概要
この物語の主人公。OVA及びアニメ全話(第1話~第39話)に登場。
フェレナンド王の命を受け異世界「ファンダヴェーレ」からやってきた少女。四ツ葉騎士団三銃士のひとりで「火の魔法」を担当。14歳、血液型O型。
「ファンダヴェーレ」と「エルデ(現実世界)」2つの世界を救うため、鈴風草太を魔の手から護っている。天然ボケな性格で食いしん坊だが、正義感は強い。四ツ葉騎士団中最強を誇り、魔法・格闘・剣術とオールラウンダーな戦術を見せている。
童話の『赤ずきん』は赤い頭巾を被っているが、彼女は羽がついた赤い皮製のヘルメットを被っている(横の穴からおさげが飛び出ている)。また、ヘルメットの下には所謂アホ毛がある。これを見て『広島カープ』の赤ヘルを連想した人もいるとか。
好物は甘い物全般と肉じゃが。特に肉じゃがはファンダヴェーレにはないものらしく、特にりんごが作った特製肉じゃがの味が忘れられないとのこと。自分でも作ってみたが、再現できなったようだ。
食いしん坊な彼女だが料理の腕も確かで、パーティーの調理担当を任されている。そのためか、武器もキッチンばさみやフライパンなどキッチンアイテムを模したものとなっており、実際にそれらを用いて調理を行ったりしている。
モチーフは『赤ずきん』。
服装
赤い頭巾(ヘルメット)と赤い肩掛け(胸にクローバーをあしらった紋章を持つが、デザイン的にはカタバミが誤用されている)やスカート状になっている防寒用の腰布、手甲やブーツ状の鎧を着用。原案とフィギュアには肩に携帯電話らしきアイテムがあるが、TV版ではスウィートフォンとなり、腰に移動している。
ブーツの裏には肉球を模した物が付けられており、歩く度にピポピポという音が鳴る。明らかに隠密性のない靴だが、本人は気に入っているらしい。
腰にスウィートフォンやサバイバルアイテムなどの小物類を下げている。それに加え、防寒・防御兼用のマントを装備することもある(初登場時にはマントを付けていた)。
裏設定だがこれらの装備は魔法力で形状を維持しており、破損しても魔法力が続く限り修復できるようになっている。非戦闘時にはカード化しデッキにしまうことが可能で、装備時はスウィートフォンでリードすることで装備が成型される。紋章のみチョーカーに変化し常に身につけている(胸元を見るとクローバー形状のチョーカーを着けていることが解る)が、これにはある重要な秘密が隠されているため。
すべての装備を外すと紺のアンダーウェア(胸までのキャミソールと短パン)のみとなる。非戦闘時にはこの姿でいる(外出時はブーツのみ着用)ため、通常とは印象が異なる。裏設定ではアンダーウェアのみ通常の生地でできている、とのこと。なぜそのようなスタイルなのかは後述を参照。
装備を着用しているときは分かりづらいが、はっきりいってほぼ下着姿であり、その上へそまで出しているため相当エロい。そのため一部の視聴者に「エロずきん」と呼ばれていたとか。
武器
主に炎を利用した技を使う。上記に述べた通り、キッチンアイテムをモチーフとしている。スウィートフォンを使用して武器を成型するため、魔法力での修復が可能。
グリムテイラー
接近戦を得意とする赤ずきんが主に使用する、二つに分割可能な鋏状の剣。基本的に二刀流で装備するが、巨大な鋏の状態で物をはさみ切ることもできる。
ほぼ同じ時期に放送していたとある番組に登場した武器と似ているのは偶然か。
コメットレイドル
お玉型のモーニングスター。打撃武器として使用。
アグニパン
フライパン型のシールド。炎系の魔法を放つことができ、それを利用して料理をすることも。コメットレイドルとの併用で巨大な火の弾を発射できる。
スレイプニル
魔法弾を連射できるボーガン型のハンドガン。モチーフはキッチンバーナーか。OVAでのみ使用。
プリンセスモード
究極魔法のエレメンタルカードをスウィートフォンにリードした赤ずきんが変身した姿。
三銃士の中で唯一プリンセスでない赤ずきんがお姫様姿になった形態でもある(「4つのエレメントの力で、私もちょっとだけお姫様!」という変身時のセリフの通り、プリンセスの憧れを具体化したスタイルともいえる)。
4つのエレメントの力(風・炎・水・地)と皆の思いを一つに合わせることでその力を発揮する。三銃士のエレメントと白雪姫が預かっていたフェレナンドの「風の魔法」、それと赤ずきん自身の「守る意思」によってパワーアップを果たした。その際、4つのエレメントは胸のクローバーに注がれ、それぞれの属性を備えた4色の『エレメンタルクローバー』に変化する。
変身する際にはエレメントパワーそのものが衣装として形成されるため、通常の衣装が消滅した後それぞれのエレメントがプリンセスモードの装備として再形成される(瞬時に行われるため劇中では入れ替わるように衣装が変化している)。ちなみにインナーの設定があるのは衣装の着せ替えを意識したデザインなため(着せ替え可能なアクションフィギュアも企画していたが、アイテムの充実を優先したため実現しなかったらしい)。
変身しているだけで体力と魔法力を消費するため長時間の変身はできず、魔法力が無くなると装備が維持できなくなるのが弱点である。初変身時にはそのことを知らなかったため変身が解けるとそのまま倒れてしまった。
この姿を見て、彼女と同じ赤ずきんを被った戦うプリンセスを思い出す人もいるはず。偶然にも心を一つにすることで発現する、と言う演出も同じであった。
服装・武器
通常スタイルよりも華麗な装飾が施され、インナーもフリルつきのドレスとなった。緑一色だった胸のクローバーも4つの魔法エレメントをあらわす4色に変化。
武器は4種のエレメントパワーを使用できる聖剣「プリンセスソード」。宝剣タイプの武器で、一閃でトゥルーデの三騎士を薙ぎ払う程の威力を持っている。使用時にはヘルメットの羽飾りの一部が分離・変形して出現する。鎧や衣装にもエレメントパワーが宿っているため、攻撃力のみならず防御力・回復力・機動力が通常よりアップしている(攻撃力=炎、防御力=地、回復力=水、機動力=風のエレメントで強化)。
仲間との連携で攻撃力や魔法力の上乗せも可能で、33話でグレーテルのミッシンググレイヴとの合体攻撃(トゥウィンクルソード)を行っている。終盤では全部乗せの魔法を使用したこともある。
コミカライズ版ではプリンセスモードをも超える最終形態を披露している。
余談
- OVAに付属しているアクションフィギュアは準備稿を立体化している(キャラ原案の設定画をほぼそのまま立体化している)ため、アニメ版とデザインが異なるうえディティールが細かい。可動範囲は当時のアクションフィギュアとしては広いがボールジョイントを多用しているためか関節が抜けやすくなるなど可動に不都合が起きているのが惜しい。各武器が付属するほか装備を外すことができ(ヘルメットも実際に脱ぐことができる)、アンダーウェアを再現することができた。
- TVシリーズ放送時に発売されたトレーディングフィギュアではノーマル形態とプリンセス形態の2種が発売、可動はそれほどでもないものの付属品が豊富で、別売りのヴァルの背中に乗せることが可能(下半身はヴァルに同梱)。ハイエンド向けにリアル頭身の固定フィギュアも発売されたがなぜかTV版のフルアクションフィギュアは発売されていない(半端に女児向けにした影響か)。アクションしてなんぼの赤ずきんのフル可動フィギュアは欲しいファンが多く、放送から15年経過した現在でも商品化してほしいと願う人は後を絶たない。
関連イラスト
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輝煌帝:仲間の力と思いによって発現するシチュエーションがプリンセスモードと同じ。装着する際に通常の装備が変化することも類似する。