概要
初登場はゲームボーイ用ソフト『スーパーマリオランド3ワリオランド』。
海賊ブラックシュガー団を率いる女首領でマリオからピーチ姫の姿をした黄金像を盗むなどの悪事を働いていた。
活躍
同じく黄金像を狙っていたワリオにキッチン島まで乗り込まれ、シロップ城にて対峙。ランプの精デンプーを呼び出して対決するも敗北を喫し、ランプも奪われ憤慨したシロップは大きな爆弾を残して逃げ去ってしまう。爆発したことで城の内部に隠されていた黄金像が表れとなり、ヘリコプターで回収に来たマリオに持っていかれてしまった。以降ワリオとは宿敵の関係になる。
続編『ワリオランド2 盗まれた財宝』では自らラスボスとして立ちはだかることも。
……が、『ワリオランド2 盗まれた財宝』はマルチエンドのため、シロマジンやアワボウなど他のラスボスに捕まっていたりと悲惨な目に遭っていたりする。宿敵ワリオに救出されるもショルダータックルを食らっての退場というお約束の展開に。
『ワリオランド2』以降のワリオランドシリーズには登場せず、一時姿を見せなくなってしまった。
しかし、Wiiで発売された『ワリオランドシェイク』においてまさかの再登場を果たす。
今作のキャプテン・シロップとワリオは敵対関係ではない。
ワリオと同様にユーレトピアのお宝を狙っているが、そのお宝は敵の海賊団の親玉であるシェイキングが所持していた。
そのため財宝を手に入れるのが困難と判断したキャプテン・シロップは、シェイキングの手から唯一逃れたメルフルと話をつけたうえで「シロップショップ」を開き、アイテムを売ってワリオに協力する。
しかし、あくまでもシェイキングの持つ宝を手に入れるために彼を利用しただけで、最終的にお宝を手に入れたワリオからお宝を奪っていくという女海賊らしさをみせた。
なお、『ワリオランドシェイク』での声優は廣瀬仁美。ちなみにシロップと手を組むという展開は、後述の本山版マンガにも描かれている。
ワリオが出ないとシロップも出られない、そんな関係性から、2人のカップルイラストも多い。
主な部下
漫画作品での登場
「ワリオランド編」に登場。元ゲームと比べると美少女風のデザインに直されており、性格もかなりおてんばなピーチ姫という感じになっている。基本的に高飛車でマリオたちを見下しており、部下に対してもねぎらうことはない。部下が約束の時間に遅れるとお仕置きとして電流を浴びせたり、熱狂すると周囲の部下を殴る、腹いせに何も悪い事をしてない部下に八つ当たりしたりといった暴力的な一面も持っており、これらはワリオに通じる部分でもある。
基本的に自分では動かず各地の部下に任せ、ヤリクリからの報告を聞いて一喜一憂するというスタイル(シロップに限らずマムーやワリオもこのスタイルだった。自ら出張ったのはクッパくらいである)。
ゲームとは異なりヨッシーのお見合い相手チラ子たちが大事にしていた黄金像を始めに財宝を奪い取った。それを知らずにワリオがチラ子たちを襲っていたため横やりを入れたとして、ヤリクリたちがワリオをふんじばっている。この時にマリオとヨッシーがワリオを助け、事情を聴いたマリオたちが黄金像を取り戻すべくワリオと手を組んだことでブラックシュガー団と対立する(最もワリオの方は、シロップたちの財宝をブン盗るのが目的なのだが)。
最終決戦ではデンプーにコインを渡して従わせるが、通りすがりのゴリラ仮面の横槍やデンプーの自爆などで形勢不利となる。しかもデンプーのせいで城が崩れ始めたため、さっさと見捨てて一人だけガシャポン型のシェルターで逃げ出してしまう。置き土産(嫌がらせ)として爆弾を残していったが、自身はシェルターから出られず呼吸困難になるなど大ボケをかましていた。
その後、再び城(の廃墟)に舞い戻り、偽物の黄金像を掴んだマリオを「おバカさん」とあざ笑い、本物の黄金像をヘリコプターで運んで持ち去ろうとする。そしてマリオたちにはシロップ城に擬態したモンスター(本作オリジナルキャラクター)をけしかけた。
だがマリオの奇策でモンスターは戦闘不能となり、勢いを得たワリオに黄金像を奪い返されてしまう。腹いせにワリオを槍で突いてチビワリオに変えさせるも落下した黄金像がモンスターを押しつぶしてしまう。直後、ショックで黄金像の装置が起動したことから慌てて逃げてしまった。
実は黄金像の正体は人格を持ったタイムマシンであり、マリオ、ルイージ、ヨッシーを舌で捕まえて強制的に未来へと転移してしまった(シロップはこのことを知っていたようである)。転移先で黄金像も壊れてしまい、ワリオも目当ての財宝を得られず犬小屋しか建てられないなど、勝者のいない結末となった。
上記とは別の視点で描いた巻末マンガでは、マリオたちを撃退することに成功している(扉絵では「もう一度戦ってもらうわよ」とマリオたちに告げている)。
- 本山一城版『スーパーマリオ』
キノコ王国からマリオ&ルイージを象った黄金像を盗み出した張本人。頭身が高く巨乳の美女だが、くずれ顔になることが多いなど色々と残念なキャラ。手下たちにはキャプテンと呼ばれているが、彼らが恐れているのはシロップではなくデンプーの方である。
2巻から登場し、ティーカップ号を攻略したマリオたちの前に手下を引き連れて現れる(なお、直後にシルエットから野原みさえと勘違いされ、八つ当たりする形で部下にぐりぐり攻撃をした)。そして船に保管されていた黄金像を奪い返し、本拠地であるシロップ城に帰還。黄金像のデザインを自分の姿に直してしまった。
ゼニスキーやヤブリキなど手下たちが倒され、マリオたちに寝室まで乗り込まれる。そこで切り札であるデンプーを呼び出すが、ゲームと違って相手の人数が多いため上手く攻撃を当てられなかった。そこれにイラ立ったシロップがデンプーの頭を叩いたことで弱点が露見し、マリオたちのコンビネーションによって繰り出されたワリオのキックによりデンプーは敗北。逆上したシロップは全員を道連れにするべく城の自爆スイッチを入れる。城から出るためには10コインが必要だが、シロップはマリオたちが出られないように事前に財宝の類を海に捨てていた。
だがマリオたちに同行していたクリクリ(女の子でありルイージとは両想い)が自ら犠牲となり10コインを生み出す。その姿を見たシロップは泣きじゃくって改心し、クリクリの犠牲によって全員が無事に脱出したのだった。
後日談を描いた「デビデビ大王編」では改心した証拠としてドクロのイヤリングをタコさんウインナーに変えている。爆破してしまった城を元に戻すためにキッチン島でデンプーが入ったランプを探していたところ、デビデビ大王の脅威から世界を救うために動いていたマリオ、ルイージ、ワリオ、デイジー(遭難していたところ保護された)と遭遇する。シロップはマリオが持ち去ったのではと思ってランプの所在を聞くが知らないと言われる。だが簡単には信じず、マリオの股間を見てあそこにランプを隠しているに違いないと決めつける。
後にマリオの股間を擦ってデンプーを呼び出そうとしたが、デイジーから驚愕の事実を聞かされることに。
マリオを露骨に優遇してチヤホヤしたが、ランプを持っていなかったということが分かったので冷たく突き放して立ち去ってしまう。だがシロップがマリオを優遇したことでルイージとワリオの嫉妬心に火が点き、そこに付け込んだデビデビ大王の術によって二人は洗脳されてしまった。
マリオが孤軍奮闘する中、シロップはランプがデビデビ大王に回収されたことを知って漁夫の利を狙う。しかしすぐに見つかって洗脳されてしまい、再びマリオの敵として立ちはだかる。
特に目立った動きはなく、デビデビ大王がルイージによって封印されたことで正気を取り戻した。
余談
『メイドインワリオゴージャス』では、ワリオにゲーム作りを頼まれるも断っていた事が判明する。
どこでその事実が判明するかは是非『メイドインワリオ ゴージャス』をプレイして確かめてみよう。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリッツとして登場。ボディはベヨネッタ。ランクはHOPE。
マリオのライバルとしてワリオが生まれ、ルイージのライバル兼ワリオの相棒としてワルイージが生み出されたのだが、ワルイージが考案された際「ピーチ姫のライバルのワルピーチを作ったらどうか」という案も出ていたが、「どうせドロンジョみたいなやつorワリオをそのまま女装させたキャラになるだろうから見たくない、ワリオに彼女はいらない」という理由で宮本茂氏から却下されたというエピソードがある(そのポジションにはデイジーが選出された)が、このキャプテン・シロップこそが、ある意味そういったワリオ側のピーチポジションであるとも言える。
ただし、ピーチと違ってワリオと恋人関係でないどころかむしろ利用し合って裏切る、ルパン三世における峰不二子に近いキャラクターであり、「ドロンジョのようなお色気悪女でワリオの彼女ではない」と言われたヒロイン像を見事に体現している。
なお、「ワルピーチ」も上述の本山版にピーチが闇堕ちした姿として登場している。「ワリオが女装した姿」も、『ワリオランドアドバンス』に登場したショコラ姫のとある結末で反映されている。
あつまれどうぶつの森では、国外版のみ海賊Jが彼女について言及している。
関連イラスト
関連タグ
ショコラ姫…同じワリオランドシリーズのヒロイン。マルチエンディングのヒロインという点も共通し、さらに甘味に関係した「シ」から始まる四文字の名前という点もあるため、両者に血縁などの何らかの関係性があったことを疑うファンも存在する。