へそ出しのキャラクターの一覧については、ヘソ出しの記事を参照。
曖昧さ回避
- へそ(おへそ)を常時露出している服装のこと。
- 蕎麦打ちの行程の一つ。生地の空気を抜く作業に『菊煉(菊もみ)』という物があるが、この時に生地にできる皺と穴を消す為に円錐形に整える作業が『へそ出し』と呼ばれる。
- へそに出す行為の暗喩。こちらやあちら等を参照。
pixiv及び一般的には専ら1の意味として扱われる為、ここではそちらの解説を行う。
概要
タグとして
タグの登録数は「へそだし」「ヘソ出し」「臍出し」よりも多い。「へそ見せ」というタグも存在しているが、pixiv上においてはこちらとのタグとは明確な使い分けを推奨されている。
通常のへそ出しの服装が描かれた作品の他に、既存の服装やキャラクターの衣装をへそ出しに改造したイラストも存在するが、下記のへそ出しセーラー服や臍巫女のように個別にタグが存在する場合もある。
ただ、あくまで「へそ出しの『格好』」を対象としたタグである為、「へそ出しなのは判別が付くが構図やポーズによりへそが見られない作品」にも付けられるので注意。その辺が「へそ」や「おへそ」と言った単語のタグとは異なる。
お腹やそれ以外の肌露出が極端に多い場合や、逆にお腹が出ているのにへそが隠されてるような物の場合では本タグよりも腹出し・腹チラ等が付けられる。
ただ、中には原作ではお腹を見せるだけに留まっていたキャラがファンアートや二次創作、公式の別媒体でへそ出しやへそ窓に描かれることも少なくない。
なお、中には上記のような状態とはやや異なったニュアンスのイラストにも、このタグが付けられていることがある。
例としては、「へそチラや腹チラ、へそ見せに該当する作品及び一枚絵のイラストの情報だけではそれらとの区別が付けられない作品」、水着(ビキニ)・半裸や脱ぎかけの脱衣状態等の「露出が多く『へそ出し』と言うより脱衣の結果へそが見えてるだけの場合の作品」等が挙げられる。
特に最後については、「へそ」や「おへそ」と言った状況的にはより相応しい単語タグを押し退けてまで付けられてしまう例も。
検索精度向上の為にも、表記はなるべく統一した方が好ましいであろう。
また、本来の構造上セーラー服はへそ出しになることはありえない服装である為か、へそ出しセーラー服という記事及びタグが個別に作られている。(こちらもセーラー服でのへそチラや脱ぎかけ等のへそが見えてるだけの状態のイラストでも付けられていることもあるが……。)
単語として
「へそ出しルック」「へそ出しコーデ」「へそ出しファッション」等とも言われる。なお、前述の通りpixivでは差別化の為に分割されているが、一般的には「へそ見せ」という単語が使われることもある。
一般的に露出度の高い格好とされることが多く、大雑把に分けると主に「健康的な印象を与えるような物」と「セクシーな印象を与えるような物」の2つがイメージとして挙げられることが多い。
が、どちらの印象を持つかはファッションの着こなし方や着る者、場合によっては見る者によるであろう。中には(健康的なエロスという言葉があるように)両方のイメージを持たれるパターンもある。
ただ、一口に「へそ出し」と言ってもその露出範囲や露出度は様々で、トップスの場合はチューブトップ状のような胸下〜へそまでを大胆に露出するような物から、短めのTシャツ等で最低限のお腹の露出でへそが辛うじて見えているような物やへその下半分しか見えない物まである。
ボトムスの場合では鼠蹊部まで見えるようなローライズの物から、へその位置に履くことでへその上半分しか見せない物まで多岐にわたる。
特にこの「へその上半分及び下半分しか見えない」物については、人によっては「へそチラ」に含まれる認識の場合もある。
現実においては陸上ユニフォーム(セパレートユニフォーム)が、「女性用の物のみがへそ出しであること」に疑問や抵抗を持つ者もいる。
このへそ出し構造の理由は「空気抵抗を減らす為」であるのだが、これだけ聞くと「だったら男性ユニフォームもへそ出しにすれば良い」と勘違いしやすく、実際そのような勘違いをしている人間も少なくない。しかし、実の所この『空気抵抗』というのは「『女性は男性と違い胸の膨らみがある』ことに由来する物である為、男性用をセパレートにしても意味は無い」という根拠がある。
そもそも、これらのユニフォームは記録更新の為に選手達が自分で選んでいることがほとんどであり、他者がとやかく言う権利はない。
現実のファッションにおいて
アクセントとして意図的にへそ(またはお腹)を見せるもの。主に現代日本においてへそ出しを行うのは女性が多い為か、基本的に女性の物として見られやすい。故に、pixivにおいてタグが付けられる対象も女性キャラクターが多い(逆に、腹出しや腹チラは男性キャラクターの作品も比較的多く見受けられる)。
ある程度の周期をおいて何かしらの理由で流行することもあるが、近年は真夏日を超える暑さになる日が異常な程長期間に渡って続くことも少なくない為、取り上げられる機会も増えている。
前述の通りその露出範囲は様々だが、基本的にトップスは丈の短いTシャツであることが多い。また、それらのシャツやビスチェ等の上からジャケットを羽織ることも多い。
ボトムスには上記のローライズやヒップハングと言った股上が短い物を着用する。
このようなへそ出しルックは上半身を小さく感じさせるので、スタイルをよく見せることが出来る。「お腹に視線が集まっている」ことを意識させることでくびれ作りや脂肪減らし等の体型維持のモチベーションに強く影響する効果もある。単純に涼しいという利点もあるのでクールビズとして利用されることも(逆に、度が過ぎるとお腹を冷やしてしまう場合もあるが)。
ただし、おなかが出ていると着こなすのは難しい。また、掃除を怠ったことによってへそのゴマがあったり、でべそなど形が特徴的だとへそが悪目立ちしまうこともある。
このような理由でへそ(と言うよりお腹、それも贅肉が付きやすい下腹部)を晒すことに抵抗のある女性も少なくない。
ただ、日本以外の国ではこの辺をあまり気にせず、どんな体型や性別であれへそ出しを着ている人もそれなりにいる模様。
下図のようにTシャツ等を「裾結び」することによってへそを隠した状態から結果的にへそ出し状態になる例もある。最初から裾結びの状態で着こなしていることもあるが。
また、へそにするボディピアスとしてへそピアスが存在し、そのピアスを見せる為にへそ出しをしていることもある(最もピアスによってへそそのものが見づらくなってしまうこともあるが。逆に、へその形にコンプレックスのある女性がこれを利用してピアスでへそを隠すこともある)。
上記のファッションやユニフォーム等以外の例においては、下記のフィクションキャラクターのコスプレでへそ出しになったり、水着等でへそを見せることがある。
フィクションにおいて
フィクション作品(版権・一次創作・二次創作・バーチャルYouTuber等含む)、特に二次元において、グラフィックやイラスト・キャラ付けの要素として分かりやすくビジュアル面での差別化がしやすい(或いは露出への抵抗や身体への悪影響をあまり気にしなくていい)為か、一般向けからマニアックな物までの幅広い層の作品を見ても、デフォルトでへそ出しの格好をしている女性キャラクターは少なくない。ソーシャルゲーム(特に「キャラゲー」)においてはこれが顕著である。
ソシャゲ以外での有名な全年齢作品の例としては、『ポケットモンスター』シリーズや『プリキュア』シリーズ等が挙げられるであろうか。こちらについては後述の「余談」を参照。
へその出し方のレパートリーも現実の比ではなく、三次元では考えられないような服装やあまり見られないような服装も多数存在する。
へそ出しキャラクターの傾向
主にへそ出しをするのはガーリーやストリート系なファッションを好むキャラの他、活発的な少女キャラやボーイッシュ及びマニッシュなキャラ、お色気担当のお姉さんキャラ等が多い。このようなキャラの中にはそもそも露出に抵抗感がない者や、「カワイイ」または「カッコイイ」或いは「動きやすい」と言った理由で好んで着ている者もいる。(更にはスカートや水着はNGだがへそ出しはOKという一風変わったキャラも。)
だがたまに、大人しい性格のキャラや清楚なキャラも何か理由があってこのような服装を着ていることがある。単にデザイナーの趣味でへそ出しを着せられることもあるが。
人間キャラクター以外の例として人外や亜人、アンドロイド等のキャラクターであれば、寒さに耐性があったり姿をある程度弄れることもあるので、年中へそ出しかそれに近い格好をしていることもある。
生態的に哺乳類の特徴を持たない場合では、へそは擬態だったり装飾だったりで後付けされていることも。中には、へそが無い(或いは目立たない)状態のままへそ出しを行うキャラクターもいる。
服装の例
フィクションで多く見られる(現実でも比較的見受けられやすい)現代風の服装の例として、前述の物を含めるとトップスは
ボトムスは
等が挙げられる。
これに加えてロングコートやジッパー付きパーカーやジャケットの前を閉めずに羽織り、一部或いは全てをはだけさせている場合も(勿論最初から丈の短いへそ出し仕様の物も)ある。
また、見せハイレグパンツはその紐を見せる特性上、へそ出しになることが大多数。
なお、中には服全体の露出度は高くないが
といった現実には中々見れられない(一部ではとあるキャラクターの影響により「へそ窓」と名付けられている)マニアックな物も(詳しくは当該記事参照)。
更に『へそ出し』よりも『へそチラ』に近い物だが、「サイズが合わない服を着た結果、隙間からへそが見えてしまう」といった変則的なパターンもある。
衣装によるへそ出し
また、デフォルトでへそ出しになっている者以外でも、人物の性格に関わらず状況によってへそ出しまたはへそチラ仕様の下記の服装を、着る或いは半ば強制的にへそ出しを着せられるシチュエーションもある(これはフィクションに限ったことではなく、現実でも有り得ることでもある。他には、そういう時にもわざわざ自分でへそ出しの物を選んでいる者や、共通衣装でも一部の者だけがへそ出し仕様になっている場合も中にはある)。
なお、キャラクターによってはこれらの服装をデフォルトで着ている場合もある。
中でも『季節による服装』の場合では、既存のキャラクターが夏になると水着・秋ではハロウィンの仮装・冬ではサンタ服でこのような格好になることもある。前述のソシャゲにおいてはこのような傾向が強く、衣装違いや新キャラクターとしての実装等がされる。
特に水着はゲーム以外のメディアでもアニメや漫画、ドラマ等においても水着回というものが存在し、普段は露出しないキャラが水着を着てへそ出しになることがある。
しかし逆に、活発的なキャラやロリキャラ等は通常時がへそ出しでも水着の際にスクール水着や競泳水着を着てへそが隠れてしまうことも多く、この際には(普段から水着並の露出度を誇るキャラと並んで)「水着の時の方が露出度が低い」と言われ残念がられてしまうことも。パーカーなどを着込むことでへそが見えなくなってしまう例もあり。
※水着によりへそが隠れるキャラクターの例
戦闘が主体の作品において
バトル物作品においては戦闘服やバトルスーツによる着替えや変化によってキャラがへそ出しの格好に変化することもある。中でもファンタジー作品では、装備品や職業によって(ゲームにおいては立ち絵やグラフィック等も)へそ出しになることも多い。
主な例としては前衛職でビキニアーマーを着た戦士や剣闘士、軽装で動き回る盗賊や海賊や忍者、派手な衣装を纏う踊り子や旅芸人等が該当する。
これらの世界観においては「戦いが基本の世界で急所である腹部を晒していいのか?」「年中お腹を出していたら冷えてしまうのではないのか?」という疑念を抱く者も(作中・作外問わず)いるが、作品によってはそれらの理由付けがなされる場合や「服装がへそ出しあることそのものに意味がある」場合も少なくない。
例として、前者の中には「衣服自体が不思議な力で守られているので見た目よりも防御力や防寒性が高い」「並の人間を超越した力を持っている・与えられている」「そもそも人間じゃないので並の攻撃や寒さは通用しない」といった理由が挙げられる。
後者には「肌を外気に晒すことで自然界から得られる魔力の量を多くする」という理由で魔法使いがへそを出している場合がある。
これらのような理由で女子生徒の制服がデフォルトでへそ出しになっている作品もあれば、同じ魔術や魔法を扱った作品でも、逆に「変身者の魔力や練度や相性の影響で変身すると布が少なくなってしまう」という例もある。
男性キャラクターについて
現実ではあまり見られない男性のへそ出しにおいても、二次元においては女性ほどではないがちらほら存在しており、へそ出しキャラが一定数いる。上記の例に挙げられた服装の一部の他、サラシなどでへそを出している場合もある(勿論、女性がそのような格好でへそ出ししている時もあるが)。
時にはへそどころか上裸またはそれに近い状態になっている場合も多いが、男性は法律上胸の露出に制限はなく男性用水着もトップレスが基本なのでこの点では仕方のないものだと考えられる。故に、女性以上に「この格好は『へそ出し』とするべきなのか?」という定義が難しい物であろう。
少し変わった例では男の娘や女装男子、女性声優のショタキャラなどの中性的な男性、更には性別を超越した両性や無性別の存在が女装する際にかわいさアピールの為に行うこともあり、挙句の果てには女性用と見紛うようなかわいらしい水着や女性用水着そのものを着せられることも多い。
他には、女性との体格や骨格の違いから、セーラー服やチアコスをさせた場合には意図せずとしてへそが見えてしまうパターンもある。
へそ出しキャラクターの一覧
前述の通りヘソ出し記事にまとめられている。
が、広義的な意味合いの「へそ出しキャラクター」をまとめているので、派生系であり個別にも一覧があるへそ窓やへそ出しセーラー服・へそピアスのキャラクター等も一部含まれている他、一部にはへそチラ・腹チラ・腹出し・水着・半裸・脱衣等の要素を含んでいるキャラクター・衣装も記載されている。
余談
- 本人の体感以上に寒さを感じやすい格好である為、現実で夏以外の季節にこの格好をする場合はお腹を冷やしてしまう事があるので注意。女性であれば特に下痢がしやすかったり大事な所に影響が出ることもあるので気を付けるべきである。
- なお、中には冬であってもホットクリームなど防寒対策を行ってまでへそ出しをする人もいる。
- 記事内でも何度か触れられているが、『下着姿』と言った脱衣状態や『水着姿』、及びそれらに近いような露出度の高い格好を『へそ出し』に含まれるかどうかについては、度々議論の対象となっている。本記事の『概要』及び『ファッションとして』項目においてはそのような服装を含めない方針で記述してあるが、『ヘソ出し』記事及び『へそ出しのキャラクター』項目のように「最低限へそが見えている・或いは見える可能性があるならばへそ出しである」とする場合もある。
- ゲーム「ポケットモンスター」シリーズにおいては、第2世代以外の作品で世代ごとに毎回名前のあるへそ出し女性キャラクターが最低1人(主人公の着せ替え衣装やアニメ及び過去作のゲストキャラ等も含めると最低2人)以上登場。第5世代まででも下記のイラストのようにこれほどいる。
- 他にも、一般トレーナーや悪の組織のしたっぱ等の名前の無いキャラにも度々へそ出しの者が登場したり、主人公の衣装違いでへそ出し衣装になる時もある。
- 上記の第2世代もそのリメイク版において、ナツメとカリンがへそ出しにデザイン変更された為に、「舞台となる地方ごとに作品をまとめた場合、全ての作品においてへそ出しキャラが必ずいる」状態になってしまった。(残念ながらこの2人は普段ジョウト地方にはいないので、正式に「全地方制覇」という訳では無い。)
- また、第3世代のリメイク版においても、へそ出しキャラクターが1人が追加された為、(リメイク前と後がパラレルワールドであることが確定している為全員が本編中に共演したことはないが)ホウエン地方にはアスナ・イズミ・フヨウ・アザミ・ルチアと全地方最多の5人ものへそ出しキャラがいることになってしまった。(ホウエンは九州がモチーフである為、こおりタイプには厳しい程の暖かい気候なのも関係あるのだろうか?)
- 更に、スマートフォン向けゲームであるポケモンマスターズにおいては、前述のソーシャルゲームの例に漏れずマジコス等の衣装追加により既存キャラにへそ出し衣装が与えられたり、既にへそ出しの服装を持っているキャラにも、新たなへそ出し衣装が与えられることもある(厳密に言うと、シロナとトウコはゲーム中だと腹チラ止まりの衣装なのであるが)。
- テレビアニメ「プリキュア」シリーズにおいても初代の主人公の片割れからしてへそ出しであり、かつ後のシリーズでもそこそこのへそ出しのキャラクター(プリキュア)が増えている為か語り草になることが多く、ピクシブ百科事典内においてもへそキュアという個別記事が建てられている。また、惜しくもへそを隠しているような衣装になっているプリキュアに対してはセパレートキュアというタグも存在している。
関連イラスト
表記揺れ
※具体的な記事内容が存在するタグについては太字で表記。
배꼽티…韓国語での表現。本来は「へそ出しのTシャツ」と言った意味合いが強い。
へそ出しに関連する格好の一覧
※へそチラ要素等が含まれる場合がある
1.個別タグ
露出していない場合
2.臍が見える可能性が極めて高い格好
※高露出・脱衣含む
トップス
ボトムス
シチュエーション系
ユニフォーム系
陸上ユニフォーム セパレートユニフォーム レーシングトップ レーシングショーツ
高露出系
水着/水着姿系
ビキニ…具体的な種類については個別記事参照
脱衣系
3.へそ出しと関連付けられやすい格好
シチュエーション系
トップス
パーカー…具体的な種類については個別記事参照
ボトムス
ユニフォーム・ジャンル・コスプレ系
制服(へそ出しセーラー服)系
ファンタジー・ハロウィン系
水着系
関連タグ
お腹 お腹(おなか) 腹(はら) ぽんぽん 腹部 下腹部 下腹
服装 衣服 衣装 格好 ファッション コーディネート ルック
エロ衣装/エロ制服/エロ装備…露出が多い為に必然的にへそが見えてしまう事もあり、人によっては逆説的に「へそ出しだから」という理由でそう感じてしまう場合もあるかもしれない(その反対に、「へそ自体を大して強調している訳では無いので惹かれない」と言う者もいる)。
蒟蒻畑…へそを露出したフラガールなどのCMのイメージで、思い浮かぶ人がいる模様。恐らくはお腹の調子を整える効果や痩せたお腹を見せることによるダイエット効果をアピールした演出であろう。