概要
1976年10月から1977年3月(または4月)にかけて、NET系列局(ただし一部系列局除く)のほかTBS系列局・日本テレビ系列局各約2局ずつ、フジテレビ系列局約5局にて放送された、永井豪&石川賢原作、円谷プロ製作の特撮番組。
プロレスをテーマにしたヒーロー番組だが、なんとこの番組では戦闘のクライマックスがセル画アニメである。
実写ドラマとアニメーションを融合した新ジャンル「ドラマメーション」を謳った画期的な作品であった。
あらすじ
悪のレスラー軍団を率いてスポーツ界壊滅を目論むプロレス団体「ブラックミスト」の卑劣なプロレスで、兄を殺されたプロレスラー・鷹羽俊。
俊は兄を失ったショックで現役を引退するが、古代アステカの格闘術を得て1年後に現役に返り咲く。
ブラックミストを撃ち滅ぼすため、プロレスの星・アステカイザーとなった俊は、ブラックミストの送り込むサイボーグレスラーを次々に倒していくのだった…。
各話リスト
No. | サブタイトル | 登場サイボーグ格闘士など |
---|---|---|
1 | かがやけ!アステカの星 | 鮮血のヘル、ブラディ・ホーネット |
2 | 恐怖のサイボーグ格闘士 | デビル・スパイダー、ブラディ・ホーネット |
3 | アステカイザーは俺だ!! | デビル・スパイダー |
4 | 出た!必殺技カイザークラッシャー | デビル・スパイダー |
5 | 誘拐魔ブラック・ミストの恐怖 | アイアン・バスター |
6 | 少年よ見よ!アステカイザーの闘志を | アイアン・バスター |
7 | おそるべき敵 怪奇魔人サタン・デモン | バズソー・オルテガ |
8 | チャンピオンへの道 | バズソー・オルテガ |
9 | とどけ!この哀しき祈り | ブルー・バイソン、ブラック・コブラ |
10 | 危うし!アステカイザー | レッド・ファイア、ブルー・バイソン |
11 | 栄光へのチャレンジャー!! | アラビアン・ウルフ |
12 | 魔のリングに挑め!! | アラビアン・ウルフ |
13 | 二人のアステカイザー | バルカン・ナイト、にせアステカイザー |
14 | アステカイザーの正体を見た!? | バルカン・ナイト |
15 | アステカイザーよ!いつの日か君とリングで! | ダーク・グラジエーター |
16 | 兄弟仁義だ!アステカイザー | ダーク・アステカイザー、ダーク・グラジエーター |
17 | 謎のレスラー"キル"の秘密 | キル・ブラッド、コース・デグラー |
18 | 危機一髪!悪魔の足攻めアイアン・クロー | コース・デグラー |
19 | ぼくのお父さんはアステカイザーだ! | クライム・バリアン |
20 | 殺人レスラーの涙 | クライム・バリアン |
21 | 奪われたアステカの星! | グロ―サル・ヒル |
22 | アマゾンの猛魚パオラの毒 | グローサル・ヒル |
23 | 切り裂かれたファイティング・スーツ | ジェセル・ハンター |
24 | 零下700度の恐怖 | ジェセル・ハンター |
25 | サタン・デモンの逆襲 | ギャリソン・スネーク |
26 | 鷹よ!栄光のリングへ羽ばたけ | ルアー |
余談
永井豪と言えばマジンガーZやデビルマンなどの原作者であることは特に有名で東映のアニメ会社に参加し様々なアニメ作品を手掛けてきたが円谷プロに参加するのは初である。
制作こそ円谷プロだが、原作が永井豪と石川賢なのでキャラクターそのものの著作権は後者にあるようで、真マジンガーZEROにも本作のキーアイテムである「アステカの星」やアステカイザー本人が出演している。
また『デビルマン対ゲッターロボ』のラストでも「次はアステカイザーと共演だ!」という台詞がラストに登場している。
関連項目
バンパイヤ 恐竜探険隊ボーンフリー 恐竜大戦争アイゼンボーグ
新日本プロレス:全面協力。当時在籍していたアントニオ猪木、ミスター高橋(レフェリー)、倍賞鉄夫(リングアナウンサー)が第1話で本人役で出演。佐山聡と荒川真(のちのドン荒川)が役名を変えて度々出演。他にジョージ高野・木戸修・藤原喜明・山本小鉄・小林邦昭・大城大五郎も出演している。
まんがはじめて物語シリーズ:昭和50年代から平成初期にかけてTBSで放送されていた子供番組で、シリーズが全5作も作られた。此方も「実写とアニメの融合」繋がりで、アニメパートへの移行は呪文やアイテムを使っていた。
アイカツプラネット!:45年後に現れた実写とアニメを融合した作品。「ミラーイン」という用語が「カイザーイン」と似ており、またタイトルにプラネット=惑「星」を含むところまで共通していたりする。
恐竜探険隊ボーンフリー、恐竜大戦争アイゼンボーグ、SSSS.GRIDMAN:同じく実写とアニメを融合させた円谷作品