曖昧さ回避
グラディウスとは
- コナミのSTG、及びそのシリーズ。英語表記は『GRADIUS』。下記の剣の名前より採られたと思われたが、後のスタッフのコメントによると単なる偶然の一致とのこと。
- 剣の一種→グラディウス(剣)。英語表記は「GLADIUS」
- スズキのオートバイの車種名。名前は上記に因む。
- 漫画『ONEPIECE』のキャラクター→グラディウス(ONEPIECE)
- ゲーム作品「ファイアーエムブレム」シリーズに登場する武器→グラディウス(ファイアーエムブレム)
- ゲーム作品「ワンダーボーイ モンスターランド」で主人公が最初に入手する剣。綴りは『GRADIUS』
概要
『グラディウス』(GRADIUS)とはコナミによって1985年にアーケードで登場したSTG。
内容は超時空戦闘機「ビックバイパー」のパイロットとなって惑星グラディウスをバクテリアンの魔の手から守るというもの。
前身となったのは『スクランブル』という横STGであり、グラディウスの企画段階では『スクランブル2』
だったという。
ストーリー
惑星グラディウス――。
太陽系から遥か彼方の遠い宇宙に存在する惑星…。地軸は太陽に対しほぼ水平を維持し、惑星の北半球は一年中太陽の恩恵を受けているのに対し、南半球は常に闇に閉ざされていた。この星を母星とするグラディウス帝国は、人口約20億人、惑星の周囲には7つのネオ・スペースプラントと呼ばれる植民星を持っている。帝国の主要機能は当然太陽の当たる北半球に位置し、南半球の開拓はほぼされていなかった。
惑星の南半球には「リーク人」と呼ばれる少数種族が存在していた。彼らは常として原始的な生活を営んでいたが、「リーク・パワー」と呼ばれる強力なサイコパワーを有し、その能力はあらゆる動力機器及び生体エネルギーとして利用が可能である事が知られていた。しかし、リーク人は多種多様な宇宙線に弱い体質を持ち、日の当たらない南半球で住まざるを得なかった。帝国政府は彼らを原始的な種族として忌避し、認知を拒否してきた。
グラディウス暦6644年。
亜時空星団バクテリアンとの戦いで勃発した「北十字戦」、いわゆる第一次プラネット・ウォーにより、惑星グラディウスは惑星全体の65%が甚大な被害を被ることとなった。その被害の大半は北半球に集中したが、南半球にもわずかながらの被害があった。帝国政府は復旧に着手するが、その手が南半球に及ぶ事はなく、少数種族であるリーク人は、最終的に8名を除き、すべてが死に絶えてしまう…。
グラディウス暦6645年。
リークパワーの分析と利用価値に関する報告書が帝国宇宙科学庁により帝国議会に提出された。その圧倒的な能力の高さにより、帝国政府は一転してリーク人保護政策を打ち出し、大掛かりなリーク人実態調査を実施することになる。しかし、帝国政府に不信感を拭えないリーク人達は、帝国宇宙軍への参加を志す「ジェイムズ・バートン」を除き、間もなく帝国政府のもとを去った。
グラディウス暦6647年。
太陽の異変により、惑星グラディウス全星域で利用されている汎用エネルギー・リカベラー粒子の供給が不安定となり、代替エネルギー源としてリークパワーの応用技術の確立を急がれることとなった。一部のリーク人たちの協力を得られることにより、概ね順調に研究は進行し、リークエネルギー生成システムの開発を成功。さらにはリークエンジンを搭載した初の超時空戦闘機「ビックバイパー」を完成させるに至った。しかし、この戦闘機の完成が、リーク人技術者とグラディウス人との間に対立を刻む結果ともなった。
グラディウス暦6658年。
グラディウス帝国は、亜時空星団バクテリアンの襲撃を再び受けることになる。そして、この戦争には超時空戦闘機ビックバイパーが初めて実戦投入された。そのビックバイパー部隊には、リーク人パイロット、ジェームス・バートンの姿もあった。後に、「闇の女神戦」と呼ばれる戦いは、こうして幕を開ける。
ゲームシステム
パワーアップカプセルとメーターを用いた多彩な独自のパワーアップシステムでも知られる。
大抵の作品は、メーターが、SPEED UP、MISSILE、DOUBLE、LASER、OPTION、?の順番に左から並んでおり、赤いカプセルをとると、メーターが1つずつ進んでいく。?はバリアがくることが多い。そして任意の所でパワーアップすることができる。グラデイウスは、基本的にミスると一定間隔ごとに決められているセーブ地点まで戻されて、そこからスタートする『戻り復活』となっている。その時装備もすべて失うため、場所によっては復活しては死に、の無限ループに陥ってしまう。無限ループって怖くね?
ステージは、皆さんおなじみの火山ステージやモアイステージ・細胞ステージ・高速ステージ・ボスラッシュ・要塞ステージなどがある。
シリーズ
名作の例にもれずシリーズ化され、シリーズ全体を指すタグとしても使われる。最新作は2008年に配信されたWii専用ソフト『グラディウスリバース』。
派生作品
同社の作品に『沙羅曼蛇』『パロディウス』や『オトメディウス』がある。また、純粋なナンバリング作品はPS2に発売(2004年)された『グラディウスⅤ』まで発売された。
余談
1980年代、グラディウスは、三画面の広いモニターでプレイする『ダライアス』、フォースという武器を使っ戦う『R-TYPE』と共に、横シューティング御三家と言われていた。例のコナミコマンドが初めて登場したのはFC版のグラディウスだったりする。
beatmaniaIIDXの楽曲「GRADIUSIC CYBER」はムービーではグラディウスデラックスパックのオープニングムービーが使われているが、曲自体は実はグラディウスシリーズの楽曲アレンジでも全くない。これはムービーを元にイメージして作られたからである。そのオープニングムービー自体もデラックスパックでは別の曲である。
MSX版グラディウスのエクストラステージ(通常のステージに隠された入り口から突入する隠しステージ)で流れるBGMは実は本来はグラディウスとは関係ない海外でのみリリースされたアーケードゲーム「スピーダーバイク」のステージ曲のアレンジ。さらに「ワイワイワールド2」ではボス曲「モアイのぎゃくしゅう」としてさらにアレンジされている。また、MSX版グラディウスはツインビーと同時挿しするとビックバイパーがツインビーに変わるが性能は全く同じ。
ちなみにMSX版グラディウスはMSXでメガロムが初採用されたゲームである(MSXのメガロムマークすら制定されていなかった)。メガロムが採用されたのは、当初は32KBで発売するつもりだったが長いレーザーを再現するのにメモリが足りなくなったため。しかし今度はメモリが余りまくったためオリジナルステージやエクストラステージや凝ったデモ画面を入れたりしたが、それでも使い切れずに20KBくらい余らせている。
ゲームボーイアドバンスで発売されたグラディウスジェネレーション(開発:モバイル21)はゲーム自体はそこそこかつゲームボーイアドバンスで美麗なグラディウスだったのだが、BGMのクオリティが低い(ソースを映像処理にほとんど割いた為)上に盗作疑惑がある楽曲(マジカルチェイス・ヴァイツブレイド)が含まれていた。その事があってか、グラディウスシリーズの楽曲を収録したサントラ「グラディウスアルティメットコレクション」にはジェネレーションのものは収録されていない。
楽曲としてアレンジ版として出たのは「GRADIUS -FULL SPEED-」である。
STGとしてのグラディウスは「グラディウスリバース」以降途絶えている。実はPS3ソフトの開発予定ラインナップに『グラディウスVI』が存在したが後に開発中止となっている。開発中画面の公開もなく今となってはどのようなものだったのかは不明。
2020年現在、シリーズでも入手困難もしくはプレイ困難な作品として「グラディウスリバース」と「グラディウスNEO(グラディウスNEO インペリアル)」が存在し、前者はDLソフトで既に配信終了されているのと(※)、後者は携帯電話アプリゲームで「コナミネットDXに契約していないとプレイできない仕様」である為。これらは現行機で移植や復刻が未だされていない。
※…これを今やるならば、「リバース」がDLされた「Wii」もしくは「WiiU」を中古で探し当てないとならない。
本作は商標がややこしいことになっており、何故か業務用グラディウスのリリース前にナムコが「GRADIUS」の商標を家庭用のみ取得するという謎の行為を取っている(一説にはゲームタイトルのリークを受けたナムコが嫌がらせとして後々困るように仕掛けたトラップという話があるが、真偽の程は不明)。これはコナミがファミコン版グラディウスを発売する際に発覚したようで、ファミコン版は使用料の支払いで解決させたようだが、ゲームボーイ版は回避のために「NEMESIS」(海外版グラディウスのタイトル名)にタイトルを変更している。最終的にはコナミがナムコから商標を買い取ることになるが、これを教訓としてコナミは狂ったように商標登録を行うようになる。
関連イラスト
ビックバイパー
バクテリアンの兵器(一部)
関連タグ
シリーズ作品
グラディウス2(MSXで発売され、IIとは別の作品で通称「ぐらに」)
ゴーファーの野望エピソードⅡ(グラディウスIIの派生的かつMSXグラディウスシリーズ最終作)
グラディウスNEO(時系列では数千年の未来にあるとされる)
グラディウスⅤ(ナンバリング作品と「MSXグラディウスシリーズ」の続編として作成された作品)
グラディウスリバース(物語ではMSX版グラディウスと「2」の中間にあたる作品)
派生作品
沙羅曼蛇 パロディウス ネメシス オトメディウス ソーラーアサルト コズミックウォーズ
フォースギア:PCエンジン版ときめきメモリアルに収録。一応グラディウスの世界観に入る。
ハードウェア
キャラクター・機体
ビッグコア コア系ボス クラブ ゴーレム ゼロスフォース(ヴァー) モアイ オプションハンター ダッカー ゴーファー
用語
グラディウス年表(一部脱落有り)(ネタバレ全開につき注意)
G - ?????? 古代ラティス文明 原始リークパワーを使う儀式で自身の文明滅亡を含む未来を把握する
G - ?????? 古代ラティス人子孫のリーク人・ラティス人へのタイムカプセル”炎の予言”を残す
G - ?????? 古代ラティス文明 予知通り”古代太陽の死滅”にて滅ぶ
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G6635 ヴェノム博士誕生
G6641 ジェイムス・バートン誕生
G6644 北十字戦(バクテリアンとの初の戦闘 友軍ラティス軍とグラディウス軍の連合艦隊は、一方的に追い詰められるも、友軍を名乗る正体不明機の加勢の結果バクテリアンの撃退に成功)
G6653 ビックバイパー開発
G6658 ”闇の女神戦”作戦終了につき母星グラディウス帰還中に残党の奇襲を受け友軍艦隊全滅 生き延びたビックバイパーは友軍の敵討ちを行う
G6660 バクテリアンの特殊部隊ゴーファーとの戦い(ビックバイパー改良機での戦闘)
G6664 メタリオン開発に着手
G66?? 機体搭載用"人工頭脳コンピュータ「ガウディ」"開発
G6664 グラディウス帝国の保護国"惑星アンティクトン"のマザーコンピュータが密かにバクテリアンに侵食されていた事が判明し、政府は即座に宇宙軍を派遣する
G6664 ヴェノム博士ら10名がクーデターを起こすも既に軍にクーデター計画を察知されており失敗。拘束される。
G6665 メタリオン完成
G6665 ラーズ17世が暗殺される
G6665 暗殺事件の騒動に紛れてヴェノム博士ら10名が、メタリオンの心臓部及びグラディウス帝国の軍事データを盗み(この際にバックドアも仕掛けた模様)バクテリアンに亡命する(この影響により、以後バクテリアンの機体にはグラディウス帝国の軍事データが密かに流用される事となる)
G6667 ジェイムス・バートン、ラーズ18世に即位
G6??? 古代ラティス文明が書き記した"炎の予言"が発見される
G6??? [[惑星グラディウス帝国宇宙考古学研究所所長ヴァン=イアンドロス=フレーリー(現ラティス人)により”炎の予言”がバクテリアンとの戦争の予言で有る事が判明する
G6709 惑星ラティスがバクテリアンのサラマンダ軍によって侵略されてしまう
避難し難とか生き延びているラティス人達は惑星グラディウスに”緊急信号”を発信し、王子は自身の名を持つ試作段階の愛機ロードブリティッシュ号で、サラマンダ軍との交戦データである"住民避難の時間稼ぎで満身創痍となった愛機"を持って救援要請の為に惑星グラディウスへと向かい、難とかたどり着く。
G6709 ”炎の予言”がサラマンダ軍を倒す手段を書き記したものである事が判明
強襲部隊(「ロードブリティッシュ」・「ビックバイパー」)サラマンダ軍拠点の壊滅に成功
同時刻救出部隊(「サーベルタイガー」・「スラッシャー」)がサラマンダ軍旗艦ヴェノム艦と交戦
G6709 「ロードブリティッシュ」・「ビックバイパー」・「サーベルタイガー」・「スラッシャー」の活躍によりヴェノム艦を含むサラマンダ軍の壊滅に成功し、さらにリークシステム起動により「ゼロスフォース」の除去にも成功し、惑星ラティスは無事復興を遂げる。
G6718 ラーズ18世(ジェイムス・バートン)死去(享年77歳)
G6790 ディビィッド・バートン誕生
G6809 亜空間戦闘機ヴィクセン完成
G6809 10月 刻の軍神戦(バクテリアンの本拠地である亜空間への初の侵攻作戦)が実施される
G6809 亜空間戦闘機ヴィクセンに搭載されているガウディが過去へ飛んだバクテリアンによって赤ん坊時代のジェイムス・バートンの暗殺による歴史改変の予兆を発見し即座にG6644年の『北十字戦』へタイムワープを行い"友軍を名乗る正体不明機"として加勢し、バクテリアンの野望を阻止し、ヴィクセンはG6809年へ戻る為タイムワープを開始する。
G6809 タイムワープ中にヴェノムからの奇襲をうけ大半の武装を失うも、作戦中に偶然発見するも未使用だった装備を発動により危機を脱し母星グラディウスに帰還する。
G6840 バクテリアンの禁断兵器により追い詰められた連合艦隊はビックバイパー部隊による一か八かの本拠地総攻撃を実施した。
G6852(宇宙暦AC6814年)バクテリアン本拠地総攻撃に成功して12年後 正体不明物体が惑星グラディウスに向かって来ている事が判明し、最新鋭戦闘機「アルピニア」の実践テストを兼ねた調査に出る。
G????(星間歴0999)亜空間生命体「ドゥーム」の侵略を受け植民地は壊滅し、かろうじて難を逃れた人々は母星グラディウスを拠点とし"ビックバイパー"及び"スーパーコブラ"による反撃にでた。
G8010 「ゼロスフォース」を初めとするバクテリアン軍が突如としてグラディウス衛星軌道上にワープアウトし、宇宙ステーションが襲撃された(この時ヴェノム博士らが仕掛けたバックドアによりバクテリアンに警備システムが乗っ取られていた為奇襲の前兆に気付けなかった模様)。グラディウス政府は即座に反攻作戦を開始。ビックバイパーT301も出撃した(別機動隊による、第二の”シードリーク作戦”も実施された模様)。作戦中に突如現れた所属不明パイロットのT-301との共闘によりバクテリアン艦内に侵入。T-301は謎のパイロットに戦艦攻略を任せて敵艦から脱出。
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(この間、数千年に及ぶ程語られていない空白により歴史上謎となっている期間がある)
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????(不明)惑星グラディウスの全盛期から数千年後、宇宙では新たな文明が芽生え、この間に失われていた星間航行の術も発掘されていた。ある時、軍事国家ラーズがラーズ帝国を名乗り全宇宙の支配をもくろむ。長期化する戦争の中でラーズ帝国は過去のテクノロジーを発掘、これで最終決戦へと駆り立てていた。
????(時期不明)ラーズ帝国が開発していた戦闘機"フォースバイパー"が連合軍に奪われ、それは帝国への反撃に用いられることとなった……。同時期、ラーズ帝国からの亡命者数名がビッグコアに乗り込んで亡命の路につくが…?