概要
「グラディウス」や「R-TYPE」と並ぶ、1980年代を代表する横スクロールシューティングゲームの1つ。
初代では三つのモニターをハーフミラーによって横一列に継ぎ目無く合成し、また座席部の下にボディソニック装置を内蔵した大型専用筐体が話題となった。
尚アーケードゲーム誌「ゲーメスト」の企画「第1回ゲーメスト大賞」では読者投票により大賞(第1位)を受賞している。
シリーズを通しては下記の特徴が上げられる。
- クリアごとに分岐するステージ(分岐方法・ステージ数は作品により異なる)
- ZUNTATAによる高評価を得たBGM
- 水棲生物をモチーフにしたボス(大型戦艦)
また同社のメタルブラックと並び、STGに演出重視の姿勢を本格的に持ち込んだ作品と評されることもある。
2009年12月、ファン待望の新作『ダライアスバースト』が発売され、2010年12月17日よりアーケード最新作「ダライアスバーストアナザークロニクル」が順次稼動を開始した。
さすがに家庭用機用では初代を完全移植は不可能と思われていたが、30年の月日を経てPS4にて家庭用としてまさかの完全移植をされる(解像度を落とすことなく3画面をそのまま収録。更に設定変更により、AC筐体の継ぎ目のズレやモニター毎の色合いの違いを再現することも可能という誰得的なマニアック仕様になっている)
アーケード版は保守に手間がかかることや、登場から30年以上たってることもあって、当時のまま完全に再現してプレーすることは年々難しくなっている。2017年2月現在東京では秋葉原に2店舗、高田馬場に1店舗稼働しているが、2016年のTV番組にて長野県上田市にも完全稼働する機体が現存することが語られた。
メガドライブ版ダライアス
2019年6月4日、メガドライブミニにおいてメガドライブ版ダライアスが収録される事となったが、このダライアスは過去にメガドライブで発売された事は一度もない。では、これは何かと言うと「2019年にリリースされるメガドライブソフトとしてのダライアス」なのだ。
一画面になっているが、アーケード版を高いレベルで移植している。ただし、一画面のせいで難易度が高いとの事。
ただし、このメガドライブ版ダライアスは前年に話題となったある個人移植のものではないかという疑念が特に海外で起きており、米セガもこの事については「監修はタイトーと移植はM2であるのは確かだが、個人製作の流用は考えられない」とコメント。画面レイアウトが酷似していた点・個人開発者がYouTubeにアップしていた個人移植版の動画が削除されていたりと不可解な出来事も起きていた。
いずれにせよその時点では真相は不明のままであったが、「4gamer.net」でメガドライブ版ダライアスが何故収録されたかが明かされた(→詳細はこちら)。
大まかに言えば、今回収録されるMD版ダライアスは話題となっていた個人移植をセガ・M2・版元のタイトーが協力して徹底的に精査して調整を重ねたものであった。
ちなみにであるが、大元の個人移植を行った方は本業のプログラマーではなく独学でプログラム技術を学んで行っており、なんと本業は産婦人科のお医者さんだという。
「ダライアスコズミックリベレーション」の一部特典版ではゲームグッズ製造を手掛けるコロンバスサークルにより、このメガドライブ版・ダライアスを再調整した「EXPERT Ver.」としてメガドライブ(もしくは互換機)で実際に遊べるゲームカートリッジが特典として付いてくる。なお、このカートリッジに関してはセガ非公認(※)であるので建前上は「MD互換機対応カートリッジ」の名目であり、単体でも2021年に一般販売される。一応タイトーとしては公認である。ちなみに「ダライアスコズミックリベレーション」では限定販売版にはこのカートリッジだけではなく、スイッチ/PS4でも遊べるダウンロードコードが特典として付いてくるが、こちらではメガドライブ版ダライアスエキスパートバージョンと表記される。
※…メガドライブのバージョン違いの本体(メガドライブ2やテラドライブやワンダーメガ等)全ての動作保証の確認作業までしなくてはならない為、既にサポート終了した製品のカートリッジを再び製造・販売する事はセガとしてはできない事情がある。あくまでセガが関与しない「MD互換機カートリッジ」なので、セガ側はメガドライブで動いたとしてもそれは偶然であるのスタンスである。また、起動時のSEGAのロゴが出るシーケンスはカートリッジ版は「TAITO」のロゴに差し替えられるとの事。
余談
ZONE Aなどでかかる曲『CAPTAIN NEO』は元々はダライアスの2年前の1985年稼働の同じ、小倉久佳氏がBGMを担当した『メタルソルジャーアイザックⅡ』のBGMが元。
ゲームショー出展のためBGMが必要になったが小倉氏に作曲する時間が無かったため移植された。
関連イラスト
関連タグ
タイトー シューティングゲーム レトロゲーム ZUNTATA
ニンジャウォーリアーズ メタルブラック レイフォース ラクガキ王国
アーケードアーカイブス ハムスター PS4 M2 ニンテンドースイッチ
グルーヴコースター:シルバーホークのアバターが登場する作品。それ以外にも楽曲が一部で収録されている。
エラーゲームリセット:他社作参戦決定。CVは上田麗奈。エラゲではキャラクターに通常状態の『ANODE』と闇堕ち状態と言える『CATHODE』の2パターンの設定がある(リンク先動画は『CATHODE』)。その動画内ではベルサーが海洋生物モチーフのためか「おさかな」と連呼しておりイラストの方も首に巻かれたマフラーにタコ足のような吸盤状のものが見える。のちに配信された『ANODE』紹介動画では「おさかなの使徒」「おさかなを崇めなさい」と言っている。