概要
グラディウスシリーズの番外編。家庭用ならではの要素が取り入れられている。
自機
それまでのグラディウスシリーズでは、ゲーム開始時に搭載する装備一式を選択する方式をとっていたが、本作ではビックバイパー・ロードブリティッシュ・ジェイドナイト・ファルシオンβの4種類の機体の中から1機を選択してプレイする。
平均的な機体であるビックバイパー以外は特定の状況に特化した性能があるので、
それゆえの弱点も持っている。
また、DOUBLE、MISSILE、LASERの各装備は2段階に強化する事が可能。
バリア
機種とは別に、敵の攻撃を防ぐバリアも4種類の中から選択できるようになっている。
それぞれ特性や、当たり判定の位置、敵弾に対する耐久値も異なる。
地形との衝突を防いだり、短時間ながら完全に無敵状態になれる特殊なタイプもある。
ゲージエディット
本作ではパワーアップゲージの配列を任意に変更する事も可能になった。
これにより、道中で撃墜された時に復活する際のハマリに陥る危険性もいくらか低下している。
4個まで装備できるOPTIONや2段階強化する装備のうち使うもののみ配列を前の方にすることで早期の強化を可能にすることでプレイヤーの考えるフル装備までの時間を早めることもできる他、多少場所は選ぶものの上記の「短時間ながら完全に無敵状態になれる特殊なタイプ」のバリアを選択した上でバリアを前の方の配列にすることで連続無敵バリアでのごり押し戦法なんて使い方も可能。
ステージ構成
雪原や、過去のボスキャラの残骸置き場、レーザーを屈折するクリスタルなど序盤から様々な要素がある。また後半には、画面後方にブラックホールが出現して地形や敵、ミサイル(対地攻撃)までもが吸い込まれてしまうステージや、オリジナルのボスが登場するボスラッシュなどがある。グラディウスⅡ以降で定番となった高速スクロールも最終面の前半にある。
BGM
名曲揃いと言われている事で有名。また、各面冒頭の空中戦の曲も1周目と2周目以降では異なる曲が使われている。
その他
シリーズでも数少ない「二人同時プレイ」が可能な作品。残機がある限り、そして復活までに僅かな時間がかかるのだが、その間に二人がほぼ同時に撃墜されるようなことが無い限り、「一定箇所からの復活」ではなく「その場復活」が可能となり、難易度は大きく下がる。
ゲームオーバー時のコンティニューは初めは9回までだがプレイ時間1時間毎に1回ずつ増えていき、ある時間を越えるとコンティニュー回数制限がなくなる。また、難易度NORMAL以上で1周目をノーコンティニューでオールクリアすると、8周目の最終面を上限としたステージセレクトができるようになる。
ちなみに、家庭用ゲーム機版グラディウスシリーズでおなじみのコナミコマンドによるフル装備は難易度によって可/不可やフル装備できる回数の制限が異なる。
余談
- 2面は『復讐者たちへの鎮魂歌』というステージ名でグラディウスシリーズでは珍しい残骸置き場を進むステージとなっている。ここには多数の残骸に紛れて往年のボスである、ビッグコアやテトラン、デス、カバードコアの残骸があり、近づくと体当たりのごとく自機を押し潰そうと動いたり、腕を伸ばして攻撃したり、ビームやミサイルで攻撃したりと、壊れた残骸になりながらもいまだ超時空戦闘機を倒そうという強い意志があるかのようにも感じられる。ちなみにこのステージは大きく上下にスクロールもするのだが、上下のどちら側にいたのかでボスが変化する仕様になっている。
- PS2でプレイすると7面のブラックホールステージが終始処理落ちするが、これが地形が粉砕しながら後方に飲み込まれていく演出とマッチするため、初見がこれだと処理落ちではなく演出だと勘違いされるケースがある。
- ボスラッシュステージは過去作や後続作品の「グラディウスⅤ」と異なり、過去作のボスではなく、新造されたボス敵が登場する。その中には「レーザーテトラン」や「デスダブル」のように過去作のボス敵をアレンジしたボスもいれば、KONAMIのシューティングゲーム「トライゴン」の自機である「スーパー戦闘機」をまさかの敵としてアレンジした「デルタトライ」も存在するといったいつもとはちょっと違うファンサービスに溢れている。
- グラディウスシリーズでは2周目以降打ち返し弾が発生するなどの要素はあったが、シリーズ初の「2周目以降限定のボス」として「ヘブンズゲート」が登場。
- 高速スクロールする場面では自機が発射したミサイルが自機に追い抜かれてしまうため実質後ろに飛んでいく場面も……
- 1面の雪原内から敵が出てくる際の雪崩の様な落雪は1周目では単なる演出だが、2周目以降では落雪の重さで自機が下に押されて動く上に、落雪による自機からの雪飛沫の演出まで加わり、自機を見落としやすくなるため注意が必要。
- PSP作品である「グラディウスポータブル」に収録されている本作は、通信機能に対応していない完全一人用ゲームであるために二人協力プレイができない。そのため一人プレイとしての難易度は変わらないが、どうしてもクリアできないステージを二人で協力してクリアするという救済措置が使えないので若干ではあるが全体的な難易度は上がっている。
- ポリゴンを使用しない2Dゲームなのにも関わらず、何故か2Dゲームが苦手なハードのプレステでのみ発売され、2Dゲームを得意とするセガサターンでは発売されなかった。
関連タグ
プレイステーションクラシック:本作が収録されている