概要
全ての気伝獣が「七星合体」することによって完成する巨大武人で、ダイレンジャーの最強の戦力に相当する。気伝獣全ての気力をまとめることで、無限に近いパワーを発揮することが出来るとされる。
合体の際にはダイムゲンの内部にウォンタイガーを格納し、さらに龍星王が搭乗した天空気殿が甲羅の上に乗るという、前年の最強戦力である究極大獣神を踏襲した文字通りの全部乗せな形態である。
このような特異とも言える形態については、「古代インドの宇宙観」として長らく語られてきた(※1)、「盆状の大地を複数の象が支え、それを巨大な亀が支え、そしてそれを巨大な蛇が支える」という図説が影響していると見る向きもある。
実に1788tもの総重量を記録するにも拘らず、天空気殿と同様に龍星王の飛龍棍をプロペラのように回転させ、空高く飛ぶことができるという驚くべきスペックを有する。その最大高度は1000mにまで達するというのだからなお驚きである。
必殺技は滞空状態から一気に落下し、その総重量と落下時のエネルギーとを合わせて、地上の敵を文字通り押しつぶす「重甲気殿・大圧殺」。
作中での使用は4回のみと極めて限定的だが、いずれも相手が強敵ばかりであった(※2)ことを思えば、ここぞという時の切り札的な技であることが容易に察せられるであろう。
(※1 これについては2010年代に入って異説が呈されており、少なくとも古代インドの文献においてこの「宇宙観」に言及したものが見られない事、他方でどんなに遡ってもこの図説が最初に確認できるのが19世紀に入ってからドイツで刊行された研究書であること、などがこれまでに明らかにされている)
(※2 このうち、ザイドス少佐に対しては2度(第40・48話)も使用されており、1度目は異常なまでのタフさ故に致命傷に至らず、ペシャンコな状態にするのがやっとであったが、2度目は流石に耐え切れなかったようで、巨大化が解けたばかりか当人にすら予想外の事態をも引き起こす結果となった)
関連タグ
轟轟戦隊ボウケンジャー:同作のミニコーナー「30戦隊大全集スペシャルファイル」にて、放送当時最大の7体合体ロボとして究極大獣神と共に紹介された。奇しくも同作に登場したアルティメットダイボウケン(10体合体)が、シリーズにおける合体総数の記録を更新している