ザキュラ
ざきゅら
ザンギャックの行動隊長。全身に左右でオレンジと緑と言う具合に色が違う触手を生やした巨大な頭部を持ち、四肢も左右非対称で同じ色をしている。だがその最大の特徴は、やはり宇宙人としてのアイデンティティとも言うべき特大胃袋を秘めた頭部の巨大な口であり、持ち前の特大胃袋をインサーンの手で強化し、「無限胃袋」を取り付ける改造手術を施されている。
これにより、あらゆる食べ物を好き嫌いなくブラックホールのように吸引し、自身のエネルギーとする事が可能となり、更に食べた物を自在に吐き出し、銃弾の様に発射して相手を攻撃する事も出来る(※但し、流石に毒は駄目なのか本人も「フグだけは食えない」と発言している)。
劇中ではこの無限胃袋の中に地球上の全ての食べ物を吸い込んでの兵糧攻めにより、地球人の降伏を目論んだ。
次なる侵略作戦の為にバリゾーグに招集されると、幹部達の目の前でワルズ・ギルの食事を全て吸い込むと言うデモンストレーションを披露。「食料吸引兵糧攻め作戦」を立案し、その為に出撃する(※直前にワルズから「さっきの食事を返せ!せめてメロンだけでも……」と抗議されたが)。
改めて任務の為に地球に降り立つと、持ち前の能力でスーパーの食材を次々に吸い込み始める。
その場に買い出しで居合わせたルカ、ハカセ、鎧の3人と交戦となり、吸収した食べ物を吐き出し応戦。その直撃を受けたシルバーはその拍子にゴーカイセルラーを落としてしまい、そのままザキュラは「おっと勿体無い。もう一度!」と、吐き出した食べ物を再吸収すると同時にゴーカイセルラーも一緒に飲み込んで撤退してしまう。
鈍重そうな見かけの割には動きが素早い上に逃げ足も速く、その後も畑や魚屋、パン屋や回転寿司屋などに現れては食べ物を吸収し、駆け付けたゴーカイジャーから逃走を続けるザキュラ。
その後、亮の経営する餃子屋が出店をしていたバザーに偶然出現すると、人々を襲っては食べ物を吸い込んで行く。変身出来ず戦えない己の無力さに苦虫を噛み潰す鎧だが、変身出来なくても敢然と立ち向かうその姿に亮はフッと微笑み加勢。得意の拳法で颯爽とゴーミンを蹴散らして行く。
亮「転身出来なくなった俺は、世界を救う事は出来ないかも知れない。だが…目の前の敵を見逃す程、俺は歳をとっちゃいないぜ!」
そして着ていた法被を脱ぎ捨てて高らかに名乗りを上げる。
「リュウレンジャー!天火星・亮!!」
変身出来ずとも生身で立ち向かう2人だが、ザキュラは逆に2人を返り討ちにし、更に「良し、止めだ!」とスゴーミンを嗾けようとする。
すると其処へ駆け付けたゴーカイジャーがゲキレンジャーへ豪快チェンジして加勢。腹部への集中攻撃と激気注入を喰らいザキュラは遂に今まで飲み込んだ物を全て吐き出した。
ゴーカイセルラーも吐き出した為にそのまま鎧のシルバーへの変身を許してしまい、そのまま6人が豪快チェンジしたダイレンジャーに圧倒され、ライジングストライクを受け敗北。
直後に旗艦ギガントホースから放たれた巨大化ビームをスゴーミンと共に浴びて巨大化すると、
ザキュラはスゴーミンを率いてゴーカイオーと豪獣神を羽交い絞めにして圧倒するが、亮の言葉を受けてゴーカイジャーはダイレンジャーの大いなる力を発動。これによって繰り出される合体必殺技「ゴーカイ豪獣気力ボンバー」でスゴーミンを全滅させられると、最期は風雷丸の必殺奥義・乱れ桜飲み込まされ、体内を切り刻まれて爆散した。
モチーフはイソギンチャクとジョーカー(ダークナイト版)。名前の由来は掃除機の英訳である『バキューム』とドラキュラ。
その能力と見た目のインパクトさからか、てれびくん2012年1月号の『宇宙ゴーカイ新聞・ザンギャックおもしろ怪人ベスト10!!』では第9位にランクインした。
声を演じた龍田氏は5年前の『轟轟戦隊ボウケンジャー』でも似た能力を持った怪人であるカワズガミの声を担当している他、TVアニメ『ザ・バットマン』にてザキュラのモチーフの一つであるジョーカー役を担当している。また、3年後の『烈車戦隊トッキュウジャー』にてボセキシャドーの声を担当した。
ゴキラーギン、ドーラキルケ:大食いな戦隊怪人の先輩。ストーリー自体がギャグ回なのも共通。
バラハングリー:『超力戦隊オーレンジャー』に登場した怪人で、方法は違えど地球の食物を奪って人類に飢餓の苦しみを齎す作戦を実行した。
フタガワラ:2年前に登場した怪人で、こちらも大食い&ヒーローの変身アイテムを食べた繋がり。
カービィ:一頭身で吸い込んで食べる食いしん坊キャラ繋がり。ちなみに、TVアニメ版は声の人の代表作でもある。
バキューモン:こちらも大食いなウルトラ怪獣。但しこちらの大食いは惑星規模。
TVオバケてれもんじゃ:声とシルエットが酷似している愛敬あるモンスター。