プロフィール
概要
テンマレンジャーの変身者にして、世界チャンピオンを夢見る駆け出しボクサー。
ヤンキー風の出で立ちが特徴で後述する過去の名残か作中ではバイクを乗り回すことも多い。
ボクサーとしての腕前はまだまだ未熟だが、一方では5人中最強であるキック力を活かし、キック技を主体とする。
天馬拳(基になった拳法は太極拳釋名)にボクシングで得た俊敏な動きを織り交ぜ、重力を操る技を駆使して戦う。
人物
母子家庭で育ち、一時期は暴走族だった過去を持つ「落ちこぼれ」であったようだが、ボクシングや自身を信じてくれたというジムのトレーナーとの出会いを経て更生した、という過去が作中にて言及されている。そのため母親への情に迷うコウに対しても人一倍親身に接したこともある。
荒っぽいナリとは裏腹に義理人情に厚く素直な性格で時に敵に対しても同情の念を向けるなど心優しい面も備えている。そうした人柄をゴーマ3ちゃんズを始め、敵に利用されて罠に落ちることもしばしばであるが、一方で曲がったことが大嫌いという性分でもあるため、騙されたと知った際の怒りは凄まじいものがある。
また、同じ熱血漢ながらもリーダー然とした態度が目立つ亮や自身とは正反対なシティボーイの知を始め、メンバーとも時にぶつかり合うこともある一方、仲間として決して悪しからずも思っているようで平時には行動を共にすることも少なくはない。
涙もろいところもあり、道士・嘉挧の最期を看取った時は人目も憚らず号泣していた(第48話)。
好きなものは海と空であるが、あくまでそれらを眺めるのが好きなようで泳ぐ方となると不得手のようである。実際、作中でプールに遊びに行った際もうきわをつけていたほどであり(第25話)、自身の拳法が司る属性ともまるで対照的である。
この他にもおばけに弱く(第17話)、エビが嫌いという一面もある。
最終回で描かれた50年後の世界では、同窓会にて久方ぶりに顔を合わせた知から「元世界チャンピオンのなり損ない」と言われており、どうやらボクシングで世界チャンピオンになるという夢は果たせなかったようである。また耳が遠くなった上に腰痛持ちであることにも触れられている。
また直後のゴーマの復活に際しては、これを迎え撃つ次世代のダイレンジャーも登場しており、その一人である孫の将平は、若き日の祖父同様に不良気質の若者だった。
他作品への登場
2012年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』最終話では、全ての戦いが終わった後に自身のレンジャーキーを受け取り、地球を去るゴーカイガレオンを知と共に見送るという形で登場している。
備考
前述の通り暴走族であった過去を持つ将児であるが、演者の羽村(治平)氏も学生時代に暴走族だった経験を持ち、第40話「さらば! 3バカ」で着用した白い特攻服も彼の私物であるという。特攻服については白だけでなく黒いものも持っており、当初そちらを持ち込んだところ「リアルすぎる」とスタッフから却下された、という逸話もある。
ボクサー志望の若者でありながら、変身後の戦闘スタイルがキック(と重力操作)主体、という点はファンからもしばしばツッコミの対象とされているが、後年発売されたトレーディングカードゲーム「レンジャーズストライク」においてはこれを意識してか、テンマレンジャーのカードに以下のようなフレーバーテキストが附されていたりもする。
「俺の拳は世界を獲るために鍛えてんだ。てめぇら相手じゃ勿体なくて使えねぇよ」
別名・表記ゆれ
関連タグ
類似・関連する他作品の人物
東竜:『ジャッカー電撃隊』の登場人物の一人。プロボクサー経験者の戦隊ブルーで、こちらは元ジュニアウェルター級(現:スーパーライト級)世界ランキング第2位だったが、八百長試合を強制させられた末に試合を放棄し、コーチと共に国外に逃亡するに至っている
赤城一平:『電子戦隊デンジマン』の登場人物の一人。空手の達人という面がクローズアップされることが多いが、ボクシングも得意という一面も有している
緑川達也:同じく『電子戦隊デンジマン』の登場人物の一人。こちらも赤城と同様にボクシングを得意とし、アスレチッククラブではボクシングの指導にも当たっている。また、演者の内田直哉氏は前年の『バトルフィーバーJ』第16話にも、ボクシング・フライ級チャンピオンの青年としてゲスト出演している
小津翼:『魔法戦隊マジレンジャー』の登場人物の一人。将児と同様にプロボクサー志望で、こちらはオリジナルビデオ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』の時点でスーパーバンタム級の日本王者にして世界ランキング10位であることが言及されている
ヤンマ・ガスト:『王様戦隊キングオージャー』の登場人物の一人。戦隊ブルーとしての後輩に当たると同時に、リーゼントヘアのヤンキーキャラという共通項を有する。一方で体育会系である将児とは対照的に、こちらはインテリ系のキャラであるという点で相違している