ドライヤージゲン
どらいやーじげん
第28話『元祖次元獣』に登場した、トラン制作のドライヤーの次元獣。
「ドライヤーハリケーン」や「熱風ドライヤー」などの技を使い、実力はあるのだが、この頃のバイラムはジューザや魔獣セミマルが倒され、戦力が次元獣からバイオ次元獣に交代し始めた時期であり、ドライヤージゲンはそんな世代交代の波に飲まれ、日陰に追いやられていた上に製造者のトランからも「お前なんか使ったら馬鹿にされちゃう」と相手にもされなかった。
そんな扱いの悪さに耐えきれなくなり、同じく隅に追いやられていた戦闘員のグリナム兵と共に決起してジェットマンを倒し、バイラムを見返してやろうと出撃する。
最初にジェットマンを野球場に誘い出し、グリナム兵を偽装させたグリナム野球団で襲撃し、チームワークを生かしてジェットマンを追い詰めたが、荷車を追いかけていたおばあさんをついつい助けてしまい失敗。
次に廃工場にジェットマンを誘い込み、グリナム兵が変身した触手で拘束し、額から出す火炎で攻撃したものの、たまたま近づいてきた犬を殺せずに逆に懐かれ、戦いを中断し撤退してしまった。
今度は巨大化してグレートイカロスを倒し、バイラムのリーダーの座を手に入れてしまう。しかしこれは夢であり、実際は巨大化していなかった。
こうした経緯からジェットマン達に本当は優しい怪人であることを見抜かれ自暴自棄になり、通りかかった女子高生に襲い掛かったが、川に投げ込んだことで濡れた髪の毛を見てドライヤー時代の事を思い出し、彼女たちの髪を乾かし感謝されてしまった。
すっかり落ち込んでしまうも天堂竜の説得を受け心が揺らぐが、トランがバイオ次元虫を餌に買収したグリナム兵達を引き連れ、裏切り者を始末しようと現れた。
一度は命を狙った自分を守る為にグリナム兵達に苦戦するジェットマンを見て、ドライヤージゲンは遂にバイラムを完全に抜けることを決意する。
「今解ったぞ!バイラムのために生きることだけがすべてだと思ってきたが、それは間違いだったんだ!グリナム兵!いらなくなれば簡単に殺してしまうバイラムに命を懸ける価値があるのか!?」
ジェットマンと共闘しグリナム兵達と戦い、途中ホワイトスワンを庇って負傷するものの、ジェットマンの活躍でトラン達は撃退され、逃走に成功する。
闘いの後はジェットマン達に感謝の言葉と、小さな美容室に住み込みで働いているという残暑見舞いの手紙を送った。
なお、この時のジェットマンの面々は指令室で浴衣姿でスイカを食べていたというシュールな光景が見られた。
夢の中で巨大化してグレートイカロスを倒したのが、都合の良い夢であったが為なのか自分の力量によるものなのか不明、もしそんな実力を本当に持っているのなら魔獣セミマル以上の戦闘力を持ってる事になる。次元獣でそこまでの戦闘力を持ってるのは考え難いので都合の良い夢でしかないと考えるのが妥当なのかも知れない
実はバイラムで数少ない壊滅後も生き残ったキャラである(次元獣では唯一)。
※ ドライヤージゲンの生みの親であるトランも最終的に生き残っているが、こちらは戦隊史上屈指の残酷な退場をしており、視聴者にトラウマを植え付けていた。
第42話で登場したG2もトランが作り出した怪人であるが、こちらは誕生してすぐに生みの親に捨てられ、ジェットマンと一切絡む事もなく最期は独り寂しく朽ち果てる等、ドライヤージゲンとは正反対な退場をしていた。
着ぐるみ自体は、番組制作時から既に作られていたのにもかかわらず長いこと使用されず、登場怪人がバイオ次元獣に変わって日の目を見なかったのを憂いだ荒川稔久氏によってこのエピソードが作られた。同様の例で『五星戦隊ダイレンジャー』のゴーマ3ちゃんズがいる(その一体の墓石社長も撮影会で初期の怪人に混じっていた)。
ドライヤージゲンの雇い主の理髪師を演じたのは本作の音楽担当の外山和彦氏。
ヤツデンワニ:敵怪人なのにギャグキャラで戦隊側と和解。組織壊滅後も生き残るという共通点がある。ただし、ドライヤージゲンは一話だけのゲストに対しヤツデンワニはレギュラー化している。出演作のメインライターは荒川氏。
かっとび暴魔ズルテン、冥府神スレイプニル、幻獣バジリスク拳サンヨ:中の人が同じ敵怪人繋がり。いずれも敵幹部である。
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