データ
概要
赤いティラノサウルスの姿をした、ヤマト族の守護獣。守護獣たちのリーダー格でもあり、大獣神並びにダイノタンカーへの合体時にはその中核を担い、前者では頭部も構成する。ティラノレンジャーの召喚に応じて出現する際には、大地を割り炎とともにその姿を現す。
単体でも巨大ドーラモンスターに対応可能で、その太い尻尾は振り回して敵を打ち据えたり、これを支点として跳躍し、強烈なキックを敵に見舞うといった形で活用される。また鋭さと鋼鉄をも粉砕するほどの硬度を備えた牙も強力な武器である。
必殺技として、口から強烈な衝撃波を放ち、砂嵐とともに敵にぶつける「ティラノソニック」を持ち、ドーラタイタンなど一部のドーラモンスターに対しては決まり手ともなった。この技の撮影に際しては、地面のセットに仕掛けた火花の出ない火薬を、連続で爆発させるという手法で表現している。
備考
守護獣ティラノザウルスのフォルムは、かつて主流であったティラノサウルスの姿、即ちゴジラのような二足歩行の怪獣に似た形に準じてデザインされており、昨今の主流として定着している「前傾姿勢で尻尾を地に付けない」姿と比較すると、かなりの違和感を覚えるものとなっている。
本作が制作された1990年代初頭は、同時期に映画版が制作された『ジュラシックパーク』などを始め、前傾姿勢の姿を採用する作品や書籍も増えつつあり、世間一般における「ティラノサウルス像」の変遷における、正に過渡期ともいうべき時期でもあった。
そんな中にあって本作のティラノザウルスが、敢えて古いティラノサウルス像に準じた姿を採用したのは、着ぐるみ作成やアクションの都合もあったと見られている。
バラメカでありながら、単独でも十分に戦えるレッド用巨大マシンというコンセプトが、スーパー戦隊シリーズにもたらした影響は大きく、物語中盤より登場したドラゴンシーザーでも同様のコンセプトが採用され、さらに次作『五星戦隊ダイレンジャー』では、このコンセプトを一歩推し進めた「獣形態からロボット形態になるバラメカ」へと発展していく事となる。
他作品への登場
- 百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊:物語のクライマックスである歴代レッドメカ勢揃いの場面において、ジュウレンジャーのレッドメカとして登場。
- 獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ恐竜大決戦!さらば永遠の友よ:ジュウレンジャー獣電池から召喚される形で登場。制作時点でスーツが現存していなかったため、作中ではCGで表現されている。
関連タグ
恐竜戦隊ジュウレンジャー 守護獣(ジュウレンジャー) ティラノレンジャー
豪獣レックス - 海賊戦隊ゴーカイジャーに登場する巨大戦力の一つ。オマージュ元の一つとしてティラノザウルスが採用されている
恐竜鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵怪人の一体。公式な言及こそなされていないものの、デザインモチーフとしてティラノザウルスが採用されていると見る向きもある
戦隊レッドが使用する巨大戦力