パロディウス
ぱろでぃうす
その名の通り、グラディウスをパロディ化したシューティングゲーム。
敵の被弾時の「ひでぶ!」「激痛」などの表現やCMネタなど、ふざけた演出が特徴。あと何故かタコやペンギン、モアイ系のキャラ、ステージがやたらと多い。一部のシリーズでは、グラディウス以外のコナミゲーネタも盛り込まれている。
見た目とは裏腹に難易度は高い。ふざけた内容だからといって舐めていると確実に痛い目に遭う。実際、一部のシリーズやステージは冗談抜きで正にふざけたような難易度・ギミックに設定されている(……が、それでもクリアしてしまう人は世の中にいるのである)。
BGMはシリーズを通して、主に版権の切れたクラシックや民謡のアレンジが使われており、そちらも非常に高評価を受けている。なお、これらの曲が使われた理由は、後述の通り元々開発者のストレス解消だった作品を売り物に急遽転用したので製作時間が取れず、著作権の切れた版権フリー状態の古い曲を使用したためとされている。
後のシリーズでは必ずしも著作権切れの曲を使ったわけではなかったので、作品によってはPSPなどの移植の際に差し替えた例が少なからずある。これらのBGM事情で楽曲差し替えの手間がかかる為かこのシリーズはバーチャルコンソールやゲームアーカイブス化はされ辛い模様(そのせいなのかは不明だが、ほぼ全てのシリーズが中古ですらプレミア価格で取引されていることが多い)。
ただしあくまでされ辛いだけで一部のシリーズはアーカイブ化されている。
「MSX版グラディウスのカートリッジを第一スロットに、ツインビーを第二スロットに挿す事でグラディウスの自機がツインビーになる」と言う裏技が、この作品を作ったきっかけとなっている。元々はコナミ社内で社員がゲーム開発でのストレスを趣味のゲーム開発を行う事で解消するという目的で作った一種の同人ゲームらしい。
ベースになっているのはおそらくグラディウス2だと思われる。OP・EDのデモもまるまるそちらのパロディ。
タコ(本作オリジナルでメイン主人公)・ペンギン(けっきょく南極大冒険)・ゴエモン・ポポロン(魔城伝説)・ビッグバイパーから選んで自機にするのだが、本作では見た目以外の性能は全く同じ(前述の裏ワザも同じ)。パワーアップは「速うなんで!SPEED)」「多い日も安心(LASER)」「何ーやそれ(全装備消失)」など人を小馬鹿にしたような名前になっている。
完成度も高く、ガチのシューターでも満足できる内容(ただしMSXの性能故にスクロールは8ドット単位のカクカクスクロール)。更にMSXturboRの高速モードを使った高難度プレイをする者も存在する。
次回作の方が有名になりすぎたので本作を知らない人が多く、それ故に「動画サイトを見て初めて知った」という声もあるほど。
また、ギャグ要素や独自のゲームシステムこそ本作でほぼ確立していたものの、やはり1作目なためか一部後の作品と比べて固まっていなかった雰囲気もある(ラスボスがタコではない、セクシーなボスキャラが一切いない、然程あっさりしていないストーリー等)。しかもラストステージには出る作品を間違えたんじゃないかと思うくらいグロテスクな中ボスがいる。
移植は殆ど無かったが、PSP版ではシークレットタイトルとして大幅なアレンジがなされた。
本作で使われたSEはテレビ番組で非常に使われており、主にバライティやクイズ番組で多用されていおる。「ハニーみかよ」のセクシーボイスは日本に住むなら一度は聞いたことあるだろう。
※pixiv百科事典に記事があるキャラのみ掲載