♡キャッチ・ザ・ハート♡
歴史
1953年、ユダヤ系ウクライナ人のミハイル・コーガンにより「太東貿易」として創業。
ジュークボックスの輸入販売を行う傍ら、日本で初めてウォッカ(商品名は「トロイカ」)を醸造・販売し、ピーナッツベンダーを製造・販売した。香水ベンダーも扱ったというが、当時は香水の需要が少なく都内のみの設置に留まっている。
1956年、純国産ジュークボックス1号機を製造し、販売もしくは賃貸。
1958年、ピンボールのリースを開始。
1960年、大阪の近鉄上六駅前にタイトー直営ゲームセンター1号店をオープン。
1965年、アミューズメント機器の企画・開発・製造を目的とした子会社、パシフィック工業を設立(後にタイトーへ吸収合併され、タイトー中央研究所に)。
1965年、クレーンゲームを開発。
1970年、通商産業省(経済産業省の前身)より輸出貢献企業として表彰される。
1971年、日本自動販売機株式会社を買収。
1972年、現社名へ変更。
1973年、アタリ社のビデオゲーム「ポン」のコピーゲーム「エレポン」を発売。
1973年、国産初のビデオゲーム『サッカー』を販売(開発者はスペースインベーダー開発者でもある西角友宏)。
1974年、国産初のビデオレースゲーム『スピードレース』を販売(開発者は西角友宏)。
1977年、ブロック崩しを、喫茶店にも設置可能なテーブル筐体で販売。
1978年、「スペースインベーダー」を発売。¥100玉が市場から枯渇し日本銀行が急遽、普段の月の三倍を市場へ流通させるほどの大ヒットとなった。
1980年、アーケードゲームとしては初のキャラクターゲームでもある「ルパン三世」を発売。
1981年、「QIX(クイックス)」を発売(開発はタイトーアメリカ)。日本以上にアメリカでヒット作に。
1983年、「アメリカ横断ウルトラクイズ」を発売。ビデオゲームでは初の日本テレビ公式ライセンス商品。
1984年、ミハイル・コーガン、急逝。
1985年、ファミリーコンピュータ用ソフト開発に参入。第一弾は「スペースインベーダー」。
1985年、業務用映像カラオケ機器の取り扱いを開始。
1986年、京セラの資本参加により、その子会社になる。
1986年、3画面モニターを使用した業務用ゲーム「ダライアス」を発売。
1987年、業務用フライトシミュレーションゲーム「ミッドナイトランディング」を発売。
1988年、創業35周年に伴い、会社のロゴデザインを刷新する。当時のキャッチコピーは「キャッチ・ザ・ハート」
1989年、イメージキャラクターとして岩井由紀子(ゆうゆ:元おニャン子クラブ)を起用。
1989年、PCエンジン用ソフト開発に参入。第一弾は「究極タイガー」。
1990年、ゲームボーイ用ソフト開発に参入。第一弾は「フリップル」。
1990年、メガドライブ用ソフト開発に参入。第一弾は「ニュージーランドストーリー」。
1991年、ゲームギア用ソフト開発に参入。第一弾は「タイトーチェイスH.Q.」。
1991年、スーパーファミコン用ソフト開発に参入。第一弾は「ダライアスツイン」。
1992年、世界初の業務用通信カラオケ「X2000」を発売。
1993年、東京証券取引所2部へ株式上場。
1995年、X2000の家庭用端末「X-55」を発売。CMには安室奈美恵を起用。
1995年、プレイステーション用ソフト開発に参入。第一弾は「ツァイストガイスト」。
1995年、セガサターン用ソフト開発に参入。第一弾は「レイヤーセクション」。
1996年、業務用初の市販車登場レースゲーム「サイドバイサイド」を発売。
1997年、業務用電車シミュレーションゲーム「電車でGO!」を発売し大ヒット。
1998年、nintendo64用ソフト開発に参入。第一弾は「スーパースピードレース64」。
1999年、ドリームキャスト用ソフトを二本開発。「サイキックフォース2012」と「電車でGO!2 高速編 3000番台」。
2000年、京セラマルチメディアコーポレーションを吸収合併。
2000年、プレイステーション2用ソフト開発に参入。第一弾は「スーパーパズルボブル」。
2003年、ゲームキューブ用ソフト開発に参入。第一弾は「スペースレイダース」。
2003年、東京証券取引所1部上場。
2005年、ニンテンドーDS用ソフト開発に参入。第一弾は「スパイダーマン2」。
2005年、スクウェア・エニックスに買収され、そのグループ企業化。以降はアミューズメントセンターの運営、TAITO TYPE X、ネシカなどのゲーム基板の製造・販売を行っている。
また、タイトーから発売されていた家庭用ゲームソフトの企画・開発・販売事業はスクウェア・エニックスが行っている。
2006年、スクウェア・エニックスにより吸収合併。
その後もスクウェア・エニックスによって商号変更、合併が数回行われ、現在のタイトーは三代目となっている。
余談
可愛らしいキャラの造型に定評があるが、その一方でハードなSFの世界観となると、惑星、しかも主人公の母星が滅んでしまう規模の破滅的なストーリー展開が比較的多く、いたたまれない気持ちになりやすい(その一方で『だがそれがいい』と耽美にふけるファンもいる)。
また80年代から90年代にかけてアーケードゲームを大量に発売して『数のタイトー』との異名もあったがその影響もからかタイトルごとの当たり外れが激しいものとなっていた。
今日では当たり前の通信カラオケはタイトーが初めて発売した。現在、カラオケ事業はエクシング(JOYSOUNDを運営)へ譲渡し撤退している。
ただ、家庭用通信カラオケ「X-55」は時代が早すぎた。「X2000」に比べると内蔵音源が劣っていたり、通信料がネックになっていた事情もある。
主要作品(五十音順)
あ行
あしたのジョー(開発はWAVE)
アクロバットミッション(開発はUPL)
アッコにおまかせ!ブレインショック
宇宙戦艦ヤマト(LDゲーム作品)
エキサイティングアワー(開発はテクノスジャパン)
エストポリス伝記(開発はネバーランドカンパニー)
エナジーブレイカー(開発はネバーランドカンパニー)
エンパイアシティ:1931(開発はセイブ開発)
オペレーションウルフ(オペレーションサンダーボルト、オペレーションタイガー)
か行
カオスシード〜風水回廊記〜(開発はネバーランドカンパニー)
歌舞伎Z(開発はカネコ)
ガメラ2000(発売はデジタルフロンティア)
きらめきスターロード♪イントロ倶楽部♪(クイズ きらめきスターロード)
クレヨンしんちゃん(クイズ~、~オラと遊ぼ)
さ行
CYCLEマー坊(開発はセタ)
サイレントドラゴン(開発はイーストテクノロジー)
GYRODINE(開発はクラックス)
白中探険部(開発はネクステック)
ZOOKEEPER(1982年:海外のみ)
ズーキーパー(2003年:株式会社ロボットのゲームの業務用展開)
聖鈴伝説リックル(開発はタケル)
ゾイドインフィニティ
ソニックブラストマン(パンチングゲーム作品)
た行
ダークミスト(開発はセイブ開発)
タイガーヘリ(開発は東亜プラン)
大旋風(開発は東亜プラン)
タイムギャル(LDゲーム作品)
高橋尚子のマラソンしようよ!
TATSUJIN(開発は東亜プラン)
ダライアスシリーズ(ダライアス外伝、Gダライアス、ダライアスバースト)
中華大仙(開発はホット・ビィ)
D1GP アーケード(開発はユークス)
東方スペルバブル(東方Projectの二次創作ゲーム。開発及び販売を担当。)
Dr.トッペル探検隊(開発はカネコ)
な行
ナックルジョー(開発はセイブ開発)
忍者ハヤテ(LDゲーム作品)
は行
ハードパンチャーはじめの一歩(パンチングゲーム作品)
ま行
麻雀クエスト(開発はサントス/ホワイトボード)
ミッドナイトランディング(トップランディング、ランディングギア、ジェットでGO!)
ミネルバトンサーガ(開発はアーテック)
未来神話ジャーヴァス(開発元不詳)
六三四の剣 ただいま修行中
メガブラスト(開発先不詳)
森口博子のクイズでヒューヒュー
や行
ら行
ランボーⅢ(海外のみ)
レイメイズ(遊メイズ)
レディストーカー(開発はクライマックス)
わ行
ワードナの森(開発は東亜プラン)
関連タグ
ゲームメーカー TAITO 太東貿易 スクウェア・エニックス
ZUNTATA NESiCA テーブル筐体 アップライト筐体
ZUN…上海アリス幻樂団の代表。代表作である東方Projectの製作者であり、元タイトーの社員。東方スペルバブル製作の際、テスターとして参加していた。