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てれびくん

てれびくん

小学館の子供向け雑誌。キャッチコピーは【日本一のヒーロー雑誌!】男児(幼稚園児~小学生低学年)が対象となっている。
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曖昧さ回避


解説

1976年5月号創刊。創刊当初は『週刊少年サンデー』、小学館の学習雑誌で掲載されていた作品や講談社の雑誌に掲載されていなかった作品を主に連載。漫画関連はコロコロコミックで連載される作者陣が連なっていた。

嘗ては、徳間書店の『テレビランド』や秋田書店の『冒険王→TVアニメマガジン』も存在しており、ライバルとしてしのぎを削っていた。現在、児童向けテレビ情報誌は、『テレビマガジン』(テレマガ、講談社)と本誌のみである(正確にはテレビランドの後続であるハイパーホビーがあったが、二誌とは趣が異なる雑誌なので含まれない)。


スーパー戦隊シリーズロボットコメディ円谷プロ作品、タイムボカンシリーズ、東映本社制作のロボットアニメ、藤子不二雄まんが、読売ジャイアンツ関連記事が初期のメインだった。

1978年になるとテレビ特撮の低迷期となり、打開策に四苦八苦する他の競合誌を尻目に上述のラインナップで持ちこたえており、リバイバルブームの影響を受けてウルトラシリーズの特集記事やコミカライズ作品を活発的に掲載。

1980年代前半は『超時空要塞マクロス』などの超時空シリーズのアニメ、ホビー、後半はファミコンなどのテレビゲームをメインに取り上げていた。『仮面ライダーシリーズ』の掲載は、1987年に『仮面ライダーBLACK』の原作漫画となる「仮面ライダーBlack」が『週刊少年サンデー』での連載と同時期に開始され、以降の作品は全て掲載している。


80年代ではガンダム関連の情報が掲載されていたが、とある事情で一時権利を手放すこととなり、ガンダムのガの字も出ない状態が続いていた。しかし2011年9月号から『機動戦士ガンダムAGE』とアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』が、『ガンダムAGE』掲載終了後も『トライエイジ』は2013年3月号まで掲載されている。それ以降もガンダム関連の記事が断続的ではあるものの掲載されてはいる。『ガンダムSEEDシリーズ』に関しても放送当時は掲載されなかったが、劇場版である『SEEDFREEDOM』掲載を皮切りに紹介されている。


トランスフォーマーに関してはビーストウォーズ以降は掲載しており、トランスフォーマーGO!では侍編を担当している(それ以前にも玩具広告は掲載してはいた)。しかし年が経つにつれ掲載枠が少なくなり、最終的には広告すら掲載されなくなる。現在ではてれびくんでのトランスフォーマーは半ば忘れられた存在と化しているが、たまに書籍関連のリリースや本誌で玩具情報を載せているので完全に無くなったわけではなく、2023年の映画『ビースト覚醒』も1ページながら掲載された。


80年代でもプラモデルやゲームなどの記事が掲載されていたが、90年代からホビー関連の記事が増え、現在では専用コーナーを設置し積極的に掲載を行っている。『ポケットモンスター』などのアニメ、ゲームや『メタルファイトベイブレード』、『データカードダス』『トミカ・プラレールハイパーシリーズ』などの玩具を幅広く取り上げている。


バンダイビジュアル(バンダイナムコアーツ)の『ウルトラシリーズ』のDVD商品の解説書の製作やバンダイボーイズトイパークと魂ウェブのホームページ製作協力やバンダイの玩具の商品開発や21世紀以降の『ウルトラシリーズ』劇場版の制作や東映特撮作品、ウルトラマン関連の映画公式パンフレット製作にも関わる(対するテレマガは製作協力レベルに留まっている様子)。


テレマガはハイターゲットの深夜アニメを掲載するケースがあるが、てれびくんではそれを避けている。それは本誌があくまで児童の雑誌であることと、いくら人気番組でも深夜番組を掲載する場ではない、という考えから来ている(掲載権利があるものでも同様。ただしSSSS.GRIDMANなどの例外はある)。特撮やバラエティに関しては一部掲載してはいるが、最近ではドゲンジャーズなどのローカルヒーロー程度に留まる。


付録についてはペーパークラフトものが多いが、特撮作品のDXなりきり玩具対応の玩具付録を付けることがある。また、DVDやデータカードダスのプロモカードも付録に付ける。(例としてハイパーバトルビデオなど)

なお、玩具付録を付けているのは、てれびくんをはじめとする小学館の児童誌のみ。競合誌のテレマガは玩具付録を出していたが、現在は未彩色PVCフィギュアなどのチープトイになっている(それでも最近はトランスフォーマー関連の変形玩具を付録にしてはいるが)。

2000年代初頭には応募者全員サービスの販促としてドラマCDが付録になる事もあった(ガオレンジャーからアバレンジャーまで)。


だが、2017年度版以降の厚みが2000年度版よりも更に薄くなり、紙面の上質化による原料価格と上記のコラボ連動企画のトイ付きにより、当初は500円でお釣りが来る値段が、最低800円以上に跳ね上がる。その影響というわけではないが2021年5月号から電子書籍版てれびくんが創刊。一部の掲載作品の変更や紙版にはない記事や特集が掲載されているが、一部の付録や内容の変更もしくは削除、応募者全員サービスがないなど、紙版とは大きく異なるところは多い。


資料性の高い公式ムック(後述)を展開している児童誌だが、スチールの切り抜きやイラストを用いて公式設定に囚われない超展開記事を作り上げたり(※1)、色違いの「ライダーヒーローシリーズ」(※2)を懸賞品にしたりと少年たちのロマンをくすぐる企画には定評がある。


(※1)一例として『てれびくん 2007年1月号』では仮面ライダーダークカブトを題材にした「カブト対ダークカブト 超時空3大バトル」という記事が存在するが、これと連動する形で付録には「ダークカブトリアルフィギュア」と本誌オリジナル技のエフェクトパーツ「ダークカブトファイヤーホイール」が付いている。

(※2)アルティメットフォームを思わせる「エクシードギルスブラックバージョン」、リュウガを思わせる「龍騎ブラックサバイブ」(2003年2月号)、通常形態準拠の「仮面ライダーブレイドキングフォーム シルバーバージョン」(2005年1月号)、ダークカブトを思わせる「仮面ライダーカブトハイパーフォーム ブラックバージョン」(2007年1月号)、キバフォームとダークキバを合わせたような「仮面ライダーキバエンペラーフォーム レッドバージョン」(2009年1月号)などなど中々にナイスなカラーリングのものが多い。


仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズの情報を本編テレビ放映に先駆けて掲載する媒体の一つであり成人のファンからも重宝されているが、発売日前や発売間もない時期に誌面を撮影してネットにあげる者が後を絶たない。これはネタバレ、早バレ問題を有するだけでなく、新情報という雑誌の商品価値を損なう行為であり、制作側を悩ませている。2020年7月末、てれびくん公式ツイッターアカウントは、編集部からのメッセージとして、記事を無許可転載することは違法行為であり差し止めや刑事罰の対象にもなる事を明示した警告ツイートを掲載した(参考)。同時期にテレマガでも警告ツイートは出しているが、てれびくんのものと比べると若干ソフトな文章となっている。


超全集

てれびくんの別冊ムック本。正式名称は『てれびくんデラックス愛蔵版/超全集』と言う(アニメ関連は『超全書』として発売していた)。特撮作品などを一冊に網羅した書籍で、出演者へのインタビューや超全集で初めて明かされる情報の多さから本来は児童向け書籍にあるにもかかわらず、児童向け書籍の枠に取らわれない幅広い層に向けたディープな内容に定評がある。今でこそ、大抵番組の終了後に発売される事が多いが、平成1期の仮面ライダーシリーズとデカレンジャーからボウケンジャーまでの超全集は上下巻に分かれて販売された

(なお、鎧武外伝ドライブサーガ仮面ライダーマッハ・仮面ライダーハートなど超全集発売時点で発表されていない作品は基本的にカバーされていない。玩具限定またはゲーム作品に登場するフォームやアイテムが取り上げられているかどうかについても超全集によってまちまちである)。


スーパー戦隊シリーズはジェットマン以降、1シリーズも途切れずに超全集が世に送り出されている(それをフォローする形で『ファイブマン』までの戦隊をまとめた超全集も発売されている)が、侍戦隊シンケンジャー以降のスーパー戦隊シリーズ超全集はVシネマに同梱される形でしか入手できない為、入手難易度が若干高い(ゴーカイジャーのみVシネマが発売されなかったためテレビシリーズ最終巻に同梱されている)。

ルパパト』は通販限定ではあるものの単独での発売が復活、ただし特別セットでの販売で価格も1万以上するものとなった(ちなみに通常版は未だに発売していない)。続くリュウソウジャーは諸事情で放送終了から1年半経過した時点での発売のため、およそ10年ぶりに一般発売の運びとなった。そのためキラメイジャー以降も一般発売に戻ることに。


超全集初の試みとして、2017年放送の仮面ライダーエグゼイドの超全集が発売した際には通常版とノックアウトファイター2ガシャットとその他豪華付録が同梱されたハイパームテキBOX版の二種類が販売された。(それ以降も通常版と特別版の二本立てでのリリースは続いている)

もちろんシンさんを始めとしたネオライダーの超全集も存在しているものの、意外にも超全集が出版されずに終わった作品が数作ある。ライダーシリーズやウルトラシリーズが特に顕著で、特にライダーは掲載権を取得しているにもかかわらず出版されなかったものも存在していた。

そのためなのか、レガシーてれびくんさん公式サイト完成記念として、平成仮面ライダーの超全集を集約した『平成仮面ライダー超全集BOXⅠ』の発売が決定し、今まで発売されていなかった仮面ライダーオーズ超全集も収録される事となった。この事をみて、同じく発売されていない響鬼も超全集になるのでは?という声も挙がっている(2019年現在では超全集BOXⅡの発売は未定)。ウルトラシリーズに関しても超全集ではないものの、未掲載作品を補完するムックは発売されている(後述も参照)。


一方で円谷の特撮『電光超人グリッドマン』の超全集(初版は1994年発売)が、『魔王の逆襲』関連の記事を追加されるかたちで続編の『SSSS.GRIDMAN』超全集とのセットで再販することとなった。25年の時を超えての改定再販は異例といえ、しかも一般販売ということもあり発売前に品切れになるところもあった。グリッドマン関連のムックは完結編『グリッドマンユニバース』まで刊行された。

しかしそれだけでは終わらなかった。なんと放送当時ライバル誌であるテレマガで掲載されていた「トランスフォーマー」の超全集が通販限定で発売することが決定したのだ。内容はいわゆる「G1」世代の作品を中心に構成され、ストーリーやキャラクター、TFの世界観の説明などかなり踏み込んだものとなり、当時の玩具やテレマガの特集に関わったスタッフのインタビューも掲載される、とのこと。同梱される特典もかなりのものとなる模様・・・だったのだが

その影響というわけではないが、「シンカリオン」の超全集もクラウドファンディング企画で発売。こちらもアニメに関わったスタッフや玩具開発者のインタビューを掲載し、これでしか手に入らないCG設定集や、アズサの運転士ポスター、月山家ジオラマ、新規パッケージの500 TYPE EVAが改良型クロス合体用ホールドや専用shinkaを付属する。


超全集以外のてれびくんデラックスもガチ勢を唸らせる程の編集方針で、例えば「ウルトラマン全戦士超ファイル」の改訂版ではマティアアンドロアレスといったボイスドラマ限定戦士の他、アニメーター見本市版に登場したメロスやゲーム限定フォーム、ショー限定戦士果てはウルトラマンスーツまで事細かに記載されていた。


一部の超全集は電子書籍化しており、現在では入手困難となっているものも限定的ながら入手することが可能。


余談だが、小学館以外の出版社にも『超全集』と冠されているものがある。ドラゴンボール超全集集英社発行)がそれで、小学館が編集を協力している、とのこと(そもそも集英社は小学館同様一ツ橋グループであるため、出版社としての縁がある)。


現在の掲載作品(2024年3月現在)

※太字:メイン掲載

竹村よしひこ 次回予告初代担当

玉井たけし 次号予告2代目

西田真基 次号予告を担当していた漫画家。 1994年2月号~。

嵩瀬ひろし 投稿コーナーを担当していた漫画家。2001年4月号~。前任者はむさしのあつし


ほか。


過去の掲載作品

※☆は漫画連載込

※〇は講談社の雑誌にも掲載

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代

2010年代

2020年代


連載漫画


余談

  • 一時期はドラゴンボール改デジモンセイバーズといった集英社関連作品が掲載されていた(集英社関連作品は競合誌のテレビマガジンで掲載される事もある。集英社は小学館の「分家」といえる存在ではあるが、他社との交流も頻繁に行っている出版社でもある)。他誌の作品を掲載するケースは小学館の雑誌でも多く、中にはライバルである講談社に掲載していた作品を取り扱ったこともあった。
  • ちょっと変わったところでは、ドリフのセミオフィシャルコミックス(出演番組とのタイアップ)や、本来は読売新聞の連載である「コボちゃん」が掲載されたことがある。無論後者はテレビアニメ化されたからではあるが。
  • てれびくんのギャグ漫画 - タイトル不詳、主に90年代。「現在の水準には及ばないものの、あれは一体…。今はプレミア価格だが、そんなに高くはない。通販で買おう!」(公式が病気より転載)

以下はデザインコンテストで採用され劇中に登場したもの。

過去の連載作品について


関連タグ

小学館

トクサツガガガ - 特撮オタクを主役とした小学館の漫画。原作中本誌が実名で登場するも、ドラマ版では放送しているテレビ局の関係上「テレビきっず」に差し替えられた。


外部リンク

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