超星艦隊セイザーX

ちょうせいかんたいせいざーえっくす

超星艦隊セイザーXとは超星神シリーズの作品であり、作中のヒーローである。

概要

2005年10月1日から2006年6月24日まで放送された。

3クール38話と前2作より放送数は少ないが、これは打ち切りではなく当初から決まっていたことである。というのも本作の後に第4作として『超星騎士ライフセイザー』の製作が予定されており、その開始時期を7月にするため、本作は3クール作品として製作されることになったのである。

前2作とは異なり、女性戦士はおらず、地球人戦士は主人公のみ。

また、作風も異なっており、宇宙規模の壮大なスケールかつ重めのSF的な世界観の割には話の内容なコミカルであり、重要な場面のほとんどが安藤家の茶の間で展開されている。

また、シリーズで唯一劇場版が製作され、2005年12月17日に『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』として公開された。

残念ながら玩具売り上げは芳しくなく、第4作の製作はキャンセルされ、本作で超星神シリーズは完結、その代わりに本来深夜枠で放送する予定だったアニメ『おとぎ銃士赤ずきん』を3クール分放送した。『おとぎ銃士』に東宝は直接関わってないものの、赤ずきんたちの殺陣（モーション）シーンに協力する形を取っている。

本作で終了した超星神シリーズだったが、様々な点で特撮界に大きな影響を及ぼしたのは言うまでもない。

あらすじ

西暦2500年、495年前に宇宙海賊デスカルが地球を征服したのをきっかけに宇宙はデスカルの発展組織ネオデスカルに侵略されていった。

それに抵抗する反乱軍は超星艦隊セイザーXをデスカルが地球侵略を開始したばかりの西暦2005年と言う過去に派遣して地球侵略と宇宙支配の決め手となったコスモカプセルの確保をさせると言う作戦に打って出た。

西暦2005年、F1レーサーを目指す安藤拓人は祖父からその存在を聞かされていた宇宙海賊の襲来を目の当たりにし、そして未来人であるセイザーXと共に地球を守る為のコスモカプセル争奪戦に身を投じた。

しかし後にセイザーXの動きを知った未来を支配するネオデスカルまでも動き始めた・・

登場人物

セイザーXと仲間たち

安藤拓人/ライオセイザー

主人公。セイザーXのメンバーの中では唯一の地球人である。

F1レーサーになることが夢であり、幼い頃に祖父に宇宙海賊が襲来する事を聞かされ、変身アイテムの片割れであるストレージリングを所持していた。ライバルであったブレアードとも心を通わせ、共同生活を送るまでに至る(属性が同じ火である為だろうか)。

短剣が収納された大型剣「ライオブレイカー」が武器であり、コスモカプセル「ライオン1」を装填して放つライオファイヤーが必殺技。

別に剣に変形とかはしないし、闇の巨人でもない。

アドルナリー・ミンマーノ・サンノリディク・オプクナールエンダ(ry/イーグルセイザー

ワシ座星系ビオート星出身。本名が長いのでアドと呼ばれている。

真面目で無愛想な性格な為、お調子者な拓人とは度々衝突する事もあるが、誰よりも仲間思いな性格。

実は地球人と先祖を同じくする種族であり、ブレアードらデスカルの種族が地球の先住民族である事を知ってショックを受けるナイーブな面もある。

(この事は宇宙では周知の事実であり、当のブレアードは今さら気にしても仕方ないと語っていた)

片手銃「イーグルブラスター」にコスモカプセル「イーグル2」をセットし、鷲型の突風弾を放つイーグルタイフーンが必殺技。

別に宇宙帝国の所属でもないし、宇宙と心中したがる宇宙人でもない。

ケイン・ルカーノ/ビートルセイザー

ヘラクレス座星系ラディ星の出身。12人兄弟を纏める長男だった事もあり、非常に温厚で心優しい性格。メカニックやカブトムシを好んでいる。

片手斧「ビートホーク」にコスモカプセル「ビートル3」をセットしてカブトムシ型の雷撃波を放つビートルスラッシュが必殺技。

別に鳥の王でもないし、オルフェノクでもない

レミー・フリーデ

拓人のパートナーを務めるライオキャリアーの副官。

アンドロメダ座星系ルーエ星出身となっているが、実は1960年生まれの地球人である。

副官たちの中では唯一変身ヒーローではない。

シャーク隊長(ガイ・バスター)/シャークセイザー

超星艦隊の司令官で、元ネオデスカル所属の科学者。

拓人の祖父である宗次郎とは親友で、アクアルの子孫に当たる。

「シャークバッシュ」という刀剣にコスモカプセル「シャーク4」を装填して放つシャークラッシュが必殺技。

ゴルド/セイザーゴルド

羅針盤座星系スターク星出身で、アドルイーグルの副官。

1日16時間の睡眠を必要とする難儀な体質で、英語混じりの口調で話す。

変身…というより強化パーツを装着することでセイザーゴルドになる。必殺技はコンパスハリケーン。

鋼の勇者ではない。

ツインセイザー・アイン/ツインセイザー・ツバイン

双子座星系バッチ星出身の双子の兄弟で、ビートバイザーの副官。

日常シーンでも正統派デザインのスーツを装着しているが、これは二人の正体がガス状の生命体である為である。性格は丁寧で風呂好き。

パトラ

ゴルドの妻。

カプセイザーG2

トビー

宇宙海賊デスカル

宇宙を渡り多くの惑星で略奪を行う宇宙人の海賊集団。本来の歴史では2005年にコスモカプセルを集めて2006年に大軍団となって地球を制圧、そのまま宇宙を侵略し始めた。

怪人と巨大モンスター恐獣を操る。

実は太古の昔の地球に存在したコスモカプセルを崇めていた生命体でありビオード星人の侵略を受けて、一方が宇宙へ脱出、もう一方が地底に逃れた。

バーダー船長

火将軍ブレアード

水将軍アクアル

風将軍サイクリード

雷将軍サンダーラ

ネオデスカル

ネオデスカル

2500年の未来で宇宙を侵略しているデスカルの子孫である軍団。セイザーXの動きを察知して過去にやってきた。

デスカルよりも強力な怪人や恐獣を率いる。

バレーダ

ガレイド

グローザ

ジャッカル

放送リスト

第一部

話数	サブタイトル	登場キャラクター
1	拓人は燃えているか！	雷海賊ライデッグ
2	燃えろ！グレートライオ	宇宙恐獣レイザース
3	白い旋風！ウインドイーグル！	水海賊アグラーグ　宇宙恐獣ウィンミラー
4	青い稲妻！マグナビート	宇宙恐獣バードレス
5	探検！シャーク4を探せ
6	ぼくたちのヒーロー	風海賊レゼッカー　合成恐獣ビグスタッグ
7	追憶・1960
8	由衣の休日	風海賊サンドストーム　ガダル星人
9	史上最悪の3日間
10	船長の正体	合成恐獣グラプター
11	父、帰る	火海賊バンケーン
12	決戦は空の彼方で	巨大ブレアード
13	聖なる夜に

第二部

話数	サブタイトル	登場キャラクター
14	未来からの敵、ネオデスカル	未来恐獣デスバー
15	危機一髪！シャークセイザー登場	怪人ドルピック
16	超流！シャークリーガー	未来恐獣デスバー
17	追跡者、名はジャッカル	怪人ピアース
18	激震！ドリルアングラー	未来恐獣ネオデスバー
19	装着アド！未来に向かって	怪人リーボルト
20	ケイン、裏切りの刻（とき）！	怪人ゼオリア
21	勝利へのフリーキック
22	脅威の変形！ドリルアングラー	怪人アリゴード
23	ミッションX！艦長を救え	怪人アリゴード
24	第四の将軍	雷将軍サンダーラ
25	変わり始めた歴史	雷将軍サンダーラ　雷神ゴード
26	レミーの涙、G2の心
27	Xデー・戦いの果て	未来暴艦ガレオキング

第三部

話数	サブタイトル	登場キャラクター
28	侵入！新たなる戦力？	怪人ダーゴス
29	異空間からの脱出	未来恐獣ディロス
30	受け継がれる想い	怪人グルナーダ
31	対決！ブレアードVSサイクリード	合成恐獣レイミラード
32	激闘！トリプル・コアブレイバー	メカ巨獣メガリオン　怪人アルティメット
33	信じ合う仲間
34	12個集結！？コスモカプセル
35	明かされるレミーの過去	怪人ディバイダー
36	闇の浸蝕、ダークアルマー	暗黒恐獣ダークゲラン　メカ巨獣量産型メガリオン
37	拓人、闇の中へ	暗黒恐獣ダークゲラン　ブラックライオ
38	友情は時空を超えて・・・	暗黒恐獣ダークゲラン　ブラックライオ

主題歌

OP「超星艦隊セイザーX」

作詞：山田ひろし

作曲：浅田直

編曲：矢野立美

歌：高橋洋樹

ED「ジャンプだ！僕らのセイザーX！！」

作詞：山田ひろし

作曲：小杉保夫

編曲：矢野立美

歌：高橋洋樹

こぼれ話

セイザーX組登場（中の人ネタ）byスルメ王子

イーグルセイザー役の進藤学と、ビートルセイザー役の三浦涼介は、それぞれバリゾーグ役（進藤）、アンク役（三浦）で、2011年に放送された東映の特撮番組に幹部級怪人役として出演し話題を呼んだ。

それから2年後、セイザーゴルド役のロバート・ボールドウィンが東映の特撮番組『獣電戦隊キョウリュウジャー』の番外戦士・キョウリュウシアン／ラミレス役で準レギュラーとして出演した。

2019年に進藤学は東映特撮のOVで再び幹部級怪人役で出演した。

ホンダ公式ホームページのQ&Aコーナーでは、本作で安藤宗二郎が乗っている車についての質問に対し、聞かれてもいないのに 「えっ？宗二郎さんのモデルは・・・・ですか？？？」 などとすっとぼけた回答がされている。

関連イラスト

最愛MY特撮！byハルマキのつむじ

関連タグ

超星神シリーズ

宇宙海賊デスカル ネオデスカル

牙狼、ウルトラマンマックス、魔法戦隊マジレンジャー、仮面ライダー響鬼:本作とほぼ同時期に放映された特撮作品。

超星神グランセイザー→幻星神ジャスティライザー→超星艦隊セイザーX