生物彗星WOO
せいぶつすいせいうー
2006年4月9日から8月13日までNHKデジタル衛星ハイビジョンで放送された特撮テレビ番組。全13話。
円谷英二らが『ウルトラマン』以前に企画していたテレビシリーズ案『WOO』を原案としており、物語は不定形の宇宙人が活躍するというもので、円谷プロダクション最初のテレビドラマとしてフジテレビに持ちこんだ予定だったが、予算や技術的な問題から中止になった。
しかし、円谷プロダクションが、新たなウルトラマン像の開拓を目指して製作した企画『ULTRA N PROJECT(ウルトラ エヌ プロジェクト)』の進行により、「生物彗星WOO」として放送する事になった
また、重苦しいドラマ展開や残虐描写などが本作の特徴だが、主人公たちのコミカルな展開やアイ吉と怪獣の可笑しな戦いなど、多少コミカルな描写も少なからず存在する。
ある日、地球に正体不明の彗星が接近して来た。
調査の為、宇宙探査機「とらざめ」が向かったが、直後、彗星は突然謎の大爆発を起こし、彗星の破片が全世界に降り注いだ。
その頃、中学生の少女・神代アイは、丘の上の公園で彗星の破片を拾い、家に持ち帰る。その夜、その破片からは謎の生物・WoOが誕生した。
翌朝アイは学校へ行くが、アメーバのような謎の怪獣が学校の生徒達を次々と捕食し、幼馴染の山南 マドカも犠牲になった。
絶体絶命の危機に陥るアイを守ろうとWoOが巨大化し、怪獣を撃破したが、WoOを危険な生物と見なして捕らえようとする防衛隊から、アイはWoOと共に逃げることになり、長い逃走生活が始まった。
行き先で出会う人々との交流とWoOと次第に心を通わせていく内に成長してきます。
しかし、WoOを巡って数々の思惑や陰謀が水面下に暗躍、さらに怪獣達がWoOを狙って出現した。
そして、明かされる彗星爆発の真相、そして、アイとWoO最大の危機。
アイはWoO、そして地球を守れるか!?。
主要登場人物
神代 アイ(くましろ アイ)
本作のヒロイン。女子中学生で母親と二人暮し。
性格は明るく
多感な時期のせいか人とのコミュニケーションが苦手で、サッカーの試合でもワンマンプレーのために敗戦し、チームメイトからも白い目で見られる事が多い。食べ物の好き嫌いが多く、特に野菜が大嫌いで野菜ジュースにさえあからさまな嫌悪を示すほど。
サッカー部に所属していたが、スタンドプレーが原因で試合に負け、優勝を逃した事で部員達に疎まれ、レギュラーへの道を断たれた上にサッカー部を追放される。その後もいじめを受ける事になった。また、母親の清美は、仕事を優先していたため、家族の仲が冷えていた。そのため、孤立した環境のために人間関係が少ない。そのため、幼馴染であるマドカだけが親友である。
彗星が爆破した後、拾った化石から誕生したWoOと運命的な出会いをする。しかし、中学校がゲルネイクに襲われ、多くの生徒達やマドカを眼前で失い、自身はWoOの力によりただ一人生き残り、防衛隊に保護される。しかし、SWORD本部からアイとWoOをアリゾナ基地に移送することを決定、場合によっては抹殺もやむなしとの命令を下す事をWoOの力で隊員達の会話を偶然聞いてしまい、WoOも自分も殺されると思い、逃亡生活が始まる。
アイが唯一心を許す存在である小太郎に想いを寄せている。
WoO
異星からやってきた生命体で、彗星の爆発後、化石の状態で地球に落下し、公園でアイに拾われた。
二本足で歩くオタマジャクシのような可愛い姿をしており、目で表情を表わしたり、コミカルな動きを見せる。
元木 小太郎(もとき こたろう)
アイの先輩で、高校中退のフリーター。コンビニでアルバイトをしているが、夢は特撮映画監督になる事。アイのことが好きで、アイのためならどこまでも行くという情熱を持っている。
フィギュアを作るのが得意で、アイにアイ吉をプレゼントしたが、これがWoOがアイ吉になる切っ掛けである。
葛城 シオン(かつらぎ シオン)
山南 大輔(やまなみ だいすけ)
防衛隊情報管理室三課の指揮官。マドカの父親で、アイを幼い時の頃から知っており、「おじさん」と呼び慕われていたが、一人娘であるマドカを失った事がきっかけで、仕事一筋の鬼軍人となり、アイとWoOの行方を追う。しかし、任務よりも民間人の救助を優先したり、アイを助ける為に部下のシオンを庇うなど良心的で部下思いな性格で、内心ではアイに対する情が残っており、命令と良心の板挟みに苦しむ。しかし、アイとWoOを巡ってウエーバー参謀の独断専行や横暴な命令に次第に不信感を抱き、ついに独断に動く事になった。
桜庭 賢三(さくらば けんぞう)
雑崎 尚人(さいが なおと)
桐島 隆司(きりしま りゅうじ)
神代 清美(くましろ きよみ)
権田 一郎(ごんだ いちろう)
秋田 譲二(あきた じょうじ)
山南 マドカ(やまなみ マドカ)
永倉 泰三(ながくら たいぞう)
ウエーバー参謀
話数 | サブタイトル | 登場怪獣 | 脚本 | 監督 | 特技監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | あいつが宇宙(そら)から落ちてきた! | ゲルネイク | 江良至 | 大橋守 | 北浦嗣巳 | 2006年4月9日 |
2 | わたし殺される! | ゲルネイク | 江良至 | 大橋守 | 北浦嗣巳 | 4月16日 |
3 | ヒーロー?誕生 | ゲルローブ | 江良至 | 北浦嗣巳 | 北浦嗣巳 | 5月7日 |
4 | WoO、死なないで | ゲルベイロ | 小林雄次 | 北浦嗣巳 | 北浦嗣巳 | 5月14日 |
5 | 迎撃命令 | ゲルバイル | 岡野勇気 | 川崎郷太 | 川崎郷太 | 5月21日 |
6 | さよならWoO | - | 岡野勇気 | 川崎郷太 | 川崎郷太 | 6月11日 |
7 | 新たなる恐怖 | - | 江良至 | 北浦嗣巳 | 北浦嗣巳 | 6月18日 |
8 | わたしの居場所 | - | 江良至 | 大橋守 | 北浦嗣巳 | 6月25日 |
%9 | 追いつめられて | - | 江良至、北浦嗣巳 | 北浦嗣巳 | 北浦嗣巳 | 7月2日 |
10 | ごめんね、小太郎 | ゲルバイルMK | 江良至 | 北浦嗣巳 | 高野敏幸 | 7月9日 |
11 | ラブ・フォー・オール | 総集編 | 江良至、小林雄次、岡野勇気、北浦嗣巳 | 大橋守 | - | 7月16日 |
12 | 最後の戦い | ゲルノイド | 小林雄次 | 北浦嗣巳 | 北浦嗣巳 | 7月23日 |
13 | 未来への絆 | ゲルノイド 生物彗星 | 小林雄次 | 北浦嗣巳 | 北浦嗣巳 | 8月13日 |
少女マンガ月刊誌『りぼん』9月号より加々見絵里によるコミカライズ版が連載された。
少女漫画誌であるため、アイ吉や怪獣等は登場しない。また「アイの両親が健在」「小太郎が高校生」等、設定も大きく異なる。(単行本書き下ろし漫画でも話が違うことをネタにしている。またここでアイ吉が登場した)
ウルトラマンメビウス、仮面ライダーカブト、轟轟戦隊ボウケンジャー、超星艦隊セイザーX、魔弾戦記リュウケンドー、ライオン丸G:本作とほぼ同時期に放映された特撮作品。2006年はある意味最後の特撮黄金期と言えるかもしれない。
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駄文使いのタイガ無印駄文、今回はちょっとしんみり系のお話です。 円谷プロの超マイナーキャラ、生物彗星WoOからWoOがゲスト出演! WoOについてはいつか駄文で登場させたいという思いがありました。 タロウの【ラビドッグ】や【ドックン】みたいに、タイガと交流を する小怪獣みたいなヤツがいてもいいのではないかと思いましたw。 そこで、WoOに白羽の矢が立ったのです。ネットでWoOを調べてると、 WoOの丸っこい通常形態のソフビが無性に欲しくなりますw。金に 余裕ができたら買おうかな?今後はニュージェネ共闘編を書きたい、 そう考えてます。駄文使いの戯れにお付き合いいただけると嬉しい です。2,253文字pixiv小説作品