説明
イブニンググローブ(evening gloves)と呼ばれる女性用礼服の長手袋の一種で、その中でも特に長いもの、すそが肘の上から二の腕まで至る長さの手袋をさす。
男性の燕尾服+蝶ネクタイと同様で、女性がドレスと併せて着用し、高級かつ清楚な雰囲気を演出する装飾アイテムとして用いられる。
キリスト教文化圏における礼拝や結婚式、葬式などの礼式が重んじられる神聖な場所での白人淑女の正装として長手袋が用いられることが多く、イブニングドレスの最高礼装とされるローブ・デコルテはオペラグローブの着用が不可欠である。
また、ヨーロッパで最も格式高いダンスパーティの一つであるオーパンバル(Vienna Opera Ball)と呼ばれる舞踏会では、参加者の女性は純白のイブニングドレスに白のオペラグローブの着用が義務付けられている。そのため「opera gloves」の用語の語源はここから来たものと思われる。
結婚式のウェディングドレスにおいては、純白のグローブには「清楚」「無垢」という意味も込められ、伝統あるチャペルでの挙式では手袋は必須とされており、手袋丈が長ければ長いほど格式の高いフォーマルなウェディングスタイル(厳かな正統派)とされている。
オペラグローブは、背が高く腕や指がほっそりと長い体型に良く似合い、スレンダーな長身女性が着用することによってそのエレガントさが際立つ。
なお、腕が太く短い場合は不適であり、かえって腕の太さを強調してしまう。
黒革のオペラグローブは、奴隷を拷問する女王様の神々しい権力や上位性などのシンボルとなり、グローブの手で革の長い一本鞭を握り構えると彼女のサディズムはさらに熱を増し、鞭を振り下ろし打たれた奴隷の断末魔の叫びを聞くと彼女のエクスタシーは頂点に達する・・・
などという妄想が膨らんで止まない、アニメ版ヤッターマンのドロンジョ様を崇拝する昭和世代のドM諸君に対しては非常に萌え度の高いフェチネタとなる。