概要
↑のイラストのように、ダイレンジャー6人のもつものは球形であるが、亀夫の所持しているもののみ亀の甲羅のような多面体となっている。
亮たち5人の所持しているものは、6000年前のダイ族とゴーマ族との戦いの中で失われていたものと考えられていたが、本編第五話にてリンの見たという夢をきっかけに、中国奥地のダオス文明の遺跡内部に隠されていた事が判明。口紅歌姫による妨害を受けながらも、5人のダイレンジャーの手に渡った。
コウのものは、ウォンタイガー誕生の際に生成されたようで、彼の元に自ら飛来しそのまま所持するようになった。
亀夫のものは当人もそれとは知らぬうちに、公園の池で偶然拾われるという形で登場したが、その後亀夫が自らの素性を知り戦う意志を固めるまでは、彼を小さな亀の姿へと変化させたり自ら飛び回ったりなど、その力の片鱗を示していた。
最終回にて、後述の大地動転の玉と共に全ての玉は何処ともなく飛び去り、その影響でダイレンジャー(と、ゴーマ十六世ことシャダム中佐)も変身能力を喪失した。
そして50年後、新たに始まったゴーマ族との戦いに際し、新世代のダイレンジャーとして現れた亮たちの孫の元に、再び天宝来来の玉が飛来する事となる。
能力・用途
召喚・操縦
前述の通り気伝獣の力を宿している事から、膨大な気力を必要とする気伝獣の召喚・操縦の際には必要不可欠なアイテムとされている。実際に物語序盤、まだ亮たちが天宝来来の玉を持っていなかった頃は、気伝獣・龍星王を召喚する際に道士嘉挧の気力を借りて動かすという無茶な方法が取られていた事が、後に作中で語られている。
また元々の姿が気伝獣である亀夫は、天宝来来の玉を召喚・操縦ではなく本来の姿へと戻るために用いている。
武器
物語後半より登場した新装備《気力バズーカ》にも天宝来来の玉が活用されており、コウと亀夫の持つ玉の力を得て、完成形であるスーパー気力バズーカとなった他、亮たち5人の玉はそれそのものがバズーカに装填され、弾丸として発射されるという役割を担う。その際、原理は不明だが玉のサイズも通常より数倍に拡大される。
現代におけるゴーマとの最終決戦では、ゴーマ皇帝の証たる「大地動転の玉」の強大な力に対抗すべく、亀夫を除く6人の玉の力を合わせてビームを発射する技も披露した。
その他
気伝獣の召喚と操縦以外にも、天宝来来の玉には未知の大いなる力が秘められていると伝わっており、後に張遼が生き別れの息子である亮を命を賭して救った折、その死の間際にかつての仲間である先代のダイ族の戦士たちの霊魂と共に、自らの気力を5人の天宝来来の玉に注いだ事で、彼らが6000年前の戦いでなし得なかった大いなる力の発現、即ち大連王への合体を可能とした。
新たな気伝獣の誕生の際にも必要なアイテムであり、誕生の儀式においては天宝来来の玉が力の集まるポイントに投げ込まれ、ダイレンジャー5人と五気伝獣の力も合わせてキバレンジャーの気伝獣ウォンタイガーが生み出された。
玩具
本放送当時、バンダイよりなりきり玩具として、ライト&サウンドギミックを内蔵した天宝来来の玉が2種(リュウレンジャー用とキバレンジャー用)発売された他、小学館の学習雑誌『てれびくん』でも応募者全員サービスとして、天宝来来の玉を再現したスーパーボールが6種セットで商品化されている。
また2018年にはバンダイの「戦隊職人」レーベルより、「五星合体 DX大連王」と「DXウォンタイガー」が復刻されているが、その予約数達成のボーナス特典として、新規造形の天宝来来の玉も各製品(リュウレンジャーたち5人用は「DX大連王」、キバレンジャー用は「DXウォンタイガー」)に同梱された。
関連タグ
ガオの宝珠 キュータマ - いずれもスーパー戦隊作品における『巨大戦力を呼び出す際に不可欠な球体状のキーアイテム』としての後輩に当たる