「トラのお嬢さん~。アイスキューム、ユースキューム、バキューム、好きよ~!」
データ
概要
キタネイダスが「掃除機」をモデルとして製作した害気目蛮機獣。
全身が掃除機のパーツで構成された姿を持ち、掃除機のノズルを頭頂と右腕に装備している。口癖は「ズズー、ズイズイズッコロバシー」、「バキキキ」、「~なキューム」等。
上記の「ズズズ、ズイズイズッコロバシ」の掛け声と共に右腕から強力な吸気を発し、狙った物を吸い込んでしまう。その吸引力は巨大化すると更に磨きが掛かり、エンジンオーやガンバルオーすら吸引してしまう程。
そして吸引した物は胸部にある「ダストパック」と呼ばれる容器に収納され、この中に吸引した物体やパワー(※弾丸等)を逆噴射させて撃ち出す事も出来る。
このダストパックは能力の要であると共に弱点でも有り、もしうっかり相手に奪われる事が有れば、当然吸引した物を丸ごと奪い返される恐れがある為、小まめにダストパックを交換しなければならない。
劇中では新たに登場したゴーオンウイングス打倒の為に行動した。
活躍
「新顔のゴーオンウイングスを倒すには、彼等が油断している日常生活を狙えば良い」と言うキタネイダスの命を受け、2人の不意打ちを画策する。
手始めにランニングをしていた兄の大翔に襲い掛かろうとするが、事前に気配を感じ取っていた彼の返り討ちに遭って失敗。
今度はトレーニングに夢中で無心になった大翔が無防備になった所を狙うも、結局は変身したゴールドのロケットダガーの斬撃とバーニングダガーによる返り討ちに遭ってまたも撤退する。
ヘルガイユ宮殿に帰還後、「ゴーオンゴールドこと須塔大翔には油断も隙も無い」とキタネイダスに報告すると、彼の命により標的を妹であるゴーオンシルバーこと須塔美羽に変更する。
今度は美羽をターゲットに定めて後ろから密かに追跡。だが彼女も馬鹿ではなく既に気付かれていた為、謝る振りをして油断を誘い、持ち前の吸引ノズルでウイングトリガーとチェンジソウルを吸い込む。
吸い寄せた美羽を気絶させた所へ走輔が駆け付けると、「美羽を返して欲しければ、ゴールドに黒金山に来るように伝言しろ」と言って彼女を拉致したまま撤退する。
その後、黒金山で美羽を人質にゴールドを蛮機兵ウガッツと共に待ち、駆け付けたゴールドに変身アイテムを渡すように要求する。
変身を解除した大翔は「ウイングトリガーを渡しても美羽を返す筈がない」と見破るが、身代わりを買って出た走輔はゴーフォンとチェンジソウルを差し出し、それらを奪い取ると同時に彼を足蹴にして痛め付ける(当然、バキュームバンキは走輔の言う『俺を人質にする替わりに美羽を開放しろ』という要求を聞き入れることもなかった)。そして大翔にも変身アイテムを渡す様に要求するが、走輔に縋り付かれている隙にゴールドは美羽を救出する。
尚も変身出来ない走輔を容赦なく攻撃するバキュームバンキだったが、岩で殴り掛かった彼に体内のダストパックを奪われてしまう。
その中に入っている変身アイテムも取り返され、そのまま走輔と美羽が変身した為に形勢は逆転。レッドとシルバーを吸い込もうとするも返り討ちに遭い、ライトニングダガーとサーベルストレートに怯んだ所へレッドのマンタンガンとゴーオンウイングスのウイングブースターによるゴーオンキャノンボールの同時攻撃を受け敗北。
直後にビックリウムエナジーによって産業革命を起こして巨大化すると、巨大戦ではエンジンオーのゴーオンソードとガンバルオーが放つガンパードガンの弾丸を吸い込み、更に2体すら吸い込もうとする。
だがトリプターとジェットラスの攻撃で阻止され、エンジンオーがトリプターとジェットラスを炎神武装したエンジンオージェットリプターに為す術もなく、最期はジェットリブルズアイを喰らい上記の台詞と共に爆散した。
余談
モチーフとなった「掃除機」は、ゴミやホコリを吸引して掃除する道具である。一見すると汚い環境を好むガイアークらしからぬモチーフの蛮機獣であるが、ゴーオンジャーに的を絞った作戦を実行して「邪魔者を掃除する」という役回りを担った点はある意味モチーフ寄りかもしれない。そして、その点は後に登場するある高官にも通じるものであった。
断末魔で放った上記の台詞の元ネタは、榊原郁恵が歌う「夏のお嬢さん」の「アイスクリーム、ユースクリーム」と言うフレーズ。
声を演じた松野氏は昨年の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』では臨獣クレーン拳ルーツの声を演じており、翌年の『侍戦隊シンケンジャー』でもスナススリの声を担当する事となる。
ボンパー役の中川亜紀子女史とは金田一少年の事件簿で共演しているが、残念ながら劇中で特に絡みは無し。
ウェイター役でゲスト出演した三上哲氏は後に『動物戦隊ジュウオウジャー』にオモテウリャー役で出演することとなる。
関連タグ
掃除機関連
ソウジキロイド、ソウジキシャドー、ソウジキグルマー:後年登場する掃除機繋がりの後輩達。
カワズガミ:『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場した掃除機繋がりの先輩。
ザクロバキューム:同じく『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場した掃除機繋がりの先輩だが、こちらは若さを吸い取る。
掃除機オルグ:『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場した掃除機繋がりの大先輩。
その他
時計オルグ:『百獣戦隊ガオレンジャー』の怪人で、中の人と登場話和が第18話繋がり。
ドーラキルケ、フタガワラ、ザキュラ:戦隊側のアイテムを体内に吸い込んだor飲み込んだ繋がりの戦隊怪人たち。
以下、マニアックな趣向の記述につき閲覧注意
語り継がれるヒロピン
身体が空中に浮き上がるほどの勢いで吸い寄せられて捕まってしまった美羽だが、そのシーンをよく見てみるとバキュームバンキの吸引口は見事に彼女の胸に吸い付いておりその後悶え苦しんだ挙げ句悲鳴を上げて気絶している
口は口でも掃除機の吸引口だが少なくとも2023年現在戦隊ヒロインの胸を吸って敗北させた怪人はバキュームバンキだけであり、同じく怪人に胸を吸われて敗北した戦隊ヒロインも美羽だけである。
その後の大翔に対しての人質にされるシーンでも鎖で上下をきつく縛られて膨張した胸や猿轡として噛まされた布と服装も相まって特にふくよかだった登場初期の美羽の身体が強調されたなんとも目のやり場に困る場面が続く上に、周りを囲んでいたウガッツが彼女の顔に突きつけた武器の形状が完全にこれなのも余計に拍車をかけている。
そんな特撮ヒロピンの歴史に残る伝説を短時間でいくつも遺したバキュームバンキだが美羽を危機に陥れた蛮機獣達の中でも同じく伝説的ヒロピンを生み出したこいつのような絶望的なまでの強さと異質さがあるわけでもなく、歪んだ心を持った少年に協力して危うく日曜朝に放送できない状況を引き起こしかけたこいつみたいな見かけと語尾でわかる卑猥さがあるわけでもない
彼も含めて蛮機獣は基本的にコミカルな性格をしていることから考えてもかなり真面目な方であり真剣に命令を遂行するために行動していただけなため、美羽に対しての行った一連の行動に対してバキュームバンキ自身のキャラクターが語られることは殆どない。
もう一つの関連タグ
ダイヤール:服の下から上記と同じヒロインの胸に進行した怪人
風船忍者ゴムビ・ローン:ヒロインの胸を超乳にした挙げ句、風船にした怪人