概要
『ヤッターマン』の登場人物の一人であり、『タイムボカンシリーズ』を代表するキャラクター。
トンズラーとボヤッキーの二人の子分を従える悪役で、三人合わせてドロンボーあるいは三悪・三馬鹿の名で知られている。
2014年のアニメ『夜ノヤッターマン』にも、別人でかつ設定が変わりながらも登場を果たす。
2022年にはWOWOWにて実写ドラマ『DORONJO/ドロンジョ』全11話が放送。
2023年にはファンタジア文庫から大楽絢太著のライトノベル『異世界ドロンジョの野望』が発売。
2024年1月からはマグカンにて香月心作の漫画『ドロンジョさまは転生しても悪役令嬢のままだった』が連載開始。現在単行本は1巻まで発売されている。
演者一覧
- 小原乃梨子(昭和版アニメ・平成版アニメ・夜ノヤッターマン12話)
- 深田恭子(実写映画)
- 喜多村英梨(夜ノヤッターマン、ビーナスイレブンびびっど!コラボ以降のドロンジョ)
- 能町みね子(グッド・モーニング!!!ドロンジョ)
- 池田エライザ/太田結乃(幼少期)(タツノコプロ創立60周年記念 WOWWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ)
喜多村は『タツノコVSカプコン』でヤッターマン1号の声を担当し、平成版でもゲスト出演している。
人物
本家
ドクロベエの指令を受けキーアイテムを狙って、子分とインチキ商売で稼いだ大金でメカを造り、世界中を駆け巡る。
ただほとんどがガセネタで、本物を手に入れたとしても「おしおき」は実行される。
「スカポンターン!!」「や~っておしまいっ!!」「流れ石だね、リューセキだねぇ、流石だねぇ」「ドッジーン!!」「グッバイアディオス」など、様々な名言が小原のアドリブから生み出された。
昭和版アニメでは、ドロンボー解散後に一般男性と結婚して子持ちとなっている。年子の数は1993年の『タイムボカン王道復古』で、7歳を筆頭になんと5人。平成版では再結成したものの独身に戻り、新たな恋を求めつつも、永遠の美貌を望んでいる。
昭和版初期では素顔も時々明らかになっている(インチキ商売の際、ペルソナで素顔を隠すようになったのは第14話より)。インチキ商売でのコスプレも視聴者を楽しませてくれた。
おっぱいを丸出しにするのは定番で、ほぼオールヌードになることもしばしばあったが、平成版ではボヤッキー曰く「今のテレビはここまでが限界なのよ!!」とのことで乳首の露出などは自粛されている(慌てて腕で胸を隠すのが殆ど)。
昭和版では煙草を先端にドクロが付いた長いキセルで吸い、ドクロ型の煙をくゆらすのが定番であったが、平成版では喫煙に対する社会情勢の変化か、喫煙していないなど妙に真面目な部分がある。
また、平成版では中の人がジャイアンのトンズラー共々、野比のび太に関する中の人ネタが登場しており、第24話でジャイアンのコスプレ姿のトンズラーと共にしずかちゃんのコスプレ姿で登場するもしっくりこなかったことでのび太のような眼鏡をかけようとしたが、「勘弁して下さい」とナレーターに止められた(但し第59話では、のび太のような眼鏡をかけているシーンがある)。
最終回では永遠の美貌を手に入れる為、ボヤッキーが作ったドラム式洗濯機型タイムマシンに乗り未来の世界へ旅立つも、タイムトラベル中に別れに耐え切れなくなりタイムマシンの「戻る」ボタンを押して現代のドロンボーのアジトに帰還、同じく別れに耐え切れず戻って来たボヤッキー、トンズラーと共にドロンボーを再々結成した。
夜ノヤッターマン
本家の子孫である9歳の少女レパードが扮する。御先祖のような小悪魔的なところは無く、聡明かつ素直で優しい性格で、むしろ清く正しい心の持ち主。
だが、憧れの戦士であったヤッターマンに手酷い仕打ちを受けた恨みから「ドロンボー一味は本当は義賊だった」と思い至るようになり、表面上はドロンボーっぽく悪ガキぶっている。
母親の身に起こった重大な事態を解決するために旅に出た途中、いろいろと大変な目に遭わされるが、決してへこたれず明るく元気に「ワルの花道」を邁進し続ける。
なお、本家は先祖として第12話のラストで声のみ出演しており、レパードに優しく語りかける一面を見せた。ちなみにこの出演は、声を担当した小原乃梨子さんの生前最後の地上波アニメ放送出演である。
DORONJO/ドロンジョ
泥川七音(どろかわ なお/ドレミ(※))という、後にドロンジョとなる女性が登場。
これまでのドロンジョとは違い、交通事故で失った左脚に義足を付けているほか、髪型も前髪をセンター分けしたショートヘアになっている。
幼い頃から貧しい環境のなか、ボクシングジムを営む母方の叔父である正治(まさはる)から厳しいボクシングの特訓を受けており、第1話では後にヤッターマン2号となる女性聖川愛花(ひじりかわ あいか)とアマチュアボクシング日本代表の座を賭けて戦った。
(※)「なお」という読みは正治がつけたもので、本来の読み方は「七音」と書いて「ドレミ」であることが第4話で七音の母の鸞(らん)から語られている。(由来は「七音」→「七つの音」→「ドレミファソラシド」から)
容姿
Mask off
実写版デザイン
夜ノヤッターマンバージョン
服の色は黒を基調とし、大きなフード型の仮面をかぶり、レオタードで色気ある雰囲気となっている。
関連イラスト
ヤッターマン
夜ノヤッターマン
余談
- かつて「ドロンジョの本名は総監督の笹川ひろしのもじりでササッガワ・ヒロッコ」という話がネット上で拡散されていたが、実際にタツノコプロが確認した所、初期設定資料にそのような記述は見つからず、当の笹川ひろし氏も脚本家の小山高生氏も全く知らない等、完全にデマである模様(参考)。とあるサイトがこの説を掲載した所、尾ひれがついて真実であるかのようにネット上で独り歩きしてしまったというのが真相らしい。
- 24歳だがサバを読んでいるかもしれないらしい。ネーミングの元ネタはフランスの女優「ミレーヌ・ドモンジョ」であるらしい。ちなみに小原女史は吹き替えでドモンジョを担当した事がある。
- 2020年1月12日まで記事冒頭に書かれていた文章だが、これらは情報源が提示されていない。
- ほとんどコメディエンヌなドロンジョであるが、日本アニメにおける美女キャラクターの代表として、峰不二子などと共に紹介される事が多い。
関連タグ
歴代三悪リーダー