「すべての命は滅びる。だが、新しい命となって、必ずよみがえり、永遠につながってゆく。それが、生きとし生けるものの、最高の喜びなのだ。幸せなのだ。これを絶対に絶やしてはならない」
概要
7体の守護獣全てが「究極合体」する事により完成する巨大神で、大獣神の真の姿に当たる。守護獣は分離形態と言うよりも分身であり、第37話「恐竜が生まれる」でゲキたちに啓示を与えた際(冒頭のセリフはその時のもの)には究極大獣神を中心に大獣神・剛龍神、キングブラキオンを含む守護獣7体が二重の円陣を組むという派手な構図が見られた(なお究極大獣神の正面のサークルは空いている)。
合体の際には獣騎神キングブラキオンが超獣戦車キングタンカーに変形し、そこに獣帝大獣神が搭乗。
バンク映像では割愛されているが、獣帝大獣神にはキングブラキオンより分離した前足と胸部装甲がそれぞれ手甲と追加装甲として装着され、またキングブラキオンにも分離したドラゴンアントラー(剛龍神の武器)が合体している。
地獄から現われた悪魔・大サタンに正面から立ち向かえる唯一の存在だが、古の時代において、その大サタンとの戦いに勝利した際に傷を負い、元の姿を保てなくなり7体の分身=すなわち守護獣へと分かれたという経緯がある。
それから時代が下り、現代にてバンドーラの手により大サタンが復活したのを受け、6人のジュウレンジャーが試練を乗り越え、とある山奥に安置されていた石碑に各々の使命(称号)を叫びつつダイノメダルをはめ込み力を解放した事で、大獣神もまた究極大獣神としての姿を取り戻すに至った。
ジュウレンジャー最大の切り札と言っても過言でない存在であり、現代に復活した際もその圧倒的な実力を遺憾なく発揮。
合体と同時に全身の火器より一斉に砲撃を見舞うグランバニッシャーで敵を粉砕する。
後年の戦隊ロボの最強形態のような「常用される戦力」ではなく「出てくれば勝利確定の切り札」として位置付けられており、最終決戦でも合体前の各巨大神を圧倒していた強敵・ドーラタロスと大サタンを纏めて葬り去るなど、作中では無敗という実績を残している。
前段階である獣帝大獣神が、上半身に増加パーツが集中したアンバランスな形態であったのも、究極大獣神への合体でより大型なキングブラキオンが下半身を構成するのを見越してのものであったと言え、従前までの戦隊ロボにおけるスーパー合体や基地ロボといった合体パターンとはまた一線を画した全部乗せなスタイルは、有無を言わせぬ迫力を醸し出すものとなっている。
獣帝大獣神の時点で既にスーツが重過ぎてアクションが困難なので基本的にプロップだが、上半身をアップにしてポーズを取るシーンのみスーツが使用されている。
海外版
スーパー戦隊シリーズの英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー』シリーズでは、第1シーズン後半より「メガウルトラゾード」として登場、以降のシリーズ作品でもメガゾードの最強合体形態の名称として度々使われている。
同シリーズではこれに加えて、ウルトラゾード(獣帝大獣神)の代わりにニンジャメガファルコンゾード(スーパー隠大将軍)や、ショーグンメガファルコンゾード(スーパー無敵将軍)が搭乗したオリジナル形態も、第3シーズンに登場している。
玩具
スーパー戦隊シリーズの中でも、『ジュウレンジャー』は比較的商品化の機会が多い作品なだけに、究極大獣神も放送当時発売されたDX玩具の他にも、「超合金魂」や「パワーレンジャー レガシー」(海外版のハイエイジトイシリーズ)も含めて度々商品化がなされている。
中でも2010年代に展開されたスーパーミニプラでは、大獣神・ドラゴンシーザー・キングブラキオン全てを発売し究極大獣神の再現も可能とするのみならず、キングブラキオン(2018年2月発送、プレミアムバンダイ限定商品)に電動走行ギミックを縮小して実装するという、DX玩具を意識した仕様も盛り込まれている。