概要
バクテリアン軍の惑星改造用生体兵器で、初登場の『沙羅曼蛇』では同軍の精鋭戦隊サラマンダ軍の究極生命システマイザーとして惑星ラティスを惑星生命体へと造り変えるべく送り込まれた。MSX版『沙羅曼蛇』では惑星ラティスのオゾン層を汚染しようとしたが、シードリーク作戦によって阻止されている。
初登場作品である『沙羅曼蛇』ではラスボスとして登場するが、以降の作品においては中型雑魚として登場することもある。
特徴
見た目は眼底写真のような半透明の紅い球体状で、火の玉のような姿をしている。ひとつあるコアには血管状のものが全体に走っている。一部の作品を除けば攻撃は基本的にしてくることはない。その印象的な断末魔ゆえにファンからは「ヴァー」や「ヴァー様」という愛称が付けられている。
ちなみにこのゼロスフォースはAC版だと倒さずに無理矢理突破してもクリアにはならず、ステージ4にまで戻されてしまう。ゼロスフォースを保持する4つの台座を破壊すれば倒すことができるが、地形の関係上ミサイルが必須となる。
関連イラスト
作品別におけるゼロスフォース
FC版沙羅曼蛇
『ビッグアイ』という名前に変更されている。この作品ではタイトルにもなっている沙羅曼蛇が一緒におり、こいつを倒さないと本体を攻撃できないようになっている。なお、弱点は目に変更されている。
PCエンジン版沙羅曼蛇
AC版と違い雷で攻撃してくる。この攻撃はこちらのマルチプル(オプション)を消してしまう効果を持っている。弱点がFC版同様目になっている。
FC版グラディウスII
ボスラッシュ4番手として登場。名称はFC版沙羅曼蛇と同じ『ビッグアイ』になっている。雷が鳴ると破壊可能の弾を周囲に撒き散らす。弱点はやはり目である。
OVA版沙羅曼蛇
バクテリアンに侵食された惑星サラマンダのコアとして登場。自身の周囲を火竜が取り巻いている点はFC版さながらである。OVA版のバクテリアン軍は捕らえた人間をサイバーブレイン(初代『グラディウス』最終ボスのような巨大な脳髄)へと改造して兵器や要塞を制御させているという設定があり、このゼロスフォースも惑星サラマンダの住人を改造したサイバーブレインによって制御されている。
MSX版沙羅曼蛇
惑星ラティスを中心に4つの惑星(アイネアス、ラウィニア、キルケ、オデュッセウス)で形成される『ラティス系惑星群』のオゾン層をゼロス・フォース(大量のゼロスフォース)で破壊しようとしたが、グラディウス軍の総指揮を兼任するラーズ18世の指示のもと、リークパワーにより人工のオゾン層を発生させる“シードリーク法”を応用し、除去する作戦が本作の『シードリーク作戦』となっている。
なお、シードリーク法を知っているバクテリアン軍のある人物による妨害を何とかしないと作戦は未達成となってしまう。
グラディウス外伝
STAGE2の上ルートでは他のボスに混ざって残骸(攻撃はしてこない)が遺棄されているのが確認でき、下ルートではボスのノービルを撃破した時に一瞬だけ登場(演出のみで攻撃判定はない)。また、最終ボスである『O.V.U.M』の変身形態の1つにもなっている。
グラディウスIV
STAGE6のボスであるベリアールの目として使われており、倒すと巨大化して周囲にレーザーを螺旋状に2回ばら撒いた後に四散する。なお、時間切れで自爆した時は巨大化後に消滅するので、前述の最後っ屁的な攻撃はしない。
グラディウスⅤ
STAGE1に中型として大量に登場。攻撃を加えると萎み、独特の断末魔を挙げながら爆発してしまう。
(背景から成層圏上に大量出現したゼロス・フォースの群れを突っ切っていると思われ、ボス戦が始まった時点で既にゼロス・フォースが無くなっている事から"第2の"『シードリーク作戦』によって除去されたと思われる。)
グラディウスNEO
STAGE2に中型の雑魚敵として登場するが、名前は「ゼロス」となっている。追尾性のあるプチゼロスを放出して攻撃してくる。『[グラディウスNEO IMPERIAL』にも登場している。
オトメディウス
12個のゼロスフォースを円形状に並べた「Z.F.F.」(ゼロスフォース・フォーチュン)がバーサスミッションの最終ボスとして登場。画面内には収まりきらない大きさのため、Z.F.F.の周囲を回りながら制限時間内にフレームに収められたゼロスフォースを各個撃破していくことになる。弾を撃つだけでなく、雑魚敵を発生させて攻撃してくる。
シングルミッションでは直接対峙することはないものの、地球を惑星改変させてゼロス化すべく既に地中に打ち込まれており、東京ステージではゼロスフォースから張り巡らされた触手のようなケーブルが地表を突き破り、プレイヤーの行く手を阻む。なお、当時の公式サイト内のオペレッタからの解説によれば、東京を蝕むゼロスフォースの破壊には「熱い斗魂とゲリラ戦術の素質を先天的に合わせ持つ最強の闘士」が向かっている、とのことである。