キャラクターとしてのルパン三世→ルパン三世(キャラクター)
概要
フランスの大怪盗アルセーヌ・ルパンの三代目である主人公「ルパン三世」が、仲間の「次元大介」「石川五ェ門」「峰不二子」と共に、大きな事件を起こしたり巻き込まれたりして、宿敵「銭形警部」に追いかけられながらも、世界中で活躍を繰り広げる。
このシリーズの特徴は、作品や回ごとにキャラクターデザインや雰囲気が大きく異なる事であり、根幹以外の細かな設定やキャラ付け、来歴や人間関係などが、新しく制作される作品にまで持ち越されているケースは、殆どない(要は「正解」という概念がないのだ)。
そのため、一部のバラエティ番組では、各メンバーの汚点(例として「次元は帽子がないと真っ直ぐに標的を撃てない」「五ェ門の斬鉄剣は、コンニャクを絶対に切れない」など)をよく掘り返されているが、これらの汚点はいずれも、その話限定に近いものばかりである。
原作者のモンキー・パンチが描いた本来のルパンは、泥棒であると同時に一流の殺し屋という側面があり、「相手が悪党なら目的のために手段を選ばない」という冷血な面があった(ただし銭形の方も、原作ではルパン以上に有能かつ冷徹な設定である)。
だがアニメ化に伴い、ルパンの殺し屋という設定は(声を担当した山田康雄の「ルパンには相手が悪党でも、あまり人を殺させないでほしい」という希望もあって)破棄され、その後も時代が進むにつれ、監督や脚本家の独自解釈により、ギャグキャラや義賊、ロマンチストとしての部分が強調して描かれる事も多くなっている(しかもこの事実は今や、原作者のモンキー・パンチ公認となっている)。
逆に最近(2010年代以降)では、演出などにおける表現規制がかなり厳しくなっている中で、可能な限り原作に近い設定を取り入れる事も多くなっている。
2022年12月にはルパンの少年期を描いた『LUPIN ZERO』が新たに立ち上がる配信サイトにて配信予定。
ルパン一味
ルパン三世
俺の名はルパン三世。かの名高き、怪盗ルパンの孫だ。
世界中の警察が俺に血眼。ところがこれが捕まらないんだなぁ。
まっ自分でいうのは何だけど、狙った獲物は必ず奪う、神出鬼没の大泥棒
それがこの俺、ルパン三世だ。
次元大介
次元大介、俺の相棒。
早撃ち0.3秒のプロフェッショナル、クールなガンマン
そのうえ義理堅く、頼りになる男
石川五ェ門
13代目石川五ェ門
いにしえの大泥棒、石川五右衛門の末裔
居合い抜きの達人
なんでも真っ二つにしちまう、怒らせるとこわぁ~い男。
峰不二子
謎の女、峰不二子
いつもひどい目にあうが、憎めないんだなぁ
俺はカワイコちゃんに弱いからねぇ
銭形警部
銭形警部
ご存じ、銭形平次の子孫
警視庁の敏腕警部
俺を捕まえるのを生き甲斐とする、俺の最も苦手なとっつあんだ
さーてさて、こんな一癖も二癖もある連中に囲まれて
今日はどんな事件を起こしてやろうかな?
メディア展開
テレビシリーズ
ルパン三世(アニメ)を参照。
現在よく見られる、“『ルパン三世』の「ン」の字の点の部分が銃弾になっている”タイトルロゴは、ルパン三世PART1で始めて使われた。モンキー・パンチの原作においては、TVアニメ放映後の作品である『新ルパン三世』(漫画)でも使われていない。
長編・短編アニメ
劇場版・TVスペシャル・OVAは、「ルパン三世長編シリーズ」を参照。
実写映画作品
1974年上演、ルパン三世初の実写化及び映画化作品。時系列的には1stと2stの間に当たる。原作ともドラマのルパン像とも異なりコメディ色が強い。Wikipediaにはわざわざ小栗旬主演の実写版ルパン映画はこの映画のリメイク版では無い。という注意書きまでなされている。
「ルパン三世」
2014年上演、小栗旬主演の実写二作目。御馴染みのフィアット500によるカーチェイスをはじめとしたアクションシーンがCGを駆使して製作されている。
アーケードゲーム
「ルパン三世」(1980年)
タイトーから発売。ゲーム内容やグラフィックに関しては、発表された年代およびスペースインベーダーの基板を流用している事実を踏まえてお察しください。
「CLIFF HANGAR」(1983年)
アメリカのスターン社から発売された、「カリオストロの城」を基にしたLDゲームで、一部「ルパンVS複製人間」の映像も使われている。日本では少数しか出回っていないがタイトーがライセンス販売している。
「ルパン三世 THE SHOOTING」(2001年)
セガから発売されたNAOMI基板によるガンシューティングゲーム。PART2を元に作られており、BGMは勿論のこと各ステージ開始時のムービーや、ルパン達の声とステージ中のカットイン画像にはそのPART2のものが用いられている。
家庭用ゲーム
「ルパン三世 パンドラの遺産」
「SDルパン三世〜金庫破り大作戦〜」
「ルパン三世 伝説の秘宝を追え!」
「ルパン三世 THE MASTER FILE」
「ルパン三世 クロニクル」
「ルパン三世 ピラミッドの賢者」
「ルパン三世 D2MANGA」
「ルパン三世 海に消えた秘宝」
「ルパン三世 史上最大の頭脳戦」
コラボレーション作品
2006年の「超こち亀」に収録、伝説の大怪盗VS下町の最強警官。こち亀とのコラボ漫画。
絶対出会うハズの無い運命の戦い。名探偵コナンとのコラボ。製作会社が同じトムス・エンタテインメントである事と、コナンの原作者である青山剛昌が「ルパン三世の大ファン」だという事実が幸いし、2009年と2013年に2度も実現したコラボアニメ作品。
2019年5月にぷよぷよのスマートフォン用アプリゲーム「ぷよぷよ!!クエスト」とのコラボ。アニメの放送時期の関係もあり、「PART5」の衣装で登場する。ルパンファミリー5人全員に加え、ルパンと不二子に亜種1種類ずつの7名が実装された。
ミュージカル
「ルパン三世 I'm LUPIN」
1998年上演。ルー大柴主演のミュージカル。
「ルパン三世 王妃の首飾りを追え!」
2015年上演。宝塚歌劇団の舞台に登場。革命前夜のフランスにルパンファミリーがタイムスリップ!? ルパンファミリー含む登場人物を女性が担当。
その他
テレビドラマ『銭形警部』
2017年放映、ルパンの宿敵である銭形警部を主人公に据えたスピンオフドラマ、金曜ロードSHOW!などで放映された。
新春かくし芸大会『ルパン賛成』
1979年放映。堺正章主演
とんねるずのみなさんのおかげです『ルパン三世(ルパンしゃんせい)』
アニメパロディコントと称して扮した。なお、銭形役の伊東四朗は念力珍作戦にも出演している。
SMAP×SMAP『スマスマルパン三世』
1996年11月11日初放送。
関連イラスト
関連タグ
キャラクター
人物
制作
トムス・エンタテインメント テレコム・アニメーションフィルム 東宝 スタジオジブリ
音楽
関連するアイテム
ワルサーP38 フィアット500 ベンツSSK 銭形ロボ HEIWA
作品
サブタイトル
華麗なるチームプレイ作戦 荒野に散ったコンバットマグナム ベルサイユは愛に燃えた
原潜イワノフの抹殺指令 魔術師と呼ばれた男 名画強奪ウルトラ作戦
関連作品
ゴジラ:東宝製作の映画に登場する怪獣王で、ルパンよりも20年以上先に誕生している。劇場作品の配給会社繋がりというのもあるが、どんな手段でも確実に殺すのが困難という点でも、他の怪獣と共に1つのキャラクターでありながら「正解」という概念がないという点でも共通する。
快盗戦隊ルパンレンジャー:ルパン繋がりかつ、敵組織との戦闘で警察と協力する繋がりがある(ただしこちらは渋々)。
ゲゲゲの鬼太郎:製作会社も放送局も異なるが、ルパン三世と同じく作品ごとに雰囲気が大きく異なり、基本以外の設定が毎回リセットされている人気の妖怪漫画シリーズ。ただし、原作が誕生したのもアニメ化されたのも、鬼太郎の方が先なことと、ルパン達は原則別人として描かれていないなどの違いがある。
ドラえもん:ルパン三世同様、最初のアニメ化は事実上の失敗に終わったが、その後製作会社と放送キー局を移して再アニメ化の結果、大成功を収め今も息が続く作品。再アニメ化以降は放送が途切れていないが、2005年の声優総入替えの際にほぼ実質設定がリセットされている。またルパン三世とのつながりとして、劇場用長編作品の配給元が同じ東宝である。
機動戦士ガンダム:ルパン三世同様、TVアニメ第1作が事実上の失敗とされながら、その再放送で再評価され、キャラクターの世代交代や派生した世界等を使いつつ現在も映像化を続けている作品。
名探偵コナン:2度コラボレーション作品がある。また、一部のキャラクターがルパン三世シリーズのファンであることを公言する描写が存在する。
マクドナルド:公式アプリ内のモバイルオーダーのコラボCMをキャンペーン等がある度に放送している。(映像はトムスが制作し、キャンペーンのための限定描き下ろし)