概要
先行の作品を模倣しているという点ではパロディに近いが、揶揄の意味が強い「パロディ」に対し、「リスペクト」に近い意味合いとなる。「パロディ」は作者が元の作品に対して批判的ないし否定的なスタンスが混じっていても構わないが、「オマージュ」は元の作品への尊敬・賛美の意図が込められている。
過去のピクシブ百科事典では繋がり荒らしによるこじつけが酷かったため、公式に明言されたオマージュ以外は記載が忌避される傾向がある。
余談
フランスやアメリカ合衆国ではパロディ・オマージュが表現の権利として認められているのに対し、日本では過去にパロディが著作権侵害と認定された事件(パロディ・モンタージュ写真事件)があったため、パロディ・オマージュを明言しにくい環境になっている。
このため、日本においてはオマージュを公にしているクリエイターは少なく、世間では「オマージュ」と言われている表現であっても本当にオマージュなのか判断がつきにくい例が多い。例えば小島秀夫は常々映画への愛を公言しているものの、自作のゲームに盛り込んだ表現の元ネタについて具体的に言及するのは避けている。
オマージュ表現を多用するクリエイター
※本人および関係者が明言している例に限る
類義語
リスペクト:尊敬の意味合いが強まる
インスパイア:元ネタに鼓舞された作品・表現
カップやきそば現象:ファンの側で勝手にこじつけてそう言われている例も多く、「結果として似てしまった」表現も含む。