概要
小学生の外見をした14歳の女の子3人が、技や魔法を駆使して敵と戦うファンタジーアニメ。
現実世界(エルデ)と異世界(ファンダヴェーレ)を結ぶ壮大な物語である。
元々深夜アニメに企画されたものがテレビ局(とコナミ)の意向によって朝の時間帯に変更(4作目が制作される予定だった『超星神シリーズ』が終了したため枠が空き本作がこの時間帯にねじ込まれた)、それに伴い玩具向けのアイテムが追加された。設定もOVA版から一部変更されているため、大分毛色が違う作品となっている。
上記の通り、本来は大きなお友達がターゲットだったせいか、深夜33時アニメと呼ばれる事もある。
前番組が男児向けでSF色の強い作品あるのに対し、女子3人編成でファンタジー色というほぼ真逆の作品となったため、ギャップに戸惑いを感じた視聴者もいるが、アクションシーンも多く(殺陣は特撮のものを参考にしている)、続けて視聴していた当時の男児にも好評だったという。 しかし元が深夜アニメであるため、部分的に子供向けとは言えないダークな設定が残っていることが足を引っ張ったのか、女児の人気はいま一つだった様子。元々男子向けのアニメとして製作されたことを考えればそうなるのは明白だったと言えなくもないが。
2005年2月20日にアニメ付きフィギュアとして発売、TV版と比べて設定と一部担当声優が異なる。
2006年7月1日の土曜日朝9時からTVシリーズが開始、翌年の3月31日に終了した。全39話。
いずれも制作はマッドハウス。
TVシリーズはテレビ東京系列6局のほか、系列外ネットで南海放送、東日本放送、山形テレビでも放送された。
(ただし、テレビ東京系列でもテレビせとうちとTVQ九州放送は本来の放送枠に別番組が入っている為遅れネット。)
メインキャラクター(四ツ葉騎士団側)
赤ずきん
声:田村ゆかり
この物語の主人公。フェレナンド王の命を受け異世界「ファンダヴェーレ」からやってきた、四ツ葉騎士団三銃士の少女。14歳、血液型O型。OVA及びアニメ全話(第1話~第39話)に登場。
モチーフは『赤ずきん』。
白雪姫
声:立野香菜子
赤ずきんの友で、同じく四ツ葉騎士団三銃士の一人。14歳、血液型B型。OVA及びアニメ第2話より第39話まで登場。モチーフは『白雪姫』。
いばら姫
声:沢城みゆき
ファンダヴェーレで最も長寿で美麗であることで知られるエルフ族の末裔(第314代目)で、四ツ葉騎士団三銃士の一人。14歳、血液型AB型。アニメ第5話より第39話まで登場。
モチーフは『いばら姫』。
銀狼ヴァル
赤ずきんの相棒で人の言葉を話す狼。年齢は20歳ほど、血液型はA型。OVAおよびアニメ全話(第1話 ~第39話)に登場。
自分のことを呼ぶときは「様」と付けるように言ってもだれも呼んでくれなかったたり、「俺は犬じゃねえ!」とリーヤと同じセリフを叫んだためにそれをネタにされたりするなど、結構ないじられキャラといえる。
モチーフは『赤ずきん』に登場する『オオカミ』。
鈴風草太
声:くまいもとこ(OVAおよびTVA第1話 - 第25話)→三瓶由布子(TVA第26話 - 第39話)※くまいもとこが病気療養で休業したときの代役。
この物語にもう一人の主人公。
草や花を元気づけたり、話せたりする能力を持つこと以外はごく普通の中学生の男の子。植物の命を大事にする心優しい少年である。2つの世界を結ぶ鍵を体内にもち、その力でピンチを脱したときもあった。実は小説執筆も趣味。
14歳、血液型A型。OVAおよびアニメ全話(第1話~第39話)に登場。
気づきにくいが、モチーフは『赤ずきん』に登場する『猟師』。
木ノ下りんご
声:釘宮理恵
草太の幼馴染。口げんかと料理が得意。自家製の肉じゃがは自信作で、赤ずきんとヴァルが忘れられないくらい肉じゃがが好きになった原因をつくった。14歳、血液型O型。OVAおよびアニメ全話(第1話 - 第39話)に登場。
モチーフは『白雪姫』にて変装した魔女が白雪に与えた『毒りんご』。
ハーメルン
声:野島健児
四ツ葉騎士団の一人で元傭兵。15歳。
巨大な角笛『エンバーテリオン』を使った音声魔法を得意とするが、それがなくても魔法を使うことは可能。傭兵ということもあって、格闘戦も得意らしい。だからほぼ半裸なのか。
王宮に閉じ込められていたが三銃士によって救出、以降は仲間になった。城に残っていた理由は『エルデの鍵』である草太を待っていたため。
OVAの設定では四ツ葉騎士団三銃士の一人だった。
モチーフは『ハーメルンの笛吹き男』に登場する『笛吹き男』。
メインキャラクター(サンドリヨン側)
サンドリヨン
ファンダヴェーレとエルデの征服を企てている魔女で、暗黒魔法の使い手。年齢不詳。鏡を使うことでファンダヴェーレとエルデを往来することができる。
封印されていたが1000年ぶりに復活し、2つの世界を繋ぐことのできるアイテム「封印の鍵」を求めて草太を狙う。OVAおよびアニメ第1話より第39話まで登場(本人が登場しない話もあり)。
モチーフは『シンデレラ』。サンドリヨンはシンデレラの別名。劇中でもガラスの靴が登場し、物語の重要な鍵をにぎるアイテムとなった。
ヘンゼル
サンドリヨンの参謀。17歳、血液型A型。
暗黒魔法に長けており、かなりの実力を持つ。部下であるナイトメアリアンを率いて草太たちを狙う。
サンドリヨンに精神操作されており、感情が欠落している。暗黒魔法は幼少のころ、サンドリヨンに教えられたもので、その際に精神操作を施されている。
赤ずきんとグレーテルの必死の訴えにより精神操作が解け、それ以降は三銃士と共に戦う仲間となった。
かなりの策士であり、何度も三銃士を窮地に陥れた。正気に戻った後もそれは変わらず、三銃士やグレーテルをフォローする役割を全うした。
OVAおよびアニメ第1話より第39話まで登場(登場していない話もあり)。
モチーフは『ヘンゼルとグレーテル』のヘンゼル。
グレーテル
声:矢作紗友里
ヘンゼルの妹。13歳、血液型A型。
巨大な剣「ミッシンググレイヴ」を使い、重力魔法を操る。実は料理も得意。
最初はヘンゼル同様サンドリヨンの部下として登場し、幾度も三銃士の前に立ちはだかった。ヘンゼルの無差別攻撃を受けた時に、自分を守った赤ずきんたちの勇気に心を打たれ、三銃士の仲間に。
ブレーメン遊撃隊
ランダージョ(猫)、アレクトール(鶏)、カーネ(犬)、エセル(馬)の4匹からなるサンドリヨン予備軍。
モチーフは『ブレーメン音楽隊』。
関連イラスト
つくしあきひと(キャラクター原案)
関連イベント
関連タグ
おとぎ銃士 赤ずきん 白雪姫 いばら姫 木ノ下りんご グレーテル シチューの具材 ぷにケット 赤ヘル 田村ゆかり 沢城みゆき 釘宮理恵 矢作紗友里 広島東洋カープ
90年代におとぎ銃士と同じネットで放送されたアニメ。
主人公が赤ずきんを被っている、変身して敵と戦う、武器に剣を用いる、魔法を使うなど共通点が多い。男子視聴者にも好評だったことも共通点と言えよう。
2004年から開始され、2024年現在でも展開されているバトルヒロインアニメ。
本作もプリキュアに影響された作品の一つで、派手なアクションや女子中心のチーム、サポート側に回る男子の存在やファンタジー色が強い内容など共通点は数知れない。
上記のチャチャがセーラームーンに影響を受け、変身ヒロインとして転生した件と似てはいるものの、本作の場合当初からアクション中心に舵を切っていることと、出発点が深夜向けという点が異なっている。
ちなみに、実際にプリキュアに出演した本作出演の声優は意外と多い(関連タグにある声優はすべて出演)。
担当声優数名が出演しているほか、ヴァルの中の人つながりでネタにされるケースも。
外部リンク
公式サイト(テレビ東京)