解説
『論語』為政篇より。
「子曰、温故而知新、可以爲師矣」
子曰く、故(ふる)きを温(あたた)めて新(あたら)しきを知(し)れば、以(もっ)て師(し)為(た)る可(べ)し
孔先生が言われた。「昔の学問を究め、それらを基礎にして、新しい道理を発明して、今日の実際の役に立つように心がければ、始めて人の師となることができる。」
魏の何昱の『論語集解』は、「温は尋なり、故者を尋繹す」と解したが、朱熹の新注もこれに従い、「尋ねて」と読んだ。
しかし、後漢の鄭玄は「あたたむ」と読む。
一般には前者が有力であるが、これに反対する学者も多い。
意味としては昔のことや以前に習ったことをよく復習・研究して、新たな知識や発見を得るということになる。