概要
20世紀初頭-悪の密猟組織『ベルサー動物保護法人』(AC版は「ブラックビーンズ」)が動物達を乱獲し 動物達は絶滅の危機にあった。動物達を救うため4人の男が素手攻撃や武器を使いこなして、密猟団を壊滅させるのが本作の目的。
プレイヤーは攻撃力、ジャンプ力、体力とパラメーターが異なる4人のキャラクターから1人を選んでプレイする。全7ステージ+1。4人同時プレイ可能(筐体によっては2人同時プレイ)。
本作は元々海外向けに発売されたタイトル(日本国外でのタイトルは『Growl』)で、海外制作の作品(企画はタイトーアメリカ、開発は横浜市綱島にあったタイトー中央研究所)である。
残り人数無しのライフ制で、ライフゲージをすべて失うとゲームオーバー。ライフゲージはパンチマークで4ブロック分表示され、1面クリアごとに1ブロック回復する。
演出面でもかなり芸が細かく、要所でインパクト大の会話が入ったり、船の上ではリアルな海の環境音が流れ、全編よく作りこまれている。 また、助けた動物達が即援護する演出もらしくて楽しい。
道中のタルや木箱から出てくる武器を拾ったり、敵が持つ武器を奪い取ることで広範囲かつ多数の敵を攻撃したり、大ダメージを与えることができるので、それらを使って被ダメージを回避しつついかに効率よく敵を一掃出来るかが攻略の鍵である。
ムチを拾えば、簡単にクリアしやすい。爆弾やランチャーで敵にとどめを刺すと、肉片になって飛び散るなど、やや猟奇的な演出も。
家庭用では、メガドライブ版とプレイステーション2版(「タイトーメモリーズ上巻」内)に移植されているが、MD版は猟奇的な演出は控えめになっているのに対しPS2版はほぼ削除に近い変更がされてしまった。
一方、イーグレットツーミニ版とアーケードアーカイブス版は、アーケード版そのままに無残に飛び散る。
操作方法
8方向レバーで移動、攻撃、ジャンプと2つのボタンで操作する
当時としては珍しかったAIによる攻撃判断システムが搭載されており、攻撃+ジャンプボタン同時押しの「特殊攻撃」は相手との距離に応じてジャンピングヒールアタック・旋風脚など
の攻撃を行う。
プレイヤーキャラ
名前はメガドライブ版から。(「世界動物愛護機構に所属するエージェント」という設定も付加されている。)アーケード版は名前は表示されない。
- ●GEN(ゲン)
白服の人。攻撃力4、ジャンプ力6、体力4
武器を振る速度は最も遅い。
- ●BURN(バーン)
赤いバンダナの人。攻撃力2、ジャンプ力4、体力6
武器を振る速度は最も速い。
- ●KHAN(カーン)
青服の人。攻撃力2、ジャンプ力6、体力6
武器を振る速度は普通。
- ●JACK(ジャック)
黄色いバンダナの人。攻撃力6、ジャンプ力4、体力2
武器を振る速度は最も速い。
コマンド技
- 連続攻撃
「攻撃ボタン連打」
ボタンを連打する事でジャブ、ジャブ連打、ストレート、キックをランダムの順番で出す。
いくら連打しても敵を吹っ飛ばす技は出ない、後のバーニングファイトのA連打の連携に性質が似ている。
その代わりこのゲームにはファジィ機能(状況に応じてコンピュータが技を使い分ける)が搭載されていて、敵の状態等によっては吹っ飛ばす攻撃が出る(とどめ技)。
スーパージャンプ
「レバー↑+特殊攻撃(ジャンプ・攻撃ボタン同時押し)」(シビアなので注意)
主に密集した敵の中から逃げたい時に使用。ボスによってはコレが使えると回避に重宝する。
また、溶岩ステージでも重要。
- 鷲掴み→叩きつけ
「息を切らした状態の敵に頭方向から接近して特殊攻撃」
掴んだ敵に攻撃判定が存在し、周囲の敵を攻撃しつつぶっ飛ばす事ができる。
- 膝蹴り連打(もしくは顔殴り連打)
「息を切らした状態の敵に頭方向から接近して攻撃ボタン」
所謂とどめ技。
- ジャンピングヒール
「相手との距離が半キャラ以下の時に特殊攻撃」
相手にジャンプしつつかかと落としをお見舞いする。でも、飛ばない。
攻撃範囲はそこそこ狭いがダメージとノックバック性能は高い。だが、攻撃範囲の面で旋風脚の方が実用性が高い様に思える。
「相手との距離が半キャラ以上の時に特殊攻撃」
某ゲームの必殺技に類似していることから「龍尾嵐風脚」とも呼ばれるらしい。
相手方向にジャンプしつつ旋風脚を見舞う。多数の敵を攻撃しつつヒット発生数が多く、敵を足止めしやすい。
筆者的には、コンボ攻撃の4段目をそのまま打たずに「攻撃×3+旋風脚」に変えるとヒット数が増えるだけでなく周囲の敵も攻撃するので、周囲の安全も確保できる攻防一体の攻撃になる。
- 武器取得
「武器に重なって攻撃ボタン」
- 武器の持ち替え
「武器所持中に他の武器に重なってレバー↓+攻撃ボタン」
取得した武器によって(主にサーベル等)は専用のコンボが存在する。
- 武器放出
「武器所持時に特殊攻撃」
武器を持ち替えたい時に。
- オブジェ持ち上げ
タルなどのオブジェは、武器同様持ち上げる事が可能。
それらを持ち上げたモノは相手に投げつけて攻撃する事ができる。
ステージ
- 1面
酒場を襲撃されたところから始まる。
- 2面
列車の上での戦い、列車から降りた所は鳥救出のボーナスステージ。
- 3面
またも市街地での戦い。
- 4面
船上での戦い、このボスは正面から真っ向に戦わないように。
また、ある程度ダメージを与えるとボスが命乞いをするが迷わずに攻撃する事。
- 5面
ゾウが援護してくれる。
- 6面
縦軸のない溶岩ステージ、ボスはいない。溶岩に落ちると中ダメージの後、プレイヤーが上から降ってくる。
1人プレイではパターンが分かればノーダメ突破は難しくないが、2人以上のパーティプレイではおそらく最大の難関。かのバトルトードを彷彿させる。
- 7面
ベルトスクロールでお馴染みの最終防衛ライン。
メガドライブ版はラスボスの最終形態が原典と異なる。
武器
銃 | 6発 (残弾0だと投げつける) |
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棒 | 攻撃ボタン連打で連続技 |
剣 | 攻撃ボタン連打で連続技 |
ロケット砲 | 4発 (残弾0だと振り回す) |
マシンガン | 3連射7発 (残弾0だと振り回す) |
ムチ | 前後に攻撃できる |
手榴弾 | 1回限り |
ナイフ | 敵が近いなら突き攻撃、離れている場合は投擲 |
海外版(GROWL)について
海外版ではコンティニューするとスコアが初期化されるバグが直っている。
また、ある2箇所のシーンにメッセージが追加されている。
それからボーナスシーン終了後に体力が回復するように修正されている。
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渡部恭久…ルナークのBGM作曲者