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ゴーマ3ちゃんズ

ごーまさんちゃんず

ゴーマ3ちゃんズとは、特撮テレビドラマ『五星戦隊ダイレンジャー』に登場する敵怪人の集団の一つ。
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概要編集

ゴーマ族に属する、3人の怪人によって構成される集団。正式名称は「有名無実三怪人ゴーマ3ちゃんズ」(※)で、この他にも「3バカ」と呼ばれる場合もある。

名乗りを上げる際には、上記の正式名称の頭に「燃える三つ星」というキャッチフレーズも付く他、ゴーマ怪人としては珍しく各々がキャッチフレーズとともに名乗りを上げることもある。


ゴーマ3ちゃんズを構成する怪人達は、いずれも一人一人ではロクに戦うこともできない、言ってしまえば「落ちこぼれ」ばかりであり、三幹部の一人であるザイドス少佐「3人一組なら何とかなるだろう」としてチームを編成、以降も一貫して彼の指揮下で活動している。ザイドスも折に触れて彼等を罵倒することもあるものの、一方では将児との最後の勝負の際など彼なりに細かなフォローに回ることもない訳では無い。

落ちこぼれとは言えプライドは人並み以上であり、自分たちをバカにしたゴーマの連中を見返すべく、真っ向勝負では勝てないダイレンジャーに対し、サッカー野球などといったスポーツ勝負を挑むのが常である。


メンバー編集

トリオのリーダー格である熱血漢。

キャッチフレーズは「風を切り裂く赤い弾丸」


関西弁での喋りが特徴的な気の良いオヤジ。

キャッチフレーズは「手と手の皺を合わせて拝め」


諜報能力に長けた紅一点。

キャッチフレーズは「全国どこでもフリーでスパイ」


3バカ、激闘の軌跡編集

サッカー対決編集

「あ~ら、この試合は手でボールに触る以外は、何でもありありザマスのよ~!」


作中における、ダイレンジャーとの最初の勝負がこのサッカー対決である。

後の2つの対決とは異なり、この時は将児ではなくリュウレンジャーことを標的としており、彼の妹である洋子を人質に取った上で、多対一かつルール無用の勝負に持ち込んでいる。


リュウレンジャーがゴールにシュートを決めれば人質の洋子が解放される一方、ゴーマ3ちゃんズがゴールを決めればリュウレンジャーが電流攻撃を食らうという条件の元、バイクを駆っての妨害やコットポトロによる集中攻撃などでリュウレンジャーを一方的に痛めつけるという、勝負とは名ばかりな展開を演じてみせたゴーマ3ちゃんズであったが、そこに事情を察して他の4人が駆けつけたことで形勢は逆転。

ルール無用の何でもありな戦いぶりを逆用され、5人揃ったダイレンジャーの連携と気力技に今度は翻弄された末に、リュウレンジャー渾身の「天火星・稲妻シュート」がゴールへと突き刺さり、まんまと洋子を取り戻されてしまう。已む無く巨大化して反撃に打って出たものの、龍星王相手でも殆どいいところのないままに返り討ちにされ、最初の対決は惨憺たる結果に終わってしまうのであった。


野球対決編集

「見逃し頼むぜ、ベイビー!」


この二度目の対決から、将児との因縁が明確に生ずることとなる。

前回のサッカー対決の後、ゴーマから足を洗おうとしていたゴーマ3ちゃんズであったが、ザイドスからはそれを認める代わりに「ダイレンジャーと野球で勝負をする」ことを条件として突き付けられており、進退窮まった彼等は将児に勝負を申し入れ、泣き落としの末にこれを承諾させることに成功する。


同じ落ちこぼれだった過去を持つがゆえに彼等を信じた将児であったがしかし、やはりこれもまた将児のお人好しな人柄に付け込んだゴーマ3ちゃんズの策略であり、将児は例によって何でもありな手で一方的に点差を広げ、ダイレンジャーをいたぶるかのような行動にも出る彼等の振る舞いと、「男と男の約束」との間で板挟みを強いられることとなる。

それでもキバレンジャーの加勢などもあり、「9回裏ツーアウト満塁で、一発出ればダイレンジャーがサヨナラ逆転勝利」という状況が生まれる中、なおも相手を信じわざと負けようとする将児であったが、迷いを抱えたまま打ち返したボールが、「試合に負けたら煙が出るだけ」というヘルメットの爆弾が実は本物であったという事実を露見させてしまう。


このヘルメット爆弾の爆発で吹き飛ばされてようやく、自分が騙されていたことを知った将児を神風大将は得意げに嘲ってみせるも、彼の腐った根性は却って将児の怒りに火を点けることに繋がり、勝負を決めるべく投げた「神風竜巻ボール1号」も、再度転身したテンマレンジャーの渾身のスイングで打ち返されてしまい、逆転満塁サヨナラホームランでまさかの完敗を喫することとなった。

例によって巨大化しダイレンジャーに挑みかかるも、牙大王と龍星王のタッグの前にまたしても軽く捻られたゴーマ3ちゃんズは、自分達が落ちこぼれであるという事実を改めて噛み締めながら、這々の体で去っていくことを余儀なくされたのである。


相撲対決編集

「そりゃ相撲とちゃいまっせ!」


野球対決での逆転負けの後、コットポトロにまで見捨てられながらも、なおも将児との決着に執念を燃やすゴーマ3ちゃんズは、彼が一人でいたところを急襲し三度の対決に持ち込もうとする。

その手始めとして墓石社長が挑んだのが相撲対決であり、秘密の特訓を重ねて会得したと見られる「仏壇返し」なる技で意表を突こうとしたものの、対するテンマレンジャーには出方を看破されていたのか、明らかに相撲技でない巴投げという何でもありな一手で敗北。自分達のお株を奪われる格好となってしまった。


プロレス対決編集

「は~い!次は私、電話先生よ!」


この墓石社長の敗退を受けて、次に勝負を挑んだのが電話先生である。

自身の技である「電電星・延長コード」でリングを構築し、「キューティーピンク」なるリングネームを名乗ってプロレスでの勝負に臨むと、受話器攻撃でテンマレンジャーをリング外へと叩き出し、そのまま3人がかりで袋叩きに・・・とは行かず、反撃の「天馬スーパー回転蹴り」を喰らって文字通り一蹴されるのであった。


この体たらくを前にして、テンマレンジャーも弱いくせに粋がりやがってと吐き捨てその場を後にしようとするのだが・・・。


バイク対決編集

「こいつは、バイクがコケたり止まったりすると爆発する! つまり、俺達はもうノンストップってことだぜ!」


どこまでも諦めの悪い神風大将は、まだ自分との勝負が残っているとして、バイクによるレース対決で決着を付けることを提案。将児もまた仲間達からまともに相手する必要はないと言われながらも、理屈はともあれ自分で片を付けたいという思いからこれに応じることを決断する。

かくして、各々のバイクに取り付けられた爆弾を解除するキーを賭けた、文字通り命賭けのチェックポイントレースに臨んだ神風大将とテンマレンジャーは、例によって他の2人がテンマレンジャーを妨害するという卑怯な手を駆使し、一度は神風大将が有利な状況に立つのだが・・・転身が解けながらもなお食い下がり、逆にリードする将児の姿に触発されたのか、次第に両者の間に友情が芽生え、互いに正々堂々と勝負に勝つことを目指すようになる。


が、この勝負の裏ではザイドスが密かに将児抹殺のための罠を仕掛けており、勝負を繰り広げていたゴーマ3ちゃんズに対して「いつも通り」負けるよう指示。しかしこのどこまでも落ちこぼれであることを強いるような命令を前に、神風大将は「男と男の勝負」に勝つことを優先し敢えて自らその罠へと突っ込む形で意地を見せ、結果としてこれを身体を張って止めようとした墓石社長や電話先生をも巻き込む形で、3人共爆炎の中に姿を消してしまう。


「良いもんだったぜ・・・真剣勝負ってものもよ!」


その壮絶な結末は、勝負に臨んだ将児にも悲しみと同時に深い感銘を与え、散っていった彼等の「勝利」を讃えさせる格好となったのである・・・。


・・・と、思われていたがそれから数日後。

将児の元に一通の宅配便が届くと共に、かかってきた電話の主は・・・他でもないゴーマ3ちゃんズであった。「地獄でも落ちこぼれちまった」と嘯きつつ、暗に生き延びていたことを伝えてきた彼等は、ゴーマとは縁を切ってどこかで細々と罪を償うことを宣言。そして「兄貴」と認めた将児に今度こそ別れを告げたのであった。

そんな彼等が送ってきた宅配便の中には、各々の寄せ書きと共に「友情」の2文字が大書された一枚の旗が収められていた。こうして彼等の想いを受け取る格好となった将児は、遠く離れていった因縁の友に対し、心からのエールを送ってみせたのであった。


備考編集

本作の脚本陣の一人で、3バカ編も含めた将児の主役回の大半を執筆した荒川稔久は、かつて自身が登場回の脚本を手掛けたドライヤージゲン(『鳥人戦隊ジェットマン』)と同様に、番組初期の段階でスーツが製作されながらもあぶれていた怪人達を用いる形で成立したのがゴーマ3ちゃんズであることを、後年のインタビューにて明かしている。


また、3バカ編の第1弾に当たる第15話については、その直前に放送された第13・14話の前後編の展開に「これでいいんだ!?」と驚かされたのを踏まえ、開き直った上で描いたのがあのサッカー対決であるという。

このサッカー対決のみ将児ではなく亮の主役回であるのは、まだ同話数の時点では将児との因縁を持たせることが決まっていなかったためであるとも語っているが、一方で特定の脚本家と監督が各メンバーの主役回を担当するという体制が、おぼろげながら見えていたのもこの時期であったと振り返っている。


関連タグ編集

五星戦隊ダイレンジャー

ゴーマ族 ゴーマ怪人

三悪 野球怪人 憎めない悪役

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