「愛だ…愛をくれ……」
概要
第20話「結婚掃除機」に登場したトランが掃除機に次元虫を寄生させることで生み出した次元獣。
2台の赤い掃除機が重なってそれぞれ頭部と胴体を形成し、四肢はノズル上の掃除機のコードという姿を持つ。
その能力は一言で言えば「人間の愛を吸い取る」というものであり、女性から恋愛感情を失くす事によって結婚を放棄させ、子孫を絶滅させようというバイラムの目的のために動いた。本人も人間の愛に飢えており、取り分け結婚直前の熱い女のハートが大好物であるため、積極的に女性を襲っては愛を奪おうとした。
戦闘では突風を噴射したり吸引したりと、その戦法も掃除機らしいそれである。
活躍
新婚である咲子と晴夫を始め、結婚式場に現れては新婦の恋心を奪っては婚約を破棄させて回る。
大勢の女性から恋心を奪っても尚、ソウジキジゲンの飢えは満たされぬままだった。
次の獲物を求めて結婚式場へ向かうと、咲子の妹のミチルに頼まれた凱に捕まって好戦するが、圧倒した末にベンチに叩きつけて負傷させる。更に竜達4人が駆けつけると、今度は突風攻撃で苦しめた。
その後、スカイキャンプに帰還して作戦を練り直したジェットマンは小田切長官の策の下、関東中の結婚式を全て中止させ、凱とアコを囮にした偽の結婚式を行う。思惑通りソウジキジゲンが現れるが、ミチルが邪魔してしまったために撤退。
立ちはだかる竜達や遅れて駆けつけた凱とアコを突風で一蹴すると、ミチルの恋心を吸い取って逃げ出してしまう。
やがて光が丘公園にやって来ると、沢山のカップルの姿に「おぉ、こんないい所があったとは!」と感激し、ソウジキジゲンは早速恋人達の恋心を吸い取ろうとする。
だが、そこへバイクへ乗って追って来た凱が光のアーチの前に現れ、立ちはだかる。
そう啖呵を切ると、凱は歩きながらブラックコンドルに変身。グリナム兵を打ち倒し、バードブラスターとブリンガーソードを手にソウジキジゲンと一騎打ちを繰り広げた。怒りに燃えるブラックコンドルだが、ソウジキジゲンは手強く掃除機の突風で先制攻撃されてしまう。その後はソウジキジゲンの伸ばしたホースに首を締め上げられてしまう。ソウジキジゲンはホースの締め付けに苦しむブラックコンドルを、ホースをペットのリードの様に使い屈辱的に公園を引き摺り回す。それだけでなく、ブラックコンドルの首にホースを食い込ませたまま、空中で何度も振り回し、彼の身体を周囲の物に叩きつけるなど、徹底的に痛めつける。心身ともに激しく責め立てられたブラックコンドルだが、それでも立ち上がり、最後はコンドルフィニッシュで止めを刺す。
直後に次元虫の力でソウジキジゲンは巨大化。ブラックコンドルはブリンガーソードで飛び掛かるが、ソウジキジゲンは先程までとは比べ物にならない突風をブラックコンドルに至近距離からお見舞いする。流石のブラックコンドルも至近距離から凄まじい突風を浴びせられ、堪らず苦しみ悶えながら変身解除してしまう。変身の解けた凱に止めを刺そうとするも駆けつけたジェットイカロスに妨害される。
ジェットランサーで向かって来るジェットイカロスに対し、突風や吸引で応戦するソウジキジゲンだったが、最期はイカロスクラッシャーを叩き込まれて爆散した。
余談
掃除機をモチーフにした怪人はこのソウジキジゲンが初。
ソウジキジゲンの登場した第20話はイカロスクラッシャーが初めて使われた回であると同時に、ジェットイカロスが単独で敵を倒した最後の回でもある。
声を演じた山口氏は昨年も『地球戦隊ファイブマン』でギンガピンクの声を担当していたが、それ以降は縁に恵まれぬまま2011年10月24日に亡くなった為、今作品が最後の戦隊出演となった。
関連タグ
鳥人戦隊ジェットマン 次元戦団バイラム 次元獣(ジェットマン)
掃除機 力ずくで愛を奪うなんざ、モテねぇ野郎のすることだぜ!
ウラワダチ、ケサランパサランのペサラン挫:後のシリーズにおける恋愛繋がりの怪人達で、こちらが吸い取るのは人間の恋心や命である。
ティアラロイド:モチーフこそ違うが、『花嫁の花婿への愛を奪い取る』という点が共通している戦隊怪人で、作中では『戦隊側で怪人をおびき寄せる為に結婚式を結婚式を中断し、戦隊メンバーによる偽の結婚式でおびき寄せようとした』という点も共通する。
掃除機オルグ、ザクロバキューム、バキュームバンキ、ソウジキロイド、ソウジキシャドー、ソウジキグルマー:21世紀の後輩達。