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吼新星・コウ

こうしんせいこう

吼新星・コウとは、特撮テレビドラマ『五星戦隊ダイレンジャー』の登場人物の一人。
目次 [非表示]

「そんなんないよ・・・僕、お姉ちゃんのこと・・・お姉ちゃんのこと好きだったのに!!」(第18話)

「母ちゃーん!」(第29話)


プロフィール

数字はいずれも登場当初のもの。

年齢9歳
誕生日不明(詳細は後述)
一人称/
酒井寿

概要

物語中盤より登場する、スケートボードが得意な9歳の小学生

実の両親とは幼い内に生き別れとなり、八百屋を営む叔父夫妻の元に引き取られていたが、謎の声の導きによってキバチェンジャーと、声の主たる白虎真剣を手に入れ、6人目のダイレンジャーとなった。


人物

性格は年相応にやんちゃかつお調子者で、キバチェンジャー入手のためリンの部屋に上がり込む際に見せた強引な手段や、キバレンジャーの力を手に入れてからの遊び半分な振る舞いなどからも窺えるように、今の時代・・・というより放送当時ですら実行に移すのを憚られるような悪戯好きな面も目立つ。

ダイレンジャーとなった当初も、その幼さ故に戦士としての自覚も備わっておらず、相棒である白虎真剣から叱咤を受けることも少なくはなく、リンからも(自業自得な面もあるとはいえ)当初は拒絶されていたが、紆余曲折を経て同居を認められてからは彼女の部屋に住みつつ、彼女との共同生活やダイレンジャーとしての戦いを通して様々な経験を積み、母との約束を胸に一人の戦士として成長していくこととなる。


前述の通りお調子者である一方、将児が掛けた偽の電話を母親と思い込み喜びながら駆け出したり、それが偽の電話だと知って涙を流したりと、純粋に母を思う普通の子供で寂しがり屋な一面も備えている。その将児とは、阿古丸の計略で母親に対する思慕の念が揺らいだ際、同じ母子家庭で育った繋がりで親身に接せられたこともあり、これが結果的に阿古丸の企てを挫くことにも繋がっている。

また、母親の面影を感じて慕っているリンに対しては当初から心を開いており、育ての親から邪魔者扱いされていたことを打ち明けたり、共にハイキングに行けることを喜ぶほどの懐きようを見せるなど、母のような姉のような、あるいはそれ以上のような、複雑で特別な感情を抱いていたことが窺える。


コウがダイレンジャーであることは、白虎真剣の意向によりゴーマはおろか、仲間であるはずのダイレンジャーに対しても当初は秘匿されていた。白虎真剣はその理由について「正体が子どもだとバレれば舐められる」と説明していたが、これはあくまでも理由の一つに過ぎないことが後に判明する。

ともあれそうしたこと情から、当初キバレンジャーの正体を知る者は白虎真剣や、コウの発する気力から正体を見抜いた道士・嘉挧、それに偶然ながらコウとの接触でキバレンジャーであることに感づいた阿古丸と極めて限られており、このうち阿古丸からはコウと初めて遭遇して以来、宿敵として並々ならぬ敵意を向けられる一方で、幾度となくゴーマの力の根源でもある「憎しみ」の感情を煽られ、彼の軍門に引きずり込まれかけたこともある。

この阿古丸の不可解とも言える行動の数々は、後に明かされるコウの生い立ちや両者の関係性とも密接に絡むものであった。


複雑な生い立ち

コウの右腕には虎の形をした火傷の痕がある。

これは彼がまだ幼い頃、母親の形をした焼印を右腕に押し付けられた痕であり、この時の記憶は今でも彼のトラウマとして度々蘇っている。

後に明かされることであるが、コウはダイ族出身の母親と、ゴーマ族の父親との間に生まれた混血児であった。相反する二つの血を受け継ぐコウには、成長に伴ってゴーマの血に目覚め凶暴化する恐れがあり、腕に押された焼印もこれを封じるための、母親の苦渋の判断によるものであった。

キバレンジャーの正体を隠し続けていたもう一つの理由もここにあり、ゴーマにコウが同じ血を引く者であると知られ、実際に阿古丸がそうしようとしていたようにゴーマに引きずり込まれることへの懸念が根底にあったのである。


もっとも、この焼き印による効果もいずれは薄れることも分かっており、コウの母は物語中盤にてダイレンジャーとコンタクトを取った際、「コウの誕生日までに自分と再会できなければ完全にゴーマの血に支配されてしまう」と警告を発している。

・・・のだが、当のコウ自身は誕生日がいつであったか全く知らず、亮たちも何時来るかも知れぬタイムリミットまでに、コウの母を救い出さねばならないという新たな懸案を抱えることとなった。


禁断の過去

そして物語が終盤に差し掛かるにつれ、自らの意志とは関係なくキバレンジャーに転身しダイレンジャーに襲いかかるようになるなど、コウの身にもゴーマの血に目覚める前触れが現れるようになった。

ゴーマもそれを察知し、この状況を利用すべく企てるが、間の悪いことに大神龍地球に飛来。その圧倒的な力の前に状況を利用することもままならず、ダイレンジャー・ゴーマの両陣営とも停戦に追い込まれ、コウもまたどこともなく行方をくらましてしまった。


それから更に時が経ち、クリスマスも間近というタイミングで、再び囚われの身となっていたコウの母を巡り、復活した阿古丸とダイレンジャーとの間で争奪戦が勃発、このことが大神龍の二度目の地球飛来という危機をも誘発することとなる。阿古丸の思惑とは裏腹に、皮肉にもコウに流れるゴーマの血は、ゴーマにとって益になるどころか甚大な被害をもたらす結果となったのである。

事ここに至ってシャダム達も、阿古丸の排除とコウの母の抹殺を狙って動き出し、三つ巴の乱戦が展開されることとなるのだが・・・


「どういうことだ・・・? お前がコウの母親だったのか!?」

「父上・・・? じゃあこの子は、この子は・・・!」


戦いの最中で対面を果たしたシャダムとコウの母の、この反応からも察せられる通り、この二人は元々は夫婦――そして彼らの息子たるコウと阿古丸は双子の兄弟であった。つまりコウと阿古丸はそれと知ることもなく、これまで兄弟同士で死闘を繰り広げてきたのである。

ではなぜこの二人が、こうした過酷な宿命を背負わねばならなかったのか、その背景にはゴーマの「双子が生まれた場合その弟を殺さねばならない」という決まりがあった。決まりとはいえ、双子の弟であるコウを殺すことが出来なかったコウの母は、やむなく阿古丸を置いてコウとともに逃げることを余儀なくされ、結果としてコウは父親を、阿古丸は母親を全く知らぬままに育ったのであった。


ともあれ、乱戦の末にコウの母を救出したダイレンジャーは、ここでようやく彼女からコウの誕生日の正確な日付が12月24日であることを聞き出すが、この時点で残された時間は後1日弱、しかもコウを救うために必要な白虎真剣もシャダムの手に渡っており、極めて絶望的な状況にあった。

それでも、嘉挧の計らいで白虎真剣も取り戻されたことにより光明が見えたダイレンジャーは、ゴーマを追われ後がなくなった阿古丸の妨害や、それに反応しキバレンジャーとして暴れるコウの急襲に遭いながらも、前述の事実を知り動揺した阿古丸の隙を突いてコウと母親を再会させ、ギリギリのところで母親による洗礼の儀式を敢行。これによりコウもついに、忌まわしきゴーマの血から解放されるに至った。

しかしそれも束の間、母親は儀式の影響で生じた洞窟の落盤に巻き込まれてしまい、念願叶っての再会を喜ぶ間もなく再びの、そして永遠の別れをコウは余儀なくされてしまう。


「どうして母さんの言うことが聞けないの!? お前はキバレンジャー = コウなのよ!

 大勢の人のために、戦わなくてはいけないの!それを忘れないで!」

「生きるの・・・強く・・・リンさんやみんながいるじゃない・・・!」


母親からの最後の言葉を背に洞窟から脱出したコウは知る由もなかったが、この時入れ違いに洞窟へと彷徨い込んだ阿古丸が母親と最期を共にしており、コウは母親のみならず双子の兄をも同時に失ったのであった。


その後

こうして家族との哀しい別離に見舞われたものの、リン達の支えもあり挫けること無く前に進むことを決意しており、戦いの後にはリンと共にクリスマスと自身の誕生日を祝い、2人でささやかながらも幸せな時を過ごした。

そしてゴーマとの最終決戦では、シャダムが未だ何も知らぬままのコウに、自身が父親であることを明かそうとするも、リュウレンジャーに遮られて未遂に終わり、結局コウがシャダムや阿古丸との血縁関係を知ることは遂になかった。そうでなくとも、肉親の死に接しても何も感じぬ冷血漢であった上、シャダム自身にも驚愕の秘密が隠されていたことを思えば、むしろ何も知らぬままである方が幸せであるのかも知れない。


全ての戦いが終わり、ダイレンジャーが彼等の意思によって解散した後も、リンとの親交は続いていたようであるが、最終回で描かれた50年後の時点でも同居状態であるかどうかまでは言及されていない。

ただ、この時のリンと大五との電話の内容から、この頃には会社の重役として忙しい日々を送っていることが明らかにされており、少なくとも前述した出自や壮絶な戦いの日々にも拘らず、リンたちの支えもあってか健やかかつ真っ当に成長したことが窺える。

備考

前述の通り、致し方ない事情があったとはいえ幼い頃に実の母親に焼印を押されるという辛い出来事があったコウだが、作中でもそのことで母を恨むことはなく、それどころか第19話の次回予告では「子供が好きじゃない母親なんかいるもんか!」と叫び、作中でも将児に母のことを相談した際に「いるはずないよね……自分の子供が好きじゃない母親なんて……」とつぶやくなど、『母親は自分の子供を好きである(大事に想う)もの』という考えを強く持っていた。

・・・のだが、何の因果かダイレンジャーから6年後の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』ではそのコウの考えに真っ向から反するかのような、『自分の子供が好きじゃないを通り越して、目的の為なら我が子を平気で捨て駒にする』という最低最悪の母親が登場することになる。


演者の酒井は、本作への出演当時小学6年生であり、役柄上でも演者の実年齢でも共に歴代最年少の戦隊レギュラーメンバーとして有名である。後年のシリーズ作品に登場した少年戦士の演者が、いずれも出演当時中学1年生であるため、放送から30年あまりが経過した2024年現在でもその座は未だに破られていない。

登場当初はキバレンジャーの正体がばれないよう、変身後は自身は喋らず名乗りを含めて白虎真剣が喋っていたが、これは演者の学業との兼ね合いで、アフレコへの参加も限定的にならざるを得なかったという理由もある。ダイレンジャーに正体がバレて以降は、名乗りを披露する機会に恵まれなかったため、コウ(というより演者である酒井)本人によるキバレンジャーの名乗りは作中では一度も披露されていない。後に、2010年に開催されたダイレンジャー関連のイベント「五星祭」では、すっかり大人になった酒井自身も出席しており、その際17年目にして初めて酒井自身がキバレンジャーの名乗りを披露した


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五星戦隊ダイレンジャー

キバレンジャー 白虎真剣

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