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沙羅曼蛇

さらまんだ

『沙羅曼蛇』とは、1986年にコナミから発売された業務用シューティングゲームである。
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概要編集

1986年にリリースされた横画面の業務用シューティングゲームで、前年に発売された『グラディウス』の続編にあたる。全6ステージで、最終ステージクリア後は周回プレイとなり、周回を重ねるごとに地形が変化し、3周目から敵撃破時に撃ち返し弾による攻撃が発生するようになる(難易度は10周目まで上昇)。


また、サウンドはステレオに対応している。


本作の特徴は2人同時プレイ(途中参加も可能だが、ステージ6に入ると参加不可)が可能な事と、ステージによってスクロール方式が交互に切り替わる事、随所で音声合成による臨場感ある演出が行われる事、コンティニューがない代わりにコインの追加投入で残機が増える(ただし機数の上限制限あり。99クレジット入れても99機というわけではない)…等が挙げられる(コインの追加投入以外では残機は一切追加されない)。


解説編集

1P側はビックバイパー、2P側はロードブリティッシュを操作する。機体の性能差は無い。奇数面は横スクロールで、偶数面では縦スクロールで進行する。


パワーアップシステムは『グラディウス』のようなカプセル取得によるゲージ方式ではなく、各種アイテムを取得してパワーアップするオーソドックスな方式に改められた。因みに主砲のパワーアップの1つであるリップルレーザーはこの作品が初出であり、以降コナミシューティングの定番装備として親しまれていく事となる。


ミス時はその場で復活する方式となっており、それまでに取得したアイテムは全て失われてしまうが、救済措置としてマルチプル(『グラディウス』のオプションに相当)を装備していた場合はミス時にアイテム化して画面内に残留するので、それを回収する事で火力の低下を防げるが、アイテム化したマルチプルは背景と同じ速度で流れていくため、画面後方でミスをすると回収は実質不可能となる。


また、フォースフィールド(バリア)は前方・機体上下(左右)に一個ずつ付くものだが、インストカードでは4つあるとあるが、実際にプレイすると3つしか出てこない。しかも3つ付けるのは出てくるステージ等もあって至難の業であり、しかもこのフォースフィールドは他のアイテムに接触しても削れてしまう。


「グラディウスポータブル公式ガイド」によると、途中までは「グラディウスII」で開発していたが、作っていくうちにゲーム性が異なってきたことからオリジナルタイトルにしたとのこと。


LIFE FORCE編集

沙羅曼蛇海外版として同年にリリース。翌1987年にリリースされた国内版も存在する。海外版はデモの追加や一部背景や音声の変更など演出面で若干の改変があるものの、内容的には『沙羅曼蛇』そのままである事に対し、国内版はグラフィック・システム・曲など多岐に渡りアレンジが加えられている為、大分プレイ感が異なる内容となっている。以下に国内版の概要を記す。


  • パワーアップシステムはアイテム取得方式からゲージ方式に回帰。1Pと2Pとでゲージ内容の配置が異なる為、2機の間に明確な使用感の差が表れるようになっている。
  • 『沙羅曼蛇』にはなかったスコアエクステンドがある(初回7万点、以降20万点ごと)。
  • 敵キャラクターはその多くが生物のような見た目に描き換えられ、背景も巨大な生命体の体内を思わせる描画に変更されている。
  • 合成音声によるボイスが何点か追加され、ステージ3の酸の炎(プロミネンス)は発生前にボイスによる警告が入るため、『沙羅曼蛇』よりも前兆がわかりやすくなった。
  • ステージ道中のBGMは、半数が『沙羅曼蛇』の未使用曲に差し替えられている。
  • 本作は既に新作が発売されなくなっていたバブルシステム基板のコンバージョンキットとして発売された。2枚基板の片方を入れ替えて使用する。


家庭用移植編集

ファミリーコンピュータ版編集

ファミコン版はカートリッジの中身が透けて見えるスケルトン(半透明)カセットだったことが話題を呼んだ。パワーアップ方式はアイテム取得方式ではなくゲージ方式となっている。

また、フォースフィールドはAC版と異なり機体を包む「グラディウスII」以降と同じタイプ。このタイプのフォースフィールドは実はこのFC版が初らしい。


ファミコン版は隕石ステージが両方リストラされ代わりにオリジナルステージとして細胞2ステージと神殿ステージが追加された。また、火山ステージがステージ2に前倒しになったことで火山ステージボス要塞ヴァリスが中ボスに格下げされ、テトランがボスとなった。


コンティニュー回数でスタッフロールで変化がある。


BGMに関してはFly High(本来の2面BGM)が削除されたが、Thunderbolt(LIFE FORCE版2面BGM)が5面BGMとして使われている。


ファンによるファミコン版AC化パッチが開発されている

パッチ情報最新まとめサイト


MSX版編集

MSX版は『沙羅曼蛇』の名前を冠しているものの、内容はアーケード版とは大きく異なり、難易度が異常に高かったことで知られている。また、2スロットに前作『グラディウス2』のカートリッジを挿入しないと真のエンディングが見られないなど、初心者お断りな仕様となっていた。MSXのグラディウスシリーズでは唯一オプション4個装備を実現している(2人同時プレイ時は2人で3つまで)。


バーチャルコンソール版では「グラディウス2」の有無を選択できるようになっており、別途購入する必要が無くなった。


MSX版もファンにより、ボイスパック&スムーススクロール適用パッチが公開されている

(解説付き動画)

MSX版『沙羅曼蛇』ストーリー編集

ラティス系惑星群――。

テスラ系銀河の中に位置するこの惑星群は、生命誕生から1億2千万年もの歴史を有し、惑星ラティスを中心に4つの惑星(アイネアス、ラウィニア、キルケ、オデュッセウス)で構成されている。


かつて古代ラティス文明が興ったという。古代ラティス人は現在実用化されているリークパワーとは比べ物にならないぐらい強力な原始リークパワーを巧みに利用していたらしく、非常に高度な文明を持っていた。古代ラティス人は惑星グラディウスのリーク人の祖という説もある。しかし、その古代ラティス人も、古代太陽の死滅によって滅びてしまう。しかし、古代ラティス人はその大いなるい力によって、「炎の予言」と呼ばれる予言の文章をいくつも遺していた。彼らは1万年に1度の神聖な日食の日、地下祭壇にて儀式を執り行ない、その強大な古代リークパワーをもって、1億年もの先の未来をも見通す事ができたという…。


古代ラティス人は、自分たちの遥かな子孫の滅亡まで予言していた。「炎の予言・序章」と呼ばれるテキストには次の詩が記されている。


『我等は赤き太陽の永遠に沈みし時から

やがて滅び行く運命と知りしものなり


我等は我等の子孫を救うため

我等の見うる来たるべき世界の予言を行うものなり


我等は六つの章にわたり

未来の災いをここに 炎の予言 として書き記す』


そして今、予言の時がやってきた。惑星ラティスを取り巻く4惑星は、「沙羅曼蛇」と呼ばれる謎の艦隊によって攻撃を受け、惑星ラティスは制圧されてしまう。多くのラティス人が沙羅曼蛇軍の制圧した軍設備に収容されていく中、運良く難を逃れた人たちは輸送中継ステーションZOTに退避。惑星グラディウスに向け、救援要請を発信する事はできた。しかし、ZOTが攻撃を受けるのは時間の問題だろう。


ラティス系惑星群は、オデュッセウスに本拠を置いた沙羅曼蛇軍により、惑星軍は全て制圧。惑星ラティスは沙羅曼蛇軍が発生させたゼロスフォースによりオゾン層を破壊。ラティス人の生存が不可能な状態にされてしまっている。


救援要請を受けたグラディウス皇帝ラーズ18世は、「シードリーク法」の軍事利用をもって、ラティス系惑星群の危機を救うため行動を開始した。シードリーク法とはリークパワーの照射により、惑星の大気圏外に人口オゾン層を発生させるメカニズムで、本来ならば未開の無生命惑星を生存可能な状態にするためのものだった。


この救出作戦は「シードリーク作戦」と命名され、4つのプロセスをもってラティス系惑星群に住む人々の救助にあたるものだった。作戦は、残留ラティス人達の救助、ラティス系惑星群における沙羅曼蛇軍の排除と殲滅。同時にリークシステムの設置・作動によりゼロスフォースの除去。これらの行動を極めて短期間の間に行わなければならない。


なお、炎の予言には本件と関わる条項が示されている可能性が極めて高く、新たな予言の探索と解明も平行して行なうことが望ましい。


ちなみにグラディウス2の同時挿しをしないと出てこない真のエンディングに繋がる為のステージは、沙羅曼蛇単体でチート等を使用して無理矢理出現させるとわかるのだが、実はグラディウス2からあるステージのデータを読み込んでいる事が判明している。その為無理矢理そのステージを読み込んでもそのステージグラフィックが出てこない。


続編編集

1996年には続編の『沙羅曼蛇2』がリリースされた。全6面の強制2周エンド。2周目の一部ステージBGMが旧作(『沙羅曼蛇』と『グラディウス2』)の楽曲をアレンジしたものに差し代わる等、旧作から遊び続けているプレイヤーへのファンサービスが窺えるが、ゲームとしてのプレイヤーからの評価は名作とも駄作とも言いきれない微妙なものに留まっている。

ちなみに2P側の自機は見た目こそロードブリティッシュを踏襲しているが、機体名が「スーパーコブラ」(コナミが1981年に出した「スクランブル」の続編と同名)になっている。


OVA編集

スタジオぴえろ制作で、1988年から1989年にかけてVHSLDでリリースされた。ファミコン版をベースにしたオリジナルストーリーが展開される。主な出演者はグラディウス軍パイロットに辻谷耕史日高のり子井上和彦、ロードブリティッシュ王子には鈴置洋孝が起用されている。キャラクターデザインは美樹本晴彦が務めた。全3巻。


関連イラスト編集

沙羅曼蛇沙羅曼蛇のパイロット沙羅曼蛇のあいつサラマンダ


ファン動画編集

(MSX版沙羅曼蛇の機体合体シーンの考察動画)



BGM集編集


アーケード


ファミコン(沙羅曼蛇)


ファミコン(ライフフォース)


MSX


関連タグ編集

コナミ シューティングゲーム

グラディウス グラディウス2 沙羅曼蛇2

ビックバイパー ロードブリティッシュ

テトラン 空母デス ゼロスフォース

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