概要
敵に回ってからは単に「ヴェノム」と呼ばれているが、他のヴェノムとの区別のためタグとしてはこれが用いられている。
当初はグラディウス帝国宇宙科学庁長官として、ビックバイパーの後継となる超時空戦闘機メタリオンの開発にもあたっていた。しかし帝国に対して反乱を起こして逮捕された。収容先からシリーズの宿敵バクテリアンの手を借り脱走、改造されて額に目が増え、以降ボスとして何度も立ちはだかっている。反乱の理由は自分達リーク人の惑星グラディウスにおける扱いの低さによるものに対するものだったとされている。
ちなみに初代グラディウスおよび『2』・『リバース』のパイロットで作中で掛け合いも見せるジェイムス・バートンとは同じリーク人であるが、ジェイムスが普通の人間の顔立ち(後述のエピソードⅡで確認可能)なのにヴェノムが(改造以前から)緑肌な宇宙人っぽい容姿である理由は不明である。
『ゴーファーの野望エピソードⅡ』では歴史を過去へと遡り、幼少期のジェイムスを付け狙っていた事が判明。本来のラスボスであるはずのゴーファーを食う存在感を見せつける。
どういうわけか麻雀をやったり(牌の魔術師)、また味方にもどって艦隊司令官を務めたり(オトメディウスX、でもヤラレ役)と色々楽しいキャラでもある。
あまり知名度がない作品だが、グラディウスの世界観を採り入れた戦略SLG『コズミックウォーズ』のパッケージに彼らしき人物が描かれている。
迷台詞
『ジェイムス、現実から目をそらすな。二周目の存在は、いまや公然の秘密だ』
グラディウスリバースより。一周目をクリアしスタッフロールが終わったと思いきや、いきなり始まる会話デモで目標が偽物だった事実が判明し、ジェイムスは『二周目』という仕切り直しをするハメとなる・・・。
『こんなこともあろうかと、バクテリアン駆除プログラムを用意していたのだ』
『ゲーム機のコントローラーを使って、あたかもグラディウスをプレイするかのような感覚でバクテリアン駆除ができるというすぐれものだ』
同じくグラディウスリバースの二周目クリア時。ガウディがバクテリアンに感染しておかしくなっている事への対処法なのだが、それまでに輪にかけて『メタな会話』であり、ジェイムスは『バクテリアン駆除プログラム』である三周目に挑むのであった・・・。
何故かビックバイパーのコクピットに用意されていたWiiリモコンで。
バ ク テ リ ア ン と は 感 染 す る も の だ っ た の か
だが、三周目をクリアした時にこれまではグラディウス2のストーリーにおいて前日譚としてしか語られなかった事件の顛末が描かれる・・・
『ハッハッハッハッ…』
『ヴェノムである!』
MSX版沙羅曼蛇のバッドエンドより。
一見すると、笑い声の後に彼が名乗りをあげたように見えるが、実は…
ヴェノム『ハッハッハッハッ…』
ヴェノムである!
…と、表記すると「ヴェノムが現れた」という意味合いになるのだが、原文は話者の名前が記されていないのでヴェノムが名乗りをあげたように読めてしまったのである。
こうなるとどこの塾長だよ…となるんだが。
なお、続編の「ゴーファーの野望エピソードⅡ」ではなんと笑い声にボイスが付く。
上記2つのメタ満載の会話を受けて、ニコニコ動画では「ヴェノムファン専用動画」がシリーズで作成されている。「炎の予言/Odysseus」を聴いて吹けるようになったらキミも立派なヴェノムファンだ!
彼のその後は・・・?
MSXグラディウスシリーズ三部作(リバースも含めるならば四部作)がゴーファーの野望エピソードIIで完結した為、その後の消息は不明である。
・・・のだが『グラディウスⅤ』のラスボスである謎の戦艦中枢部の『脳ミソ型の異形』が自ら、かつて『ベノム(原文ママ)』と呼ばれた存在の一部とビックバイパーT-301のパイロットに語ってくる。
これがヴェノム博士のなれの果てなのか、はたまた別人(?)なのかは定かではないが、三部作でも生き延びていた彼である事から何らかの関係はあるものと思われる。少なくとも広大な宇宙に『一部達』は散らばっており、怨念と共に永遠にグラディウスとの闘いを挑むと宣告している。
しかし、グラディウスシリーズの新作が途絶えた現在、真相は闇(ダークフォース)の中となってしまっている。
なお、考察の域を出ないが、グラディウスリバースのラスボスの目の位置が敵となった以降のヴェノム博士と同じである事から、過去へと飛んだ『一部達』の内の一つなのではないかという考察が存在する。
ちなみに『ベノム』と対峙した時の上記の「かつて~」のセリフで「I just すぐ怒られちゃう」と聞こえる空耳が有名。しかも魂斗羅REBIRTHのステージ2の背景にあるヴェノム博士の描かれた看板で空耳ネタとして出てくる始末。