概要
宇宙帝国ザンギャックの科学者で幹部の紅一点。肩書きは「開発技官」。
武器開発や行動隊長の改造・巨大化を担当している。
火山の噴火の誘発や透明化能力など、強化改造の技術力は確かに高い。しかし隊長が任務失敗すると、その失敗を隊長に責任転嫁する節がある。また作戦失敗でおめおめ戻って来た行動隊長を追放するなど、それなりの権限を持っているようである。
出身は恐らく地球とそれほど変わらない気候の星と思われる。学生の頃の同級生に行動隊長ジェラシットがいる。
ワルズ・ギルには基本忠実だが、裏ではその器の小ささを見下している。ギルに巨大化を横取りされて不満を口にしたり、彼が患った風邪が伝染してダウンするなど彼にまつわることで酷い目にあったことも。しかし、内心見下していたことはワルズ本人に気付かれており(ただ、直接の鬱憤の矛先が父親から任命されたダマラスに向けられおり、彼女は普段から媚びているためか、あまり怒りをぶつけられることはなかった)、また彼が戦死した時には絶句してしまっていた。
気に入った男性に惚れ込むなど女性らしい一面もある。基本は艦内勤務だが、行動隊長の信号無視を注意した陣内恭介に惚れ込み地球に降下、ひどい公私混同ぶりで敵味方問わず周囲を振り回した事もある。
ダマラスの事は様付けで呼んでおり、尊敬の念を抱いている。そのため、第41話で彼が皇帝親衛隊員の2人によって拘束された時は必死に許しを請い、その甲斐あってか第42話では拘束から解放させることに成功した。
第43話でダマラスが戦死したことにより、第1話からの面子で最後の生き残りとなったが、第49話で本格的に地球再総攻撃の準備に入るにあたり、彼女自身もワルズ・ギルを守り切る事ができなかった責任を親衛隊隊員のダイランドーから改めて指摘され、さらには皇帝のアクドス・ギルからも「手柄を上げるなら今のうちだぞ?」と、このままでは自身の立場も危うい事を暗示されてしまう。
これに焦り、出世コースに返り咲くため、自ら製作した決戦機グレートインサーンに乗り込むも大いなる力を全て手に入れたゴーカイジャーの前に敗れ去る。
最後まで自分の手柄や功名に固執し、今際の際にはアクドスに追いすがるように呼び叫びながら戦死したインサーンだったが、当のアクドス本人やダイランドーからは、地球総攻撃の為の艦隊をザンギャック本星から呼び寄せる為の時間稼ぎの為の捨て駒にしか思われていなかった。
外見
緑色の体色で、肩に機械状の突起がある。
頭部に2本の異なる長さの角(右の方が長い)とコード状の髪が生えている。眼の部分はゴーグル状になっているが、よく見ると眼も確認できる。
学生時代は何故かセーラー服を着用していた。
戦闘能力
技官である為、バリゾーグに比べ、直接参戦する機会も少ないが、戦闘では先端がビームのムチや工具に自在に変形する銃・「オペレーションマグナム」でゴーカイイエロー&ゴーカイピンクの現役戦隊ヒロインとコラボ相手のハリケンブルーの女性戦士3名と渡り合い、電撃攻撃で苦しめるだけの戦闘能力を見せている。
また、行動隊長だけでなく、自身の肉体にも強化改造を施しており、様々な有毒液を含んだシリンダー内蔵ミサイルを撃ち出す「ショルダーカタパルト」を両肩に取り付けたり、いつでもどこでも開発作業が行えるように自身の爪を工具状の「メスネイル」に改造している。とはいえ、劇中にて風邪をひいていたことから、有機要素もそれなりに残っている模様。
余談
インサーンは序盤から登場したザンギャックの幹部で最も長きに渡って登場しているため、ザンギャックの幹部の中で唯一ゴーカイジャーが主役の映画に3作品共出演している。
演じる井上女史は本作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、次の出演は12年後の『王様戦隊キングオージャー』のネフィラ役となる。
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