でもデュフォーと心の繋がりを感じさせるような要素が散見される。
実力
後述のように幼少期から過酷な訓練を強いられており、作中でもリオウから「王族の厳しい英才教育を受け、育てられた才能は王宮騎士の中でも恐れられるほど」と述べられているため、ゼオンもアシュロンやエルザドルと同じく「大人でも手に負えない魔物」であることが示唆されている。
現に以下で述べるように、苦しみの中で培った総合戦闘力、及び様々な特殊能力は大多数の魔物を遥かに凌駕している。
- ロップスのリグロンをあえて手繰り寄せてから引き千切る、リオウが所持していた杖を片手であっさりとへし折る、ギガノ級呪文を肉体強化呪文無しの片腕で軽々と止める等の強い握力、腕力。
- ラウザルク状態のガッシュと肉体強化呪文抜きで押し合えるほどの筋力を持つリオウを軽く右足で踏みつけただけでその場から全く起き上がれなくさせるほどの脚力(リオウは立ち上がろうとして全力で力を込めているが、ゼオンは涼しい顔をしており足にもまるで力を込めている様子がない)。直後、リオウが腕に装備していた頑丈な鎧を肉体強化呪文無しの蹴り一発で粉砕し、そのままリオウ本人を後方まで吹き飛ばすほどのパワーも披露した。
- ゼオンのテオザケルに一撃で風穴を開けるほどの威力を持つチェリッシュのグラード・マ・コファルの弾丸を素手で受け止めたり、それを何発も肉体に直接喰らっても多少血を流しているが、さほどダメージになってない耐久力。
- ラウザルク状態のガッシュにも肉体強化無しで容易く追い付き、時には残像すら見える程の移動速度。
- 対峙した魔物全てから「逃げられない手の動き」と称される、名前の如く圧倒的な速さで手を動かし、無数の手の残像を生み出して対象を追い込む。尚、無数の手の残像を生み出すので、相手を翻弄してフェイントを掛ける事もできる。
- 禁呪によってバーサーカー状態になり、体格もパワーも10倍ほどに増した巨大な獣形態のリオウをも肉体強化呪文無しの素のフィジカルで圧倒。顔面に入れた蹴り一発で背中から倒れさせる、パンチ一発で牙をへし折る、ダブルスレッジハンマーで床に叩き伏せる程の凄まじい格闘能力。ガッシュ戦ではラウザルク状態のガッシュをも肉体強化無しの蹴りで仰け反らせている。
- 超広範囲に渡る魔力察知能力を持つザルチムにすら(得体の知れない嫌な予感こそ抱かれたものの)ファウード侵入を察知されず、リオウがコントロールルームへワープする際に彼の真後ろで髪の毛を掴んでいても全く気付かれない程の気配(魔力)隠蔽能力。
- 「他者の記憶を強奪・返却する」「自身の記憶を奥深くまで探り、明確な映像レベルで思い出す」といった記憶に干渉する能力。
- 自身の髪の毛を抜き、言語能力を持つ使い魔(ゼオンからは「カカシ」と呼ばれている)として使役する能力。ちなみに手紙に変えることも可能。
- ガッシュのテオザケルが直撃しても少し焦げ目が付く程度で済み、ロデュウのディオガ・ラギュウルを至近距離で防いだ際にも(一部が千切れ飛びはしたが)ゼオン本人にはほぼダメージを通さない等、作中に登場する大多数の防御呪文すら凌ぐ強度を誇るマント。
- ちなみに原作250話でウマゴンの炎をガードした際、デュフォーはチータと異なり熱で苦しんでいる様子が一切見受けられないので、熱を通さないような特殊な性質を持っている可能性がある。
- マントを防御手段としてだけではなく、様々な用途で使用可能。マントを使っての飛行、マントを伸ばして物理的な遠距離攻撃を行う(ロップスのリグロンを軽く弾き、清麿がザケルガで迎撃を選ぶ程の威力)、更には文字通りの「瞬間移動」すら可能。瞬間移動はゴームの空間移動と比べても予備動作が非常に短い(具体的な距離は不明だが、おそらく国を跨ぐ程の長距離を一瞬で移動可能と思われる描写すらある)。
- 瞬間移動に関しては作者ブログにて幾つかの詳細が明かされているが、ここでは長くなるので「余談」の項目を参照。
- また、原作28巻の扉絵ではデュフォーをマントに乗せて北極を飛び立つカットがあるので、仮に途中で瞬間移動を使用せず陸地へ到着したのだとすれば数千km近い距離を継続して飛行できる可能性がある。
等、総じて作中に登場する全魔物の中でも非常に高い実力を誇っており、現にロップスやリオウといった強力な魔物を一方的に倒している。
しかも上記の能力は全て魔本とは関係なく常時発揮できるゼオン自身の力である。
またゼオン本人の言及から、武術(体術、杖術等の武器術)にも精通している。
現にカードゲームに「杖術」が収録された際も「リオウ/ゼオン専用コマンド」となっており、アニメ版148話ではガッシュに対して「体術も何もなっちゃいない」と煽るシーンがある。
他にも、
- 作中序盤からブラゴやバリーといった強者が魔力探知能力と思わしき能力を使用している。
- 優れた魔力感知能力を持つコーラルQとほぼ同じタイミングでファウードを発見、あるいは出現を感知している(コーラルQはガッシュ戦の後にファウードを感知したのが「数日前」と発言、同話にてデュフォーが「ゼオンが2日前からどこかへ出かけている」事を明示しているため、ほぼ同じタイミングだと考えられる)。
- ファウードの体内で他の魔物と一度も遭遇しなかった。
等の描写から、作中で明言こそされていないものの超広域かつ精度の高い魔力探知能力を使える可能性が非常に高い。
作中ではロブノスやティオがゼオンをガッシュだと見間違えるほど近くにいたにもかかわらず戦闘にはならなかったことが明示されていたり、アポロが声をかけるまでロップスには反応を示していないが、これらについては「魔力を感じ取って存在には気付いていたが、格下なので取るに足らないと判断して無視していた」と解釈すれば説明が付くだろう。
更に言うならば、ブラゴやバリーといった他の作中トップクラスの魔物が10代中~後半なのに対し、ゼオンはまだ6歳。
まだまだ成熟とは言い難い年齢であり、今後の伸びしろ等も含めれば恐ろしいほどの素質を持っていると見なせるだろう。
そしてファウード編において遂にガッシュとの決戦が描かれたが、そこでも圧倒的な実力を読者に知らしめた。
この戦いでは、とある理由によりガッシュの全呪文の威力が底上げされており、かつ清麿がアンサートーカーに目覚め、その力で先読み同然の対応をし続けられるようになっていて尚、ガッシュペアが防戦一方であった(しかも途中までデュフォーは呪文を唱えているだけであり、術以外はゼオンが単独で動きガッシュペアの相手をしていた)。
更に言うならば最大呪文の打ち合いを除き、ガッシュが反撃として命中させられた術はテオザケル一発のみであり、後述のバオウに絡む様々な心情変化が無ければガッシュ陣営を全員倒していた可能性は非常に高い。
術
やはりと言うべきか、術属性については公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて、ガッシュと同じ「雷」属性と解説されている。
術名もガッシュと同じく「ザケル」系統であり、原作で使用した術には全て「ザケル」が含まれている。
ガッシュと異なり術で気絶するデメリットは一切無く、口ではなく掌から術を放つ。
父から受け継いだ雷の力、そしてゼオン自身が積み重ねてきた修練も合わさり、全ての術の威力が格段に底上げされている。
電撃の色に関しては原作コミックスのカバーイラスト・アニメ・カードゲームでのイラスト・家庭用ゲーム等で違いがあり、「ガッシュと同じ黄色/金色」または「ガッシュとは違う蒼銀/白銀」のどちらかで描写されている(現在では公式・ファン共に蒼銀のイメージが強い模様)。
アニメ版や「金色のガッシュベル!! Golden Memories」では水色に近い。
また、上述のように「紫電の雷帝」という異名を持つからか、完全版14巻の表紙では電撃が紫色で表現されている。
先にガッシュとの術のレパートリーの違いについて触れると、
- ゼオンが使えず、ガッシュのみがゼオン戦までの修得で使えた術は3つ(バオウ・ザケルガ、バオウ・クロウ・ディスグルグ、マーズ・ジケルドン)。
- 後述のように、ラウザルクとザグルゼムは作者ブログにて使用可能と明言されている。また、ラシルドとジケルドもゲーム作品で使用しているので割愛する。
- 逆に、ゼオンのみが使えてガッシュが使えない術は6つ(ジャウロ・ザケルガ、バルギルド・ザケルガ、ソルド・ザケルガ、レード・ディラス・ザケルガ、ジガディラス・ウル・ザケルガ、ラージア・ザケル)。
- ゼオンが元々覚えており、清麿復活後にガッシュも後から覚えた術は2つ(テオザケル、ガンレイズ・ザケル)。
となっている。
ザケル
電撃系の基本呪文。右手を前方にかざし、掌から電撃を放出する。
間違いなく初級術であるはずなのだが、
- イギリス編の回想シーンでガッシュに放った際には周囲の木々ごと地面を焼き焦がし小さなクレーターを作る。
- ロップス戦ではアポロに回避された際、彼の背後に建っていた風車小屋を一発で粉々にする。
- 同じくロップス戦では(デュフォーの指示込みとはいえ)ディノ・リグノオンによって持ち上げられた大地を一撃で貫通して術の軌道を逸らし、ディオ級相当の術をも実質的に打ち破る活躍を見せる。
- ガッシュ戦ではバオウ覚醒後かつラウザルク状態のガッシュを軽く吹き飛ばす。
- 更にデュフォーの指示込みなら(おそらく「弱所突き」をしたと思われる)、僅かながらガッシュのテオザケルを突き破る(しかも上空から迫るテオザケルを地上から迎撃している状態での貫通)。
- ファウード編では(至近距離から放ったとはいえ)ディオエムル・シュドルク状態のウマゴンを一撃でダウンさせて術を強制解除させる。
等、とても第一の術とは思えない威力を誇る。
作者ブログでも術の威力についての質問に回答する際、作者の雷句先生が「ゼオンのザケルのように、普通に使っても力がダンチみたいな例もあります」と述べており、その初級術の範疇に収まらない威力は作者のお墨付きでもある。
ザケルガ
直線状で貫通力の高い電撃を放つ呪文。
本来であれば初級の上程度の術なのだが、
- 原作のリオウ戦ではギガノ・ファノンを一方的に打ち破ってなお余る威力を披露。
- 原作のガッシュ戦では、バオウが覚醒し、並のギガノ級呪文すら無傷で跳ね返せるようになったガッシュのラシルドでもザグルゼムで補強しなければ防げない程の貫通力を見せる。
- アニメ版148話ではティオのギガ・ラ・セウシルをも容易く破壊する。
等、ギガノ級を軽く超えるほどの威力を誇る。
更にリオウ戦では、彼の腕を掴んで後退を防止した状態で腹部に放出し続けるというえげつない使い方をしている。
テオザケル
電撃系の中級呪文でザケルの威力・範囲強化版。
ゼオン自身は「中級呪文」程度と見なしているが、作中でも希少かつ超強力な肉体強化である禁呪で巨大化し、パワーも10倍近く上昇したリオウの全身を一撃で黒焦げにして絶叫させ、そのまま肉体強化を強制解除させるほどの驚異的な威力を持つ。
原作27巻時点でのガッシュのテオザケルよりも強力で、清麿が咄嗟に弱所を突いて威力を減少させなければガッシュと共に初手の一撃でやられていた程である。
威力だけでなくスピードも優れているようで、上記の弱所突きをした清麿はアンサー・トーカーに目覚めているにもかかわらず「(対処が)ギリギリだってのによ」と苦い顔をするほどの発動速度を見せ、ガッシュ戦の中盤ではラウザルク状態で逃走するガッシュに追い付くほどの攻撃速度を見せている。
ジャウロ・ザケルガ
巨大な電撃の輪を召喚。輪の縁からやや曲線を描くザケルガを無数に放つ呪文。
リオウのファノン・リオウ・ディオウを(直接の描写は無いが、ほぼ間違いなく)真っ向から撃破する等、ディオガ級すら上回る威力を誇る強力な呪文。
ファノン・リオウ・ディオウは原作のガッシュvsリオウ戦にてザグルゼムで強化されたバオウ3体を完全に相殺している(=実質的にディオガ級×3相当の威力を持つ)ので、それだけの威力を誇る術に打ち勝ったジャウロ・ザケルガが如何に凄まじい呪文なのかは想像に難くないだろう。
威力以外の大きな特徴として、この術の発動によって生じたザケルガは軌道を自在に操作可能で、しかも発射中もゼオンは自由に動ける。
そのため、相手がザケルガの対処へ手一杯な隙をついて急接近し、マントで殴りつけるといった多段攻撃も可能。
その特性上この術を防げる防御呪文はほぼ存在しないと言えるだろう(正面に盾を発生させる場合、回り込んで回避できるし、全方位型の防御は攻撃を集中することで破ることができる)。
現に清磨とガッシュも、
- マーズ・ジケルドンで七発目まで弾く。
- ガッシュに多くの指示をだして残りの数発を回避。
- 魔力を通さない柱に飛び込んで残りの一発を回避。
これらを息つく間も無く同時に行ってようやく回避しきったほど。
バルギルド・ザケルガ
チェリッシュに対して心を折るために使った拷問用の呪文。
「電撃による激痛を長時間浴びせる→対象者が気絶しそうになったら電撃の威力を上げ、意識喪失という形で痛みから逃げるのを許さない」を延々と繰り返す凶悪な呪文。
また、「雷の結晶」という雷の形をした結晶を作り、それを念じる事で対象の身体に何度でも激痛を思い出させることも可能(あくまで感覚を思い出させるだけで、電撃自体を再び発動するわけではない)。
他者に結晶を預け、対象者への監視・脅迫を任せることも可能(作中ではギャロンの体内に埋め込む形で預けた)。
ちなみにこの結晶は術を発動していなくても存在を保っているが、「結晶を作る」事がこの術ありきなのか、あるいはゼオン本人が持つ能力なのかは不明。
ソルド・ザケルガ
ゼオンの頭身より三倍ほど大きな雷の剣を呼び出し、叩きつけるようにして強い電撃を浴びせる。
原作ではカラー絵として登場していなかったが、「金色のガッシュベル!! Golden Memories」(以下「ゴルメモ」と表記)に収録された際に、
- 紋章部分は紫
- 紋章や柄に近い内側の部分は白
- 電撃の刀身は水色(あるいは蒼銀をイメージしている?)
というカラーリングが判明した。
作者ブログによると、この術はゼオンの才能によりできた部分が多く、ガッシュは使用不可とのこと(一応、似たような術は生み出せるらしい)。
作中では「切る」というよりも「叩き付ける」ような攻撃として使用されており、ラウザルク状態で防御したガッシュの両腕と頭部から相当な量を出血させ、サンビームにも「ラウザルクをかけていたおかげでなんとか耐えたか?」と言わしめる程の威力。
ガンレイズ・ザケル
ガッシュと同じ呪文。計8個の雷太鼓のような浮遊物(腕に発生)から複数の雷の弾を前方面の範囲に乱射する。
こちらもゴルメモに収録された際、
- 太鼓の色は紫
- 太鼓に描かれている電撃のマークは白(あるいは銀のイメージ?)
だと判明。
レード・ディラス・ザケルガ
「なんだ…あのゼオンの術は!!?」
「雷の歯車!?イヤ、ノコギリ!!?」
(ヨーヨーだ…)
高速回転する巨大な電撃のヨーヨーを召喚し、ゼオンの手と本体を結ぶ電気の糸を介して操作する。
こちらもゴルメモに収録された際にカラーリングが判明し、ヨーヨーの中心部は紫色、それ以外は薄紫色。
並のディオガ級すら打ち砕くガッシュのバオウ・クロウ・ディスグルグを破壊したので、この術も並のディオガ級以上の威力を持つと思われる。
ラージア・ザケル
広範囲に電撃を放つ。テオザケルとどう違うのかがわかりにくいが、術の命名法則を考慮すると「テオザケルより威力は劣るが、より広範囲に展開する電撃」といったところか。
現に一度目は床に撃ち込んで広範囲に拡散させ、二度目はゼオンが空中で回転しながら放ちキャンチョメの分身を一掃するといったように、攻撃範囲を強調したような描写がされている。
ジガディラス・ウル・ザケルガ
「さあ、我が力の結晶、破壊の雷神よ!!!」
「その力でバオウを打ち砕け!!!」
ゼオンが苦しい修行の果てに編み出した最大呪文。
彼曰く「破壊の雷神」。
こちらも上記のソルド・ザケルガと同じく、ゼオンの才能によりできた部分が多く、ガッシュは使用不可だと作者ブログにて明かされている。
他にも本編外で明かされた情報が幾つかあるが、長くなるので小見出しを作る形で後述する。
巨大な翼と太い角を生やした雷神を象った超大口径の砲身を召喚。五つの雷の紋章が順に発光した後、超強力な電撃を莫大な量で放出する。
この術が自律的な意思を持っているのかは不明だが、電撃を発射する際に「ZIGAAAAA(ジイガアアア)……」という独特な鳴き声(?)を発する。
ゼオンの最大術だけあり威力、射程範囲共にファウード編までに登場した全呪文と比較しても規格外であり、ファウード編までに登場した全ての術の中では覚醒バオウと並ぶ作中最強の呪文と断言できるほどの凄まじい強さを誇る。
作中ではティオの奮闘(及び途中でデュフォーの心の力が切れたこと)により未遂となったが、四方数100メートルはあるであろうファウードのコントロールルーム全域を雷で埋めることができると清麿が述べており、相当な攻撃範囲であることが示唆されている。
威力に関しても間違いなく作中トップクラス。
現にバオウとの一度目の勝負では(ガッシュが制御できておらず、一瞬の隙ができたとはいえ)バオウを完全に消し飛ばし、二度目の勝負でもデュフォーの憎しみを乗せて制御後バオウを押し返して仰け反らせる等、並のディオガ級呪文とは比べ物にならない超強力な術であることは確かだろう。
また、ガッシュがクリアとの決戦に際して新たに修得した呪文2つと比較するとどうなのかは明言が無いが、単純な火力ならジガディラスが大きく上回っていると断言できるだろう(ジオウには瞬間速度や状況対応力といった小回りの面で差を付けられるかもしれないが、どう見てもエクセレスには威力や性能面で完全に勝っていると断言できる)。
規格外の強さは本編だけに留まらず、連載当時に発売していたカードゲームに収録された際もコスト10、魔力+10000、魔本に10ダメージというゲーム最強火力を誇っていた(参考として、他に収録されたほぼ全ての上級呪文は魔力+6000~8000、3~4ダメージ辺りが基本である)。
このような「シン級には至っていないものの、明らかにディオガ級を超えている」という稀少な立ち位置から、一部のファンからは「準シン級」とカテゴライズされることも(準シン級については「術(金色のガッシュ!!)」の記事を参照)。
作中では正確な威力や等級についての解説がされていなかったが、2013年に作者の雷句先生がTwitter上でジガディラスの強さについて回答している。詳細は後述の「作者の回答、及び注意喚起」の項目を参照。
また、デュフォーがロップス戦の終盤で「ジガ…」と口走っていたことから、この時点(原作9巻、つまり石版編より前)から既に使用できた模様。
ディオガ級どころかギガノ級が切り札だった魔物が多い時点で既にこの術が使えたという、如何にこのコンビが規格外かを示す一幕が存在する。
ちなみに上記のようにアポロ戦で発動しかかった際、ゼオンに力の無駄と言われてデュフォーは発動を中断した。この際、ゼオンは珍しく冷や汗をかいており、少し慌てて諫めている。
これに関しては、「ザケルすら耐えられない相手にこの術はオーバーキルなうえ、仮にあの場所で発動してしまえば周囲の風車小屋どころか草原一帯が消し飛んで大ニュースになり、今後の行動に支障が出る事は明らかだったから」等の理由だと考察されている。
作者の回答、及び注意喚起
前述した通り、Twitterにて読者から「ジガディラスはシン級の中でも強い方ですよね?」という質問をされた際、作者の雷句先生は、
「ジガディラスは強い。けど、ファウード戦で出たあのウルはまだシンに負ける。でも、ゼオンもいつかシンに匹敵する術を身に付ける」
と回答している(実際のツイートはこちら。2013年11月29日分)。
現状では他にジガディラスについての補足が述べられていないので、「現在のジガディラス・ウル・ザケルガはまだシン級には至っていない」というのが2023年12月現在の公式設定ということになる。
とはいえ、実際にツイートを見ていただければわかる通り、この回答は決して「ジガディラスはシン級ではないから弱い」などと切り捨てることが趣旨なのではなく、「現状ではまだシン級には至らないが、将来的にはゼオンもジガディラスをシン級にまで鍛え上げられるor新たなシン級の呪文を修得する」というポジティブなメッセージが趣旨だと読み取れる。
よって、あくまでジガディラスは「ファウード編時点でのゼオンの最大火力/最大呪文」であり、決してゼオンの「限界」や「到達点」ではない。
にもかかわらず、ネット上では「原作者曰くジガディラスはシン級未満」等というネガティブな部分だけを拡散するような書き込みがなされ、「ゼオンもいつかシンに匹敵する術を身に付ける」という肝心の部分が書き込まれていない場合も多いので注意。
仮に「ジガディラスは『絶対に』シン級呪文には勝てないと公式から言われている」等とネット上に書き込んだ場合、表現によってはデマの発信・拡散にも繋がりかねないので充分に注意した方がいいだろう。
各種掲示板やウィキ系のサイトに書き込む際にも、こういった細かなニュアンスを理解した上で表現に気を付けていただきたい。
では、シン級との差は具体的にどれほどなのか?
既に述べたように、公式設定として「現在のジガディラスはシン級に至っていない」ことは確定したのだが、具体的にどれほどの差があるのだろうか?
これについては、結論から先に述べると「確かに素の威力ではシン級に負けるが、かといって絶対に覆せないほどの差があるわけでもない」と見なすことが可能だと思われる。
なぜなら、作中の描写を順序立てて考えた場合、
- 1:まず前提として、クリア編でガッシュと清麿がバオウを鍛え上げたのはデュフォーが高嶺家にやってきてからである。つまり、ゼオン戦~クリアとの初戦の間にバオウを鍛えるようなことはしていない。
- 2:よって、「ゼオン戦でジガディラスとぶつかったバオウ」と「クリアとの初戦でセウノウスとぶつかったバオウ」は同じ威力だと見なせる。
- 3:そしてクリアとの初戦において、バオウはシン・クリア・セウノウスを頭部以外ほぼ全壊にまで追い込んでいる。
- 4:確かにセウノウスに対して「勝利」や「相殺」こそできなかったものの、クリアの実力や「消滅」という属性としての強さを考慮すれば、クリアのシン級を8~9割粉砕したという戦果でも「バオウはシン級に達している」と見なすには充分である。
- 5:よって、ゼオン戦ラストで使用したバオウも既にシン級に達していたことは確定。そのバオウに対して、ジガディラスは全身を仰け反らせる、徐々に押し返すといった具合に優勢を保っていた。
- 6:更に言うならば、二度目の勝負では清麿、ティオ、恵、キャンチョメ、フォルゴレ、ウマゴン、サンビームが総出でガッシュを支えたからこそバオウが勝ったのであり、「純粋な1対1の火力勝負」でジガディラスが負けたとは言い難い面もある。
といった点から、決してジガディラスがシン級に全くダメージを与えられないわけではなく、シン級に通じる威力を発揮することも充分に可能であると評価できるだろう。
総じて「シン級呪文と真正面からぶつかった場合に不利なのは間違いないが、デュフォーの心の力や『弱所突き』等の底上げによっては勝てる可能性も充分にある」という結論になるだろう。
術名について
ジガディラスは他の術とは異なり、「ギガノ」や「ディオガ」といった等級を示す語句が存在しないように見受けられる。
これについては、雷句先生が作者ブログにて「ジガディラス・ウル・ザケルガの『ウル』もラ〇ュタ語で『王』だ」と元ネタについて言及している。
そのような点や、前述のツイートでも「ウルはシンに負ける」という言い回しになっている点を踏まえると、
- ジガディラス……ファンゴの「アルセム」やギャロンの「エマリオン」等と同様、術本体の名前を示す語。
- ウル……既存の等級に当てはまらない強さを持つため、オリジナルの等級を示すために用いられている語。
- ザケルガ……ザケル+「~ガ系」。
という命名になっているのだと思われる。
なので、もし続編「金色のガッシュ!!2」でジガディラスがシン級に昇華された場合、「ジガディラス・シン・ザケルガ」という術名で再登場するのでは?と期待する声もある。
以下は原作では未使用だが、雷句先生が使用可能と明言した術やゲームオリジナルの術。
ラウザルク
身体能力を一時的に強化する肉体強化呪文。詳しい効果はガッシュの記事を参照。
本編では未使用だが、作者ブログの回答にてゼオンも使用可能だと明言されている。
しかし、元々鍛え抜かれていること、使用中呪文が使えないデメリットがある事から、おそらく使う価値がない(ゼオンが極限まで鍛えた身体能力ですら及ばない相手にこれを使ってまで肉弾戦を挑む必要がない)と判断していると思われる(実際に清麿復活後の強化されたラウザルクを使ったガッシュの身体能力を凌駕するパワー、スピードを素の身体能力で発揮している)。
だが、裏を返せばただでさえ高いゼオンの身体能力を更に上げる事も可能と言える。
ザグルゼム
当たった物(物体・魔物・術など)に電気を蓄積させる小さい電気球を出す攻撃補助術。詳しい効果はガッシュの記事を参照。
こちらもラウザルク同様、本編では未使用だが作者ブログにてゼオンも使用可能と明言されている。
ラウザルク同様、これを使って低級中級呪文を強化するくらいなら更に強力な術を使えばよく、最大呪文であるジガディラスをこれで強化する必要がある程の相手となるとそれこそクリアやアシュロン等一部の規格外以外ありえないため、やはりこれもまず使う必要がないと判断していると思われる(ガッシュも覚醒後に数々の攻撃呪文を覚えてからはこれを使ってまでザケルやザケルガを強化せず、より強い呪文を撃ち込んでいる)。
だが、裏を返せばデュフォーの能力での指示でフル活用する事も可能だったと思われる。
ラシルド
ゲームオリジナル呪文。ほぼ間違いなく本編でのゼオンも使用可能と思われるが、作者ブログにて明言されたのは上記の2つだけなのでここに記載する。
効果はおそらくガッシュのラシルドと同様で、色は蒼銀。
ジケルド
こちらもゲームオリジナル呪文。ラシルド同様、作者ブログにて明言こそされていないものの、「金色のガッシュベル!! 友情タッグバトル」等のゲーム作品では使用可能。
ゼオンの実力を踏まえても、ほぼ間違いなくこの術を使えると思われるのだが、
- 原作において、ゼオンは「磁力」系統の術を一つも使用していない。
- ジケルドは「コルルとの別れ」という「ガッシュ自身の経験」から発現した呪文であり、術の発現に必要な経験をしていないゼオンでは使用できない。
という見方もできるため、原作において実際に使用可能なのかは意見が分かれるところもある。
ゼオ・ザケルガ
掌からバオウ・ザケルガに似た銀色の竜を放つ。ゲームオリジナル。
見た目は未覚醒バオウであるため、本物と同じ性質を持っているかは分からないが、これがあるならバオウとそれをもつガッシュに執着する理由が無くなってしまうので、もし性質も同じならやや設定面での矛盾が生じるようにも見える。
連載当時に発売していたカードゲームに収録された際のフレーバーテキストでも「ゼオンが呼び出す銀色の竜(ドラゴン)。ゲーム版オリジナル」としか説明されておらず、詳細は不明。
一応、上述のソルド・ザケルガやジガディラスの項目で述べたように、「ゼオンの才能によって生み出された術をガッシュが使用することはできないが、似たような術を生み出すことが可能」という解説が作者ブログに記載されているため、逆に「ただ見た目がバオウと似通っている術をゼオンが自力で生み出しただけ」という可能性が高い。
そもそも、「ゼオ」であり「ゼオウ」ではない(=オウ系の一種ではない)ため、竜の形なのも「ゼオンの持つバオウへのこだわり」が反映された結果として自力で成形しているだけで、本来はなんの能力もない「ただの強化版極太ザケルガ」という可能性も存在する。それならば設定とは矛盾しない。
活躍
初登場は原作48話。
一応、初めて存在が示唆されたのは原作31話のロブノス戦後であり、原作46話でもシルエットで登場しバルトロの本を燃やしている。
人間界に現れたばかりで、独りイギリスの森に居ついていたガッシュの前に突如現れる。なぜかガッシュを一方的に憎んでおり、
「おまえはオレのことを知らんだろうが、オレはおまえのことをずっと思っていた…」
「憎く!腹立たしく!! 恨まない日など無いほどにだ!!!」
と、怒りの籠った言葉を次々にぶつけた後、ザケル一発で容赦なく瀕死状態に陥らせる。
そのまま本を燃やそうとするが直前で取り止め、「自分が何者かもわからぬまま人間界を彷徨い苦しめばいい」と、すぐ魔界に送還されるよりも辛い苦しみを与えるため、魔界の記憶を奪って去っていった。
その後はアポロの回想で登場。
オランダで彼と遭遇し、アポロは「無駄な戦いは避けたい」と立ち去ろうとするも、ゼオンが引き止める形で戦闘となる。
そして当時のガッシュペアと接戦を繰り広げた程の実力を持つロップスを、初級術のザケル4発のみ(本を燃やす際にもう2回使用)で一方的に倒し、完勝した。
石版編では出番が無く、本格的に動き出したのはファウード編。
ファウードを奪うためにガッシュ達を利用するべく、使い魔を使役し、清麿にファウードの情報の一部を流した。
ファウードの封印が解けた後は、ファウードのコントロールキー(鍵たる石)を持つリオウとコントロールルームで戦闘。
ガッシュペアを終始圧倒したほどの実力を持つリオウをザケル2発、ザケルガ1発、テオザケル1発、ジャウロ・ザケルガ1発という計5回の呪文と体術のみで一方的に叩きのめし、鍵たる石を奪いファウードの主となる。
そして「ガッシュを苦しめる」目的のために日本への侵攻を継続させ、ファウードの高速移動を開始。
終盤ではファウードのコントロールルームにてロデュウとジェデュンが倒されたため、日本の破滅を防ぐべく立ち向かうガッシュ達と遂に直接対決する。
(以降の展開は重要なネタバレを多く含むため、「ゼオンの正体」の項目を参照)
余談
好物について
作中では6歳にしてはかなり大人びており、常に冷静な表情でいる印象を抱くが、単行本28巻の裏表紙では屈託ない嬉しそうな表情で好物の鰹節を大量に擦っている(しかもハートマークを飛ばしながら自分の口に丸ごと咥えている)という年齢相応の可愛らしい姿が見られる。
完全版15巻に収録された「ガッシュカフェ」に登場した際も、注文したメニューはカツオブシ1番ダシ、カツオブシチップス、おかかおにぎりと見事に鰹節ばかり。
原作本編で食べているシーンこそ無いものの、かなりの好物であることがうかがえる。
歯磨きネタ
ガッシュの公式LINEスタンプ第4弾では様々なキャラが「歯は磨いたか?/歯は磨いたよ」という台詞と共に描かれているのだが、ゼオンは無言でシャカシャカと歯を磨く姿が描かれており、上記の裏表紙に負けず劣らずの可愛い一面を拝むことができる。
また、同ラインナップではなぜかジガディラスも歯磨きをしている(羽の先にある小さな手で歯ブラシを持っている)。「ZIGAAAAA」と叫びながら元気に(?)歯を磨いているが……磨きにくくないのだろうか……?
設定等
「実力」の項目に記載した瞬間移動についての詳細だが、作者ブログでは、
- 数千kmでも移動できるが、移動先の明確なイメージ(以前に行った事がある等)が無いと移動できない。
- 戦闘中に使用して相手の攻撃を回避することもできるが、瞬間移動を始める時に意識を集中するため、大きな隙が生まれてしまう。
- ちなみにガッシュと戦った際には瞬間移動を使っていない。素早い動きと残像だけでガッシュ達を翻弄している。
といった回答がなされている。
プロフィールの項目にも記載したように、2003年(おおよそ石版編を連載していた頃)に発売された「金色のガッシュ!!まるかじりブック」に掲載された「魔物発見場所マップ」ではゼオンの出現地が「北極」と記されており、この頃から既にデュフォーとの出会いといったバックボーンは構想が練られていたと考えられる。
2022年に開催された「金色のガッシュ!!と雷句誠原画展」にて配布された来場者及び通販特典の小冊子にて、ダルタニアンが「ラピュタのパクリはよせ!!」と上記のジガディラスのネーミングをネタにしたような発言をしている。
Pixivにおけるイラストや漫画は、フルネームの「ゼオン・ベル」ではなく「ゼオン」の方が見つかりやすいのでそちらでの検索を推奨。
2023年以降はアークナイツに登場するキャラクター「パゼオンカ」のイラストも投稿されているため、「ゼオン ガッシュ」等と入力するとより絞りやすいと思われる。
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デュフォー……本の持ち主
ゼオンの正体(重大なネタバレ注意!)
「ガッシュ、オレとお前は双子の兄弟だ」
「産まれた順で、オレが兄になる」
ガッシュ『兄…弟…だと!? ならばなぜ、お主はそうまで私に憎しみを…』
「簡単だ。オレが貰うハズだった、我が父最強の術… 『バオウ』をお前に奪われたからだよ!!!」
その正体は現魔界の王であるダウワン・ベルの息子にして、ガッシュ・ベルの双子の兄。
先述のガッシュを憎んでいる理由は、「ガッシュに父親の最強呪文『バオウ・ザケルガ』を奪われた」(と思い込んでいる)ためである。
これに関連して、後に作者ブログにて「ガッシュの二本角はバオウを受け継いだ証であり、ゼオンにはあの角が生えていない」と解説されている。
「バオウを奪われたからガッシュを憎んでいる」という点に関しては原作、アニメ版で共通しているが、ガッシュとの戦闘描写やバオウに関する事情の踏み込み具合は大きく異なっている。
アニメ版→原作版の順で記載した方が記事としての後味も良くなるため、ここではそのような順番で解説していく。
アニメ版
アニメ版では傲慢で自分勝手な面が目立ち、残念ながら原作と比べて性格が悪くなっているような印象を受けるシーンが多い。
特に原作版との大きな違いとして、アニメ版でのガッシュ戦では「バオウを奪われたから憎んでいる」とは明かすものの、
- 「なぜバオウを奪われたことに対してそこまで怒りを抱いているのか」という肝心な理由の部分、及びゼオンの過去。
- バオウに秘められた恐ろしさや特異性。
- 父ダウワンの存在や事情。
- ガッシュの過去、及びユノの存在。
等の根幹の部分が一切説明されないため、ゼオンに対して同情や共感、感動することが難しいようなストーリー展開となってしまっている。
あくまで推測だが、さすがにバオウの秘密という核心的な要素を原作よりも先にアニメで描くことはできなかった、あるいは控えたという制作上の仕方ない事情があったのかもしれない。
また、戦闘描写や結末に関しても、
- 原作とは違い戦闘が中断しないため、ガッシュとの1vs1が続く(途中でリーヤがテオザケルからガッシュを庇ったり、ティオがチャージル・セシルドンでジャウロ・ザケルガを防ぐ等のサポートはするものの、原作におけるチェリッシュやロデュウのような「戦闘」にはなっていない)。
- ガッシュはバオウ覚醒による全呪文の威力底上げや新呪文修得が描かれず、清麿もアンサー・トーカーに目覚めていないため、ガッシュペアはまともな防戦すら成立させることができず、デュフォーが腰を上げる前から継続的にダメージを負い続ける。
- ゼオンがソルド・ザケルガ、ガンレイズ・ザケル、レード・ディラス・ザケルガ、ラージア・ザケルを使用しない。
- ジガディラスとバオウの対決が一回のみ。
- ガッシュに敗れた後も魔界時代の記憶を返還せず、和解もしない。それどころか悪あがきとしてファウードのコントロールキーをわざと壊す。
等、全体的に原作とは大きく異なっている。
事実上、アニメ版における「良くも悪くも純粋なラスボス、倒すべき純然たる悪」のような描き方をされており、改心等も描かれない純粋な悪役として出番を終えてしまった(決してアニメスタッフが連携を取らなかったというわけではなく、アニメ版の方がゼオン戦まで早く進んでしまった都合上、仕方ない面が多かったのだと思われる)。
また、ガッシュと和解しなかったため、その後の原作終盤に繋がるフラグ(バオウの覚醒、マントの使用方に気付く等)はアニメ版において事実上折れてしまっている。
デュフォー共々、大人の事情によって原作のキャラクター性との差異が生じてしまった、いわば脚本の被害者と言える。
原作版
原作においては、ガッシュとの戦闘は基本的に1vs1として描かれるが、ガッシュがバオウに喰われて戦闘が中断した際にはチェリッシュやロデュウとの本格戦闘を挟んでいる。
また、戦いの中でゼオン自身の事情や心境も徐々に明かされていく流れとなっている。
ゼオンは3歳の頃から文字通り全身に血を滲ませ、吐血するほど厳しい王族の英才教育を受けさせられ、その上で「王を決める戦い」への参加権を得た。作中では王宮の格技館でラジン中将と訓練する様子が描かれている。
尚、後に原作293話でデュフォーが「瞬間移動の修得には特別なトレーニングが必要で、最低でも4年はかかる」と述べているため、厳密には2歳の頃から過酷な訓練を受けてきたのだと思われる。
虐待に等しい訓練に関しては、「辛くはあったが自身が強く成れている事を実感でき、それを喜べた」ため気に留めていなかったが、自分とは違い何不自由なく遊んで暮らしていた(とゼオンは思い込んでいた)ガッシュには元々隔意を抱いていた。
たまたま兵士や乳母が「ガッシュという弟がいる」話をしていたことを聞いており、ある日の訓練の最中に以前から疑問だった「何故自分にバオウを継がせてくれなかったのか?」を父に問う。
父からはその危険性について暗に教えられるものの納得出来ず、「ならばなぜガッシュに継がせたのか?何故自分はこれほどの訓練を受けているのにガッシュは遊んでいるのか」と問いかけたところ「誰からガッシュの事を聞いた!二度とガッシュの事を口に出すな!」と(罪悪感混じりであろうがほぼ八つ当たり同然の)雷による折檻を受け、挙句「二度とガッシュについて考えを巡らせる暇もないよう訓練をキツくする」とまで言われてしまう。
それだけならまだ我慢する事もでき、容認する事も出来た。
だが3年後、ゼオンが見事「王を決める戦い」に参加する100人に選ばれたところまでは良かったものの、偶然か必然かガッシュも参加者に選ばれていた事を知り(※)、「バオウを持つ以外何の取り柄もない落ちこぼれが、厳しい訓練を積んだ自分と同等の権利を得る」ことに激しい怒りと憎しみを覚えたゼオンは、バオウもろともガッシュを消すことを決めた上で戦いに参加していたのであった。
(※)劇場版「101番目の魔物」では魔界学校の校長がワイズマンを最後の1人として選ぼうとしていたところ、偶然舞い込んできた風で書類が散ってしまい、たまたま手元に残っていたガッシュを代わりに選んだ……という真相が明かされている。
とはいえこれはファウード編が連載される前の映画オリジナルストーリーであり、この設定が原作にも反映されているか否かは明言されていない。
しかし、いざガッシュ戦で目覚めた真のバオウは、強大な力で憎しみの感情もろとも術者の存在を喰らう恐ろしい術だった。
自身の最大呪文であるジガディラスとバオウが初めて激突した際に様子がおかしいことに気付き、デュフォーがバオウの性質を見抜き、思わずガッシュを一瞥する。
そこには体を殆どバオウに食われ、全身が真っ黒になり、生命力すら感じられない程の有様で倒れ伏しているガッシュがいた。
「オレならバオウを使いこなせる!オレなら...いや、オレでも、使い…こなせない...!?食われるだけだ…」
「何だ、この力は…!?何なんだ…!!?」
これを機にバオウの本当の恐ろしさを理屈ではなく現実として実感し、バオウに恐怖する。
「ガッシュはバオウに食われた…全て…使った者さえも食らう…術…父上の言ったことは本当だった…」
しかしデュフォーの助けもあり一度は競り勝ち、己の姿勢は崩さなかった(自分は間違っていないと無理に言い聞かせた)。
だが、チェリッシュやティオ、ロデュウの己の身体を顧みない信念による反撃や言葉を浴びる中で何かを感じ、考えるような素振りを徐々に見せていく。
更に、戦いの中で奪い取ったガッシュの記憶を垣間見て、それが「里親の老婆の虐待と家族がいない孤独に追い詰められる辛いもの」だったと知るに連れ、少しずつ心に変化が表れ始めた。
「まだ仲間の血を無駄に流すつもりか!!?オレと戦えるのはお前しかいない!!さあ立て、ガッシュ!」
「答え」を得るためガッシュの意識の回復を待ち、自身の最強呪文「ジガディラス・ウル・ザケルガ」とバオウとの正々堂々とした打ち合いを望む。
再度バオウに呑まれかけたガッシュを叱咤し、完全に制御されたバオウとぶつかり合い、デュフォーの憎しみも乗せたジガディラスの雷で一度は優勢に立つ。
だが、清麿達がガッシュを支える姿、及びガッシュがデュフォーの憎しみを感じ取り涙を流す様を目の当たりにし、デュフォーも涙を流していた。
押し負けそうになったゼオンはデュフォーを振り返るも、デュフォーの涙を見たことで何かを悟ったかのような笑みを浮かべ、事実上の敗北を認める。
「そうか、デュフォー、お前も…」
そうしてジガディラスを噛み砕かれ、迫るバオウからデュフォーをマントで包み込んで庇い、電撃を浴びて気絶。この際に本にも火が点いてしまう。
一時的に意識を失う中、父親がガッシュにバオウを受け継がせた真の理由である、
- ゼオンは王の雷を継いでいるが、同時に修羅の心までも強く継いでおり、怒りや憎しみを持ちやすい子である。
- それ故に、負の感情と結びつく力が強いバオウをゼオンに継がせると、悪の心をバオウに支配され、全てをバオウに喰われてしまう危険性がある。
- ガッシュはそれらを特に継いでいなかった為、バオウを隠すには打って付けであり、後は普通の子供と同じように育てれば二度とバオウは目覚めないだろう。
- 年老いたダウワンにとってバオウは手に負えない術となっており、二人のどちらかに眠らせなければ魔界を危険に晒しかねない(=決してガッシュだけを贔屓にしていたわけではなく、ダウワン自身が制御し続ける選択肢も残されていなかった)。
という複雑な事情や、
「ゼオン、ガッシュ、そして我が魔界、全て無事であってほしい」
「そのための苦渋の決断だ」
と、父ダウワンが涙を流し、断腸の思いで決断を下していたことも理解。
目を覚ました後は開口一番、
「許せ、ガッシュ…兄が愚かだった…」
と真っ直ぐな謝罪を行う。その後にも、
「全てを知ろうとせず、意固地に自分が正しいと言いきかせた… 虚しさが増すだけなのにな…」
「心の奥では負けることを望んでいた… こんな憎しみの力など、オレごと全て壊してくれと思っていた…」
等、自身の本心を受け入れ、正直に口に出せるほどの精神的成長が感じられる台詞が幾つも描かれている。
ガッシュにも魔界時代の記憶を全て返した上で、
「私とゼオン、一緒に… 家族一緒に暮らせるのだ」
と受け入れられたことで、涙ながらの和解を果たす。
デュフォーにも生きてほしいと言い残し、彼が生きることを約束してくれた時には涙を流す。
その後は身に付けていた鍵たる石が戦いの余波で壊れてしまった事により、ファウードが暴走を始める。
ファウードを倒すため、ガッシュと手を繋いで雷の力を全て渡し、一度きりの極大バオウ・ザケルガの発動を可能とした。他にも髪の毛を手紙に変えて渡し、満足した笑みを浮かべて魔界へと帰って行った。
その後クリア編では金色の本を通して呪文でのサポートこそしなかったが、ガッシュの王としての信念を誉め、「シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ」の力になった。
余談1:読者によるネタバレを踏まえた性格分析等
実力に裏打ちされた態度や自信の陰に隠れがちだが、最初のバオウとジガディラスの撃ち合いの際「どっちが要らない子かハッキリさせる!」という台詞が存在するため、実力以外の自己肯定感がかなり希薄な疑いがある。
これは要するに「自分は強いから必要とされるのであって、弱い自分には何の価値もない」と考えてしまう状態という事。
バオウという力への渇望や鍛錬へのストイックさ、褒められていない=愛を自覚できていないのに維持されるモチベーションの源が「強くなれば必要とされるから」だとすれば、ガッシュが王を巡る戦いにエントリーしたことを知った際、本来なら「圧倒的実力差でさっさと薙ぎ払って脱落させれば終わり、権利もクソもない」にもかかわらず「碌に努力もしていないくせに同じ権利を得た事そのもの(=贔屓→王の愛故?)が不愉快」と感じる事に説明がついてしまう。(楽に権利を得た事を不満に感じるのは当然にしても、そこまで憎いならバトルロワイヤルなのだからむしろ合法的に甚振れると喜ぶのが自然だし、眼中にないならそれこそさっさと脱落させて終わりなはずである)
そしてこういった「要らない子かそうでないか」という自己評価基準は「親の愛を十分に受け取れなかった子供」や「被虐待児」が持ちがちである。
ガッシュは「心配されている=愛されている」事を知って立ち直ったが、ゼオンは「来る日も来る日も拷問同然の訓練でイジメ抜かれ続け、愛されている実感がなく、ガッシュについて訊ねた際の仕打ちやバオウの所在から両親が愛しているのはガッシュで自分は要らない子なのではないか」という自己認識になってしまっていた可能性がある。
総じて、ゼオンの中の修羅を克服するには、最終的にはガッシュが示したような「愛」が必要だったのだ。
が、それを見落としてしまったのがダウワンの失敗だったと言えるだろう。
堂々とした態度やオーラで忘れそうになるが、彼はまだ6歳であり、初期の頃の力をひけらかす様な態度は実力以外の自己肯定感の無さの裏返しとも取れる。
ガッシュに関しても、当時は養母・ユノから奴隷同然に扱われており、子供ながらにユノが本当の親ではないと察したガッシュが本当の親について訊ねた所に「お前の本当の親なんていない」とまで言われ心を折られる程の精神的、肉体的虐待を受けており精神崩壊一歩手前まで追い詰められていた事から、隠すどころか暴発しかねない状況であった。
この危機を救ったのは、皮肉にも真夜中に養育費と口止め料を持ってきた王の使者である兵士とユノの会話を聞いたことだった。
その頃の城内ではガッシュが弱っている噂が広まっていたため、「ガッシュに何かあったら王も王妃も許さない」と念を押す兵士と何も事情を知らない上で兵士から叱責されるユノの話を聞き、「自分の本当の両親は王様で、自分を心配している。欲しかったお兄ちゃんまでいる」という事実を知り、「兄がいる」という一点だけで大いに喜び、持ち直すことが出来た。
しかしタイミングが悪いことにゼオンがガッシュの存在を知ったのは、先述の弱っている噂からガッシュを心配する兵士達の話を聞いた時で、弱っているという部分は聞いていなかった。
そして具体的にガッシュがどう暮らしているのかを知ったのは皮肉にも立ち直った後「"自分は元気だから心配しなくていい"とお城まで届くように」と(辛くても表面上は)能天気に遊び呆ける落ちこぼれのガッシュであった為、届いてしまったが故に現状と認識の齟齬が起きてしまい、それが確執の原因となる。(ゼオンからしてみれば「自分はこんなに辛い毎日なのに誰にも心配されずむしろ恐れられる」「だと言うのに、あんなに呑気に遊び呆けてるバカは心配される。この差はなんだ!?」とフラストレーションを溜めてもなにもおかしくはないだろう)
名前しか知らない見たこともない弟を憎み続けたゼオンとは対照的に、名前も知らず見たこともない兄の存在を喜び心の支えとしたガッシュ。
どんなに辛い状況にあっても、ゼオンがガッシュの事を知った時のように「何故兄は王宮で大切にされているのに自分だけがこんな辛い思いをさせられるのだ」という感情をカケラも抱かなかった事こそ、まさしくガッシュがバオウを継いだ理由でもあった。
余談2:「もう一つの地獄」発言について
原作5巻での発言や原作29巻でガッシュに渡した手紙の内容から、ゼオンは王の特権等について知っていることが示唆されていた。
これについても作者ブログにて回答がなされており、ゼオンが自身の記憶を辿っているシーン(王立図書館、及び禁断の書庫)で登場した「ファウードについて書かれた本」の隣にあった本が「魔界の王を決める戦いの記録のような本」だったとのこと。
後日談
魔界に帰った後は今までの行いを深く反省しており、王である弟の補佐としてガッシュを支えている。
戴冠式当日には、ガッシュに児童虐待同然の仕打ちを行っていた育ての親・ユノに対して「ガッシュにした仕打ちを考えれば、牢獄暮らしでもおかしくはない」と当然ながら激しい怒りを見せていた(※)。
そして最後には王妃と隣り合い、魔界の王となり皆の前に立つガッシュの姿を誇らし気に見つめていた。
(※)ユノは城で清掃などの仕事を与えられている。ゼオンに上記の発言をされた際はガタガタと震えている。お兄ちゃん何したんだろう……?
また、原作終了後の時系列である「外伝:友」ではゼオン本人の登場こそないものの、ガッシュのクラスメイトが「うわ! 王様と同じ班だ!! 変な事したらゼオンに殺される!!」と発言する程、弟に対して過保護になっている(?)ことが窺える(もっとも、このシーン自体がギャグ寄りの描写であり、発言しているクラスメイトも1人だけなので、本当なのかはわからないが)。
どのみち、原作の和解を読んだファンは現在の関係性を好意的に受け取っており、Pixivでもガッシュとゼオンの二人を兄弟として可愛らしく描いたイラストが多数投稿されている。
以下はほんの一例なので、気になる方は「ゼオン ガッシュ」等でイラスト検索していただけると幸いである。
金色のガッシュ!!2にて(ネタバレ注意!)
(※上記のイラストはイメージ)
2巻時点では本人は未登場だが、ガッシュの口から幾つかの情報が語られた。
曰く、敵対勢力である『カード』の本拠地へ向かい、行方不明になってしまっているらしい。
「自分より身長が高く、より大人びた容姿に成長した」とガッシュは羨ましそうに(?)述べていた。
双子なので、年齢はガッシュと同じ19歳になっていると思われる。
関連イラスト
真の関連タグ(ネタバレ注意!)
作中の関連項目
ガッシュ・ベル:双子の弟
ダウワン・ベル:ゼオンとガッシュの父親
デュフォー:ゼオンの本の持ち主
バオウ・ザケルガ:ゼオンが継承することを願うも叶わず、弟のガッシュが継承した最強呪文。
ファウード:リオウを徹底的に叩きのめしてキーを奪って操った超巨大なる魔物。
他作品における真の関連キャラクター・人物(ネタバレ注意!)
- ライチュウ:ピカチュウの進化系。ピカチュウの声優がガッシュ役の大谷育江氏に対してゼオン役の高乃麗氏が担当。
- スカー:王族かつ主人公の親族(父の実弟、即ち父方の叔父)だが、兄弟を強く憎んでいる点、肉親の愛情を実感できなかった点が共通している。
- ブライ:幼少期の出来事から生き別れになった弟を憎むようになり、兄弟で争う事になったキャラクター繋がり。激闘の果てに自らの過ちを詫びて和解し、その後は弟に力を託して物語からフェードアウトした所やブライのパートナーは物語からフェードアウトせず、本編終盤にて主人公達の助けになった点も共通している。
外部リンク
(※)どちらも出典不明の情報等が書き込まれることもあるので注意。