概要
海賊の全盛時代とも言える17~18世紀には、実際に女性の海賊も存在していたことが知られている(アン・ボニー&メアリー・リードなどが有名)。
神話上ではバイキングというカテゴリーに入るが、魔剣ティルフィングを手にした北欧神話のヘルヴォールが確認されている。
現在でも創作上のモチーフとして人気が高く、女性の海賊の登場する作品は世界各国に多くみられる。
フィクションにおける女海賊は、地位は船長のような高い階級から一般の船員レベルまで様々で、性格もあけっぴろげだったり男勝りだったり厳格だったり冷酷無比だったりと描き手によってイメージは異なる。船長の場合だと姐御肌が好例といえる。ただ、大体の作品において水着のような露出度の高い格好をしている傾向が多い。やはり、「海+女性=水着」ということなのだろうか。
ヴァイキングの様に揚陸戦主体の海賊なら兎も角、海上戦で重装備を纏っていたら海に落ちた時に溺死するリスクが高い上に、鎧も海上では日本の胴丸のように漆で錆止めコーティングをしなければ長持ちしないので合理的と言えば合理的だが。
ファンタジーの女海賊として古い部類に入り、戦間期に著された英雄コナンに登場する女海賊船長ベーリトは上半身裸に絹の腰布一枚と言う素っ裸一歩手前の恰好で日常生活から戦闘指揮までこなしており、「美女がたった一人で素っ裸に近い格好で荒くれ男達の指揮を執っている」→「人間扱いではなく戦女神として崇拝されているから」と理由付けがされている。
女海賊自体はメジャーな存在だが、海賊団の船長レベルとなるとなかなかお目にかかれない。何だかんだ言ってフィクションの船長は男性が多いのだ。
各作品における女海賊の船長は次の通りである。
- キャプテン・シロップ(ワリオランドシリーズ)
- シャーロット・リンリン/ボア・ハンコック/アルビダ(ONEPIECE)
- リスキィ・ブーツ(Shantaeシリーズ)
- ライダー(Fate/EXTRA)(fateシリーズ)※フランシス・ドレイクの女体化
- 明の明星のエリス(最強銀河究極ゼロ)※海賊は海賊でも宇宙海賊
- エメラルダス(クイーン・エメラルダス)※同上。
- ベラ・ロナ(機動戦士クロスボーンガンダム)※同上。
- 宝鐘マリン(ホロライブ)
- 加藤茉莉香(モーレツ宇宙海賊)
- パティ・フルール/???(テイルズオブヴェスペリア)
- レイラ(ファイナルファンタジー2)
- ファリス・シェルヴィッツ(ファイナルファンタジー5) ※男装
- 大海賊キャプテン・リリアナ(クイーンズブレイドリベリオン)
- ベーリト、ヴァレリア(英雄コナン)
史実/伝承上の女海賊
- アビルダ/アルビダ(バルト海)
- アルテミシア(地中海)
- アン・ボニー/メアリ・リード(カリブ海)
- グレイス・オマリー(アイルランド)
- ジャンヌ・ド・ベルヴィル(フランス)
- 鄭一嫂/チェン・イー・サオ(中国)
- ヘルヴォル/ヘルヴォール(北欧神話)
女性の海賊が登場する作品
ONEPIECE パイレーツ・オブ・カリビアン 宇宙海賊キャプテンハーロック クイーン・エメラルダス ミニスカ宇宙海賊(モーレツ宇宙海賊) 機動戦士クロスボーンガンダム 機動戦士ガンダムAGE Fate/GrandOrder ワリオランド テイルズオブエターニア テイルズオブヴェスペリア Shantae ファイナルファンタジー2、5 星獣戦隊ギンガマン 海賊戦隊ゴーカイジャー 最強銀河究極ゼロ クイーンズブレイドリベリオン